Eric Clapton名演集(独自選考)5
スタジオ・ライブ・ゲストすべての中からわたしが独自に選考した名演100
(順不同)
未整理未校正(仮公開なので間違いがあるかもしれません)


081/1990年に発売された「Layla & Other Assorted Love Songs」の20周年記念3枚組特別版「The Layla Sessions」より「Tell The Truth(Jam#1)」
「Layla & Other Assorted Love Songs」セッションでは数多くのアウトテイクが残されており、20周年記念3枚組特別版や40周年デラックスエディションなどで小出しにオフィシャル発売されている。
しかしそれはほんの一部でまだまだ未発表音源が数多く残っているという。これらはブートでは出回っており全部ではないが多くを聴こうと思えば聴ける。
そのアウトテイクでも素晴らしいプレイが繰り広げられており、この時期がEric Claptonの絶頂期だったことがうかがえる。
この「Tell The Truth(Jam#1)」はベスト盤LP「History Of Eric Clapton」に初収録されたもの。ここではオープニング部分に「Tell The Truth ♪」と一言だけヴォーカルが入っていたが、20周年記念3枚組特別版の再収録されたときにはヴォーカル部分はカットされている。
ここにはDuane Allmanは参加していないが、その分Claptonのギターを存分に楽しむことができる。技術的な難易度はないものの、どんどんあふれ出てくるフレーズの数々が見事。

082/1967年5月29日、イギリス・スポルディングでの「Steppin’ Out」
この日のライヴは非常にエキサイティングで全曲が名演と言っても過言ではない。この時期はまだ各曲10分を越えるような長いものではなくコンパクトではあるが、3人の演奏はその分凝縮されていて、1曲を一気に演奏してしまうもので、最初から最後までが聴き所。
その中でも「Steppin’ Out」「I’m So Glad」がいい。息継ぐ間もなくあふれ出るフレーズの嵐で圧倒される。確かにこれを聴いているとClaptonはCream時代とDominos時代で出し切ってといわれてもおかしくはないようにさえ思う。もちろんDominos以降も新しさはないものの洗練されたギターワークは素晴らしいものだが。
この音源はオーディエンスながら非常にクリアで各パートの分離も良く、臨場感たっぷりで楽しめる。ただし、ヴォーカルだけはレベルが低く遠い感じがする。
YouTubeで「cream tulip bulb」で検索するとヒットする(音声のみ)。

083/1993年10月14日、名古屋での「Groaning The Blues」
1993年のジャパンツアーはまずまず評判が良かった。前半はブルース、後半はメジャー曲+ブルースでアンプラグドセットもあり、変化に富んだセットリストでオーディエンスを魅了したものだ。
このツアーからは10月27日の東京公演のサウンドボード音源が有名だが、そこでのプレイより10月14日名古屋公演の方が優れていると思う。
特に「Groaning The Blues」は他の日とは随分と異なるソロを展開する。手癖で弾く事の多いClaptonだが、ここではそうではなく音を選んで弾いているように思える。ニュアンスの細かい音やピッキングハーモニクス、チョーキングの繊細なコントロールが見事で名演に値する素晴らしいものだ。
他の曲でもClaptonのこの日の好調ぶりはうかがえ、「White Room」のイントロの期待感と力強い後奏、「Tearing Us Apart」の流麗なラン奏法を交えたソロ、「Crossroads」アウトロソロ、「Ain’t Nobody Business」の美しさ、「Layla」での気迫など、他の日に比べて聴き所は非常に多く、それそれを個別に名演として取り上げてもいいような出来のよさだ。
またこの音源はオーディエンスながら音ヌケや各楽器パートの分離が非常によく、臨場感などある意味ではサウンドボード音源よりも優れている。
YouTubeで「EC Live in Nagoya 1993」でこの日の全模様が2分割で登録されている。音声のみ。

