MINK
昼行灯。

 
     

 

Diver’s
SLG/ゲームB+/精液B+
キーワード:忘れた

これはどんなゲームだったっけなあ。確か女戦士を育てて勝たせる、という感じの奴。

これ間違って削除しちゃったんだよなあ。でも、ミンクのゲームではかなり印象に残ってる方だから面白かったんだと思う。汁気はまあまあ多かった。

 

 

ツーショットDiary
1994
穴埋め式デジタルノベル/ゲームB/精液B−(顔0:口1)
キーワード:声

空欄を埋めていきながら女の子達の日記を完成させる。

これは俺がやった初めての声入りゲームだ。BEEP音で声が出る。これが結構新鮮だったんでよくおぼえてるなあ。ま、内容はね・・・ミンクだから・・・。エロの分量は多いよ。

 

 

ツーショットDiary2
1995−1996
穴埋め式デジタルノベル/ゲームB−/精液B(3と4は汁なし)
キーワード:ナンセンス・「校内写生」みたい

上の続編。

2は何と4本バラ売りで各2話収録の全8話のオムニバスだった。しかも声+アニメ。これは売れそう、と思ったが。絵もキレイだったし。やっぱり4本ともほとんど内容同じだからねえ。デジタルノベル同然だし飽きるわな。5話収録の1本だけの発売にしたら結構名作になったかも。1本目と4本目の売り上げの差が知りたいもんだ。この空回りがミンクらしいと言えばミンクらしい。しかし、このページのゲーム、何か問題あるやつばっかりだなあ。

 

 

ぺろぺろCANDY〜陽の章〜
しゃぶり姫
〜陰の章〜
1996,1997
イメクラSLG/ゲームB+/精液A−(ぺろCAN:顔2:口2/しゃぶり:顔3:口2)

イメクラを舞台に一人の女相手に様々なプレイを楽しむという割り切った設定でヒットした「ぺろぺろ」と、同じシステムを使って今度はお嬢様に性奴調教をほどこすという目的の「しゃぶり」。老舗ミンクの代表作の2本。

MINKは歴史がある割にちぃともステイタス上がらんかったねえ。この2つが出るまでは。「WANPARAウォーズ」とか「ツーショットDiary」とか力が入ってるのに空回りしっぱなしの中途半端なやつばっかり。だけど、たまに「DIVERS」とかいいのを作りますな、というぐらいのイメージだったミンクがある日ある時、ガンバ移籍直後のメトコフの如く突然かっとばした傑作が「ぺろぺろキャンディ〜陽の章」。これが失礼ながらミンクとは思えないシュアーな出来でして。大したストーリーもなく、ひたすらイメクラに通い続けてシチュエーションをこなしていく形式は非常に実用的であった(かなり精液も出てるしね)。CGも大変に良い出来。SLGとしてのバランスもよく、その手のゲームが苦手な私も退屈せずにプレイできた。シチュエーションも数多く用意されていて、痴漢プレイとか、先生と生徒プレイとかはもちろん、獣姦プレイ(といっていいのかな?)まであるぞ。ゲームを解いたあとはイメクラプレイを延々と続けられるというところも良かった。エロはなかなかツボなのに、ストーリー作りにやや難点のあったミンクの自分の持ち味のわかった良作で、これでミンクを見直した人も多いと思う。俺的にはあのミンクでよくある黒バックに人物の輪郭がネオンに光った一枚絵じゃなくって、それだけでもうOKだったよ。

そして対になったシリーズの片割れが出ると聞き、「おお、続編もあるのか。なになに・・・ぬなぁっっ!「しゃぶり姫」!?く、狂ったタイトルだあ!これは期待超大だぜ!!!!」と私は胸を高鳴らせて待っていたのだった・・・・・・。 果たして「しゃぶり姫」は期待を裏切らない傑作であった。イメクラから性奴調教にモチーフが変更され幾分インパクトが弱まった感はあるが、前作よりCGはさらに強化され、なにより女の子がすげー可愛いんだ。 前作もそうだったけどこのシリーズは一人しか女の子が出て来ないんでこのたった一人の娘を好きになるかならないかでゲームの評価は大きく変わる。俺は「ぺろぺろ」よりこっちの方が好き。まさに何にも知らないお嬢様って感じよ。おでこがね。ロリ系だけど胸でかいし。ゲームの進行は前作と殆ど同じだからHに関しては心配ない。ってゆーかHしかしてない。性奴調教って言ったってその実イメクラと同じ。着物とかセーラー服とかなんか状況を作っているの多いし、それほど鬼畜じゃない。精液もいいぜ。ミンクって半透明の精液のイメージあったけど、これは白くって量も多いなあ。「ツーショット2」の頃からの傾向でこれはいいことだねえ。それに調教ってもスカトロがない(あ、浣腸あったかも!?)ってのはかなりの評価点。PILみたいなのは俺だめなんだよなあ。

