空港は宿からすぐの距離で、これなら歩けたかと後で思ったほど。客はほとんど全てが日本人、係員もまた日本人だ。５０人乗りぐらいのプロペラ機に乗り込み、離陸する。しばらくラスベガス上空を飛んだあと、建物がだんだんとなくなっていき、荒涼とした景色が広がる。そして、飛び立ってから１時間後、ようやく見えてきた。ごつごつとしたそれらしい岸壁が、窓の外に現れてきたのだ。
グランド・キャニオンのツアーで最も多いのが、サウス・リムと呼ばれる、コロラド川の南側の辺りに行くものだ。有名なビューポイントが何カ所かあり、我々はそのうち２カ所をバスで回った。１カ所目のポイントは左右が壁に阻まれてそれほどでもなかったが、二つ目のヤバパイ・ポイントでは、複雑な岩の模様がダイナミックに広がる絶景が見られた。まさにこれがグランド・キャニオン！写真とビデオをフル稼働させた。
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グランド・キャニオンから帰ったあと、空港から直接、ホテル「リオ・スイート」に送ってもらう。ここで、「マスカレード・ショー」という、無料のショーが観られるのだ。内容は、リオのカーニバルを模したようなパレードだ。天上に張られたレールを、大きな顔や宝船など、様々な山車（？）が動き回り、ステージでは歌と踊りが披露される。無料にしてはなかなか凝った作りで、楽しめた。いったんホテルに戻り、休息をとる。グランド・キャニオンからの帰りの飛行機で少し気持ち悪くなっていたのもあって、かなり今日は疲れている。それでも夜７時にはまた外出だ。ホテル「ＭＧＭグランド」で、明日最後に観る予定の「ＥＦＸ」というショーのチケットを買い、その後は今日のショー、「クレイジー・ガールズ」を観るため、ホテル「リビエラ」に向かう。
そして、ショーの感想はというと……ま、こういうのもあるのだろう。詳しくは書かないことにする。
ショーが終わったのは１０時前だったが、そこからバスでホテル「ベラッジオ」まで移動し、有名な噴水ショーを観る。これは前回も観ているのだが、何度観ても素晴らしいものだ。今回はこれが初めてである。そして、向かいのホテル「アラジン」に入る。これまた無料の「ストーム・レイン」というショーがあるのだ。ホテル内に設置されたショッピングモールの一部に小さな池があり、そこに何分かおきに雷雨が降る。あっけないものだったが、ここは去年できたばかりのホテルで、前回来た時にはなかったところ。新しいものは一応目を通しておかないと気が済まない。
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