Driftwood
(アルバム, '02)
ユニバーサル, UICE-1020(日本盤)
曲目
1. Old Soul
2. Sarasota
3. Meantime
4. Wasting Time
5. Paper Wings
6. Holiday
7. Small Soul Sailing
8. New Preteder
9. Forgive the Boy
10. Everything
11. Joke (Live)
12. Kiteflyer's Hill (Live)
13. LaVie En Rose/Candyfloss (Live)
14. Find My Love (Live)
15. The Wanting Kind (Live)
*11〜15は日本盤だけのボーナストラック
クレジット
(ソングライティング)
1. Graham Henderson/Boo Hewerdine/Eddi Reader
2, 6, 9, 15. Boo Hewerdine and Eddi Reader
3, 10. Boo Hewerdine/Eddi Reader/Calum MacColl/Roy Dodds
4. Ron Sexsmith
5. Gillian Welch and David Rowlings
7. Eddi Reader
8, 11. Boo Hewerdine
12, 14. Mark E. Nevin
13. Marcel Louiguy and Edith Piaf/Boo Hewerdine and Eddi Reader
(プロデュース)
1, 4〜15. Eddi Reader, Boo Hewerdine and Roy Dodds
2. Clive Gregson
3. Calum MacColl
解説
海外で既に発売されているバージョンに'01/春の来日公演から5曲のライブトラックを追加収録し、Simple Soulの国内盤にボーナストラックとして収録されていた2曲をカットした構成となっている日本限定版。海外では(イギリスでの)ツアー会場とImportCD(発売当初のみ、いまは存在しません)での通信販売でしか販売されておらず、一般の販売ルートに乗るのはここ日本のみとなる。そして今回も今までのアルバム同様、伊藤なつみ氏による独自のインタビューに基づくライナーノートがついており、このアルバムの位置付けや、アルバムタイトルにDriftwoodを選んだ理由、アーティストとしての自分の分析、心境の変化などについてのEddiのコメントが紹介されている。またEddi自身による曲解説もついている。さらにボーナス・ライブトラックの歌詞と全曲の日本語訳(いずれもLa Vie En Rose以外)も追加掲載されている。
11〜15に収録された5曲は'01年春の東京公演で録音されたもので、EddiがソロになってからのライブトラックとしてはThe Best of the Cambridge Folk Festivalシリーズ, Transatlantic Sessions Volume 2シリーズの2枚, Playpenに続く収録となる。しかし今回のものほど”生”のEddiの歌声を確認できるものは、"Live"を除くといままでなかった。録音の質もよく、CandyflossやWanting KindでのTim HarriesのベースやFind My LoveでのGraham Hendersonのアコーディオンを始めとしたバンドメンバーの演奏のうまさがあらためて確認出来るし、Boo Hewerdineの歌声がはっきりと聞こえるのも嬉しい。そしてなによりライブでのEddiの自らを解放するかのような歌声がCDで聞けるようになったのには感慨を覚える。The Right PlaceやWings on My Heelsが収録されなかったのは残念だが、ライブでとても素晴らしいThe Wanting KindやKiteflyer's Hill、そして東京でしか披露されなかったLa Vie En Roseが収録されたのは素直に喜ぶべきでしょう。曲順は違っても良かったかなとは思いますが。。。なおライブトラックはいずれも3/14の東京最終公演での収録となっているが、La Vie En Rose〜Candyflossの繋がりは3/13の公演でしかやってないので、この2曲(と、たぶんそれに続くFind My Loveも)は3/13の録音だと思われる(でも最後のThe Wanting Kindは14日の録音に間違いありません)。
ただ今回のリリースはとても画期的ではあるものの、本音をいえばアルバムは海外と同じ内容でリリースし、ライブトラックは別に来日記念シングルとして発売して欲しかったという気はする(でもこうするとすぐに廃盤になるかもしれないし、、、)。そう思う最大の理由は途中の曲をカットしたことによる繋がりの違いで、海外版DriftwoodではMeantimeの後にCurragh of Kildareが入って、それまでの重苦しさも感じさせる雰囲気を、Eddiののびやかな歌声が一気に解放してくれた。この国内盤ではその役割をWasting Time(この曲の出来自体はとても良いです)が担っていて、改めて聞いてみると悪くないつながりではあるのだが、やっぱりちょっとマイルドすぎるような。。。ここらへん、この国内盤で初めて聞いた方はどう思うんでしょうか?
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