10/09/13更新

BBS過去ログ集 #2

掲示板でのご質問と回答を掲載します。

40歳を過ぎてからのピアノについて[+沢山の方のレス]
最近レッスンが厳しくなった
先生には音でやる気が分かる?
お花の渡し方について
レッスン代の渡し方
先生を変る時のマナーについて
楽譜を読むのが嫌いです
先生の選択について
指について
他の先生のレッスンを受けてみたいのですが
進路について
レッスン時の使用ピアノについて
音大進学の目処について
楽器と先生選びについて
子供向けの楽典
続・ソナチネとチェルニーについて
ソナチネの練習順序
チェルニーについて


Q:40歳過ぎてのピアノについて [質問者:Sさん]

はじめまして。
私は、約30年ぶりにピアノを再開して1年になる者(男性)です。
目標があった方が励みになると思うので、5年ごとの目標を立てたいのですが、どの程度の目標が無理のないところなのか見当がつきません。
今習っているピアノの教師も、大人を教えたことがないそうで、わからないそうです。
そこで、40歳を過ぎた者がどの程度まで上達するものか、お考えを伺えればありがたいです。

なお、ピアノの技術は、小学生の時に4年間やって、ブルグミュラー18番まででした。ピアノを再開して、ピアノの教師に弾けると言われ、ベートーヴェンの「月光」第3楽章にチャレンジしましたが、3か月かけ2ページ半(全音ピアノピース)しか進まず、途中で挫折しました。次にショパンのノクターン20番(遺作)を5か月かけて、やっと弾けるようになった程度の技術です。
練習時間は、週3〜4日、30分〜1時間ずつが限度です。

5年後 ベートーヴェン「月光」第3楽章
10年後 ショパン「幻想即興曲」
15年後 リスト「愛の夢第3番」
20年後 ショパン「革命」
これくらい弾けるようになるものでしょうか。

A1:Pさんからのレス
横レス恐縮です。
目標を持って取り組まれるのは、大変良いことと思います。
しかし「弾ける」というのが、音をさらう事であるか、音楽的に弾くか、で、当然ながら違いが生じてしまいますが、この点についてReiko先生のHPに詳細に記載されています。またピアノ再開および背伸びについても、的確に示されていますので、再度精読される事をお勧めします。

また、年齢については、さほど気になさらないで宜しいかと考えます。確かに子供の様な吸収力と練習時間の点では不利ですが、大人であるがゆえに、明確な目標と熱意で練習されている点は、逆に利点であると考えます。

ここからは個人的な意見なので、参考の1つとして捉えて頂ければと思いますが、モーツァルトやバッハなどの曲で、もう少し技術難易度の低い曲を丁寧に音楽的に取り組み、基礎力を蓄えるのが結果的に上達にかなり効果があると思います。
それらの曲を丁寧に音楽的に弾く練習をすることで、体系的に吸収され、心技体が1つになっていくのを感じられるのでは思います。そういう意味では決して易しい楽曲なとないという事も、きっと実感されるでしょう。
結果「聴かせる演奏」が出来る様に成長していくのではないかというのが、私の考えです。
その点につきましても、Reiko先生のHPに大変わかりやすく説明されていますので、今一度精読される事をお勧めします。

是非、頑張ってください!

A2:Pさんからの補足のレス
前の私のレスでは、技術的な面は何も言及していませんでしたので、補足させて頂きます。
ピアノの進度は、年月が経てばそれなりに弾けるというものではない側面があります。
ショパンのエチュードなどは最たる例で、何年で弾けると確約できるものではなく、その人の素質が大きく関係するものだからです。なので、何年後にどの様な楽曲というのは、実際に拝見しないとコメント出来にくいのが正直な所です。また練習時間に関しましても、集中力や技術的な問題分析力なとが関るので、一概にコメントしにくい所があります。

まず日々の練習におきましては、無駄な力を入れないで演奏することが大前提となります。この基本姿勢が出来ていないと、ショパンのエチュードはおろか、手に障害を生じるなど悪循環に陥る可能性もあります。
いわゆる「脱力」ですが、これは練習の結果到達するものではなく、練習の前提であるとお考え下さい。(この事については誤解している音大生やピアノの先生も少なくありません。)
それを会得するためには、やはり難易度を下げて練習するのが近道であると思います。モーツァルトのソナタ(例えばK.545)やバッハのインベンションなどは、教えていた経験上やはり効果が高く、当面はその様な楽曲でお気に入りの曲を練習の題材として、楽に気持ちよく弾ける事を目標とされてはいかがでしょうか?「弾きにくいな」と感じた所をよく分析して1つ1つ解決し上達して行きましょう!

併せて読譜力を高めるのも非常に重要です。どうしても弾くことが先に立ってしまいがちですが、音を出す前に、楽曲をよく理解して「理想音」を持って取り組まれると、格段に進歩します。理想音を意識することで、タッチや耳が非常に良い状態になるからです。
ピアノの進度は本当に一歩一歩です。大変集中力も必要ですし、確実に吸収して維持し続ける事が、本当に大切であると同時に難しいと実感しています。先の目標設定は非常に大切ですが、今の段階では、まずはじっくり基礎固めをされてみてはいかがでしょうか?。そして数年後に改めて目標を設定された方が、より達成への現実味があると考えます。
どうか楽しみながら練習されます様、陰ながら応援しております。

A3:kさんからのレス
私も横レスです。
よく初心者が、「ショパンやベートーヴェン弾く!」って言うと、たいてい、皆「もっと弾きやすい曲にした方がいい」と言いますが、だけど、確かに、聴くの素晴らしい曲は、上級レベルの方が多いですよね。
だから、私は、最初から、難易度高い曲を望むの、いいと思います。
だた、でも、例えば、ショパン「革命」まで弾けるようになったとしても、それで、『ピアノ習得が永久に終えた、身についた・・・』ということには、ならないと思います。
それに1曲毎の演奏も、仕上げても、『一度仕上げたら、もう永久に365日いつでも仕上がった状態・・・』ということは、ないかもしれないと思います。
ピアノって身についても、それが永久じゃないから〜。

A4:Cさんからのレス
ひさしぶりに相談でもりあがっているようなので私も横レス便乗します。
私は10年ぶりに再開して3年の大人組です。今腱鞘炎が慢性化しつつあり、なおかつ今の課題曲はモーツァルトの協奏曲27番をやっていますが、練習できない日も多くできないところを克服し、再び大きく忘れてまた挑戦といういうようなことを1楽章の半分あたりをもう半年もやっている者です。でも楽しいのでピアノってやめられませーん。
さて、目標ですが、わたしの経験談。
時々Sさんのようなこと(「〜は5年したら弾ける?」)を誰かに聞きたくなります。
でも正直先生にももし聞いたら「そんなのまだまだ」といわれそうなのが恐くて聞けないことが多いのですが・・・
ただ、こっそり自分の中に秘めた目標曲ならいっぱいあります。音楽的にひければいいですが、さらう程度でもという憧れ曲も含めてです。
これが実はやっかいで3年前に目標を立てた曲と日々かわってきました。自分なりに曲を勉強していったり、バッハは大嫌いとおもっていましたが、イタリアはいつかひけるかなとか、ショパンはノクターンが何か1曲できればとおもっていたのがやっぱりバラード1番もやりたいなとか、ドビュッシーを一曲やったらアラベスクもやってみたいとか欲がでてくるうえに夢だけで頭が破裂しそうになるんですけど、これもまた楽しくって。
なのでとりあえず全部あきらめないで、kさんのおっしゃるとおり肩の力抜いてお互いがんばりましょう。(あいまいすぎてごめんなさい)
そそ、確か暗譜までしてもすぐ忘れてしまうのは大人との大きなハンデかもしれないですね。

<<私の回答>>

お返事が遅くなってすみません。
 さて、何かに意欲的に取り組もうとするなら、明確な目標が欲しくなるのは当然です。私自身も、ピアノに限らず、その傾向がとても強く、しかも目標はかなり高めに設定します。
当然それがクリア出来る事も、途中で無理と分かることもありますが、結果はともあれ、その努力が無駄になることは全くありません。
第一に重視すべきことは、何のためにピアノを弾くかです。ご自分の人生の中でピアノをどう位置づけるかということです。
ピアノの上達と練習量には相関関係があり、その上に適性や練習環境が関係します。
当然、仕事や家族もありますし、学生のように自分の自由時間のほぼ全てをピアノの練習に費やすのは、やはり無理でしょう。

あれこれ書きましたが、私からのアドバイスは、目標とする曲(憧れの曲)と、客観的に見て適正レベルの曲を併行して練習なさることです。更には、余裕をもって弾ける曲を、人前で弾ける程度に深める練習も加えれば万全です。そのような練習を続けられれば、きっと現時点とは違う感じ方・考え方をお持ちになると思います。
急がば回れ、の格言通り、今、月光や幻想を練習し続けても早晩頭打ちになるでしょう。その前に腱鞘炎になる可能性もあります。しかし、同じ時間と労力を、適切な曲に注げば、ずっと楽に上達を実感できると思います。その上で、新たな目標を設定なさるといいと思います。
また、上達曲線は、残念ながら常にy=xのような一直線に伸びるものではなく、緩やかにカーブし、だんたん]軸と平行になっていきます。どこで向きが変るかは、あまりに『変数』が多くて今からでは予測不可能です。

まずは、2〜3年後にショパンのワルツの第1番や小犬、ノクターン等、モーツアルトならトルコマーチあたりを、発表会で余裕を持って弾けることを最初の目標になさるのはどうでしょうか。
次に、5〜6年でドビュッシーの月の光、ショパンの軍隊ポロネーズ、ベートーベンの易しいソナタ等にトライすれば、挫折せずに取り組めると思います。

一般的に、バッハ、モーツアルト、ベートーベンは実力が正直に反映されてしまいますので、誤魔化しようがありません。ショパンなどは意外と「なんちゃって」でそれなりに雰囲気が出ますので、その意味では易しいです。また、私のお勧めは近現代の小品です。響きやリズムの面白さと、意外に易しいテクニックなど、良く工夫されています。ただ、好き嫌いはあるかもしれませんが・・・。
ただ、どんな『易しい』曲にも素晴らしい宝石が隠されています。きっと、その宝石に気づかれ、技術に応じた様々な楽しみを得られることと信じます。
先生には、できるだけ率直に自分の意見を伝え、意思の疎通をはかり、その上で納得してアドバイスを受け入れることが良いと思います。
ちなみに、例として挙げられた曲は、いずれも難しさの質が異なる曲ばかりです。この中でいずれか1曲が弾けるようになれば、他の3曲もすぐに弾けるようになるでしょう。
敢えて言えば、指が比較的よく回るなら、革命か幻想即興曲が相対的に易しいでしょう。手が比較的大きければ「愛の夢」が一番易しいかもしれません。そして、月光の第3楽章がどの面からも一番難しいと思います。

質問者からのお返事:お礼
お忙しい中、丁寧なお返事をいただき、ありがとうございました。
>Pさん
次は、モーツァルトのソナタか、バッハのインベンションに挑戦してみたいと思います。
また、「理想音」は興味深く読ませていただきました。さすがに、ショパンのエチュードは、一生弾けないと思いますが^^;

>kさん
「革命」は、目標が高すぎるかな〜と、実は思ってたりします。
『一度仕上げたら、もう永久に365日いつでも仕上がった状態・・・』どころか、次の曲が終わる頃には、前の曲が弾けないくらいですから。。。トホホ

>Cさん
再開された方のお話は、とても参考になりました。
ただ、私の方は進度が遅いので、萎えそうなこのごろです。再開の御経験から、上達のコツとかは、ありますでしょうか?

