【貧乏登山隊誕生へ】



帰路、カトマンズを午後2時ごろ出発して3時間、バンコクに着く。(時差で午後6時)

 ここで、タイ航空大阪行き出発まで5時間の待ち合わせ。  りかあさんの管理する3人の共同の財布には、US30$と行きの途中、ホテルで釣りとしてもらった約180バーツのみ。
 それでも、ネパールではかなり豪華な飲み食いに十分な額である。バンコクでも、まあ、そんなに贅沢さえしなければ、ちょっとした食事と酒が飲めるものと思っていた。
 
 ところが、空港のスタンドでは、なんと缶ビール1本がUS4$。

 この時点で、我々はド貧民であることの自覚が生まれる。あとは、英知、機転で切り抜けるしかない。 まずは、免税店で暇つぶし。ネパール語なら「こんにちは」「あなたは綺麗だ」ぐらいはノブ氏が言えるのでからかえるが、タイ語はどうも・・・。 それでも、りかあさんは、英語で適当に遊んでいる。

 いよいよ腹がすいてきて、真剣に検討。
 まず、タイ航空の職員らしい女性をつかまえて、機内で食事がでるかどうかの確認。これは、英語が一応堪能なりかあさんの役目。多分でるだろうとのこと。

 それを信じることにして、食事は軽食ですまし、ビールに重点を置く作戦とする。

  ハイネケン缶ビール    4$
  タイSINGER缶ビール    3.6$ 
  ハイネケン ビンビール  6$
  サンドイッチ        2.6$

 と表示されている。 で、まずハイネケンのビンビールの実物を見せてもらう。
 遠目には中ビンにみえる。まあいいか、とビンビール3本とサンドイッチを注文し、バーツを先に使い切る作戦を採る。
 でてきた、ビンビールをよく見ると大ビン。ラッキー!!。
 乾杯して、大笑い。

 残り、11$と5バーツ。飲みながら、これの使途を検討する。
 ココナッツ(2$)も一度味わってみたいという意見に賛同。1$紙幣を財布に入れておくと金持ちになるという言い伝えがあるとのことで、一人1ドルずつもつことにする。で、残り6ドルで旅最後のビールとすることに決定。 また、5バーツについても1バーツ貨幣に交換して各自1バーツ(約5円)を記念にもち、残り2バーツについては、寄付することに決定。


 これでめでたく、一人25万円の旅が一銭残さず完了となったのでありました。

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 後日、われわれはこの報告を見たMANGOさんから、「貧乏登山隊」の称号を授かったところであります。



1 行動の記録
2 出会った人々 その1  People We met in NEPAl No1
3 出会った人々 その2  People We met in NEPAl No2
4 宿、食事、おみやげ、観光
5 トレッキングの手配


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