084/1978年11月28日、イギリス・Staffordshireでの「Early In The Morning」
いままで数多くの名演を紹介してきたがボトルネック奏法の名演というのはほとんど紹介していなかった。
もちろんEric Claptonがボトルネック奏法をしないわけではなく、下手なわけでもない。
「Motherless Children」「Tulsa Time」などでは常にボトルネックのスライドプレイをしているし、時々気まぐれ的に使用することもある。
ボトルネック奏法の名演といえば、この曲をあげないわけにはいかない。「Early In The Morning」は1978年から1980年にかけてと1994年95年のブルースバンドなどで演奏されているがボトルネックを用いてのプレイは1978年から1980年にかけて。
そんな中でオフィシャル盤「Crossroads 2」に収録されている1978年11月28日のバージョンがなかなかいい。大きくスライドさせるプレイは少なく、人差し指・中指・薬指の3本の指と小指にはめたスライドバーと両方で演奏するスタイルだ。
オフィシャル盤の「Just One Night」に収録されているバージョンも悪くなく、「Backless」でのスタジオ盤の一辺倒なプレイよりずっと聴き応えがある。
ちなみにスタジオ盤は当初5分ほどの収録時間だったがCD化され2分ほど長くなった。
1978年11月28日のライヴでは同じ「Crossroads 2」に収録されている「Double Trouble」もなかなかよい。
またこの4日前グラスゴーでのライヴはお蔵入りとなったドキュメンタリー映画「Eric Clapton And His Rolling Hotel」のための収録が行われており映像・音声共が残っている。
「Early In The Morning」は見られないが、YouTubeで「Eric Clapton And His Rolling Hotel」で検索すると映画がヒットする。

085/1979年12月3日、日本武道館での「After Midnight」
これはオフィシャルライヴアルバム「Just One Night」の収められているもの。
4度目の来日では日本武道館の12月3日と12月4日の2日間が録音された。そのうちの12月3日のOne Nightだけが選ばれたと言われているが、実際には12月4日のものも多く収録されている。
いままでに12月4日からの「Blues Power」を紹介したが、今回は3日から「After Midnight」。
初ソロアルバムでのスタジオバージョンよりもさらにパワフルにアレンジされたもので、2度のソロの疾走感が半端なくカッコイイ。ファーストソロではワウペダルを使ってのラン奏法を多く取り入れたエキサイティングなもの。
ファーストソロの終わりとセカンドソロの始まりは同じフレーズのラン奏法なので、途中カットしてここを繋げると長いひとつのソロとなるだろう。そのセカンドソロも非常にエキサイティング。
この後この曲は1983年まではこのアレンジだが、ここまでの疾走感はなくイマイチぱっとしない。1988年になって新アレンジの「After Midnight」がセットリストに入った。これは全く別曲イメージ(スタジオ盤も再録されている)。
その後は2006年から再びセットリスト入り。ここではエキサイティングな1979年のものに非常に近いアレンジに戻っている。
2008年のSteve Winwoodとの共演でも同アレンジで演奏され、オフィシャル発売もされている。
2013年から2014年はまた新しいアレンジで再びセットリスト入り。
その間にも原作者J.J.Caleとの共演バージョンも2つあり、この曲はいろんなアレンジのものを聴くことができる。

086/1964年3月20日、ロンドン・マーキークラブでの「Five Long Years」
Yardbirdsのデビューアルバム「Five Live Yardbirds」での最大の聴き所は1曲目の「Too Much Monkey Business」とこの「Five Long Years」だろうか。
オープニングのメンバー紹介ではすでに「Eric “Slowhand” Clapton」と紹介されている。その後に始まる「Too Much Monkey Business」では若者らしい勢いのあるギターが聴ける。
そして「Five Long Years」。最初のソロはKeith Relfによるハープだが、Claptonがフューチャーされたセカンドソロがやはり素晴らしい。若干18歳にしては渋すぎる、タメの効いたブルースギターを繰り広げている。音が弱いのが残念だが、すでに紛れもなくClaptonサウンドだ。Eric Clapton最初の名演と言ってもよい。
Yardbirds時代では、どちらもスタジオ録音であるが、1964年4月録音の「A Certain Girl」、同12月録音の「Got To Hurry」でのClaptonのプレイがよい。