>Reiko@管理人さん
「月光」に挫折した後、「愛の夢」の方が簡単そうだったので、ピアノの先生に弾けるか打診したのですが、「無理」と引導を渡されてしまいました(笑)。
先生にとっては、革命>幻想=愛の夢>月光なんだそうです。
でも、それほど難易度に差がないのなら、なんとなく希望の光が見えてきたような気がします。
みなさん、どうもありがとうございました。
Aさんも、アドバイス楽しみにしておりますので、よろしくお願いします。


A5:「遅ればせながら、私も」 (mさん)
reiko先生、お久しぶりです。mです。
S様の投稿に触発されまして、再開組、30代男性の一人として、お久しぶりの投稿させていただきます。
再開しまして1年とちょっとになりました。以前ツェルニー40番の終わりまでやっており、reiko先生のホームページに影響されまして、ショパンのバラードを目標にピアノを再開しました。、、が、再開当初の技術はガタガタ(だったようです、、、先生に指摘されるまで気付いていませんでしたが、、、笑)。、、で、ツェルニー40番の前半からレッスンのやり直しと、バッハ(小プレリュードと小フーガ)とバルトーク(ミクロコスモス3巻)の簡単な曲集から始めることになりました。
でも、レッスンを再開して、これら余裕を持って弾ける曲の楽譜を隅々まで読み、演奏することで、自分で音楽を表現していく楽しさを知ったように思います。よく先生は、「あなたのバッハとバルトークの演奏は、小学生や中学生が弾くのとまた違った味わいがあってとても良いですね。」と言って下さいます。(ツェルニー40番はあまり褒めてくれませんが、、笑)それは、余裕を持って弾ける曲だからこそ出せる、小学生や中学生にはない30男の人生観、経験の違いなのかな、と思います。
現在は、バッハは、シンフォニアを経ましてフランス組曲を、バルトークはミクロコスモス第4巻をご指導いただきながら、ロマン派の曲(今は、ショパンのノクターン20番とブラームスのラプソディー1番)もレッスンいただいております。(reiko先生、ブラームスのソナタはもう少し待ったほうが良さそうです、、、笑)再開当初、「ショパンのバラードを早く弾けるようになりたい」と目標設定しておりましたが、今は、「色々な曲を余裕を持って弾くこと」を目標に、いつかはバラードも、、と思っております。今、私はピアノに関しては、「いついつまでに何を弾けるようになる」、みたいな具体的な曲目や時間の目標設定をしないことにしております。ピアノは趣味であり、あくまで自分に「余裕」を持っていたいからです。

ただ、練習時間については、できる限り毎日とれるような努力はしております。(その努力をしたほうが、後が気分が良いからですが、、)もちろん仕事等の関係で10分ぐらいしか弾けない日もありますが、(その場合は、自分が一番気になっている1フレーズだけ練習。)できるだけ、朝30分、夜1時間半の計2時間ぐらいは、ピアノに時間を取るようにしております。
同じ曲でも小学生には小学生の表現の仕方があるように、大人には大人の表現の仕方があると思います。これからも色々な作曲家の曲を通して、年齢に応じた自分を表現できるようにがんばっていきたいと思っております。さて、私は40代、50代、60代でどんな演奏ができるようになっているか、、自分で楽しみにしております。

(関連の投稿)「上達のコツ」(Cさん)
私が教えていただきたいくらいです(笑)。わははは)>Sさん
mさんがおっしゃっていることとかぶりますが、やはりほとんどの大人の場合最大のテーマは練習時間の確保だと思います。
私もmさんと同じように1日10分程度がざらですね。
たまに30分位やると今度はだんだんのってきて「あ〜悔しい」となりますので、お恥ずかしいのですが、練習のために仕事を1日休みたいと思ってしまうこともあります(実際は無理ですが)。

このような調子なので、私の方こそ全く進歩はかなりの亀さんです。
例えば新曲をいただいて1小節さらって譜読みをしてみても、スムーズにさらえるのに何日もかかることもありますし、2〜3日ピアノに触れないと後退というか忘れてさえいます。
私の先生は「できたら持ってきなさい」というレッスンペースなので、いつまでも出来なくて何ヶ月も伺えないということもしばしばで どの時点で先生に見ていただけばいいのだろうといつも考えますし、早く見ていただきたくてあせってもきますね。
(なので振り返ってみると年間7〜8回くらいしかレッスン受けていないです)

というようなことなので萎えそうにもなりますよ。弾けるようになりたくて・・・ではなく練習時間がとれなくて。です。
でもそんな時、よくReiko先生が書かれる様に、ピアノは一生の趣味になるかもしれませんので、急がず休まずを心がけます。
あとはちょっと蛇足ですが、なるべくピアノという趣味と関わっていたいので、色んな演奏会に(市の主催とか)足を運んだり、CDを買ったり、楽譜を見にいったりします。こども時にはしらなかった作曲家にであったり、これも練習のとき色んなイメージになったりしているようです。

(関連の投稿:Mさん)
同世代の投稿が続き、楽しく拝読させていただいております。初めて書き込ませていただきます。
私も再開組の30代女性で、二児の母です。
ピアノは4歳から始めましたが、あまり練習熱心な生徒ではなく、モノにならぬまま止めました。
ピアノを再開して1年半程になりますが、私にとっては、10数年のブランクが却って肥やしになったように思います。
仕事や育児で練習ができず、一時はピアノの上が物置状態になったこともありましたが、「いつかは弾きたい」という想いをずっとあたため続けていました。

レッスンはバッハの平均律と併行して、ロマン派や近現代の作品を自分で選んだり、先生から指示されて取り組んでいます。
練習時間は、細切れになりますが、意気込みは子供の頃とは全く変わりました。
時間が足りない点も、自分なりに工夫できるようになり、育児で多少の忍耐力がついて、練習方法も変わりました。
今年上半期は、シューマンのクライスレリアーナとショパンのバラード1番に取り組みました。
先生から「子供や学生には真似出来ない、大人の音楽」と言われ(お世辞かな?)、子供の時には味わえなかった音楽を奏でる喜びを感じております。

年を取ることも悪くないなぁ・・・と思っています。
Reiko先生のHPでは、練習で行き詰ったり、発表会前の緊張と不安で悩んでいた時に、随分励まされ、勇気付けられました。
私の目標は、ラヴェルの「道化師の朝の歌」「ラ・ヴァルス」と、スクリャービンの作品42−5のエチュードです。
今の実力では、恐れ多くて先生には言い出せませんが、出された課題一つ一つをこなす先には、これらの曲があると信じて、頑張って行きます。

ちょっとしたアドバイス<<私の回答>>
>Cさん
どの時点でレッスンに行くか、ご参考までに。
一通り弾けるまで行かないよりは、途中で1度レッスンして貰えると効率的だと思います。
というのは、躓きの箇所が教師にはよく分かりますし、難解なところは練習のコツも含め、ポイントを指摘することで、練習の密度が変ると思います。
それこそが先生に習う利点と思いますので、先生のお考え次第ではありますが、仕上がり具合よりは、例えば累計10時間(曲次第ですが)で一度レッスンに行く等のように考えてはどうでしょうか。

>Mさん
初めまして。
やはり、大人と子供では内容が全然違います。大人の場合には、本当に「音楽」をしていることが良く伝わります。
まるさんに限らず、皆さん口に出すのを躊躇っておられるようですが、最終目標?の曲は、ある時点で先生に伝えておくと良いと思います。
勿論、まだ早すぎる!とかいろいろ言われるかもしれませんが、教える側としては、それを是非知りたいと思っています。
また、そのために出来るだけ役に立つアドバイスをしたいと思うものです。特に憧れの曲に関しては、先生と生徒では視点が全く異なるので、意外なお話が聞けるかもしれません。

大人でも子供でも、その意味で先生との意思の疎通は本当に大切と思います。憧れの曲を先生に伝えることで、後悔するようなことは起こらないと思いますよ。

A6:Sさんへ (Aさん)
 出張に行っていて、書き込みが遅くなりました。思いやりにあふれたすばらしいレスばかりで、このHPを訪れる人たちのレベルの高さ(ピアノだけでなく人間的にも)が見えてきました。
 「励まし」という部分では、まったく書くことがなくなりましたので、逆の面から書きます。失礼なことを書くかも知れませんが、お許しください。

私のピアノ歴は、20歳でバイエルを半年習いました。以後、5年おき位に、発作のようにピアノを弾きたくなり、独学で好きな曲を弾き始めて、半年くらいで挫折してやめるというパターンをを繰り返してきました。10年位前から、ヤマハのポピュラーコースに入り、3年前からクラシックの先生について習っています。できる限り毎日1時間練習をしていますが、ソナチネを一曲さらうのに、大体2ヶ月かかっています。まもなく還暦を迎えます。初見はできません。

