エロゲカウントダウン
ゴールデン・汁・アワード2003
 


●大賞●
なし

なかったねぇ。もしかしたら、1年置きの周期で今年はお休みの年なのか?

 


●金賞●
十六夜の花嫁

(ミンク・7/11)(レビュー

パーフェクトホール
(Autobahn・8/16)(レビュー

十六夜の花嫁は平均的に良くできた汁ゲで、満足度高し。しかし、これだけの汁で「平均的」と言われてしまう、今のエロゲの一点突破度ときたら。後者はそういう一点突破系の典型で、フェラ抜きオンリー同人ゲーム。それ以外はな〜んにもないが、うちのサイト的には超優秀作。ちなみに最優秀ヒロインはCODEPINK「sexfriend」の早瀬美奈。死ぬほど彼女の心のうちを知りたかった。愛が深まるほどに凌辱をしたくなる気持ちがわかる数少ない作品。


●特別賞●
LOVERS〜恋に落ちたら・・・
(Jellyfish・10/10)(レビュー

作品自体はよかったですっ。これが初見の作品なら、間違いなく大賞だったけど。長い間話題を提供していただいてどうも、というところでしょうか。まあ、来年は欧州選手権もあるし、しばらく姿は見せないだろうから一安心だ。


●ベスト汁ショット●
肉体転移
(シルキーズ・2/28)(レビュー

汁質最高最上。別にストーリーとかさっぱりでもいいので、この原画チームには毎年1本ずつ出して欲しいです。 あ。そういえば、レビューはしてませんが、テリオスの「夏色★こみゅにけ〜しょん」にもよこたま史上もっとも素敵な顔射CGあり。まともな汁CGはあんまりないけど。


●最優秀原画家●
INO
(十六夜の花嫁)

さらに肉感的に、さらに滑らかに。この先もどんどん巧くなっていってちょ〜だいっ。しかし、ミンクのあっさり風味の作品よりも、もっとドロドロのエロ作品なら更にポテンシャルが発揮できるんだろうなぁ。「おねだりSweetie」みたいな作品をやってくれないかなあ。僅差の次点が「SEXFRIEND」のキリヤマ太一氏。オッサン化が進んでどの絵を見ても同じに見える僕でも、一目見て違う!と思えるステキな絵。


●最優秀ブランド●
なし

Autobahnでもよかったが・・・1作だけではまだ確かな自信がないので、スルー。次作次第でかなりの期待株になりそう。ワーストは・・・まあ、言うまでもないが天津堂です・・・。


●商業誌ベスト3●
らって好きなんらもん(EB110SS)
TRICK-STER(鬼窪浩久)
思った以上の反応(ミルフィーユ)

ああ。EB110SSを推薦してしまった・・・。オレもダメだ・・・・。それにしても、林原ひかりとかうろたんとか直道館とか、ロリ系がフェラ汁にも強いというのはどういう関連なんだろう。一方、鬼窪浩久の方は以前から汁係数の高いベテランだが、最近の傾向としてタマ舐め、アナル責め色が濃くなってきたので、とみに実用度が高まった。あと今年は、しろみかずひさ等、旧作で良い汁作家に出会えたのもよかった。ミルフィーユもその一人で、何で今まで読まなかったのだろうというほどオレ好みの癒し汁世界。上に上げたのは今月発売された最新刊で、今までで一番汁度も高くお奨め。どれも絵柄に特徴があるので、そこを乗り切れば長く使える優秀作品。去年良かった甘詰留太、KASHIみちのくは今年も良かったことは良かったが、前作を大きく越えるものではなかったので、ちと印象薄し。対照的に、汁マンガじゃないけど良い汁表現だったのが、な〜が、木静謙二辺り。御大・鬼ノ仁も新作はぐっと汁度が上がって我がフィールドに。マンガは今年は充実してたなぁ。あ、あと、汁関係ないけど、士郎正宗のヤンマガアッパーズのビンナップ超エロ〜。


●最優秀同人誌●
slave ASUKA〜性奴アスカ(Kるっ太)
おしゃぶり学園ピンサロ科3(ふらすぴ)

同人誌は今年もそれなりに買いました。早速、フロンティア精神がなくなってきてるのは気になるが。個人の欲望がはっきり出る同人誌は、欲望が強い人ほど延々と同じものになってしまって刺激が減退しやすい。しかし、ふらすぴはヘタなので、次が出るたびに絵が巧くなって自動的に新しい魅力が。一方、Kるっ太氏はこれが多分処女作だが、既に完成された世界を持っていて、その表現強度にはただ圧倒されるのみ。あとのお奨めは彩画堂の「ユリ&フレンズ マイSP」。これほどのベテランで、まだ絵柄が変わっていくのはすごい(が、冬コミの最新絵柄はイマイチ!)。そして、もう一つはガジェット工房の「季刊GIRLIE Vol2」。「パーフェクトホール」原画のA-10の下品フェラ描写が堪能できます。冬コミ本はまだ全部ちゃんと読んでないが、とりあえず、遠海はるかの「Silent Bell Infection」はグッドですな!