087/1967年11月14日、スウェーデン・ストックホルムでの「I’m So Glad」
名演82で紹介した同年5月29日のライヴもいいが、この日のものも白熱していて全曲が名演。
その中でも1曲を選べと言われると非常に困難だが、「Steppin’ Out」と甲乙つけがたいが「I’m So Glad」を選びたい。
出てくるフレーズは当時は非常に斬新なものだったことは間違いない。今では聴くことのできない強烈なフレーズが次から次から出てくる。才能をもてあましているかのようでもある。
オーディエンス録音で5月29日のものに比べると音質は劣るが、当時としてはクリアなもので、YouTubeで「Cream- Stockholm, Sweden 11/14/67」というタイトルで登録されている(音声のみ)。

088/Bob Dylan デビュー30周年を祝うコンサート「The 30th Anniversary Concert Celebration」より「Don't Think Twice It's All Right」
1992年10月16日にニューヨーク・マジソンスクエアガーデンでBob Dylanデビュー30周年を祝うコンサート「The 30th Anniversary Concert Celebration」が行われた。
この中から「Love Minus Zero / No Limit」は紹介したが、今回は名演、大本命とも言える「Don't Think Twice It's All Right」。
まずは原曲を崩した大胆なブルースアレンジにまず驚かされる。イントロからClapton節が炸裂、力強いヴォーカルも素晴らしい。オブリガートもソロのようにしっかり弾いているし、2度のソロでは全力疾走。おきまりのフレーズばかりの構成なのだが、これでもかとグイグイ弾く姿勢がカッコイイ。
これはDVDやCDでオフィシャル発売されていて、2014年にDeluxe Editionとして再発された中には、ボーナストラックとしてこの「Don't Think Twice It's All Right」の前日に行われたリハーサルテイクが収められている。
これがまたとてもリハーサルとは思えない気合いの入り方で、気迫のヴォーカルとギターが聴ける。
リハーサル&本番どちらも名演だ。

089/1970年10月24日、ニューヨーク・フィルモアイースト・セカンドステージでの「Presence Of The Lord」
オフィシャルライヴアルバム「Derek & The Dominos In Concert」「Live At The Filmore」などに収録されているバージョン。
ClaptonのヴォーカルはSteve Winwoodとは随分と違うタメの効いたブルージーなもの。
ブリッジ部分はワウペダルを踏んでのエネルギッシュなソロ、ブリッジが終わった後も1コーラス分ソロを続けており、この部分がとてもエモーショナル。
ニューヨーク・フィルモアイーストのコンサートは23日と24日それぞれ2ステージ計4ステージこなしている中、ブリッジ部分はいずれも甲乙つけがたいプレイだが、ブリッジ後1コーラスのソロは圧倒的にこの24日のセカンドステージのものが美しい。Yardbirds時代からこの1970年までこんなに美しいソロがあっただろうか。こんなソロをアドリブで演ってしまうのだからやっぱりClaptonは凄いと思う。
「Presence Of The Lord」は1969年Blind Faithでのライヴ、1970年のDerek & The Dominosでの一部のライヴ、73年のレインボーコンサート、74年のツアーそれぞれで聴くことができるが74年のものはゆったりしたテンポで時には途中ブリッジ部分からスタートとすることもあった。
その後は2007年5月19日にSteve Winwoodのライヴにゲスト参加した際に34年ぶりに共演し意気投合、同年のクロスロードギターフェスティバルでも共演を果たし、2008年のニューヨーク・マジソンスクエアガーデンでの3デイ共演の模様はオフィシャル化され、さらに2009年2010年2011年と一緒にツアーも行った。2011年のジャパンツアーで聞いた「Presence Of The Lord」には涙が出た。

