06/09/13更新

BBS過去ログ集 #1

掲示板でのご質問と回答を掲載します。

結婚披露宴のBGM
ピアノばかりでは生活が偏らないか
演奏前の緊張について
演奏会の贈り物について
譜読みが苦手です
感情表現について
素質のある子とは
ピアノでの男女差について
即興的な演奏はよくないのか
レッスンの曲数について
爪の長さと弾き方について
両手でうまく弾けない場合は
中1でバラード1番を弾けるのか
臨時記号について
試弾について
ピアノの機種について
試験や演奏会のピアノ試弾について


Q:結婚披露宴のBGM
今度、友人の結婚披露宴のBGMを受ける事になり、そのご相談で書き込みました。
披露宴では何度かスピーチの替わりに演奏をたことはあるのですが、今回の様に披露宴の間ずっと弾くというのは初めての体験です。
そこでご相談なのが、どういった曲が相応しいかをお伺いしたいと思います。
自分でもBGMに似合うピアノ曲を色々調べているのですが、もしお薦めの曲がございましたら、是非お教え頂ければと思います。
また何か心がける事とかある様でしたら、併せてお伺いできればと思います。(一応音大卒です。技術的な問題は大丈夫と思います。)

<<私の回答>>
私も依頼されたことがありますが、BGMとして弾くのは実はお断りして、1曲弾いただけでした。
ずっと弾き続けるのは選曲や練習もとても大変ですし、1時間も弾いているのは気力・体力も要ります。依頼者はそこまで分からないためにBGMで、と言うのだと思い、率直にその旨を伝え、分かってもらいました。

ただ、勿論ケース・バイ・ケースですから、もしまた私が頼まれたら・・・ということで考えてみました。
1.(当然ながら)まずは好きな曲を尋ねて、それをお祝いとして弾く。その場合は、できればご静聴頂くような機会を設けてもらう。(一言お祝いを述べてから弾く、とか。)
2.それ以外の時間はBGMに徹する。(またアップライトかグランドかで大分選曲も変りますよね。)その際、耳に優しい曲で聞きなれた曲がいいと思うので、ショパンならノクターン(例の、戦場のピアニストの「遺作」(20番)とか。)やワルツ、ドビュッシーなら月の光、ベートーベンなら悲愴の2楽章のような、叙情的な曲を選びます。

長さも必要ですが、大曲ばかり並べるのは大変なので、ある程度余裕があって、繰り返しもあって、ゆっくりした曲を選びます。久石譲のピアノ曲などもいいかなと思いますし、クラシックに限らずともいいと思います。 弾く方も楽しめる曲なら一番ですね。

つまりは、BGMとして黒子のように控えめに弾くことと、1曲はそれなり?の曲をきちんと聞いて頂く、というようにメリハリをつけたらどうでしょうか。
また、30分〜1時間で十分と思いますので、あとの時間はCDなどからピアノ以外の曲をかけてもらうのもいいと思います。ずっと弾くのは本当に大変だと思います。何か自分でレパートリーがたくさんあれば問題ないのですが・・・。
少しでもご参考になる点があれば幸いです・・・。

質問者からのお返事:
ご丁寧なお返事頂きましてありがとうございます。
今回のBGMの依頼は、友人カップル共に直々にお願いされました。Reiko先生と同じ理由で、最初は受けることを少し考えましたが、以前私の演奏を聴いて是非という事を聞いて嬉しくなって引き受けました。
昔、公演会で協奏曲を弾いた時もそうですが「是非聴きたい」と言われる時ほど嬉しいことはないですね。
結構単純なのかも知れませんが、良い様に解釈してます。

昨日、友人に付き合って私も式場に出向き、ピアノを確認して来ました。前に披露宴で弾いた時のピアノはあまり状態が良くなかったのですが、今回は試弾も出来、また直前に調律もやって貰えるので安心してます。

さて、お返事ですが、大変参考になりました。 演奏は終始黒子に徹しようと考えていたので、Reiko先生の書かれている「1曲きちんと聴いて頂く」という考えは全くなかったです。
これをご明記されていて良かったです。組み立ての参考になりました。

またクラシック選曲に関しましては大体Reiko先生と同じ方向性です。しかし無意識にクラッシクで統一させなくてはと思っていましたので、久石譲というご提案は参考になりました。
久石譲は有名な曲以外は全く知らないので早速調べてみようかと思います。また他にも同じ系統で色々あると思いますので、調べてみるつもりです。
誠実なご対応頂き、大変感謝しております。

Q:ピアノばかりでは生活が偏らないか
御HPを参考にさせて頂いて、自分なりにじっくり考え検討し探し当てた娘のピアノの先生。お人柄も申し分なく、娘も好きなピアノを心ゆくまでピアノに打ち込めていますので、私もとても満足で嬉しいです。
ただ、まだ小学校低学年(中学年??)。ピアノばかり弾いていては、生活が偏ってしまうのも事実です。
お友達と遊ぶのも嫌いではないはず。でもレッスンまでに少しでも上手に!と欲張るために、遊びとピアノを天秤にかけて、結局ピアノを選んでしまう日々。
悪い事じゃないですよ、ピアノはその分上手になります。
でもね・・・。
人生そればっかりじゃないのよ、とも母としては感じるんです。本人が好きでやっているからいいと割り切るには本人の年齢がまだ幼くて、後で後悔することになるのが怖いです。
この調子で大きくなってどうなるか、ってその時になってみないと分からないことなのですが、親としては責任があるので、少し考えています。
ピアノを沢山練習して上手になってくれれば、私はもちろんとても嬉しいです。ピアノに限らず我が子が何かで上達すれば何でもそうですが。
でも、もし後で後悔することになるとしたら・・・、私が喜ぶせい?と手放しで喜んでいていいのかどうか・・・・、考え過ぎかもしれませんが、今立ち止まって考えています。
親として、どういう態度が我が子にベストなのか・・・・。難しい問題です。

