久しぶりに朝早くの予定が何もない日だったが、それでもいつも通り8時過ぎには起きてしまった。支度をし、9時に宿を出る。今日は、みやげ物を買わなくてはいけない。これまで忙しさのあまり、それほど買っていなかったのだ。
まずは歩いてストリップに出る。ここで北行きのバスに乗るつもりだったのだが、MGMグランドの北側あたりに大きな土産物屋を発見。入っていくつか買う。
その後、バスでホテル「アラジン」まで移動する。ここにあるショッピングストリートに行くのが目的だった。しかし、ブランド店が多く、僕にはあまり役に立たなかった。
さらに北上し、今度はホテル「ベネチアン」のショッピングストリートを歩く。果たして結果は、「アラジン」と同じだった。このホテルにはマダムタッソー蝋人形館があり、一瞬入ってみようかなと思ったが、あまり時間の余裕がないので諦める。ストリップを渡り、向かいにある「フォーラム・ショップス」という、やはりショッピングアーケードに入る。
ここは、買い物だけではなく、無料のショーが行われることで有名だ。飾ってある石像が時間ごとに動き出し、パフォーマンスを演じるのだ。火曜日には時間が合わずに断念したが、今日は大丈夫。アーケード内の2カ所で同様のショーが行われており、とりあえず入り口に近いほうを見る。ワインの神バッカスやアポロ、ヴィーナスなどの神々が宴を行う、というような内容だったと思う。前回見た時よりもスケールアップされ、更に面白くなっていた。
ショーのあと、隣のホテル「ミラージュ」に入ってホワイトタイガーのTシャツを買い、またフォーラム・ショップスに戻ってぶらぶらと見て回る。そうするうち、今度はもう1カ所、奥側のスペースでのショーが始まる時間になったので、行ってみた。こちらは、古代アトランティスをテーマにし、水の神と火の神が対決する物語。これも前回よりパワーアップされていた。相変わらず素晴らしい内容で、とても無料とは思えない。
昼を過ぎ、近くにあるホテル「フラミンゴ・ラスベガス」まで歩いた。2時から、ここで行われるショーを見ることになっていた。内容はコメディーで、短いコントのような出し物が次々と繰り広げられる。英語がわからないとちょっと苦しいが、見ただけでわかるドタバタ劇のようなものも多く、そのあたりで楽しむことができた。昼に見られるショーは少なく、12ドル足らずという破格の値段にしては上出来のショーだと感じた。
前にも紹介した通り、このホテルにはペンギンが飼われている。もう一度それを見に行き、今度は写真とビデオを撮る。これで、行きたいところはほぼ全て回ったことになる。おみやげも何とか全て買い終わった。日本食レストランで天ぷらそばを食べ、いったんホテルへと引き返す。あとは、夜7時半からのショー「EFX」を観に行くだけだ。
部屋で一休みしたあと、少し早めに劇場に向かう。場所は、すぐ近くのホテル「MGMグランド」の中である。開演は7時半なのだが、その前からステージ近辺で、ちょっとした出し物が行われると聞いていた。これは、先日に観た「ミスティア」や、ホテル「ルクソール」の「イマジン」なんかでも観られる。たいていお客さんのところに降りていき、客をコケにして笑わせるというパターンだ。今回は劇場係員に扮した役者同志の掛け合いみたいなことが行われていた。
そして7時半、幕が開くと同時に派手な演出で、主役のリック・スプリングフィールドが登場する。爆竹が鳴り、レーザー光線が駆け巡る。主役の出身は歌手なので、最初は歌が中心だったが、それ以外にも踊りや芝居、果てはイリュージョンまでやってのけてくれる。全編通しての派手派手な演出で、とにかく観客の度肝を抜こうという魂胆のようだ。リック・スプリングフィールドは昔聞いたことがあって、その頃の曲が演奏されたりするので、それも楽しめる。ラスベガスにふさわしい、そして今回の旅をしめくくるにもふさわしい、素晴らしいショーだったと思う。
さて、アメリカで過ごすのも、今夜が最後。明日は朝8時過ぎ(!)の飛行機でロサンゼルスに向かい、そこで乗り換えて関空に帰ることになる。いつもそうだが、また激しいスケジュールの旅となった。 (了)
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