090/1977年4月27日、ロンドン・ハマースミスオーデオンでの「Tell The Truth」
4枚組ライヴアルバム「Croosroads2」に収められているもので、1996年に発売れる以前からブートとして音源は出回っており、この日のライヴは優秀な音質と演奏として名の通っていたものだ。
元は78年に発売を予定していたオフィシャルライヴアルバムのために録音されたものらしい。しかし当時は日の目を見ることなくお蔵入りとなっていたが、2012年に「Slowhand 35th Anniversary」が発売されたときSuper Deluxe Editionにこのライヴ音源がようやく収録された(「Croosroads2」では3曲のみ収録)。
「Tell The Truth」でのスライドプレイはGeorge Terry。この頃はソロも彼に任すことも多い中、この日はEric Claptonが長時間にわたって弾き続けた。
4月27日では「Steady Rolling Man」でのソロも格好良く、途中ドラムソロが入る「I Shot The Sheriff」もよし、「Layla」もエキサイティング、なかなか好演目白押しだ。

091/1969年発売のBilly Prestonファーストアルバムより「That’s The Way God Planned It」
The Beatlesのアルバムにも参加したBilly Prestonがアップルレーベルからファーストアルバムを出すということで、このアルバムのプロデューサーでもあるGeorge Harrisonからの参加依頼を受けてEric Claptonは2曲でギターを弾いている。
ここではタイトル曲「That’s The Way God Planned It」の後半Billy Prestonのオルガンとのインタープレイが素晴らしい。
この曲のAlternate Versionも収録されているがこちらはClaptonのリードプレイミックス前のもの。
70年前後のEric Claptonの好サポートは多く、Doris Troy, George Harrison, Jesse Davis, John Mayall等のアルバムで素晴らしいプレイが聴ける。
Billy Prestonとはセカンドアルバムに参加した後は長く共演をしていなかったが、Eric Claptonの2001年のアメリカツアーで時々Billy Prestonはゲスト参加しており、8月18日のロサンゼルス公演の模様は、オフィシャルライヴアルバム「One More Car, One More Rider」に収録されている。

092/1969年9月13日、Plastic Ono Band、カナダ・トロントで行われたフェスティバルでの「Blue Suede Shoes」
John Lennonに急遽誘われてEric Claptonはいっしょにカナダに飛び、ほぼリハーサル無しでPlastic Ono Bandのサポートメンバーとして数曲ライヴ演奏した。
ここでのClaptonは長いソロこそないが要所で素晴らしいプレイを披露した。ここでの聴き所は「Blue Suede Shoes」での非常に冴えたロックンロールなソロプレイ、「Yer Blues」でのJohn Lennonに続く切れ味鋭いソロ、「Cold Turkey」でのオブリガート。
バックに徹しているのでソロなど出番は少ないのがもったいない。
このフェスティバルでのステージの10ヶ月前にもEric ClaptonはJohnLennonと「Yer Blues」で共演している。
これはThe Rolling Stones企画のTVショー「The Rock’N’ Roll Circus」に参加したときのもの。この時はThe Dirty Macというバンドのギタリストとして「Yer Blues」をプレイしている。メンバーはJohn LennonのほかベースにKeith Richards、ドラムスにMitchi Michellというスーパーバンド。
このプレイも素晴らしく、1969年9月13日トロントでのものよりソロが長く聴き応えがある。これにはリハーサルテイクとアウトテイク合計3つのテイクがある。
1969トロント、1968ロックンロールサーカス、いずれもがCD,DVD等でオフィシャル発売されている。