ストーリーについては大したことないからもう詳しく書かないよ。そういえば俺「しゃぶり姫」のWIN版のさわりやったけどなかなか声優うまかった。これだけHばっかりだとうまい人が声当ててたらすげー得した気分。その同じ人がおまけのシングルCDで歌唄ってんだけどこれはなかなかいい。エロゲ版「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」だ。アハンウフンと歌ってくれる。イヤンバカンじゃないぞ(ごめん)。

しかし、STAND−BYの中古でこれしばらく売り上げ1位だったんだ。「しゃぶり姫」というタイトルのものをそんなに買う人がいるとは。ダイアモンド映像のようだなあ。これでミンクも一皮むけたのか?「美しき獲物たちの学園」はどうよ。

 

 

美しき獲物たちの学園
1998
ADV/ゲームB/精液C(顔0:口0)
キーワード:豚の小便・アナクロ

ココロのすさんだお姉さまに調教される世間知らずの素朴女、若しくはその逆。{

(プレイ実況)よっし!やるで!・・・お、かなり絵は綺麗。胸の大きさの違いとか、えらく細かく描いてあるぞ。2人のヒロインも可愛いし、ウヒョ〜、これは期待できるぞ!しかし、この設定なんじゃ?生徒会とかお姉さまとかってなあ、オイルショック以前の少女漫画やで。わざとやってるんやろうな?ミンクがやるとどっちかわからんとこあるぞ。むむ、いよいよH突入や。ミンクの本領見せてくれよ〜。・・・なんや、レズか。次や次。・・・よしよしチンポ登場。クリッククリック!ん?んん!?なんや!?

フィニッシュCGが無い!?こ、これはなんとしたことじゃ!精液ブランドじゃなかったのか???いや、そんなはずはない。次はきっと・・・・・・・・・。

結局なかったやないか〜〜!!!!

しゃきとせえ!!こんなんクソやクソ!!!!!!豚の小便かけられるのだけが新機軸。なんだよ〜!!!どうしたミンク!成功しすぎてボケたんか?

 

 

夜勤病棟
1999
ADV/ゲームB+/精液B(顔5:口0)
キーワード:これで微笑から不知火ぐらいまではキャラレベルアップ?
ただし、まだ片目義眼

うだつの上がらない一医師・比良坂に突然、大病院勤務の職が与えられる。そこの医師長になっていたのは、彼が10年前に自らの性の実験材料としていた女。彼女は彼の「能力」を利用して病院の更なる発展をもくろんでいたのだ。赴任した彼に与えられた任務は、1ヶ月で看護婦4人を完全な性奴にしたてあげることだった・・・。

未だかつてこれほどまでに華のあるミンク作品があっただろうか?「しゃぶり姫」を上回る前期待と、それに見合うセールスを叩き出した(だろう、多分)この作品。思えば、どんどん尻つぼみになるゲームとそれに反比例するパケ箱の膨張具合に、オレはジムモリスンの面影を重ね合わせて見ていたもんだった。哀しかった。しかし、そのミンクも今回は「普通の箱でも勝負になる!」と思ったのかリーズナブルな大きさ。こ、これはかなりやるか?!とオレは思っていた。が、前作「fu・shi・da・ra」も実は箱は普通の大きさだったので単なるミンクの思い込みかも・・・。さてさて、どうだったか?

むむ、このゲームの期待感の最大の要因だったCGだが、やっぱり良い。かなり良い。「Touch Me」と同じ原画の人とは思えないな。この塗りは強烈やねぇ。これってデジセルってやつですか?結構機材は安いらしいけど、すっごい効果的。久々に出た次を見てみたくなるCG、という感じ。ムラムラくるわ。

但し、そのキャッチーなCGとは対照的に、Hシーンの傾向はかなり間口狭い。アナル、緊縛、排泄、羞恥の4本柱。痛めつけるってのがなかったのは幸いやけど、これはちょっと・・・。とはいえ、ここでもCGの威力は絶大。肉付きのいい体つきとパースの強いケレン味溢れる構図がバシバシ下半身をついてくる。このCGで陵辱をやるというのは非常にいいアイデアやと思う。「エロとは落差だ」という原則から見るとこれはかなりエロい。オレは陵辱はキライやけど、このCGでやられるとさすがに何も言えん。調教を重ねる毎の女の子たちの堕ち具合もなかなか細やかに追いかけてあってグッド。