<<私の回答>>
書き込みを読んで私なりに考えました。それで私はどうだったかを書いてみようと思います。何かヒントになるといいですが・・・。
小学校の間はそんなに熱心には練習しませんでしたが、勿論毎日ピアノの練習のために、遊んでいても途中から家に帰って弾きました。(低学年で多分1時間くらい?)体育は普通にしていました。他の習い事は特にしませんでした。

高学年に近くなると先生がいろいろかわったせいもあり、もう少し練習時間は長くなりましたが、多分2時間くらいでしょう。レッスンに通うのに大変時間を取られました。
ただ、学校に通っているわけですから、登校から下校までの間に友達と話す時間はたっぷりありますし、友達もたくさんいました。それに、当時でさえみんな何か習い事をしていましたから、それぞれ遊べる曜日とお稽古の曜日等、決まっていましたね。

また、もし何かを一生懸命に続けようとするならば、誰でも他の何かを諦めなければならないことが出てくるでしょう。特に幼児期からの練習が大切なピアノやバイオリンなどは、ある程度遊びの時間等も減るのは仕方ないかもしれません。
要は、メリハリをつけて、週末などには遊ぶ時間をしっかり取るなどすれば、特別に心配するようなことはないのではないでしょうか。

小さくても自分なりに納得の上で打ち込めるのであれば、プラスの面の方が大きいのではないかと思います。 いろいろな考え方はあると思いますが、ご参考までに・・・。

質問者からのお返事:
少し落ち着きました。
この問題はこの先も親としてずっと考えては行くであろう事なので様子を見ながら・・ですね。
先生のご様子をお聞かせ下さり、参考になります。
そうですよね、私の見ていない「学校」という大きな交流の場があったのでした。メリハリをつける、というのも是非取り入れたいと思います。
親としてまだまだ工夫の余地はあるはず。
子供には親の動揺を余り悟られたくないので、こういう場で本音を聞いて頂けて気持ちが安定します。(余り身近な方にもいえず。)
当初から、やたら長時間ピアノに向かう子だったのです。予想外のことだったので親としてどういう気持ちでいいのか確たるものが無いまま現在に至ってしまっています。
とにかく例え悩んでいても子供には穏やかに接していきたいと思っています。
有難うございました。前向きにやっていきます!

Q:演奏前の緊張について
私は、11年ほどピアノ講師をしています。7年くらい前には5年間某音楽教室の講師もしていましたが、結婚を機に近所の子供達を対象にピアノ教室を開きました。先日は、10回目のピアノ発表会も無事終えたところです。
ですが、発表会の最後に毎回行なう講師演奏には、いつも緊張がすごいのです。
回を重ねるごとに少しずつ良くなっている気はしますが、自分の番がもう少しという所までくると指先から血の気が引いて、お腹が痛くなったりもします。
そこで、もしよろしければ聞かせていただきたいのですがリサイタル直前にはどのようなことを考えたりしますか?そして、何か行なったりとかはしますか?
リサイタル本番直前の気持ちなど聞かせていただきたいです。

私は、今回の発表会では「今年こそ大丈夫!」などと強気で臨んだつもりでしたが、実際の演奏はイッパイイッパイでした。でも、皆さんそんな感じでなのでしょうか?私の先生方にも伺ってはいるのですが、やはりほんの数人のお話なので、出来ればReiko先生にもお伺いしたいのですが。
よろしくお願いいたします。

<<私の回答>>
初めまして。早速ですが、私も何ら変りありません。緊張もしますし・・・。
ただ、究極の解決方法はやはり、1に練習量、2に練習量、3が集中力で、4が場数でしょうか。これは、私が実際に複数の私の先生から伺ったことですが、やっぱり『最後は練習量よね。』だそうです。
なお、リサイタル前はもうそれは大変!!!です。
でも、先生からはできるだけ「普段と同じようにしているのが一番いいのよ。」とアドバイスを受けました。なかなか出来ないことですが。(笑)
お互い、頑張りましょう。

Q:演奏会の贈り物について
以前からよく娘の先生や知人の参加される演奏会に足を運んでいます。
知らない曲も多いので、図書館で借りられる時は前もって予習したり、良いなと思う曲を聴けた時には改めて借りて聴き直したりと、演奏会は私にとって(娘も!)結構な楽しみになっています。
聴き終わって、「やっぱり聴きに来て良かった!」と思えることが多く、そんなときその気持ちを伝えてくれるのが、贈り物。
色々迷いはするのですが、やっぱり文字通り華やかなお花にしてます。