こんな私が、今、ついている先生に恐る恐る「熱情の第三楽章」を弾きたいと言ってみました。返ってきた言葉は、「冒涜だとおもいませんか?」でした。別に冒涜とはおもいませんが、逆立ちしても弾けないことは事実です。また、独学時代にさらった「トルコマーチ」もきいてもらいました。 「直す部分が、多すぎてかえって時間がかかるから、基礎からやりましょう。」
そんなわけで、ブルグミューラー、ソナチネ、ハノンをやっています。
 残念ですが、どんどんやる気がなくなってきています。

高い目標というものは、常に照準を合わせていなければ、達成できません。
また、できる限り、見えていたほうが合わせやすくなります。だから常に触れていたいのです。

 例えが適切でないかもしれませんが、40年前に上高地から槍ヶ岳を目指したときのことです。
どのくらいだったか時間などは記憶にありませんが、最初はダラダラと上ったり下ったりを繰り返していました。見えるのは樹木だけ。実につまらなかったです。
 しかし、ある地点にきたら、槍ヶ岳が見えました。はるか遠くですがくっきりと見えました。俄然やる気が出ました。そして、見るたびに大きくなる槍ヶ岳をみて、目標に近づく喜びを感じ、「はぁはぁ」言いながら、「肩の小屋?」に着いたことを思いまします。また、途中で見た小さな黄色い名もない花(いや名前はあるはずですが)や、雪渓から流れ出た清水のそれまでに味わったことのないおいしさも憶えていますので、ただ登っただけではなかったと思います。

 そういう意味(目標を持ち続ける)で、Reiko先生の言われる「目標曲(槍ヶ岳」と今の実力に合った「課題曲(花、清水)」を平行してやるというのはいい方法だと思います。
 たぶん、私の先生は、親切心から言われたと思いますが、当人のモチベーションが下がるとは、考えなかったのではないでしょうか。

 さて、Sさんの目標ですが、素人の私から見ても、今の練習時間では60歳になっても達成不可能だと思います。皆さんはやんわりと書いて見えますが、自分の経験から言って、よほど集中してその日の課題をこなさない限り、この程度の練習時間では、前の日の復習程度で終わってしまいます。進歩はおぼつかないと思います。(今はもうわかっておいでのようですが)
 私の通っている教室で、「革命」を立派に弾いた子は、16歳でした。5歳から始めて、今は毎日2-3時間の練習は欠かさないとの事でした。たとえばこの子を平均値とした場合、練習時間だけでも、既に雲泥の差があります。その他の要素を考えれば、いわずもがなです。

(関連の投稿:「僕もSさんに共感!」(Yさん)
Sさんの投稿や、皆さんのレスを読ませて頂き、僕も同じ様に悩んでいる(いた)ので、凄く共感しちゃいました。横レスさせて下さい。
僕は、2年半前にReiko先生に相談させて頂いたのがキッカケで、ピアノを習い始める事になった42歳の男性です。ピアノは中学生の時から独学で触っていましたが、ちゃんとピアノを弾きたくて、このサイトに出会いました。
僕は、基礎(バイエル・ツェルニー・ハノン・ハッバ等)を、未だに手もつけず、好きな曲ばかり弾いて過ごしている状態で、基礎が何なのか、音楽用語もあまり知らずに居ます。
習っているヤ○ハ教室でも「曲練習でも必要な技術がいっぱいありますから!」と言われ、好きな曲だけを見て頂いています。他の教室の先生からも、なぜか同意見なんです。
たしかに趣味だし、基礎練習を始めるには、楽しくなくて続かない様な気もします。弾きたい曲は楽しいし、弾くだけは出来るのですが、完成度は当然、望めません。自分が割り切れれば良いんですが、基礎の必要性は感じています。
歴史を無視するつもりも無いけど、仮に基礎をやったにしても、効果を感じるかどうかは疑問なんです。
Sさんの弾きたい曲、僕も弾きたいと思う(思った)曲です。今も弾きたい曲は絶対弾きたくて、同じ様な気持ちになります。レベルなんて全く意識してません。
同じ40歳代の男性として、非常に共感致しましたし、僕もまた頑張ろうと思いました!

基礎や習得段階を無視した悪い事例として、こんな同世代の男性も居るという事で、比較して頂けたら幸いです。自分の中では、この2年半は凄く楽しいし満足してます!
僕も今後はどうするかは解りませんが、たぶん変わらないかなあ。

Q:最近レッスンがきびしくなった 
はじめまして。私は、この春からレッスンを再開(先生はあたらしい)したものですが、最近先生ののりがかわってきたのです。
前は、ほわーんとした雰囲気だったのですが、(レッスンが)最近、ぴしぴしっていう雰囲気にかわってきました。練習が十分なときにかぎって、怒られるのですが><。
先生的には、ちゃんと課題をみてきてても、厳しくなりますか??

<<私の回答>>「期待の表れです」
練習が十分な時に限ってビシビシというのは間違いなくあなたに大いに期待しているからです。期待があればこそ、細かいことも教えたい!という先生の熱意と思って有難く(?)聞いてみてはいかがですか。
熱心に練習してきたことが先生にはすぐ分かりますから、「本気」になるのです。
怒るのはエネルギーが要りますから、それに値する内容でないと疲れます。
ということで、良い方向に解釈して頑張ってくださいね。

Q:音でわかる
レッスンのことで、カキコさせていただきます。
デュオで、先生に合わせて(任せてといったほうがいいかもしれませんが)演奏したときと、私はこうする!!!!とおもって演奏したときと、先生の反応が明らかにちがうのですが。
私はこうする!!!とおもって演奏したときは、先生もノリノリなのです。
これは、私の気持ちがわかってるのでしょうか??
音で、わかるのでしょうか??
あと、私の音で、よく練習してるとかしてないとかが、わからはるのですが、先生の立場では、すぐわかるのですか??いつも、不思議におもってます。

<<私の回答>>「分かります。」

さて、先生には演奏に関しては大体なんでも分かります。(笑)
練習してきたかどうかは勿論、理解して弾いているかどうか、楽しんでいるかどうか、自分の音を聞いているかどうか、など。
なぜ分かるかと言われると説明は難しいですが、弾き方の変化には非常に敏感です。前回とどう違うか、普段とどう違うか、ということもありますね。
ですから、「やる気」の有無もはっきり分かります。
以心伝心と思って、レッスンに臨んでください。気持ちは伝わります!

Q:再びお花について

以前、お花の贈り方について教えて頂きまして有難うございました。今回、またお花についてお教え願いたいのです。
知人の演奏会とか、先生の演奏会の時、ソロよりもアンサンブルが多いんです。
演奏会全体の中でソロ部分もあるのですが、ピアノの方の場合アンサンブルの時は伴奏って形になります。
で、このような場合はお花は演奏者両方にお渡しした方がいいのかも知れませんが、毎回お二人、三人分とご用意するのはなかなか・・(知人というわけでもないですし)。
お相手の方に他のお客からお花が渡るときに合わせてお渡しできればいいのですが、なぜか「演奏会後、楽屋で」という方が多くて、舞台でお相手の方に渡しに行かれる方がいらっしゃらない場合も多いです。
演奏者は複数なのに、知人一人にだけお贈りするのも気が引ける気もするし・・・。
でも、舞台で演奏後(アンコール前)、「ここぞ!」っていう場面があるのにも拘わらずお渡しできないのが毎回さびしいんですよね〜。
皆さんお花をご用意されてる様子ですし、舞台で渡して下さればいいのにな・・・、と思いながらも、どうしようも無いですしね。

こうした場合(舞台にいらっしゃるうちに演奏のお相手方にお花が渡らないとき)には、受付の方などにお願いしてそのまま帰った方がいいのでしょうか?(演奏後の楽屋は混んでますし、そこでお渡しするのは遠慮した方がいい気がします。)
難しい質問になるのかもしれませんが、先生個人の見解で結構ですので、お答え頂きましたら嬉しく思います。

<<私の回答>>
お花のこと、気を遣いますよね。なかなか難しい問題です。
ケースバイケースですが、友人の場合には
1.ソロの見せ場のある曲なら、とりあえず舞台に持っていってみる。後日、もし気になれば何か伝えてもらえるはずですし。
2.先生の場合には、難しいですよね・・・。お花をどうしても贈りたいという気持ちがある場合には、一応事前に先生に扱いを伺ってみるのが一番でしょう。
それが出来ない場合には、受付に預けるしかないかもしれませんね。
また、先生の場合には、日頃のお礼という気持ちも入ると思いますが、場合によってはご自宅に翌日届くように手配することも考えられます。

ただ、思うのですが、勿論お花を頂くのはとても嬉しいですし、私の場合なら、やはり伴奏のみなら舞台上では遠慮したい気がします。でも、お花を頂かなくても、カード1枚でもいいので、手書きで率直な感想やお祝いの気持ちをこめた手紙を頂くのもそれに劣らず嬉しいです。お友達なら、お返しを気にしないでいい程度のお菓子等+手紙という組み合わせもいいと思いますよ。

先生の場合は本当に難しいですね。私の武蔵野の先生の場合には、終演後、楽屋に長蛇の列ができます。それをある意味でステータスと感じておられるかもしれません。
日頃ご無沙汰しているので、1年に1度、ご挨拶する機会となっています。でも、一般的には余りお勧めできません。
 長蛇の列でなければ、楽屋見舞いは、終演後なら嬉しいですよ。開演前に受付に預けると楽屋に持ってきてくれる場合もあり、そういう時は「あ、○○さんが来てくれているな」と思うととても励みになります。

本当に相手との関係や、その方の性格など、判断は分かれますね。難しいところです。

大原則として、 演奏が終わるまでは楽屋に行かない。演奏中に包装のセロハンの音などを絶対に立てない。
贈る場合は、誰からかはっきり分かるようカードをしっかりつける。(直接渡す場合でも。)
あとは、渡したい=応援してます:感動しました、という気持ちが伝わるので、余り細かく気を遣いすぎないことかもしれませんね。

