尾瀬の花 コース案内024
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 尾瀬ヶ原:見晴(下田代十字路)起点 


024見晴(下田代十字路)→赤田代分岐→赤田代

このコースの見所・撮影ポイントは、
下田代A地点の高山植物
下田代B地点の高山植物
下田代三本シラビソ付近の高山植物
下田代段差付近のコタヌキモ・コアニチドリ・早咲きミズバショウ
赤田代分岐(東電小屋分岐)付近のカキラン・群生するトキソウ・リュウキンカの大群落
赤田代中間点の立派なベンチ付近のニッコウキスゲ
赤田代入口付近のアケボノソウ、ミズバショウ、リュウキンカ
温泉小屋&元湯山荘前のオオウバユリ、各種ツリバナ

下田代B地点付近からの尾瀬ヶ原の風景

このコースには、起点:見晴(下田代十字路)と終点:赤田代、赤田代分岐と赤田代A地点(2つの小川の間)にベンチが、公衆トイレと水場が起点:見晴と終点:赤田代にあります。

見晴にある名水:弥四郎清水(別名:丈堀)の所から始まって、

弥四郎清水

赤田代〜三条ノ滝〜渋沢温泉小屋分岐(上・下)〜天神田代〜御池の登山道を、燧裏林道と呼びます。今回のコースはその燧裏林道の一部となります。

見晴を出た燧裏林道は両脇にヨシの茂る低層湿原の中を通り、★下田代A地点と呼ぶ低層湿原に樹木が進出してきていて、オオマルバノホロシなど下田代ではあまり見ない山野草の宝庫を通り過ぎ、

振り返ってA地点と見晴を見る

また低層湿原の中の平坦な箇所を進んで行き、やがて右手が高くなって小川が木道下を横切っている★下田代B地点を通過します。ここには、チョウジギク、トモエシオガマなど尾瀬では木道近くで接写撮影できる箇所は少ないのですが、ここでは簡単にできます。数多くの山野草が生えている山野草の宝庫ですが、詳しくは上のリンクをクリックして参照して下さい。

右から左に小川は向かっています

やがて左手に下田代三本シラビソが見えてきて、その根元には尾瀬ヶ原の中ではあまり見られないサラシナショウマの白い花も、その他の多くの山野草も見られますが付近の木道脇で珍しい花は、コタヌキモとコアニチドリでしょうか、目を凝らして探してみて下さい。やがて前方の木道が左にカーブしながら上がっていく、珍しい段差湿原の箇所:★下田代段差が見えてきて、そこで1mほど標高を上げます。

下田代段差の上から見晴方面を望む

上がりきった箇所はミズバショウの名所で、南に尾瀬ヶ原が広がり、後ろには燧ヶ岳が聳えて風除けとなっていて日当たりが良く、ミズバショウの開花も早い箇所です。

下田代段差〜赤田代分岐のミズバショウ

直ぐに前方左手に赤田代分岐(東電小屋分岐)が見えてきて、そこには見晴から進んで最初のベンチが3つあります。

赤田代分岐、ベンチを左折すると東電小屋に

東電小屋に向かう木道を左に見送り直進すると、左手にはツルコケモモ、右手には尾瀬でも随一と思われるリュウキンカの群落が見え、

リュウキンカの大群落が見られます。

最初の小川を渡ると、そこが赤田代A地点と呼ぶ箇所で、2つめのベンチがありますが、このベンチは私が尾瀬で一番立派なベンチと思う太さの丸太を使っています。

この辺りは通る人がメーンルートと比べると1/10もおらず、7月〜8月下旬には様々な山野草が咲き乱れておりますので、ベンチに荷物を置いて山野草の鑑賞・撮影に専念されるのも一興です。特にトキソウが多く、ニッコウキスゲも7月中旬には咲いています。

尾瀬で一番立派なベンチ

上の画像のシラカバの木の先に2つ目の小川赤ナグレ沢が流れていて、その先から赤田代と呼ぶ呼ばれる低層湿原中心の湿原が広がっており、

コバイケイソウの立派な若芽とミズバショウの花

5月下旬〜6月上旬にはミズバショウ、リュウキンカ、コバイケイソウの若芽が数多く見られます。

2つの建物は温泉小屋の旧館と新館です。

ここでは8月下旬に、尾瀬ではわりと珍しいアケボノソウが木道の間に咲いてますから、時期に通られる方が探してみて下さい。

やがて前方に温泉小屋の旧館・新館、元湯山荘などの山小屋が見えてきて、右手から森が近づいてきますが、その辺りにはマルバダケブキが多く、

マルバダケブキ

林の中にはツリバナ・オオツリバナなどが見られ、秋には赤い変わった姿の実と紅葉が楽しめます。

温泉小屋の2棟の建物を左手に見ながら進むと直ぐ隣に元湯山荘があり、ここでは軽食も食べられます。

温泉小屋と元湯山荘の前あたりから燧ヶ岳登山道:温泉小屋道が始まっておりますが、この登山道は尾瀬で一番危険な登山道で、私も二度と使いたくない登山道ですから、温泉小屋道を使われる方はお気をつけ下さい。

元湯山荘の前付近にはオオウバユリが多く生えていて、若葉・花・実を季節ごとに見ることができます。

オオウバユリの若芽 オオウバユリの花
オオウバユリの花と葉 オオウバユリの実

振り返って見ると至仏山が辛うじて見えていて、

温泉小屋前からかろうじて至仏山が見えます。

至仏山から見えていた燧ヶ岳の山裾の左に見えていた建物(下の画像で赤丸の中)が赤田代の山小屋と判りました。

大きな山が燧ヶ岳、赤丸で囲ったのが赤田代の山小屋

元湯山荘の先には公衆トイレがあり、その先には尾瀬ヶ原無料休憩所があって、飲料・軽食が販売されているだけでなく、三条ノ滝へ行く場合の荷物預かりをしてもらえ、前にはベンチが多いので、ここで休憩する人は多いです。

左:公衆トイレ、右:尾瀬ヶ原無料休憩所

尾瀬ヶ原無料休憩所は、三条ノ滝見学者、尾瀬口〜渋沢温泉小屋〜尾瀬ヶ原の通過者とその逆コース利用者、御池〜天神田代〜尾瀬ヶ原の通過者とその逆コース利用者などが利用しますが、トイレは、見晴・東電小屋・隣の公衆トイレ・遠くはなれた渋沢温泉小屋と御池のトイレしかありませんので、特に御池と尾瀬口に向かう方は、ここのトイレを使うことをお勧めします。


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