でも・・・、例えば演奏の機会が多い方だと、お花をもらわれる機会も多いですよね?
お花は確かにキレイだけれど、季節によっては日持ちも悪いし、食べられないし(笑)なんて・・。
私よりはreiko先生の方がずっとそういう機会に多く接してらっしゃると思われるのですが、やっぱり贈り物で悩まれる(嫌な悩みではないですけどね)ことなんて、おありでしょうか?
万人に喜ばれる品や方法はないと思いますが、こんなのが嬉しかったなんてのがもしおありでしたら、教えて頂けると嬉しいです。
あと、お花は演奏後に直接お渡ししたり、入場時にお花の受付が有ればそちらにお預けしていますが、演奏前に楽屋に運んで頂く、なんてことは一般的な方法と云えるのでしょうか?
(ふと、演奏前の緊張したお気持ちをほぐせるのならこの方が良いこともあるのかな、と。)
可能な範囲のお答えで結構です。

<<私の回答>>
以前HPの中のコーヒーブレイクでも少し書きましたので、そちらも参考にして頂くとして、一応リンクをはっておきます。こちらです。
まず、心のこもった贈り物はその金額や品物にかかわらず、いえ、カード1枚でも本当に嬉しいです。
お花もとても嬉しいです。ただ、演奏会の前はいろいろ慌しいですし、気持ちが落ち着かないので、普通は避けたほうがいいと思います。
超一流のピアニストでもやっぱり開演前はかなり緊張していると読んだことがありますが、私などは特に駄目です。ですから、終わってほっとしている時が嬉しいですね。

質問者からのお返事:
大変参考になりました!お花を沢山もらわれても、迷惑というわけでもなさそうですね。
それに、演奏後ステージにおいでになるうちにお渡しすると喜ばれるなんて、教えて頂かないと分かりませんでした。
なるほど〜。言われてみますと、確かにより華やかなステージになりますよね。ソロの時には是非活用したいと思います。
対象の方が伴奏の時には・・・、共演者の方とのバランスがあるので、その場での判断になるかもしれません。
受付で「お預かりします」というのも、ガサガサと音がしがちなお花の包みを持ち込まれるのが迷惑なのかしら・・・、とも思うこともあり(そして実際に客席でも迷惑な思いをすることもあり)、演奏会によって微妙に雰囲気も違いますし迷うことが多かったのです。
が、こうして演奏者の方のお気持ちを知ることが出来たので、それを基本に応用したいと思います。
(お花は客席では紙袋に入れて置くとかして余計な音が出ないように工夫するとか、観客にも心配りが欲しいと思う場面が結構あります。人のふり見て我が振り直せ。私も気を付けましょう。)
演奏会が終わってお疲れの所、帰宅後花まで生けさせるのがどうなんだろう〜〜と、アレンジにすることもあったのですが、お渡ししたときには花束の方がサマになる場合もありますし、贈る側としても色々楽しい工夫をしてみます。
Reiko先生は生徒さんからのお花を残らず持ち帰ってくださっているのですね。
私も先日レッスンにお伺いしたときにお贈りしたお花を飾って頂いていて、やっぱり嬉しかったです。
演奏会までの練習も大変ですし、演奏会直後ももしかしたらおつき合いでお食事なんて行かれたりしてご帰宅が遅くなる場合も多いんだろうなぁ、でも、ちゃんと飾って頂いていて、と先生のお体も少し心配になったりして・・。
演奏家って体力あるんだなぁ、とも思います。
reiko先生もご健康で登山やピアノ、末長〜く続けていかれますように☆

Q:譜読みが苦手です
12月は発表会があるのですが、頂きました曲がショパンのワルツ64−2なのです。以前から娘とよくCDを聞いておりましたので、頂きました時はとても嬉しく思いました。でも、譜読みを始めたとたん・・・その難しさに、お手上げです。
♯が4つの上に臨時記号のオンパレード(-_-;) 小4の娘の超スローの弾き方では、右手は少しは音の間違いがわかっても、左の和音の音の間違いは分かりません。
今週は横に付きっ切りで2時間あまり、毎日練習しましたが・・・合っているのか間違っているのかも分からないし、娘の楽譜には、もうドレミは書き込んでいないのでヘ音記号はもとより、五線から随分は乱した音階は数えないと分かりません。
それでも何とか娘は・・・ショパンを弾きたいという思いだけで頑張っております。 譜読みが超のろい娘に果たして弾けるようになるのか・・・不安で一杯です。
先生・・・譜読みが早く進むようになるコツはありますか?