質問者からのお返事:
Reiko先生、とっても細やかにご返事下さり有難うございます。
演奏に限らず、例外なくどんな場合にも通用するマナーというのはなく(大原則は別として)、その場その相手にふさわしいものが一番ですよね。 お返事の内容、とっても参考になりました。
知人・先生のアンサンブルのお相手が先輩格であったりもしますし、色々気遣おうと思えば思うほど、悩んだりもしていたのですが、 Reiko先生の仰る通り、あんまり気遣いも「しすぎ」ると「なお及ばざるが・・・」になるかも。自分がもし演奏者の立場なら、そんな妙なところで悩まれたら嫌ですもんね。

お花を渡しに行くのではなく、あくまでも演奏を聴きに行くというのが大きな目的ですし。
この場で色々教えて頂く事が多く、変な事で悩む事が減ってとても助かります。

ちなみに先月先生のコンサートがありまして、先生+先生の先輩格の方のアンサンブルだったのです。小さな場所でのコンサートで、お客の方は知り合いばかりと言うわけではなく、お花も余り多くなかったかも知れません。
先生のお相手にお花が渡ったら、私も先生に・・・と思って待ちましたが、2度の「ここぞ!」という場面で何も起きず(笑)、結局受付の方にお渡しして帰りました。
お相手の方の演奏もとっても好きになり、「お二人分用意してくるんだったかな。」とその時も思いました。
・・・、でも前回書いた通り演奏会に足を運ぶ回数も多いし、「皆さんに差し上げたい」と思う場面もやっぱり多かったりするので、冷静に考えると、このままで良いのかもしれません。

Q:レッスン代の渡し方について 
ピアノの先生Aから別の先生Bをご紹介いただいてレッスンにうかがうときのことです。
事前にA先生に「B先生にはどのくらいお渡しすればいいのでしょうか」とお聞きしたら、「当日B先生にお聞きしてください」と言われました。 こういう場合は、どうすればいいのか困っています。
白い封筒にレッスン代を入れてお渡しするのはわかるのですが、いくらかわからないのに事前に入れていくことは出来ないですよね??
しかし、レッスン後にいくらか聞いて、先生の目の前でお金を封筒に入れたり、お財布からお金を出してむき出しで渡すのもNGですよね? こういうときはどのようにするのがピアノ界の礼儀なのかお教えいただきますようにお願い致します。

<<私の回答>>
・レッスン代のことですが、大体予想の金額を入れておきますが、その額と一致しなければ仕方ありませんから、ちょっと背を向けるか、手提げ袋等の中で”作業”するしかありません。それは別に失礼ではないと思います。
新札で、封筒に相当額が入っていれば失礼ではありません。

Q:先生を変わる時のマナー
小5の娘の事でご相談します。ピアノ歴は6年(グランドピアノ)音高、音大を目指しております。
現在、桐朋出身(ヨーロッパへ留学の経験も有)で音楽高校の講師の先生に師事しています。指導力もあり、生徒にはコンクールで必ず入賞できる力をつけて下さいます。ただ、演奏が派手で、顔の表情、動きまで指導されることもあり、最近になって娘に合っていないように思うようになりました。熱心でよい先生ですが、娘にはもっと自然な演奏をして欲しいのです。最近は舞台栄えする演奏がはやりだという人もいますが、そうなのでしょうか?

それで、先生を変わることも考えていますが、同じ音楽高校で教えてみえる先生に変わるというのは、どちらの先生に対しても失礼になりますか?
新しく考えている先生は、東京芸大出身(留学経験も有)で紹介して下さる方もいます。ただ、その先生の演奏スタイルはわかりません。
紹介者によれば、顔の表情や、体の動きに指示はないということですが、生徒さんの演奏も聴いたことがありません。娘ももうすぐ6年生になるので、変わるのなら今がいいかと思います。この1〜2年でどれだけ伸びるか決まると聞きますし、演奏スタイルもはっきりしていきたいので・・・
ただ、音楽界のタブーを知りませんので、Reiko先生にアドバイスをいただきたいと思います。
また、指導者によって演奏が変わる(実力のつき方)のでしょうか?それとも本人の力次第でしょうか?(趣味でピアノを弾く程度の私から見ても、娘には音楽性があるとは思えません)しかし、悔いのないように精一杯のサポートはしてあげたいので。よろしくお願いいたします。

<<私の回答>>
先生の「派手な」演奏スタイルとそれを生徒にも求めることで疑問を感じているということですね。
お子さん自身はどうお感じでしょうか。一番大切なのは、それに疑問を感じているのに逆らえず困っているのか、それはそれでレッスン内容や先生の指導内容やお人柄への信頼には何らかわりがないのか、です。

ステージ上での表情などのいわゆる「見かけ上の演奏スタイル」はいずれ大人になれば自分なりにいくらでも変えられます。ある意味で瑣末なことです。 演奏内容にまで及ぶ『派手さ』となると少し問題だと思います。そのような演奏スタイルがいいとは言えません。最終的には自分で判断する/できることですが、無理に行うべきことではなく、演奏会の中身とは別問題でしょう。

しかし、先生を変えるのは大きな決断です。その必要があれば勿論すべきと思いますが。
また、恐らく桐朋を目指しているのだと思いますが、同じ学校で教えている先生同士の場合は必ずあとで問題が起こりますので、ナイショで変ることは避けたほうがいいでしょう。 どちらの先生もそれを知ったら困惑すると思います。

また、顔を合わせることのない環境でも、恐らくはなぜ先生を変るのか(あるいは別の口実としても)理由は問われるでしょう。その意味でも穏便に進めることが賢明と思います。
お子さん自身とよく相談してみてはいかがでしょう。
もしお子さんも疑問を感じているなら、別の先生に一度レッスンを受けてみるのは悪くありません。それで比較してどう感じるか、また事情を説明できるなら、その先生とも相談してみるといいでしょう。
ただ、今の先生のレッスン内容に問題がないのなら、その派手な?パフォーマンスについて「うちの子にはちょっと合わないようなのですが、絶対に必要でしょうか?」と尋ねてみるか(ちょっと勇気が要りますね。)、我慢できる範囲なら我慢してしまうか・・・ですね。

それから、先生次第で演奏の中身についてはかなり変ることは事実です。音楽の中身・内容という意味での「演奏スタイル」については殆どの場合、先生とよく似てきます。 その意味では、お子さん自身が共感できる演奏スタイルの先生に師事することが望ましいですね。
それには、先生の演奏を聞く機会を作ることです。(演奏家に行くか、その先生のレッスンを受けるか、発表会に行くと生徒の演奏からも十分推測できます。)
その辺りのことを良く考えて、お子さんともよく話し合って考えてみて下さい。

質問者からのお返事:「あせらず考えてみます」
確かに他の生徒さんたちも、先生の演奏スタイルに似ています。顔の表情までは数人ですがほとんどの方が大袈裟な手や首の動きがあります。しかし、娘はそのことに疑問を感じていませんし、先生のことも大好きです。
ただ、娘は大袈裟な動きによって、打鍵がおろそかになっているように思います。私としては、地味でも確実なタッチで、体や顔ではなく、音で表現して欲しいのです。  他の方は体を使っても、音でも表現されているのでしょうが、娘には無理です。(自然と内側から出るのならいいですが、娘のは不自然です)
Reiko先生がHPで、疑問については質問しましょうと書かれていましたが、先生の指導を否定するようで勇気がありません。
でも、新しい先生の名前を出す勇気もありませんが・・・

勿論、先生に失礼のないように理由を作って穏便に変わりたいと考えています(辞めることですでに失礼ですが)
桐朋へのこだわりはなく(いいなとは思いますが)留学希望なので、留学経験のある先生ということで師事しました。 芸大出身の先生には小学生の生徒はおらず(高校生中心)発表会がありません。紹介者のお嬢さんが以前師事されていて、今はパリに留学中です。
娘も11歳になるので、自分で判断させることも必要なのでしょうか?
私も少しあせりすぎているようなので、もう少しじっくり相談してみます。
本当に美しい多彩な音色で、ピアノを弾いて欲しい。それが私の一番の望みです。
丁寧なお返事ありがとうございます。 勇気を出して書き込んでよかったです。

Q:譜読みが大嫌いです。。。
はじめまして。私は18歳の社会人です。ピアノは5歳から高校卒業まで習っていました。
もともとヤマハ音楽教室に通っていたのですが、小4から個人の教室にかえました。
ヤマハでは楽譜を読むとゆうより 音を聞いて弾く とゆうような感じでした。
だからか?譜読みが苦手です。音を聞いてから弾くのは得意なのですが…
個人教室に変わってから突然 これを読んで弾きなさい と言われ焦りました。13年もやっていて未だに読むのが遅いです。正直楽譜を見るとやる気がなくなる勢いです。
が、ピアノを弾くのは好きなんです。これから難しい曲も弾いていきたいと思っています。簡単な曲なら耳で聞いてチラっと楽譜を見ると弾けるのですが、難しい曲となるとそうもいきません。
やはり簡単な曲から譜読みして弾いていったほうが良いでしょうか??今現在の私のレベルはツェルニー40番です。ですが練習曲よりも有名な曲を弾いていました。
最近ではドビュッシーの曲を結構やりました。
私は別に音大に行きたいとかプロになりたいとかではありません。趣味としてやっていきたいと思っています。弾きたいと思った曲を楽譜を見てスラっと弾けるようになりたいんです。何かアドバイスがあればお願いします。
私は同じくらいピアノをやった人よりはかなり下手だと思います…それは譜読みが嫌いで譜読みから逃げていたからだと思います。

<<私の回答>>
さて、譜読みの件ですが、ドビュッシーなどは譜読みが一番大変な部類に入ると思います。誰でも、譜読みにはそれなりの時間がかかります。根気が必要です。
それでも、少しずつ取り組めば必ずだんだん楽になりますよ。

まず、練習曲などは譜読みには案外有用かもしれません。というのは、同じ音型を繰り返したり、1度ずつ上がっていったりするパターンが多いので、相対的な位置関係が分かりやすいからです。
最初は視覚的に、3度(ドーミ)、5度(ドーソ)を基準にして、相対的にそれより広い・狭い音符の間隔から4度・6度を覚えます。
例えば、ト音記号の譜面では、低いドから3度ずつ重ねたドミソは、串刺し団子のように綺麗に並びます。小学生には「団子三兄弟」などと言って教えています。(笑)
この形から3度の関係をその音色と共に覚えます。
また、ド・ソ・ドの音に赤・青など薄い色で塗るか丸をつけて絶対的な音の位置を覚えるのも有効です。
全ての楽譜にその印をつけるのではなく、例えば短い曲ならコピーしてそれに心置きなく(?)色をつけてもいいでしょう。その場合でも、ドとソだけにする方がいいと思います。色は2色程度までにしましょう。