093/1983年9月20日、ロンドン・ロイヤルアルバートホールでの「Tulsa Time」
Ronnie Laneによる多発性硬化症の研究機関を支援するためのチャリティ・コンサート「ARMSコンサート」での「Tulsa Time」。
自らも多発性硬化症を発症していたRonnie Laneが仲間を集めて行ったもので、そのメンバーが凄い。なんといってもEric Clapton, Jeff Beck, Jimmy Pageのいわゆる3大ギタリストが集結共演。ほかにもSteve Winwood, Charlie Watts, Bill Wymanらも参加。またアメリカで行われた同コンサートではJoe Cocker, Paul Rodgersらも参加、Rod Stewartも予定していたが急遽キャンセルしたらしい。
そうそうたるメンバーで行われたステージでは、「Stairway To Heaven」や「Layla」でJimmy, Jeff, Ericが順にリードを弾いたりと、あり得ない曲であり得ないメンバーが共演した。(1983年9月20日、ロンドン・ロイヤルアルバートホールでは「Stairway To Heaven」での共演はない)
このメンバーが一緒にステージに立つというだけで名演と言えるのだが、さてEric Clapton自身のプレイでの名演というのは特にない。さらにJimmy Pageの出来が良くないというか醜い。
そんな中で一番3大ギタリストが無難にプレイしているものとして「Tulsa Time」を取り上げた。
間奏ではEric→Jeff→Jimmyの順で1コーラスずつ2サイクル(計6コーラス)ソロをとっている。Eric Claptonはボトルネックでのプレイでとりあえずのソロだが時々微笑を浮かべながら楽しく演奏している。アウトロでは割としっかり弾いている。
この9月20日のロンドン・ロイヤルアルバートホール公演はオフィシャルの映像盤が発売されている。そこにはClaptonソロでの「Wonderful Tonight」や3人での「Bye Bye Baby (Wee Wee Baby)」などがカットされている。「Bye Bye Baby」はなかなかの出来だっただけに惜しい。
アメリカでのものも2公演が正式に録画され、一部アメリカでTV放映された。
Eric Claptonのライヴでの共演としてはJimmy Pageは1983年5月23日の「Further On Up The Road」でのものと、このアームズコンサート以外はない。
またJeff Beckとは1981年のSecret Policeman Concertでのもの、このアームズコンサートのもの、それ以降は飛んで2007年11月29日のロンドン・ロニースコットクラブでのJeff BeckのライヴにClaptonがゲスト参加したもの(オフィシャル発売されている)、2009年の2月21日22日の埼玉での共演、続く2010年2月13日14日のロンドンでの共演、同18日19日のニューヨーク、21日22日のカナダ公演、以上がある。いずれもJeff Beckに圧倒されてかClapton自身あまり名演と呼べるようなものはない。

094/1990年8月17日、ニューヨークでの「Bad Love」
「Journeyman」に収められていた人気の高かった「Bad Love」は、1990年から91年にかけてしかライヴ演奏はされていない。
ライヴ映えする曲だと思うが、Clapton本人、無理矢理作らされた曲だけにあまり気に入っていなかったのだろうか(レコード会社から「Layla」のような曲を書いてくれといわれたらしい)。
この間のどのステージでも流麗でエキサイティングなソロを弾いていて、ライヴでも人気が高かった。
「24Nights」に収録されているものは1991年ロイヤルアルバートホール9ピースバンドでのもので、これもよいのだが、90年の4月2日ニューヨークでのものがよい。
ただここで紹介するのは90年2度目のアメリカツアーから8月17日の「Bad Love」。4月2日の音源からはすでに「Layla」「Old Love」「I Shot The Sheriff」と3曲を名演として紹介しているので、ここではそれ以外から選んでみた。
この曲はスタジオバージョンでも素晴らしいギターを聴くことができ、さらにホンダアスコットのCM用として原曲にギターを1本オーバーダビングされたものがまた素晴らしい。流れるように弾くオブリガートとソロが軽めのトーンで浮いてはいるが。
8月17日のものはYouTubeで「Bad Love Aug 17 1990 Nassau」にて、CMバージョンは同じく「Honda Ascot Bad Love」にて検索するとヒットする。