<<私の回答>>
譜読みのことですが、まず、もう小4なのですからどんなに時間がかかってもお子さん一人で楽譜を読むようにさせてください。というよりも、最初からお子さん一人で読めないと困ります。
譜読みの苦手な人はたくさんいますが、これはトレーニングというよりは沢山読むことで少しずつ早くなるだけです。特効薬はありません。
また、聴いたことがある曲の場合はとても楽になりますが、そうでない曲も沢山あり、これから先、そういう楽譜が読めないととても困ります。
そのためにも、どんなに時間がかかっても、お一人でさせてください。そのことが一番のコツです。
また、間違っていると思っても、レッスンもあることですし、先生に直してもらえばよいでしょう。先生にも、お嬢さんの譜読みの本来の姿を知ってもらうことが大切だと思います。多少考慮して頂けるでしょうし、それで先生を失望させてしまうということはありません。

私でも、例えば近現代ものを弾く時は、今のお嬢さんと同じく、片手ずつ1つ1つ音を確認していくのです。ページ数も半端ではありませんから、本当に時間がかかります。ですからピアノを続けていると本当に根気強くなりますよ。
逆に、モーツアルトやベートーベンなどは和音の進行が規則にのっとっていますから、先が予測できることもあり、譜読みは非常に早いです。(沢山譜読みをしていくうちに早くなります。)
ですから、今はじっと我慢の時と思って、見守ってください。
この曲も、繰り返しが多いですから、実際に読むべきページ数は半分〜1/3程度だと思いますよ。#や♭が多いと最初にうっ!と思うのは誰でも同じです。(笑)
楽譜をじっくり読むことは決して悪いことではありません。一夜漬けはすぐに忘れてしまうのと同じように、じっくり読んで少しずつ頭に入れ、練習もゆっくり進めることで構わないと思います。それがお嬢さんのペースなのだと割り切って考えてはいかがですか。いずれ、だんだんと早くなりますよ。

まだこの年齢ですから、時間をあげてください。(先生にもお嬢さんに合わせたレッスンの勧め方や課題の与え方を考慮してもらうことも考えた方がいいと思います。)
何でも早くできることが良いとは考えなくてもいいのではないでしょうか。

Q:感情表現について
こんにちは。先日は、ショパンのワルツの譜読みで、つい弱音を吐いてしまいましたが・・・子供は凄いですね。娘もはじめの週は「何の曲?」と言う位にひどいものでしたが、何だかんだ言いながらも・・・今は譜読みも一応済みました(もう少し違う和音があったりしますが^_^;)
ところで・・・「せつない感じ」と言うのが娘には分からないらしく・・・「好きな男の子の事を思い出してごらん」と言いましても「そんなのいない」と答えますし・・・本当にいないらしくて・・・ 「せつない」と言う説明が出来ません。
ショパンの64-2ですが・・・ 私はいつ聴いても胸がキューンとせつなくなります(笑) 娘にもこの思いを教えたいのですが・・・小四の娘に上手く伝える言葉がありましたらお教え下さいませ。よろしくお願い致します。

<<私の回答>>
私が思うには、小学生には小学生なりのショパンでいいと思います。大人には大人の解釈があるように。経験したことのない感情は表現できないでしょうし、無理強いする必要もないと思います。
つまり、先入観なく、お嬢さんがその曲のメロディーから(幼いなりに)感じるままに表現すればいいのではないでしょうか。
私はそんな風に考えます。

Q:素質のある子とは
小学1年生の子供がピアノを習っています。先生が熱心で週2回レッスンによんでいただいております。親の希望としては、芸大コースになんとかのってもらえれば・・などと、ずうずうしいことを考えております。
Reiko先生のお話で、見込みのある子は先生から音楽の道にすすまないかと誘われる、素質のある子は子供の頃から何となく違う、というところがあったのですが、Reiko先生が、生徒さんに、専門的にやらないかとお声をかけられるとしたら、どういうところに一番魅力をかんじられてのことになりますでしょうか。

譜読みが早いとか、手が早く動くとか、落ち着きがあるとか、集中力がある、とか、ピアノがすきとか、素人考えではいろいろと思い浮かぶのですが、プロの方が一番注目されるところとはどのようなところでしょうか。
うちの子供は、まだまだ、先生からそのようなお声をかけていただけるレベルにはないのですが、なんとかそういうお声がかかるようになってくれればと願っています。
簡単に回答できることではないと思いますが、ご意見お聞かせ下さい。よろしくお願い致します。

<<私の回答>>
残念ながら私のところにいて芸大への可能性があるという生徒さんは今までもいませんし、今後も恐らく皆無と思いますが、素質という意味では来ればすぐ分かると思っています。
その資質とは、1つではないし、またどのくらい伸びるかも分からないのですが、大体次のような点を総合的に判断します。
1.本人がピアノや音楽が大好きであること。(弾くことに喜びを感じていること)
2.レッスンや練習に意欲的であること。(表現方法を工夫してくる・質問をする)
3.根気があり集中力があること。
4.賢いこと。(言われたことに対して高い理解力を示すこと)
5.指や手、体格の面で恵まれていること
6.強い意志を持っていること
などを併せ持つことでしょうか。それでも小1位ではまだまだ判断は難しいと思います。
可能性は感じられると思いますが。逆に、10才位までなら自分の意思がしっかり固まった時点で頑張れば、例えば武蔵野レベルなら、かなりの人に可能性が開けると思います。

ただし、芸大を目指す場合の「芸大コース」(この先生についていればあとはお任せでOK等という意味の。)というものはありません。本人の強靭な精神力と克己心も必要です。
つまり、飛びぬけて光っている恵まれた人だと思います。(羨ましい限りですね・・・。)