また加線があったり、上下に大きく飛んでいる音の場合には、鉛筆で薄く、そこだけドとかレとか書いてもいいとおもいます。(私も今でも時々、書きます。)
また譜読みし易い楽譜(モーツアルトやハイドンなど)と、読みにくい楽譜(ドビュッシーやプロコフィエフ、ショパン?)もあります。 古典派などは同じパターンが多く、また不協和音が少なめなので、ある程度「感覚的」に正しい音をとりやすいのです。
フランスものや「現代」音楽は臨時記号が多かったり、不協和音など予測できない進行をすることが多いので、最初は誰でも譜読みに時間がかかります。
私も初めてそういう楽譜を読むときは、実に時間をかけて丁寧に読みます。
音楽をやっていると根気も要りますし、辛抱強くなりますね。(笑)
でも、楽譜は作曲家の直筆のメッセージです。丁寧に読み解いて、直接の対話を楽しんで下さい。

Q:先生の選択について
私(40歳)には、ピアノを習っている5歳半の娘がいて、先生・教室の変更を考えています。というのも、将来的に音大を目指そうと考えたからです。現在、絶対音感会得を主目的とした音楽教室に通い、その中でピアノを1年半習ってきたのですが、音大を目指すには、ベターがあるはずだと。ということで、結論、芸大卒先生の個人レッスンを受けるべきか?桐朋付属の音楽教室に入れるべきか?で悩んでいます。勿論、芸大卒先生にめぐり合う、教室受験に受かるという楽観を前提にです。芸大卒の先生は、ネットで探していて、桐朋付属音楽教室には、未就学者であればほとんど受かるという情報が楽観の根拠です。
両親共に、音楽の経験は趣味程度でしたので、ほとんど知識・常識が無い状況ですが、娘のがんばりを見て、目指せる間は最高峰を、という厚かましい思いな訳です。
そんな折、Reiko先生のサイトを拝見して、(かなり端折りますが)「ピアニストを目指すなら、芸大ピアノ課卒の先生に師事」「芸大卒の先生に師事の方がつぶしが利く」「桐朋を目指すなら、系列の付属から〜」「、△△音楽教室でグループレッスンをしていました等よりも○○音大卒の先生に習っていました、の方が・・・」「桐朋音大に入りたいなら最初から桐朋系列に入らないと無理、途中で他の音大志望に変えるのも大変かも」という記載を見て、私の理解では、「芸大ピアノ課卒の先生の個人レッスンであれば、高み(ピアニスト)も目指せるし、受験のつぶしが利く。桐朋系列に入ると桐朋に入れなければつぶしも利かない」と受け取ったのですが、Reiko先生に改めてご意見を伺いたく投稿した次第です。
何卒宜しくお願いします。
<<私の回答>>
お答えします。あくまで私見ということで・・・。
・(先生の出身大学を問わず)できるだけ「良い先生」を探して師事することは最も大切なことだと想います。その意味では、受けて頂けるなら芸大卒の先生や桐朋卒の先生の個人レッスンを考えるのは極めて妥当と思います。  ただし、まだ5歳半ですし、受けて貰えるかどうかは先生次第でしょう。

・武蔵野であれ桐朋であれ、こどものための音楽教室があります。ただ、ここへ入れば音大受験に絶対に有利とまでは言い切れません。
・さてここからは一番重要なことですが、
5歳半のお嬢さんは、ご本人がピアノが大好きで、ずっと続けたいと(少なくとも現時点で)思っているのでしょうか。頑張っているということですが、まだ小学校にも入る前ですから、音大を目指すとは・プロになるとはどういうことかはまだ分からないだろうと思います。
 また、適性というものがあります。生まれつきのものと後から努力で叶うものがありますが、いずれにせよ、もう少し大きくならないと見極めは難しいでしょう。(早くて8歳くらい、遅くても小学校の間にはある程度分かります。)
その時点で考えた方がいいのではないでしょうか。

見込みがあれば、少なくとも音大でピアノを専攻した先生ならば、必ず10歳位までに先生の方からお話があるはずです。また、その頃にはある程度体も手も大きくなって、性格やその他からも、もう少し現実的に判断できるようになっています。
その時点で、改めて先生と相談するのがよいと思います。
可能なら専門の道に進ませたいと思っておられるなら、8〜10歳位までに先生を変えても十分間に合います。今の教室が絶対音感会得を目的とするというのは私には?ですが(絶対音感はプロになるのに必須のものではなく、ピアノを練習する過程で誰にでも7割位の確率で身につくものですので・・・。)、その先生がピアノを専攻された方ならば、当面そこでも(個人レッスンが受けられるなら)よいでしょう。

一般的に、音大で教えているような先生は、よほどでない限り5歳の子供は教えてくれません。音大を出てすぐの先生なら見て下さると思いますが、その中で適性を見極め、自然と上の先生を紹介してもらえるものです。
でも、もし余りに小さい時から音大受験などと励ますと、もしその道が閉ざされた時にお嬢さんが挫折感を抱く可能性もあります。そのほうが私は心配なのですが・・・。

現時点では、まず桐朋でも芸大でも武蔵野でもその他名前を聞けばああ、と分かる音大でピアノを専攻した先生に個人レッスンを受けるだけで、必要十分だと思います。
あとは、ご本人次第です。
暖かく見守ってあげて、プロであれ一生の趣味であれ、お嬢さんがピアノをずっと続けられるように環境を整えてあげることが一番の親としての愛情ではないでしょうか。
大丈夫、焦ることはありません。 才能があれば、専門の先生に師事していれば、おのずと道は開けると思います。

Q:指について
私はもう大人でピアノを弾いている身なのですが、私の指はとても短いのです。(しかも太い・・・涙)
見た目的なコンプレックスもさる事ながら、それはピアノを弾く上でものすごい弊害になってきています。簡単な曲や練習曲ならなんとか大丈夫なのですが、難易度の高い曲だと和音などで届かない事が多々あります。難しい曲であればある程それは増えていく一方です。
ピアノの先生にそれを打ち明けたところ、指の長さより手のつかめる範囲?(うまく説明できなくてすみません)の方が重要だと言っていましたが、私はやはり指の長さは関係あると思います。今まで何人かの先生に教わってきましたが、みなさん本当に手の指細くて長くてきれいですよね・・・。うらやましいくらいです。
既に今弾いている曲でも届かない部分があり、その部分を先生はアルペッジョでいいよと促してくれるのですがやっぱりキメのパートだと物足りないですしとても残念です。
これは本当物理的な問題で、いくら練習しようとも解決できない事なのでどうしようもないですよね?なのでそんな私が難易度の高い曲を望むのは無理なのでしょうか?
いずれはやっぱり憧れのショパンのエチュードなどを弾いてみたいと思うのですが、指の短い私には無理でしょうか?もう成長は止まってますし(当たり前。笑)、指が細くなっても伸びる事は無いでしょうし、それを考えるとものすごく憂鬱な気分です。(それともピアノを弾いていれば指が長くなるなんて事あるのでしょうか!?)

ちなみに今は練習曲と合わせてショパンのワルツやベートーベンのソナタ(月光)を弾いていますが、すでに届かない箇所がいくつかあります。 すみませんがReiko先生の見解とアドバイスを頂けないでしょうか?
どうしようもない物理的な問題ですみません・・・。

<<私の回答>>
まず、指の長さよりは、手のひらの大きさも含めた手全体の大きさが問題です。その意味では細くなくてもよいし、余り長くなくてもトータル(手のひらの長さ+指の長さ=何度まで届くか)で長さが確保できればOKです。
その意味では、エチュードや月光を弾くには、最低9度(1オクターブ+1度)が望ましいですね。でも、オクターブが届けば何とかなります。
太さについては、外国人は凄く太いようですよ。黒鍵を細く削って使っている人がいるとか。黒鍵の間に挟まって弾けないのでなければ、気にしないことです。
大人の場合には、練習していくうちに指が伸びることはありません。でも、指と指の間が少し広がるようにはなり、柔軟性も増しますから、結果的には弾きやすくなるはずですよ。

究極の解決方法として、以前は特注で狭い幅の鍵盤があったのですが、最新のカタログには見当たりませんでした。(一昔前のヤマハでは、最大で10センチ短い鍵盤をカタログに載せていました。)・・・ただ、これだとおうちのピアノ以外では全く意味がないので、もう作らないのかもしれません。

さて、残念ですが、一生懸命練習すれば誰でもショパンエチュードが弾きこなせるようになるとは言えないことです。多分、手が大きくてもそこまで到達できない人もいるでしょう。
そこが辛いところですが、誰でも勉強すれば東大に入れる訳ではないとの似ています。
また、私は9度しか届きませんから、リストを弾くのは大変ですし、ソナタ以外はそんなに好きではないので(←言い訳!)リストは最低限しか弾きませんでした。 確かに、ショパンは素敵で憧れですから、弾きたいですよね。

で、結論は、
1.広い音域はやはりアルペジオで我慢する。
2.細かいパッセージが崩れる時は、やはりゆっくり弾く。
3.モーツアルトなど、余り広い音域が出てこない曲の中から素敵な曲を選んで弾く。
というところでしょうか。

出来ないことを嘆くよりも、出来る範囲で自分が楽しめるものを見つける喜びを見出して下さい。
難易度が高いから優れた曲でもありません。ショパンエチュードが弾けるから偉いわけでもありません。
高速道路を車で走っている時には見えない景色が、歩いている時には見えてきます。