で、汁ですが。これはどアウト。ま、フィニッシュシーンを描いてないよりはマシやけど、色カタチ、ツヤともにかなり悪い。あたしゃグミキャンディかと思いましたわ。ウンコもおしっこも透明やし、そういった排泄物のクオリティは今回結構シーンが用意してある割にはイマイチ。液系のマニアで薄いのが好きって奴はおらんやろ〜。相変わらずチンチン描かへんしなあ。こういうところはこだわって欲しかったのぉ。

こだわりがないと言えば、ストーリーもかなり割り切っている。深みとか、全然ありまへん。直情型の鬼畜主人公がユスリカタリを繰り返して女の子を地獄に叩き落として、性奴にしたてあげる。かなりの直球。しかしですなあ、これほど割り切ったサル主人公ならむしろココロが痛まないというか、逆にファンタジー感覚溢れていて精神衛生上良かったりする。変に掘り下げたりすると、一遍に陰惨になるからね、この手の話は。「淫内感染2」とかも本来こういうゲームであるべきだったのでは〜?

その他、声優の演技は良かったけど、音楽やシステム面はまあまあってところかな?調教シーン以外は回想モードがないので、顔射シーンが多い日常エッチイベントはセーブしておかなくてはならない。このゲーム、トゥルーエンドというか、ハーレムエンドを見るためにはかなりシビアに回らないとダメなんで、それらを考えるとセーブポイント9つは全然足りないね。

汁的には不満やけど、ズバリ、これはかなりの秀作といっていいと思う。「ぺろキャン」「しゃぶり姫」と並ぶ、ミンクの最高作ではなかろうか?綺麗な子とめちゃくちゃHなことをするというのがエロの基本であるといつも思ってるオレやから、ベーシックな部分が高いレベルで揃っている本作にはとても好印象を持った。当然、その評価の大部分がCGの美麗さに負っているんだけども、その綺麗な子(=美麗なCG)を持ち上げることなく存分に乱れさせたということは賞賛に値するね。「次はどんなだ!?」と言う推進力をゲーム中にかなり感じたわ。よく、「痕」とか「同級生」をエロゲ初心者に勧める人いるけど(オレもやけど・・・)、エロゲというものを勘違いしないためにも、こういうゲームも最初のエロゲとして同時にチョイスして欲しいとすら思ったりした。うむ〜。

・・・しかし、この次が問題やね、ここの場合。こういうの出して期待させといて、また次回コンボイみたいなデカい箱にわけわからんオマケつけてくる可能性高いし。逆に言えば、次はプラケースのみで発売できるぐらいの自信作をお願いしたいっすな。

 

 

Lovely Angels ぺろぺろCandy2
2000
ADV/ゲームB/精液B+(顔3:口4)
キーワード:・・・・あのフィギュア、作った人いるの?

イメクラでひたすらヤリまくるミンクの出世作の続編。

期待はそこそこにしかしてなかった訳。だって、MINKだけに。ポテンシャルはかなりあるんだけど、目をつぶってバット振っているようなところなんで。当たればデカいけど、あんまり当たらないんだよねぇ。ブンブン丸ミレミアム。まあ、『ゲームの出来と箱の大きさが反比例する』というミンク・パッケージ理論を適用すると、今回は「夜勤病棟」とほぼ同じ期待ができるんだが、さて。

ヒロインが2人になったけど、基本的には前作と全く同じ。ややシステムがユーザーフレンドリーになっているけど、全く同じですわ。ということは、満足度という点では前作以下ってことになりますわな、当然。良くなった部分もそれなりにあるんだけど、96年における前作のインパクトを考えると・・・・。

全体的にはすごく良かったんだよ。割り切ったゲームシステムは下半身丸出しで頑張れるし、CGはすっごくカワイイし。相変わらず素晴らしい塗りだし。アナル舐めやタマ舐めのなんかもちゃんと描いてあるし、かなりのレベル。エロシーン全体に漂うオヤジ臭いエッチ臭さもいい感じやしなあ。イメクラって行ったことないけど、巫女さんの悪霊退治(チンポに悪霊がいるのね)とか、女子高生の教師誘惑とか、こういうのってものすごおっさん臭く感じるんだけど、違う?