質問者からのお返事:
Reiko先生、お返事ありがとうございました。大変参考になりました。
3と5、特に5がダメみたいな気がします。こればかりは仕方ないですね。ダメなところは、なんとか練習でカバーしたいと思います。
あと、もう1つ教えていただきたいのですが、うちも譜読みは苦手なのですが、本人が譜を見るのが面倒くさいのか覚えよう覚えようとして、何度か片手練習をすると覚えてしまって、楽譜を殆どみません。いまのような短い曲ならいいのですが、難しい曲になるとそうもいかないし、かといって、覚えるなといってもどうしても記憶に頼ってしまうようで、楽譜を見ながらポツポツと探りながら弾くのが難しいようです。
小さいお子さんだとうちみたいなお子さん、結構たくさんおられると思うのですが、どのように対処したらよろしいでしょうか?よろしくお願い致します。

<<私の回答>>
譜読みを一度きちんとしてからなら、覚えてしまって楽譜を見なくても、当面は全く構わないと思います。発表会などでじっくり弾き込むときなどに、また見直しつつ弾けばよいでしょう。耳からというのも悪いことではありません。
見ながら弾くといっても、小さいお子さんでは譜面台と鍵盤との距離が大きく、目が疲れたりもしますし。
先生の指示だけは見落とさないように、弾き始める前に自分でどこに注意して弾くべきかを確認してから音を出すようにすると良いですよ。

Q:ピアノでの男女差について
はじめまして。ぼくは、中学2年の男子です。ピアノは5歳からやっています。ショパンの、英雄ポロネーズを弾きたいなあと思い頑張っているのですです。
急な相談なのですが、男性がピアノを弾くって、女性より楽譜を覚えるのがおそかったり、柔らかい音が出にくいっていうのはあるのでしょうか?

<<私の回答>>
ピアノに関しては男女差よりは個人差の方が大きいと思いますし、心配しているようなことは一切ありませんので安心して練習に励んで下さい。
早く英雄ポロネーズが弾ける様になるといいですね。頑張ってください。

Q:即興的な演奏はよくないのか

私は演奏中に気持ちがノッてくると演奏が非常に即興的になってしまい、弾くたびに強弱のつけ方やペダリング、ルバートのかけ方や打鍵のタッチなどが変わってしまうことがよくあります。
その結果、楽譜指定の強弱などをを無視していることもしばしばです。
以前、先生からは「楽譜は作曲者の意図を表しているのだからなるべく忠実に」と言われたことがあります。
曲のもつイメージを常に頭に思い浮かべて弾いてはいるのですが、やはりこれはあまり良くないことなのでしょうか?
19歳 男 ピアノ歴14年 (5年ほど前から独学)

<<私の回答>>
早速ですが、先生のおっしゃるように「楽譜(=作者の意図)に忠実に」は大原則だと思います。
「独創的」と「独善的」は違います。まずは意図に忠実な演奏を第一目標にして弾き込んでいくと、だんだん楽曲の構造等にも目が行くようになり、それらが完全に自分のものになった時、無意識のうちに自分の感情がうまく載った演奏になるように思います。
たとえ同じ楽譜を用いて楽譜に忠実に弾いたとしても、ピアニストによって演奏はかなり異なります。それはコンクールで課題曲の演奏を聴けばよく分かります。
目標をどこに置くかでも変ってきます。でも、作曲家は大変時間をかけて細かく計算した上でその曲を作っている(場合が殆ど)ですから、まずは無視せず弾くほうがいいと思います。
分析をした上で納得できないなら、自分なりのしっかりした主張として変えて弾くことは可能です。でも、それは毎回内容が異なるということとは別と思います。
質問者からのお返事
大変参考になりました。
質問のとき言い忘れてしまいましたが、私はジャズ→クラッシックという進路です。(クラッシック→ジャズという方が多いので珍しいみたいです。)
ジャズの一期一会の即興性を重視する演奏スタイル(というか、ある程度即興演奏が出来た方が良い)を演奏に対する考え方の違うクラッシックに当てはめるのは、ナンセンスだということなのでしょう。きっと。
「楽譜に忠実に、でも個性を持って」というところが、クラッシックを学ぶ上での難しさの一つなのかもしれません。

Q:レッスンの曲数について
娘がピアノを習い始めて1年が経ちました。
某音楽教室の個人レッスンに通っていましたが、私の都合からお教室に通えなくなってしまい、現在は昔 私が昔お世話になっていた先生のお教室に通っています。
その先生は、お年を召していて いわゆる「昔タイプの先生」でも、厳しい中にもピアノの楽しさを教えてくださった先生なので、娘はレッスンに行くことを楽しみにしています。
そこでご相談です。
現在 娘が使用しているテキストは
「子供のハノン」
「バーナム2」
「ピアノ弾けるよ!シニア@」
「ブルグミュラー25」です。
ブルグミュラー以外は宿題が1曲です。
ブルグミュラーは主にやっているのは1曲で、他はすでに合格しているのですが、レッスンの際 暗譜でお聞かせするために4曲やっています。これで8曲。
今 他に、「バッハのト長調メヌエット譜読みしておきましょう」と言われています。そうすると9曲。。。

親としては、子供が色々な曲を弾けるようになっていってる姿を見るのは嬉しいのですが、あまりにもたくさん宿題がありすぎて、子供は「何を練習したらいいのか?」状態になっていて、その挙句、全て中半端のままレッスン日を迎えているように見えます。
先に書きました、すでに合格している曲でも 少しのミス(音・止まる)をすると、「練習不足」と言われてしまいます。
とにかく「練習」するしか方法が無いと思い、練習させています。

その結果、朝 幼稚園に行く前の30分、帰ってきてオヤツを食べて休憩してから、娘の性格もあるのですが、先生が注意したところをちゃんと弾こうとすると2時間かかってしまうことも たびたびあります。
「遊ぶ」ということを忘れてしまっている毎日になっています。
娘も時々レッスンで「今週は全部ちゃんと練習できなかったから、この曲だけはきっちり練習してきた」と言うのですが、「それじゃ、来週違うのを聞かせてね」と言われるので、結局は8曲です。
単純に。。。8曲って多くないでしょうか?