そんな景色もあなたの心に彩を添えてくれると思います。

Q:他の先生のレッスンを受けてみたいのですが
はじめまして。30代主婦です。
中学の時にピアノを止め、十数年ブランクがあったのですが、子どもが小学生になったこともあってピアノを再開することにしました。その時(2年ほど前です)にこちらのサイトを拝見し、早速ネットでいい先生を検索しました(私、中部地方なのが残念です)。そして、今の先生に出会い、現在までレッスンを受け、念願のショパンの幻想即興曲が弾けるようになりました。夢でしたのでほんとうに嬉しいです。曲の構成とか、作曲家のこととかの多くのことを教えてくれました。今ではショパンについてや、この曲についてもっと知りたくなりました。
ネットでも他の先生のワンポイントレッスンは拝見出来るのですが、実際に音を聞いたりのレッスンではないので、よく分からないことも度々です。そこで、他の先生のレッスンも受けてみたいと思うようになりました。今の先生にはそのことをお話しした方がいいでしょうか。

<<私の回答>>
早速ですが、難しい問題です。もし「他の先生のレッスンも受けてみたい」と聞けば、多少なりとも気分を害されると思います。何が不満なのか、と感じるかもしれません。
どうしても受けたい場合には、今の先生に分からない形で受ける方がいいと思います。
今の先生に何か不満があるのなら、その点を解消すべきだと思います。多分、幻想即興曲のレッスンが受けられるなら、レベル的に問題のない先生だと思いますし。
公開レッスンなどを聞きに行くなどの方法もあります。
一般的には、他の先生のレッスンを受けるのは、完全に今の先生とは合わないので変える前提としてか、今の先生より実力が遥かに上の先生に見てもらう(今の先生の紹介・了解のもとで不定期に)場合ですね。
質問者からのお返事

丁寧なご回答をありがとうございました。実は、今の先生に分からないように受けられないかなと思っていました。
でも先生が合わないということはないので、むしろ、根気よく丁寧に教えてくださるので、先生が気分を害されるのは私も望みません。先生の紹介や了解を得てレッスンをうけられるようにしたいと思います。

先生方は音楽大学やその大学の先生、楽器屋さんなどで、何かしらのつながりがある。と聞いたことがあります。言い方は悪いですが、万が一ばれたら、今の先生をなくしちゃうようでコワいです。今の先生にお話ししてみます。ありがとうございました。

A:関連の投稿:(fさん)
書き込みに対してReiko先生がおっしゃった難しい問題だというのは、 バレるバレないにかかわらず、同時期に複数の先生にレッスンを受けること自体が難しい事なのです。
先生が違えば同じ曲でもまったく別の注意をうけることがあるかもしれません、運指、打鍵の仕方など、どんどん食い違ってきたときどうしますか?おそらく混乱してしまって困ることになるでしょう。教える側もやりにくくなるでしょう。

例えば今習ってらっしゃる先生の恩師にレッスンをみてもらうとかなら良いかもしれませんが、そういう先生は音高または音大を受験する人、もしくはアマチュアでもかなりレベルの高い方などしかレッスンをされないものです。
かんのさんがどのくらいのレベルかわかりませんが、もしどうしても別の先生についてみたいなら、今の先生への礼儀としては一旦レッスンをやめて次の先生のところに行くべきだと思いますよ。

Q:進路について
こんにちは。ここは娘さんがピアノを習ってらっしゃる方が多いようですね。
私は高校1年生の女子です。お母様方がお子さんの将来のことなどを心配をしているように、私も将来について真剣に考え、進路について迷っていて、いろいろ調べた結果ここの掲示板に書き込むことを決めました。
と、いうのも私自身ピアノをやっていて、音大に進みたいと思っています。しかしその反面、音大に進学して将来何になるのか、という先のことを考えるとなんだか不安になって・・・・。

音大という進路については中学時代まで漠然とは考えていたけど、真剣にその道について考えたのは今年からで、ピアノの先生にそのことを言ってからレッスン内容がようやく変わった・・・というレベルなのですが・・・。
ちなみにツェルニー30番は引き続いてやってて、現在15番、ベートーベン・ソナタ(悲愴)の第3楽章 ,バッハインベンションをやっています。
Reiko先生は、何故音大を志望しましたか?そのときに迷いはありませんでしたか?それから・・・音大とは何を学べるところなのですか?もちろん専門知識というか技術とか、勉強とかすることはわかるんですけど・・・先生は音大はどんなところだったと言えますか?

差し支えなかったら教えてください・・・。

<<私の回答>>
音大受験に対して受験アドバイスを目的とするHP/BBSではありませんが・・・・。回答です。
私が志望したのは小学生のうちでしたから、師事していた先生のお考えに強く影響されたことは事実です。進路は少し変更になりましたが、ピアノをやりたいなら最終的にはピアノ科ということに落ち着きました。
ただし、勉強とピアノの両立が私の希望でしたので、その線に沿ってずっと勉強を続けた点では一般的な事例とは言いがたいかもしれませんね。

ですから迷いはありませんでしたし不安もありませんでした。(余り参考にならないでしょうね。)
その他のご質問についてはHPの該当ページからお分かりいただけると思います。

Tさんからのアドバイス
私は、社会人で只今音大志望にて、もう練習中です。
私の師事している先生は、教授とあってレッスンにくる生徒も音大志望の子たちですが、かなりきびしいと思うことがたたあります。
どのレベルに到達していなければという確固たるものがすでに決まっているのでそれに向かって頑張っているようです。
ただ入りたいというだけでは、、、、甘くはないようです。

また、卒業するときに全ての方が音楽関係の仕事につくとは限らないようですよ。
ピアノは、大学までと決めて社会人になったら別のことをと思う方もいるようです。
人それぞれですし、若いときならではの悩みだとこの年になると思います。
年配者の戯言と思ってくださってよろしいかと思います、失礼致しました。

質問者からのお返事:
Reiko先生お返事ありがとうございます。Tさんは社会人ということは・・・他の大学から音大に移るということですか?社会人になってから音大・・・考たことなかったです・・・。
なんだか道が開けた気分です!私ももう少し・・・もっと早くからそういうことをもっとちゃんと意識しておくべきだったとすごくすごく後悔しています。時間をもどせるならもどしたい!!
Tさんがんばってください!

Q:レッスン時の使用ピアノについて
2年程前に,現在小1の娘のレッスンに関して,グループレッスンと個人レッスンの併用を続けてもいいものか,個人レッスンに絞るべきかで相談させていただいた者です。その節はお世話になりました。
お答えどおりに個人に絞って本当に良かったと思っています。
久しぶりにほかの方の投稿を読ませていただき,ひとつ気になってしまって,質問させていただければと思いました。

娘の先生は,レッスン時にアップライトピアノを使われます。もちろんグランドでレッスンというのが理想だということはわかるのですが,このまずっとアップライトでレッスンが続くのは,あまり望ましくないのでしょうか?

先生は,音大のピアノ科を出てらして,家にグランドもお持ちですが,おもりがついたまま?だからということで,子供のレッスンには使ってないようなことをおっしゃっていました。

些細なことかもしれませんが,お答えくださったら幸いです。

<<私の回答>>
ピアノはアップライトとグランドでは全く違います。グランドでなければ教えられないことが沢山あります。ですから、ずっとアップライトでレッスンが続くのは問題です。
おもり云々というのは、多少重めのタッチに調整しているからということかと思います。
しかし、レッスンに使えない状態であれば、問題でしょう。
私の先生は、レッスン室に2台グランドを置けないので、レッスン時は先生がアップライト、生徒がグランドを弾きます。あとは推して知るべし、でしょうね。

質問者からのお返事:
先生もグランドを使っていないことを気にしておられるようなので,いずれ何とかして使ってくださるのではという期待もあります。でも,あまり待たされるようなら,考えてみた方がいいのですね・・・
発表会のときのグランドの輝かしい音色を聞くと,憧れはつのるばかりですが,子供の気持ちもありますので,もうしばらく様子をみようと思います。

Q:音大進学の目処について
娘がピアノを習い始めました。中2の終わりから初め今は中3です。
今、練習しているところはどうやらバイエル上巻を飛ばして、下巻のほうをやっているようです。課題として、トルコ行進曲もやっています。
両手もスムーズとは言えないものの、今までまったくピアノに触れてないのを考えたら早いほうだと、先生は言われました。

ですが、やはり幼いころから始めている子とは違い、実力差はあります。娘は音楽の道に進みたいらしく、練習に励んでますが、この時点で音大受験合格の可能性はあるのでしょうか?
もし無理ならば、こうすれば、という方法があれば是非、教えてください。

上記と関係ないのですが、娘は左手でメインの曲を弾くことが出来ます。
利き手は右手なので、左手でメイン(メロディ)を弾けることは珍しいとおっしゃられているのですが、それって本当に珍しいのでしょうか?お答えいただけると幸いです。

<<私の回答>>
師事されている先生とはその件についてもうお話になりましたか?
私が演奏を聴いて判断できない以上、何より先生のご判断が一番確実です。また、「音楽の道」にもいろいろな経路がありますし、「音大」のレベルもまちまちです。
ですから、一般論しか言えませんが、普通の場合、音大受験を決めるのは中1以前の年齢と思います。中3であれば、あと3年半くらいしか準備期間がありません。
ピアノ科を受験しようと思っている生徒の場合には、分かりやすくツェルニーで言えば、一般的に、中1で、ツェルニー40番終了程度の実力を持っています。
その生徒が更にあと3年必死に練習をしますから、その意味では今から必死に練習したとしても、互角に競うのは非常に困難であろうと思います。

ピアノ専攻でなく、勉強も熱心に続け、学科試験が難しい代わりに実技試験がピアノ科より容易な音楽教育や、教育学部で音楽教師をめざす進路もあります。

いずれにせよ、受験に一番重要なのは、専門の先生の指導を受けることですが、趣味と専門の道とでは全く要求レベルが異なりますから、よく先生とご相談下さい。

なお、初歩の時点で左手でメインの曲が弾けることは珍しいかもしれませんが、少し練習すれば誰でもすぐに出来るようになると思います。また、それが出来ないとまずはバッハなどの曲が弾けません。
厳しいことを書きましたが、真の意味で厳しいのは、専門に道に進むと決めてからのことです。(どの道でも同じことですが。)
必ずしも音大を目指すことが誰にとってもベストとは私には思えないのですが・・・。