●最優秀汁ビデオ●
ゴックンバズーカ150連発(天野こころ)
極秘社員ザーメン処理課のオンナ(沢口あすか)
ドリームウーマン 13(南波杏)

エロビデオは今年はグレードが高かった。去年は「かわいい娘がハードなことをしても当たり前みたいになったので新鮮味が・・・」なんてふぬけたことを言っていたが、今年は「美女と汁」という根本のレベルを高い位置で保持すればいつでも傑作ができる、というシンプルな事実を確認。上の3作は女優も良い上に汁質も素晴らしい。特に沢口あすかに出てくるある汁男優は天津堂の主人公さながらのメガトン級顔射を見せてくれてた。南波杏が余りに良すぎたおかげで、しばらくAVに関してはインポになってしまったぐらいだったが、それ以降に出た他2作で復活。良い年だった。

●2003年汁ゲ総評●

今年は、大作・話題作ともに色々出て、去年に比べると活発なシーンだったように思う。にも関わらず、今年は個人的に、エロゲーマーとしてを感じた年だったな。昔みたいに「つまらんゲームばっか!」とか言う風に断罪できたら、ことは単純なのだが・・・。ガッカリしたとか、よかったとか、そういう次元と違うところで、絶えず何か居心地の悪い感じを抱えながらの1年であった。

何度も言っているように、エロゲカウントダウンというサイトは、レビューサイトというよりむしろプロパガンダサイトなんだ。ゲームをただレビューする訳ではなく、まずオレがやりたいゲーム像ありきで、レビューを通じてオレの個人的理想をさも一般的にも求められていることのように論旨をすり替えることによって、オレのプレイしたいゲームを何とか実現させようとしてきた訳である。折りもおり、オレが一番精力的に活動していた98〜99年当時はヴィジュアルノベル全盛で、オレの好きなラブエロゲームなんか皆無。理想とはかけ離れたエロゲシーンだった。この頃なら、オレの不満はそのまま巷の潜在的欲求でもあったと思うし、実際、市場の空白を埋めるようにラブエロ作品がどんどんと出てきた(当然、オレが「これもオレの努力のおかげ!」と錯覚したことは言うまでもない)。

しかし、そういうことを踏まえて今年のシーンを振り返ってみると、だ。気が付けば、オレのやれることなんぞほとんどなくなっておることに気づくんだな。サイト開設当時ならば、もう完全に理想と言える作品が既に出てきてる訳だ。「十六夜の花嫁」しかり、「夏色★こみゅにけ〜しょん」しかり。「おねだりSweetie」なんぞは、もうオレのちんけな欲望なぞ遙かに超える卑語レベルを誇っている訳で。しかも、その「おねスィ」がレビューもされず、ランキングにも入らないぐらい、既にカウントダウンは充実してきているのだ。

一見、我が野望は完成したかに思える。しかし、オレはそれに対して満足しつつも、どこか醒めているような気がするんだな。確かに、パラメータは揃っている。しかし、これが本当にオレの求めているエロゲだったんだろうか?特にキャラの描き方なんかはむしろ昔よりも後退しているような気がするし、一点突破ものは一度見てしまったら次は更にハードなものでしか抜けなくなる。かといってオレの不満をレビューで書こうにも、ここまでサイト目標に近い作品が揃ってくると一般論にすりかえるのにもムリが出てくる。「全てオレの理想だけど、何か違う」では・・・単にオレの勝手な好みを押しつけているということが、あからさまになりすぎる。大体、「要素は完璧に揃っているけど、つまらん。ヌケない」ってのは結局、受け手の好みの問題もしくは作り手の創造力の欠如(あるいは絵のレベル)でしかないのだ。そうなると、ああせえこうせえという対処的な意見は余り意味がない。

正直、エロに関しては出来の良いものはオレの主張の95%ぐらいは満たされてきているような気がする。その足りない5%を更に要求すべきか、しないべきか。 まあ、別に気にすることもなく好きなことを言えばいいのだ。そもそも主張系レビューというのは好みの押しつけでしかない訳だし、実際、その5%のせいでヌケないってことは死ぬほどある(「あゆみちゃんLABO」が実際そうだったし、「誕生日」とかもそう)。しかし、そこでオレの方にそれを主張する元気がなくなってきている。サイト開設当時よりも更に自分がマニアックになっていることを自覚しているだけに、その5%の違いを世に押しつけにくくなっておる。天津堂の作品ならば自分の変態性をわかっていて、なおかつゴリ押しができる。だって愛してるブランドだから。しかし、それほどまでの愛を持って接することができるブランドなんか最近ないから、そういったブランドの作品に対しての自分の勝手な発言に責任が持てない。畢竟、プレイをしてもレビューしない作品が多くなってきた。不満は依然として残っているのだが・・・。

という訳で、来年からレビューの数は激減すると思われる。よっぽど出来がいいものか、よっほど自分の好きなものしかレビューしないだろう。今年の後半から既にそういう状態だったけど・・・年に5本もできれば上等かな。ホンマ、そろそろ潮時か?気が付けば、オレはアイドルのイメージビデオばっかり使っておるんだなぁ。磯山さやかがビキニ着てこっちをみているだけで、もう十分なんだ。人の妄想話より、自分自身の妄想こそが最も自分を悦ばせる、という何度目かの確認期に入っている。こうなると、もう自分でやった方が早いわな。今にも同人ゲーム作りそうですわっ。

ま、 ヘタれたこと言ってますが、そういう時に限っていい作品がボコボコ出て、また大喜びでレビュー挙げまくったりしてたりして。朝令暮改・イズ・マイ・エピタフ。こんなへたれサイトにやって来てくれる方々には感謝しております。来年もよろしくお願いいたします。たまに、見に来てください。