音大に行かせたい・ピアニストとしたいという希望は親子共々ありません。
だからと言って、楽観的に「ただ弾ければいい」という考えは持っていません。
「楽しい」だけじゃなく、「苦労して頑張ったから もっと楽しく思えるんだよ」ということを知ってもらいたいと思っています。その点では、現在の先生に出会えたことは とても恵まれていると思っています。

先生は「今から“絶対に音大”とか考えるのは辞めなさい。ピアノだけに固執してしまうと他に何かをやりたくなっても、何も出来なくなってしまうからね。
ただ、きちんと弾けるようにしておくと、将来“何か弾いて”と頼まれた時に、自分の特技として披露することが出来る。
基礎、そしてある程度自分のレパートリーを増やせるようになるまでは、○ちゃに頑張ってもらって、私とあなたとで応援してあげましょう」とおっしゃています。

その考えには私は大賛成です。ですが。。。常に8〜9曲というのは多いような気が。。。
最終的な考えは、先生と私は同じですから、このまま娘には「遊び」をガマンさせて、頑張らせたほうがいいのでしょうか?過保護すぎるでしょうか?

<<私の回答>>
やはり幼稚園ということを考えると、毎日1時間練習できるならとてもよく頑張っていると考えていいと思います。
が、8曲を完璧にというのは非常に大変ですよね。その分先生がとても期待しているのだとは思いますが。
お嬢さんが自分の意思でいくらでも練習を続けていられるなら何も言う必要はありませんが、負担に感じているようなら、先生に正直にお話して、少し曲数を減らしてもらう方がいいと思います。(4,5曲程度に)
暗譜は大切ですが、毎回する必要はないように思います。
正直に思うとおりにお話して構わないと思いますよ。きっと先生も、少なくとも現状を理解し、長く大切な趣味として続けられる環境を考えてくださると思います。

Q:爪の長さと弾き方について
こんにちは。
私は、3歳から15歳まで、ピアノを習っていて、大人になってからまたピアノを始めたいなと思っている20代の社会人です。
再開するにあたって、とても気になっていることがあるのですが、それは指の爪についてです。
習っていた頃から、爪をきりなさいと散々いわれていたのですが、爪の白い部分はきちんと切ってはいました。
でも、それでも長くて指と同じくらいの長さなのです。指をまるめて弾こうとすると、爪があたってしまうのです。それ以上きるには、指と爪をくっつけている部分もきらなくてはならなくて、一度そこに爪切りをいれたら、ものすごく痛くて、きれなかったのです。
そこで、しょうがなく、ずっと指の腹の部分で鍵盤を叩いていたのです。小さかった自分は、大人の先生がこわくて、切れない理由をきちんと話すことはできなかったので、先生もだんだん注意することはなくなりました。

でも、ここでまた再開するにあたって、ちゃんと綺麗な弾き方をしたいと思っています。
(そのピアノの先生には、指をまるめて弾かないと綺麗な音はでないと言われました)
同じような理由で爪がきれない生徒さんはいるのでしょうか?
それとも、子供の頃に無理してでも切っていればよかったのでしょうか・・。
初歩的な質問で申し訳ないですが、アドバイスを頂けたらなと思います。

<<私の回答>>
まず、爪は鍵盤と鍵盤の間に引っ掛けて怪我をしないためにも、ギリギリまで切るのですが、爪と指の境目近くで打鍵することはありません。角度で言うと、鍵盤と指が45〜60度位まででしょうか。これだと、病的な深爪をせずとも何とかタッチできると思いますが、ユカリさんの指ではどうですか?
ただ、この角度が浅くなるほど、指がグラグラしたり潰れたりしますので、鍛えないと弾きにくくなることは事実です。
また、何十年も弾いていると爪と指先の長さは、いくら爪を切ってもほぼ同じくらいにまでなっていますが、60度位の角度なら全く問題ありません。
ですから、痛い所まで切る必要は無く、指も垂直に近く丸めるのはナンセンスです。完全に指や手のひらの力を抜いたときの形(バレーボールのような大き目の球体を掴むような感じの形)で、あとはそれがグラグラしないように練習で筋肉の支えを作っていけばいいと思います。

Q:両手でうまく弾けない場合は
はじめまして。ピアノ暦13年の高3です。
現在、ショパンの華麗なる大ポロネーズを練習しています。あの曲は最後の方になると右手はほとんど16部音符です。左手も和音が一気にオクターブ上がったり下がったりして、両手で速く弾くとどうしても右手が汚くなるか、左手を間違えるかします。
これもゆっくり練習することで解決できるのでしょうか? わかりにくい質問ですが宜しくお願いします。