まあ、エロいことはエロいと思うんだけど、せっかく2人いるんだから、もっと3P増やして欲しかった。ヒロインが2人になったことで様々な可能性ができたんだけど、それを充分に生かしきったとは言えない。そう、この2人になったことが問題やったんや。それで、この作品に対する期待ってのが「1」の2倍は面白いに違いないというのに繋がったんだよねえ・・・。

そんでもって、フェチ度ももっと高かったらなぁ・・・・。特に汁描写。オレは汁ゲとしてこの作品を求めていたので、余計に点が辛くなってしまったということもある。汁描写はかなり弱かった。CGの汁質は良かったんだけど、音声・テキストでのフォローは全くなくって、出したら即終わり。3Pでの顔射も1回しかなかったし。トホホ。「遠慮しないでたっぷりかけてね」とか、エロシーン本チャンより、シチュエーションを決めるシーンでのセリフの方がよっぽど濃いんだもん。ダメだねぇ。

いや、色々文句は言ってるけど。でもね。前作をやっていない人にはこれでも充分じゃないかと。

これをやってあからさまな不満を抱く人ってのは前作をやった人だけじゃないだろうか?前作の価値ってのはもう今やってもわからないだろうし、この「2」だけやるんなら普通の良作エロゲだと思う。CGもキレイだし、エロシーンばっかりだし、エロいし、音声も良い。何の不満があろうか。あんまりエロゲ歴が長くない人であんまりフェティズムが末期的になってない方には圧倒的に薦められる作品だね。

そういえば、これ思いっきり「チンチン」って音声言ってるんだよね。「さあ次はチンチンよ!」って。連呼してましたけど。まあ、「動物の芸の名前」で、なんやけど。こういうのならいいんだ。でも、こんなんでいいんなら主人公の名前を「万子 珍宝」って名前にしておけばOKってことにならない?性器を指している訳じゃないんやから。ねぇ。・・・・ねぇ?

 

 

十六夜の花嫁
2003
ドンドラキュラSLG/ゲームA
精液A(顔30[うち顔アップ26]:口18[うち顔アップ16])
(↑差分含まず。まだ少し未見CG残ってるのでおおよその数です )
キーワード:それでもなお華がないのが惜しい

「儀式」の日が近づいていた・・・。吸血族である主人公は自らの花嫁を探すべく、人間の住む街へと現れる。人間を「同族」へと変化させるための夜伽が、今日も。

うーむ、こち亀の日暮さんみたいなブランドやな。
何年かに一度、目覚めてきよる。

それなりの傑作を出している割に、その間の作品が余りにも余りにもなせいで、延々と地味ゾーンから脱出できないミンク。オレも「椿色のプリジオーネ」まではやったけど、それがやっぱりインパクトがない作品やったんで、以来離れてしまっていた。

とにかくねぇ、ミンクのゲームは期待感がないんよ。「夜勤病棟」以降、色んな作品(一体制作チーム何個あるんや)出たけど、オレは一つもやってへんのに何となく想像できますわな。シナリオはまあまあシュアやけど、キャラ性低く特徴なし。CGは美しいけど、エロ薄い。ゲーム性はあるけど、シナリオエロが薄いせいでプレイへのモチベーション低そう。まあ、こういう感じではなかろうかと。しかも実際巷の評判を聞いてみると、その想像が余り外れてない。

とかく特徴がないから、何を期待してプレイしていいのかわからないし、ものすご悪い訳やないのに、なぜかしょーもなく映ってしまう。特にミンクはエロゲ界で最強に近い原画・CG技術を持っているだけに、始末が悪い。「夜勤」みたいなエロCG全開の作品への期待の裏返しでエロが薄い作品に対して余計に評価が辛くなる。これは、イチローをクリンナップで使う感覚に近い。イチローの最大の持ち味である走力と出塁率を生かさないで、一発が必要な打順におく。そらイチローは中軸でもそこそこやるけど、1番で使ったら100%出せるポテンシャルをわざわざ違うところで使うのはもったいなろ、と。そうなると、3番で3割打ったとしても何かしら不満が残ることになる。

歴史を見てもはっきりしてる。ミンクがかっとばす時というのは、ストーリーやゲーム性よりもエロとCGがコンセプトで圧倒的上位に立った時・・・つまり、この「十六夜の花嫁」のような作品を作った時ということになる訳だ。