Q:楽器と先生選びについて
はじめまして。7歳の娘を持つ母です。娘は現在、バイエルが終わってツェルニーのリトルピアニストに入ったところです。
2年前にピアノを始めたとき、私の素人考えで、将来音大に行くわけでもないから、と電子ピアノを買ってしまいました。また、先生はとても親切に指導してくださるのですが、お教室には、アップライトのピアノしかありません。こちらのサイトや、色々な情報を得たところ、この選択が間違っているのでは・・・という気がしてきました。

娘はあくまで趣味で続けるだろう、と思っているのですが、それでもやはり、アップライトかグランドピアノで練習したほうが良いのでしょうか?
また、グランドピアノでレッスンしてくださる先生に変えたほうが良いのでしょうか?
もし変えるなら、今すぐが良いのか、それとももう少し上手になってからでよいのか・・・アドバイスをいただけたら助かります。

<<私の回答>>
ピアノの件ですが、置き場所があるなら、是非アップライト以上のピアノをお勧めします。それも、出来るだけ早い方がよいでしょう。(しっかりした楽器店を選べば、中古ピアノでもOKですし。)
先生については、ピアノ科卒業の先生なら今すぐ変える必要はないでしょう。そうでない場合には、お友達等の評判も参考にしながら、先生を探す方がいいかもしれませんね。
ただし、受験生ばかりのところでは趣味の生徒をゆっくり見てもらえないこともあり得るし、先生との相性もありますから、ピアノ科出身の先生で無い場合には、先生に「ソナタ・アルバムを弾けるようになるまでレッスンして頂けますか?」と質問してみて、その反応から考えてみてください。
自信を持って指導できますと答えが返ってきたら、そのままでよいでしょう。
ちょっと・・・というお返事なら、変更を考えてじっくりお探しになってみて下さい。

質問者からのお返事:
早速、週末にピアノ見に行ってきました。新品のアップライトを買うことに決めました。
こちらの「ピアノ選び」参考にさせてもらいました。
先生は、一応音大のピアノ科をでておられるようですので、しばらく様子をみます。子供との相性が良さそうなので。音大を目指しているわけではないですが、せっかく習うのだからできる限り上を目指して努力してほしいな、と思います。

Q:子ども向けの楽典
2年前から我流で娘にピアノを教えています。娘は今年小学校にあがりました。ピアノはバーナム教本から始め、現在バーナム教本4とピアノの森2(共に真ん中あたり)をやっています。
半年前からはじめたバーナムテクニック導入書はもうすぐ終わるところです。私自身は普通にピアノを習っただけですし、バイエルを使っていたのでよくわからないのですが、進度として娘の進み方はどうなのか?と時々不安になります(バーナムは娘が気に入って選んだものです)。

バーナムはバイエルに比べると曲の構成が稚拙な様な気がして、そろそろバイエルに切り替えるべきなのか?でもバーナムを気に入って取り組んでいるので水を差すのもいかがなものか?
あるいは、そもそも、そろそろプロの先生にレッスンをお願いする方がいいのかしら???という具合です。

今のところ毎日の練習を苦にしている様子は無く、あと、そろそろ楽典的なことも教えてみたいと思うのですが、何からどうやって教えるべきか思案中です。
なにかお勧めのテキストや教材があればご紹介いただけないでしょうか?私自身(楽典は)しっかり習った記憶が無いので、自分自身復習のために1冊欲しいとおもっています。不躾なお願いで恐縮ですが、是非アドバイスをお願いいたします。

<<私の回答>>
ピアノについては、できれば早い時点から専門の先生に師事することをお勧めしています。小学校に上がる時点で、ピアノを専攻した先生に習うのがベストと思います。
あとは、その先生に習っているお子さんの親御さんに、お人柄やレッスン内容等を聞いてみるのも良いと思います。

楽典と言っても、音大受験生向けのものから一般愛好家向けまで様々です。
ピアノを弾く上で絶対に必要な最小限の内容(記譜法や音程・調号・楽語・楽曲形式等)にとどめ、分かりやすい本で十分と思います。
他に、音楽史も含めたものなど多々あります。
音大受験生は練習問題のついたものが必要ですが、一般には上記の内容の説明が載っているものなら、あとは見易さ・分かりやすさで選んでよいと思います。
これらはクラシックのCDを扱っている大き目の楽器店の楽譜売り場においてありますので、すみませんが、是非ご自身で実物を手にとって比較してみてください。
私が受験で使ったのは、石桁さんの黄色い表紙の本(楽典―理論と実習)、店頭で立ち読みして、良さそうだなと思ったのが、「音符と鍵盤でおぼえるわかりやすい楽典 川辺 真 (著)」、でした。
(なお、調名判定に関する問題については、一般には不要と思ってよいでしょう。)

Pさんからのアドバイス
高2の音高生の母です。ピアノ専攻ではありませんが。
バーナム!私も始めてバーナムを見たときは衝撃がありました。新しい教則本だ!と。私の時代にはありませんでした。
わたしも、いろいろ迷った挙句、ある時期まで自分でピアノの面倒を見てしまった母の一人です。
とにかく、娘のピアノの先生をとおもって探しはじめてから、2年近く迷いました。
私の先生選びは、レッスンを受けている方の親御さんに様子を聞く。発表会を見せていただく。この2つです。
失礼ながら、出身大学も大切だと思います。もしも、受験という選択をするときに、受験の面倒を見ていただく先生へ幅広い選択肢があるほうが良いと思いました。
このHPがどれだけお世話になったことか。
発表会はプログラムを見て、、華やかだと思っても、実際には背伸びをしすぎて、曲になっていない子さんが大半というものが多かったです。それは、あちこち見ましたよ。
時間がかかりましたが、素敵な先生にお会いする事が出来ました。
音高、音大生をお持ちの家庭の方に、ご相談されるのも良いのではないかと思います。

Q:ソナチネ・アルバムについて
「ソナチネ・アルバム」に困っています。
私は、練習順序通りに、ページを全てバラバラに見て、譜読みだけ先にざーっと目を通してるんですが、気が遠くなりました。
ソナチネは、作品も楽章もバラバラにすると、すごい数になりますね。(でも、リズムは読みとれます。)
始めたばっかりなのに、もう頓挫しそうになりました。それなので、先に大体の終了の目安を知りたいです。

ソナチネは、みんなどのくらいの期間で終了しますか?それを目安に頑張ります。

私は大人の生徒ですが、習えるうちに習っておきたいと焦っちゃうのです。”独身のうちに”、”ピアノ習えるうちに”・・・と、どうしても先を焦ります。

ブルグミュラーも今は11番をしているのですが、25曲全部弾けます。(もちろん先生に聞いてもらうと修正箇所があります)およそ1ヶ月に1〜2曲程度の進度でレッスンしています。
仕上がりの中身は割と高いレベルと思います。(もちろん音大レベルとかでは無いです。)
でも、そのように余裕があるので、ソナチネを家で練習しようと思ったのです。ただ、ソナチネまでレッスンに持っていくと時間が足りなくなるので、ブルグが終わった後に持っていこうと思ったのです。

でも、もしかして、6年とかそのくらいかかるのでしょうか?
私の音楽的な目的は、基礎の完成です。 ただ、普通に読譜できて、普通に演奏の基礎を身に付いているレベルです。

<<私の回答>>
ソナチネに6年はかかりません。2,3年でしょうか。
思うに、まず先生ともう一度よく相談なさった方がいいと思います。焦る気持ちも含めて、ソナチネのことや進度、レッスンでとりあげる曲など。
むしろ、ソナチネこそ自習せずに細かく指導を受けるべきと思います。 ですから、ブルクミュラーと併用するか、レッスン時間を増やしてもらうか、そういう工夫も出来ると思いますし。
教える側としても、そういう希望なり焦りがあるのであれば、是非知っておきたいものですから、遠慮 せずに伝え、また納得のいく進め方を考えてもらうことが大切と思います。

今弾ける曲を楽しんで練習できたら、それが一番効率的な進め方でもあると思います。

Cさんからのアドバイス
おせっかいながら、大人のピアノ学習者として参考になればと一言。どうぞお気をわるくされませんよう。
あせる気持ち・・・すっごくわかります。私も結婚前、結婚の前に少しでもなんて思っていました。
でも結婚したらしたで今度は子どもができる前に・・・なんて。贅沢なものです(笑)。
そんなことを考えていたら、死ぬ前にあの曲はできるのかしら・・・とか師匠が(大好きなので)この先いつか亡くなったらどうしたらいいのかとか、焦りだしたらキリがなくて、自分でもわらってしまいます。

でもそんなせっかちを私は師匠に見抜かれてしまっっているようで「(モシュコフスキーの練習曲1番1小節すらできない私に)終わらない曲はないんだよ。」何年かかってもそのうち終わるよという意味でしょうね。
「僕にも弾けない曲はあるんだよ」とか終いには「何故生き急ぐの?」とまでいわれてしまったことがあります(笑)。

でもきっとピアノが好きな人は環境の条件など事情はそれぞれにしろ、ペース色々、ずっとやめないのかもしれないですよね。私もピアノをやれる環境をずっともてるように工夫して保ちたいなとは思いま す。
だからkokoさんもソナチネがんばってください。
最後におせっかいついでにソナチネの本、練習しなくても持っていくだけもっていって、練習の工夫とか何年かかるかとか先生にご相談されてみたらいかがでしょう?
聞き難いですかね?私もある日、すごく緊張しながら「ツェルニー30番はやったほうがいいのか?どれだけかかるか?第一嫌いです。」といったことがあります。
大分大笑いされてしまいましたが、結果モシュコフスキーをコツコツやることになりましたが、胸のつかえがとれました。

質問者からのお返事:
>ソナチネに6年はかかりません。2,3年でしょうか。
私は、「ハノン」は6年計画なんです。(今38番しています)なので、ソナチネも6年かかるなら、もういいと思っていました。
でも、2,3年なら頑張れる気がします!いつも、丁寧なご回答ありがとうがざいました。

>Cさんへ
はじめまして。レスありがとうございます。
>「モシュコフスキーの練習曲」
調べたのですが、これは20番ですね。そのくらいの数は、ちょうどいいですね。

>私もピアノをやれる環境をずっともてるように〜
確かに、それもそうですね。私も、ピアノをやれる環境を、ずっともてるようにすること考えてみます。
それだけでも、気持ちの余裕が現れました。そうなるとソナチネもゆっくり取り組める気がします。