<<私の回答>>
アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズですね。
小さいときからずっと練習しているということですが、先生に師事してプロを目指して練習しているのでしょうか、それとも趣味として自分の好きな曲にトライしているのでしょうか。
このレベルの曲については先生にご相談いただくのが最善かつ最も効果的です。ただ、誰にとっても言えることですが、テクニック的に余裕がない箇所は、ゆっくり片手ずつ練習することが一番の方法であり、これによって解決して行くしかないと思います。
ただ、その前に、今の腕や手首の力の抜け具合や指の強さ、タッチなどが適切かどうかを確認した上で、あとはひたすら練習するしかないと思います。
その意味で、BBSではその面のチェックは不可能ですので、先生に、とお願いしています。

難しい箇所は(前述の細かいチェックを経た後は)練習量が必要ですが、これだけ難しい曲の場合は、練習すれば誰でも必ず目的とする速さで弾けるようになるとは言い切れないところが辛いところです。
ただ、必ず進歩できることは確かですから、焦らず練習に取り組んでください。
頑張ってくださいね。

Q:中1でバラード1番を弾ける?
こんにちは。先日は丁寧な回答をして頂き大変ありがとうございました。かなり参考になりました。自分的にあの曲は技術と共に表現も難しいので、大変ですがやりがいのある曲です
。  ところで、自分は今ショパンのバラード一番も弾いているんですが、あるサイトのBBSで、この曲を中学一年で既に弾いた、と言う書き込みを見つけました。変な質問なんですが、あの曲は技術的に結構レベルが高いと思っているのですが、中学生でも弾こうと思えば弾ける曲なのでしょうか…???

<<私の回答>>
バラードの件ですが、『弾いた』の内容はまさにピンキリで、中1で『弾いた』と言っても一体どういう内容かは全く判断不可能です。つまり、気にする必要は全くないという意味です。
勿論、芸大を目指すレベルなら弾けるでしょう。でもごく一般的に6歳くらいからかなり熱心に練習しているとしても、そういう生徒さんが習っているピアノ科の先生から合格をもらえる内容でこの曲を『弾けた』と言われるにはやはり中1では無理でしょうか。
あなたは気にせず、わが道を行けばいいのですよ。
若い間は個人差も大きく進度の差もありますが、別に中1で弾けたとしても高3になればもっと多くの人もトライできるようになっているはずです。
ピアノは一生弾けますから、長〜い目で見て、いつか"追い越す"ことも可能ですよ。中身重視、自分なりの考えと努力を重ねれば、必ず素敵なピアノを弾けるようになりますよ。

Q:臨時記号について
楽譜にシャープ、フラットが付いているのに、音符にシャープ、フラットマークが付いている場合があります。どこを基準にすればいいかが良く分かりません。
ダブルシャープも同様にわかりません。元々シャープが付いてる音にダブルマークが付くと、どうなりますか?例えばファ#にダブル#が付くと、
ファ#より2音上がる?ファより2音上がる?どちらになりますか?
用語を全然覚えていないので、分かり図らい質問ですみません。
先生をつけていないので教えていただければ幸いです。宜しくお願いします。

<<私の回答>>
まずは、臨時記号と調号の違いをしっかり理解してください。
楽譜のト音記号の次に書いてある♯や♭は調号です。これは、例えばファに#があれば、途中で調が変らない限り、全ての高さの(鍵盤の全ての)ファに#をつけます。(♭も同様。)
臨時記号は、例えばレに#があれば、その小節内のみ、その高さのレにだけ#をつけ、1オクターブ違うレには付きません。ただし、分かりやすくするために、あえて本来不要な箇所にも#や♭をつける場合もあります。
最後に、ダブル#やダブル♭は、調号(「元々#等がついている音」)とはダブりません。
ト長調の曲を例に挙げれば、元々全てのファに#がありますね。この曲の中で、ファにダブル#があれば、ファから#2つ分(=全音分)アップした音(つまりソ)になります。
もしそのダブル#のついた音の次の同じ高さのファにナチュラルがついていたら、臨時記号分の#はすべてキャンセルになり、何もつかないファに戻ります。
つまり、ナチュラルは、#や♭が1つでも2つでも、一気にゼロの状態に戻すのです。

Q:ドイツ音名の読み方
Reiko先生、はじめまして。音高目指す中3生です!
私、楽典が苦手で困ってます。特にドイツ音名読み。(これってそんなに必要なんですかぁ〜?)
白鍵の音の読み方は覚えました。♯、♭の読み方もまあ何とか。。。
でも♯♯や♭♭の読み方がわかりません。
「楽典」の本にもcisisとかceseuとか書いてありますが何て読むのですか?
ピアノの先生に楽典も教わっているのですがこないだ質問したら「そんなことは楽典の本に書いてあるでしょ!!!自分で調べなさい!」と怒られました。
試験の時は確かに「cisis」と書けばいいから読めなくても覚えちゃえばいいけど、読めないから覚えにくいんです。
チスイス?チスイズ?なのかな〜?
どこかにカタカナ読みが書いてある本がないでしょうか?