もちろん、今回も話は地味だったですよ。テキストは非常に生真面目な文章で、きちっと書いてるんだけど、破調がなさすぎて盛り上がりにいささか欠ける。道のど真ん中を一度も外れず延々と時速60キロで走っているような話。主人公もヒロイン達も大した個性もなく、場面場面でのワクワク感はほとんどない。まさにジス・イズ・ミンク作品。「夜勤病棟」の主人公みたいに一人ぐらい何するかわからんバカがいるだけでも大分印象的やったと思うけど。

しかし、ここにエロが入っただけで、まるでやる気が違ってくる。
今時、そんじょそこらのブランドやったらエロ調教ぐらいでは特徴にはならんところ。しかし、ミンクのグラフィックなら十分フックになるんですわ、ええ。

素晴らしいCGですよ。原画も塗りもパーフェクト。INO氏の絵は初代「ぺろCAN」の時から延々と好きなんだけど、更に更に更に良くなってる。おっぱいとかありえへんぐらい肉肉しててめっちゃエエわ。乳首超生々しい。エロ調教は特別なことは何もしない。変態性皆無。トロトロの和姦でもなく、バリバリの凌辱でもなく。敢えて言うとフェラ・汁系にバイアスがあるぐらい。卑語の消しも大きく、調教そのものの売りは何もないと言ってもいいだろう。でも、この絵・このおっぱいなら何をしててもエロい。グラフィックは確実にホンモノの匂いがするので、この絵でエロが延々と見られるというだけで動機付けになる。

モチベーションが低い作品なら単なるイライラの原因でしかないゲーム性も、こういう状態で初めてプラスに働く。調教のパラメータ管理のさじ加減は最初は難しいけど、何度かやってくるとある程度思い通りにできるというぐらいのバランスで絶妙と言っていいだろう。久々に必死でエロゲやりましたよ。テキストの方も、その生真面目さがエロシーンでは丁寧な描写として生きていた。キャラ付けの普通さもエロの相手としては人間らしくて良いという部分もある。エロを中心にすると、他の能力もそれなりに高いミンクなんだから、相乗効果が生まれているですよ。汁も一杯出てる。フィニッシュの回数だけならぶっちぎり。今やこれでもフェチ大満足ってほどじゃないと言えるのが恐ろしいが、量もかかり方も良好で、セリフのフォローも多少ある。3年前なら間違いなくカウントダウンのベストスリークラス。

システム面もよくできていた。ロードの種類が多彩なのが特徴で、一般的なセーブ・ロード、クイックセーブ・ロードに加えて、以前の選択肢を数個分に渡って戻れるロードや時間を戻せるロードと至れり尽くせり。しかも、エロシーンのギャラリーも普通のCGとシーン回想に加えて、全シーンの全Hカットを閲覧編集できるモードもあって、例えば顔射シーンだけを数珠繋ぎにしてセーブし、メドレーで流すこともできる。ここら辺のシステムは老舗の貫禄を見せてくれたですよ。全員のハッピーエンドを見ると見てないHシーンが解放されるのも親切っ。

ヌケるし、ゲーム性もあるし、エロ本としてのシステムも優秀。「ぺろCAN」「しゃぶり姫」をビルドアップしたような感じ。インパクトでは「夜勤病棟」に譲るものの、総合的にはオレが今までプレイしたミンク作品では最高峰。凌辱色が薄く汁一杯で、「夜勤」の100倍抜けたわ。好みの問題では色々言えるけど、総じて褒めるところしかない、という感じ。それでも敢えて言うと卑語なり、汁なり、凌辱なりでもう一つ何か「色」があればなぁ・・・余裕で今年一番の作品になれたかも。まあ、それがミンクらしいと言えばそうやけど。レビュー書いても真面目なことしか書けへんわ。

こういう作品毎回作ればいいのに。やっぱり自分たちの能力バイアスを目一杯生かした作品を作るべき。フェティッシュ一点突破が目立つ今のエロゲ界で、特殊なコンセプトを持たないオール7ぐらいの作品は、ちゃんと作っていても地味に映ってしまうのが不幸。ZYX辺りも、まさにミンクと同じ問題を抱えている訳で、一度武藤絵で「ぺろCAN」みたいなん作ってくれんかのう。ある程度の開発力があってトータルゲームを作ろうとするブランドほど、CGが生み出すエロパワーを粗末に扱うところがある。でも、ゲーム性やストーリーだけで勝負できるブランドってのはほとんどないし、ましてエロゲでそんな方向目指してどうすんの。トータルゲーム結構、でも、まずはCGとエロがあるってことを忘れちゃいけない。エース原画氏担当のヌキ系作品を、わざわざ声ナシで作ってCGパワーをスポイルするアリスソフトには猛省をうながしたいね!