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湿原42:小淵沢田代


小淵沢田代
入口付近で尾瀬沼東岸から直行した道と、大江湿原からの道が合流
思いのほか平坦な湿原です。
南側に池塘が1ヶ所。
標高は1,820m、尾瀬沼東岸(ビジターセンター、長蔵小屋、尾瀬沼ヒュッテなど)の東に聳えている檜高山の隣のピークの東に伸びる尾根の上にできた高層湿原。

大江湿原にある小淵沢田代分岐からの登山道と、尾瀬沼東岸のキャンプ場('04,'05年と閉鎖中)奥に進んだ檜高山経由の登山道とが、小淵沢田代入口付近で合流する。

尾瀬沼東岸から檜高山経由の道は険しく、またいったん檜高山頂上近くの峠を越えるため、東岸から遠回りして大江湿原にある小淵沢田代分岐を経由して登ってくるハイカーの方が数が多いが、檜高山近くにある尾瀬沼展望台(沼山峠展望台とは全く別な個所)も通のみが知る名所で捨てがたい。
沼の向こうは大入州半島で、右隅は浅湖湿原

小淵沢田代には合流した登山道と、湿原の先で分岐して大清水(登山口:大清水です)に一ノ瀬休憩所を経由しないで直行する悪路と、ベテラン登山家だけが通る黒岩山を経由して、日本で一番高所にある鬼怒沼湿原で分岐して、日光沢温泉経由で川俣温泉へ、物見山(毘沙門山)経由で大清水(登山口:大清水です)に直行するコースとに分かれる。

湿原内には池塘が南側に1ヶ所あり、近づける周遊路もありますが、湿原内にはベンチ・テラスはありませんので、すれ違い用木道で休みます。

湿原全体としては高層湿原ですが、湿原入口付近に流れがあって、そこにミズバショウなどの低層湿原植物が自生しています。
入って左手:北側にはミズバショウ

イワショウブ
キンコウカオゼミズギクオゼヌマアザミウメバチソウ他の山野草の宝庫となっており、とにかく訪れるハイカーが殆ど居ないのと、標高が高いので、ミズバショウ、初夏の花などが大江湿原で終わってからも見頃ということも多く、推薦できる湿原です。

湿原内にはベンチは設置されておりません。