でも、10代のピアニストなんて、どうやってるんでしょうね。だって「ツェルニー」も、30番40番50番60番と足したら、全部で180番でしょ。
1番を1ヶ月として15年かかるわけで、いくら3歳のときからやってても、終わらないはずなのにな。。。

<<私の回答>>
10代のピアニストの話ですが、そういう才能のある人の場合は、別にツェルニーを全部順番にやる必要もありません。
が、もし弾くとしても、1曲1週間か、2週間で3、4曲並行してどんどん仕上げる力を持っていますから、30番なら半年かからないでしょう。
ある意味で、そのあたりからも私たちのような凡人とはおよそ異なっているのです。
才能とはそのように『不公平』なものですね・・・。
Going my way. わが道を行くことが一番です。

質問者からのお返事:
>10代のピアニストの話
才能のある人は魔法のように弾くのですね。でもReiko先生は、どのくらいで、ツェルニー全部終わったのですか?
それから、読譜は、どのくらいで、速く読めるようになったのですか?
(きっとReiko先生も”ドレミ〜”と計算しなくても、音符から入れると思う)

私は、右手は”ドレミ”から計算しないと全然、読めないです。左手の方が、割と、おたまじゃくしから、ダイレクトに鍵盤打てます。
これは、ヘ音記号の和音を覚えたことと、ピアノを習うようになってから、初めてヘ音記号知ったので、左手はピアノから入れたのかな?と思っています。
一方、右手は、小学校の授業で”ドレミ”と習っていたので、なかなか、ドレミと訳さない限り、音符から入れません。

ソナチネ終わったら、(その頃になったら、)ドレミと訳さなくても鍵盤わかるようになるでしょうか?
教えてください。

<<私の回答>>
ツェルニーは全部やらなければならないと決まっているわけではありません。特に60番は、やらない人が殆どではないでしょうか。(私も少しだけやりましたが。)
一般的に、小学生の内に40番が終わっているくらいでしょうか。50番のあと・または併行して他の練習曲もやりますし。(クラマービューローとかクレメンティとか。)

読譜のことですが、右手が読めないのであれば、ソルフェージュも有効だと思います。
視覚的・感覚的に位置関係を把握できるようにトレーニングするといいですよ。
例として、ト音記号のみで、真ん中のド、ソ、高いドの3つを五線に記して、それらをしっかり覚えてから、その前後の音符の高さを(その音符の至近のドソドのいずれかを基準として)読めるように練習してみてください。自分で出来ますよ。

カードなどを作って1音ずつ覚えるのも有効です。
あとは、重音などは3度(ドーミの間隔)・5度(ドーソの間隔)を見てすぐ分かるようにした上で、それより狭いか広いかで感覚的に4,6,7度も分かるように練習してください。
五線のノートを使って、書いてみて覚えるといいですよ。

これらはピアノの音を出せない時間でもできることですから、是非やってみてください。先生とも相談されるといいと思います。

Pさんからのアドバイス
娘のツェルニーの進み方が、とてもおもしろかったので紹介します。
声楽希望の娘(高2)が、ピアノの副科受験生として本格的なピアノレッスンを始めたのは5年生というスロースターターです。
初級は声楽科卒の先生のもとで1年間フランス物中心に学びました。
器楽(ピアノ)専門の先生へ移ってからも、「ピアノのテクニック」と「ラジリテ」をみっちり。そのあと、30番を飛ばして、ルクッペの「ツェルニー40番の準備」という15曲の練習曲を。ここでフランス物を卒業し現在はツェルニーの王道「40番」を終えるところです。

40番も大変でしたが、「ツェルニーは古典派のソナタを弾くための練習」と頭で理解できる年齢になりましたから、めげずにこなしてきたような気がします。
ツェルニーは、無味乾燥といわれますが、40番の特に後半は美しいですね。
中学時代めきめきとピアノの腕が上がってきた頃に、周囲の友達からは「ツェルニーのどこをやっているの」と聞かれることが多く、閉口していました。そのとき、先生の一言。
「何を弾いているかではなく、どう弾けているかなのよ!」
ハイ、これは今でも娘の座右の銘となっております。

<<私のレス>>
練習曲についてとても参考になるお話を有難うございます。フランスものは、音がおしゃれでとても素敵ですね。
私もドイツ系が殆どだったので、もう少し勉強しなければと思っています。
お嬢さんのように、目的意識を持って練習曲に取り組むことが出来れば、効果が上がりますね。
本当に、何番やってるの?はよく聞かれました。(笑)
つまらないことで優越感や劣等感を持つのはくだらないことですね。

Q:ソナチネの練習順序
「ソナチネ・アルバム1」の教本を買いましたら、表紙に「ソナチネの練習順序」とありました。
ソナチネはページはバラバラに練習するものなんですか?
1番から順々に練習していかないものなんですか?(1番から練習していったら非効率なんですか?)
教えてください。

<<私の回答>>
ソナチネに練習順序が載っているのは、初心者が弾くだろうからという『親切』によるものです。大体、バイエルから始めて、ブルクミュラーを終えるとソナチネアルバムに至る訳ですが、その時点の実力では(一般的には)易から難へと練習しないと弾きこなせないからです。
また、楽章ごとにも難易度の差が大きいため、親切にも、まさに作品も楽章もバラバラにしての難易度順のお勧めが載っているわけです。
私がソナチネに入った時も小学校中級だったため、バラバラにやりました。

ただ、本当は楽章をバラバラに練習するのは余り好ましくありません。
全楽章を通して弾ける力がついてから、楽章を追って弾く方が本当はいいですね。
ということで、実力に応じて弾く順序を決めればよいわけです。
普通は、(書いてなくても)先生がそういう順序で指定してくれます。

Q:チェルニーについて
私は一般大学を卒業してからピアノを本格的に再開した者で、今回ピアノのテクニック面でのご相談で書き込みさせて頂きました。
声楽・ピアノと小さい頃からレッスンしていましたが趣味で留まり、一般の大学受験勉強でレッスンはストップしました。その後5年程のブランクを空けた後、ピアノは以前と違う先生について指導を受けています。しかしモーツアルトやベートーヴェンのソナタなど弾いていても、昔と比べて指もあまり回りません。ショパンの即興曲1番を弾いて、タッチの浅さを痛感しご相談させて頂きました。

小学生高学年か中学生頃から「チェルニー30番」の次に「毎日の練習」、ベレンス、ヘラーのエチュードなどを弾いていました。現在師事する先生は、「ショパンのエチュードをちゃんと弾きたいなら、チェルニー50番までは絶対必要!」とおっしゃいます。それでレッスンでも30番からほぼ指定速度に達するよう目指し、弾きなおしていますがこれが進まないのです・・・。

ハノンでスケールも練習しますが、左親指付け根を事故で3年前に痛めたせいもあり、自分だけに判る範囲でありますが動きが鈍く、スピードが上がりません。納得できる音色ではテンポ10位でしか弾けません。
仕事をしながらなので毎日は練習出来ませんが、しっかりしたタッチで指もよく回り、いずれはショパンのエチュードも弾ける為に出来る練習方法、先生ならそんな社会人生徒にどんなエチュードをお渡しなさいますか?やはりチェルニーは避けて通れないものでしょうか?
時間も無い中練習しているので、出来たらチェルニーを省いてソナタをきちんと練習する、などでカバーできないものでしょうか?

<<私の回答>>
私なりの経験から率直にお答えさせて頂きます。
1.五年のブランクがあるのですから、以前と同じレベルに戻るには、以前より多い練習時間で最低5年、実際にはもっと長くかかると思います。やはりショパン・エチュードを弾きたいとなると毎日最低2時間は練習が必要だと思います。
2.ショパンのエチュードを、それなりの完成度で弾けるようになるかどうかは、正直に言って、私には分かりません。また、エチュードの全曲を弾けるようになるかと言われたら、それは非常に困難だと思います。私にとっても難しい曲ばかりだからです。
ただ、その中の何曲かを少しゆっくりでよいのなら、今の練習を続けていけば絶対に弾けるようになりますよ。大丈夫です。
3.ピアノの上達に必要なテクニックの習得に近道はありません。多少の効率化は可能でも、絶対的な練習量は余り変わりません。ショパン・エチュードを目指す場合には、先生がおっしゃるように、ツェルニー50番のテクニックが必要です。
ただ、私は、指定の速度まで上げる必要は無いと思います。7割位でもいいと思います。続けていけば必ずテクニックがつきますし、だんだん速く弾けるようになりますから。

で、結論ですが、こう考えてはいかがですか?
一般的には、『出来たらチェルニーを省いてソナタをきちんと練習する』でもOKなのですが、それでショパン・エチュードまで目指すのは困難でしょう。
恐らく、どんな教材を使っても、エチュードが弾けるようになるまでの時間が画期的に短くなることはないとも思います。5年なら5年かかるのです。
その5年を一番効率よく段階的に進めるのが、ツェルニーやクラマー・ビューロー、クレメンティなどの練習曲ではないでしょうか。
でも、30番ではなく40番から始めていいと思います。それを、7割の速度でOKとして進めてみてはいかがですか?それとクラマーを併用するなどしてもいいと思います。

オリンピックに出るような運動選手でも、腹筋や背筋などの基礎的な筋トレは必須と思います。ピアノの練習としても、バランスよく様々なパターンを練習するには、どんな練習曲集でもいいのですが、反復練習は欠かせません。
また、それらの曲の譜読みや練習にそれほど長い時間がかからず、テンポもすぐに指定の7,8割まで上がるようなレベルの練習曲を進めることが、一番効率的ではないでしょうか。
例えばツェルニーを使うにしても、40番の次に50番をやるなんて、時間がかかりすぎ!と考えるのではなく、どうしても(例えば)5年かかるなら、着実にテクニックを磨こう。そのために、この曲集を使うのだ、と思って下さい。

実際、気がついてみると2年位はあっという間です。
いまは、ソナタ等の楽曲と、基礎的な練習曲を半々くらいの時間で続けるのがいいと思います。ソナタの中で難しいパッセージが出てきたら、練習曲集の中でそれが取り上げられている曲から練習するのも効果的です。
いまは焦らず、練習を続けてみてください。


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