シリーズ無実 7
証拠開示で明らかになったねつ造と改ざん
警察によるでっち上げの新たな証拠です。
この警察の行為は部落差別でもあります。通常考えられないことが当然のように行われたのです。それこそ、部落民には何をしてもかまわない、と言う差別意識のなせるものです。
一つ目は、手ぬぐい配布メモの改ざんです。善枝ちゃんは手ぬぐいで後ろ手に縛られて、殺害されていました。この手ぬぐいは米屋が得意先に贈った手ぬぐいです。警察は「犯人は手ぬぐいを持っていたか、あるいは入手できる人物」だとして、捜査を行いました。石川さん宅に配布された手ぬぐいは1本で、それは回収されていますから石川さん宅にはありません。そこで警察は何の根拠もなしに、石川はどこかから手ぬぐいを持ってきたという筋書きを作り上げ、石川仙吉さんの所から持ってきたことにしたのです。石川仙吉さんのところには手ぬぐい1本が配られていたんですが、それを「2」と後から書き換えたメモが開示されました。
二つ目は、これも最近明らかになったのですが、万年筆の隠し場所とされている石川さん宅の図面の問題です。
万年筆は石川さん宅の2回の家宅捜索でも見つかりませんでした。そこで警察は、石川さんに自宅の図面を書かせた。そして、3回目の家宅捜索を行います。そうしたらカモイから万年筆が出てきた、これで石川は犯人に間違いないと大宣伝をやったのです。
しかしこの図面をみると、石用さんはわら半紙に鉛筆で四角形を書いただけだった。ただ、このお勝手と風呂場の脇に斜線が引かれている、この斜線はペンで書かれている、鉛筆ではない。後から警察がペンでお勝手のカモイの所を目立たせるように改ざんしたのです。
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