<<私の回答>>
探せなかったかもしれませんが、HPのこちらに読みも書きましたので、参考にしてくださいね。

Q:試弾について
はじめまして。最近初めてこちらのサイトにお邪魔させていただきました。
私は今20歳なんですが、実はピアノを買おうかと考えているんです。
始めに習った鍵盤楽器がエレクトーンだったため、家にはエレクトーンしかありません。
なのでピアノを習いだしても、家での練習はエレクトーンで実際にピアノに触れていたのは先生の家か、学校の音楽室だけでした。
そして今、またピアノを弾きたいと思い始めどうせならピアノを買おうかなと思ったんです。
そこで質問したいのですが
実際に楽器店で試弾する際、試弾に適した曲というのはあるのでしょうか?
音域の広い曲の方が良いような気もするのですが、別に音域に関係なく、自分の弾ける曲でもいいのでしょうか?
今の私では、おそらく『子犬のワルツ』くらいのレベルの曲しか弾く事が出来ないと思います。
(今現在は独り暮らしで、エレクトーンは実家にあるので「おそらく」です)
もしも私のレベルで試弾に適した曲というのがあれば、教えていただけませんか?
よろしくお願いします。

<<私の回答>>
まずは、自分が一番上手に弾ける曲がいいと思います。
自宅のピアノとも比較しやすいですし、複数のピアノを弾き比べる場合にも違いが一番よく分かるはずです。
というよりは、同じ機種でも1台1台非常に異なるので、誰にでも差が分かります。

また、高音域から低音域までのバランスが非常にばらつきがあるので、そのためには音階でも何でもいいので、上から下まで鳴らしてみることも大切です。
出来れば、いつもお願いしている調律師さんと一緒に選ぶといいですよ。
音のばらつきや音色など、調律や整調である程度変えられることも多いですし、そのあたりで何を最優先して選ぶかの相談ができ、中身も見てもらえますから。

Q:ピアノの機種について
今日は,グランドピアノの機種についてご意見をいただければと思い、書き込みさせていただきます。
音大を目指す人が最初に購入するのは,ヤマハならC3といわれます。
例えばC5C7などC3よりも大きいものやSなどのセミコンで毎日練習すると、指のタッチの練習に良いとか、耳の訓練になり音感が良くなるなど、上達がさらに早く進むと言った利点はあるのでしょうか。
それとも、C3以上ならどれでも同じなのでしょうか。
音大の入試や定期試験、レッスンではどの機種のピアノが使われるのでしょうか。
Reiko先生のときはいかがでしたか?

<<私の回答>>
私の記憶も大分あいまいになってきましたが、入試にどの機種を使うかは、受験者数に大いに関係します。芸大ならフルコン(多分スタインウェイ。)でしょうね。
武蔵野ではそうは行きません。でもC3ということもないと思います。C7以上だったらいいなあと思いますが、覚えていません・・・。広めの教室で試験されましたから。
学内の定期試験については、武蔵野の場合はそれは・・・結構ひどかったです。(笑)ガタガタのC3で弾かされましたよ。運がよければ別ですが。
卒業試験だけは、全員同じ条件で、学内の大きなホールで、勿論フルコンでした。(このときだけでした。)

機種の選び方ですが、普通はピアノが高いからC3なのです。でも、教授クラスでもお住まいが都内だとC7あたりまでが普通でしょう。それは、主に住宅事情からですね。
ピアノが大きければ置く部屋も大きくなければ意味が無いし、それに伴って防音や空調など付随施設や維持管理にもお金がかかってきます。

私もC7が「夢」ですが、やっぱりC5とまりでしょうね、買い替えられるとしても。
ただ、C3「しか」お持ちでない先生も沢山おられますし、それで一応対応できるものです。
あとは、腕前とのつりあいもあると思いますよ。その意味で、例えば一般の音大受験生はC3で・・・ということになるという感じでしょう。
少なくとも、C3を弾きこなせて、人前で演奏会などでバリバリ弾く機会がある人でなければ、これで必要十分だと思います

Q:試験や演奏会のピアノ試弾について
Reiko先生 詳しいお返事ありがとうございました。卒業試験でのフルコンでの演奏はすてきですね。
きれいなホールでフルコンを思いきり弾く・・・憧れです。
高価なグランドは防音と空調も必要で、はじめの工事費だけではなく、維持費も大変そうですね。
ところで、バイオリンは自分の楽器を使って試験を受けられますが、ピアノの場合は会場のピアノを使用しなければならないのですが、前もって会場でピアノの試弾をできないというのは、困りませんか。
自宅のピアノとはピアノの機種が違うと、当然響きも違うでしょうし、ピアノの癖もそれぞれありますし・・・。 「いつものピアノと音が違う!!」とびっくりしていつものペースで弾けない・・・などということはないのでしょうか?

<<私の回答>>
大まかに言えば、ちゃんとしたメンテナンスをしていない酷いピアノでない限り、万一初めて触ったとしても、ある意味で「弘法筆を選ばず」ということが可能です。
どんなピアノでも、一定の能力があれば、それなりに弾けるものではありますね。
入試前には同じピアノではないものの、直前の練習時間が与えられますし、コンサートなら当然リハーサルがありますから。実際にはそれほど困るものではありません。


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