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海外からの放送が伝えるもの


ラジオに限らず情報というものは、すべてが作り手側の価値観に基づき、作り手側の意向により発信される。さらに、その伝えられ 方による聞き手に与える影響力を考慮して意識的に作られている、と考えるべきだろう。

テレビは映像という圧倒的な情報量を誇る手段を以って伝えられるが、その映像の”切り取られ方”に大きな危険性が孕んでいるのは周知の事実。テレビに比べ れば、音声データだけのラジオでは、より根源的なエッセンスのみが伝えられるので、ある意味危険性は少ない。しかし、それ故に作り手側の価値観や意向がつ かみやすいとも言えるだろう。

なんだかわかったような口ぶりだが、折角の海外からの情報なのだから、いろいろと考えながら聞いてみるのが楽しいぞ、ということかな。ただ、30年前の BCLブーム時ならともかく、現在Web上にさまざまなニュースソースが氾濫する中、何を好き好んで放送なのかって。そこまで言われれば、反論の余地な し。あとは、電波と遊ぶ趣味がもたらす楽しみとの抱き合わせで放送受信が楽しい、との論理に帰着する。

蛇足だが、「海外からの放送が伝えるもの」とは、海外の他国民(特定の国・地域)を対象とした「海外放送が伝えるもの」とは意味が異なる。後者=海外放送 はほとんどが、宣伝放送の意味合いを抱き合わせているので、取扱いには注意が必要だ。

最後に、海外から日本の見られ方を、海外の発信する情報を基に分析すること、これは限りない興味深さがある。詳細はARCHIVEでも参照できるが、例え ばハワイ沖での漁業研修生の乗った実習船の事故の際、米英メディアは”ジャパニーズ・フィッシング・ボート”としか言わなかった。若い
日 本の若い命が奪われた無念さは、単なる”漁船”との言葉からは伝わらない。2003年、日本の夏の電力不足を危ぶむ声が海外を賑わしていたのに、日本での 報道ぶりはいまひとつ切迫感がなかった。情報を読む〜さまざまなニュースソースを分析する=現代人の危機管理意識の向上のために、不可欠な行動に違いな い。



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