095/1987年のPrince’s Trust Concertより「While My Guitar Gentry Weeps」
1986年の同コンサートではTina Turnerとのデュエット「Tearing Us Apart」ほか、Midge Ure, Mark Knopfler, Sting, Rod Stewart, Paul McCartney, Elton Johnらと共演していたが、87年は、Phil Collins, Paul Young, Elton John, そして超目玉であるGeorge Harrison, Ringo Starrと共演した。
そのGeorge Harrisonとの「While My Guitar Gentry Weeps」。これは外せない。
もちろんこの曲のオリジナルでClaptonは泣きのギターを弾いていて、1971年に行われたGeorge主宰のバングラディッシュコンサートにもClaptonは参加し共演している。しかしバングラディッシュコンサートでのClaptonはドラッグ中毒のため精彩を欠くプレイで散々だった。
それから16年経ってこのPrince’s Trust Concertで「While My Guitar Gentry Weeps」を共演。最初にこれを聴いたときは涙が出たものです。レスポールを弾くClaptonの姿も格好良かった。
1991年の2人でのジャパンツアーでの同曲はテンポを落として聴かせるアレンジになっており、Claptonの泣きのギターを存分に堪能できるものだった。
Georgeが他界してからの2002年6月3日の「Party At The Place」、 同年11月29日の「Concert For George」でもEric ClaptonはPaul McCartneyらとこの曲をプレイしている。
「Party At The Place」では、Paul McCartneyとの共演でオーケストラも加わり壮大なエンディングを迎えるが、ここでのClaptonのソロはイマイチ。
「Concert For George」のものは、総勢25人を越える一流ミュージシャンが演奏するもので、スタジオ盤に近い中間部のソロ、後奏でのロングソロ、ヴォーカルいずれをとっても素晴らしく名演と言えるものだ。
いずれもが話題となりオフィシャル発売されているものばかりで、1991年のジャパンツアー以外は映像も見ることができる。

096/1968年3月10日、サンフランシスコ・ウインターランドでの「Sweet Wine」
サンフランシスコ・ウインターランドでのファーストステージでは、かの「Crossroads」が演奏された日。このファーストステージでは他に「Spoonful」「Tales Of Brave Ulysses」がオフィシャルライヴアルバムの中で聴くことができる。そして「Sweet Wine」もここでのもの。
この「Sweet Wine」のプレイはまさにCreamを象徴するもの。15分間に3人の魂が込められている。Claptonも縦横無尽にいろんなスタイルで弾いている。
このファーストステージでは未発表でオーディエンス録音でしか聴くことができないが「We’re Going Wrong」もまた凄い。そしてセカンドステージからは「N.S.U.」「Steppin’ Out」がオフィシャル発売されている。
まさに演奏すればそのどれもが名演になるCream絶頂期のライヴ。

097/1985年に発表されたアルバム「Behind The Sun」に収録されている「Forever Man」
アルバム「Behind The Sun」は久しぶりにEric Claptonのギターを楽しめるものだった。ハードなロングソロを聴ける「Same Old Blues」「Just Like A Prisoner」は秀逸だが、カッコイイと思わせるのがこの「Forever Man」。
目の覚めるような間奏でのソロ、後半のソロもエネルギッシュ、短い時間の中にClaptonのかっこよさが凝縮されている名演だ。
ロングコートを身に纏い円形ステージの中心に立ち歌い弾く姿をローアングルから移動しながら撮影されたプロモーションフィルムがまたカッコイイ。
この曲はいくつかのライヴバージョンもあるが、スタジオ盤のかっこよさに勝ものはない。

098/1966年3月17日、ロンドン・フラミンゴクラブでの「They Call It Stormy Monday」
このライヴは名盤「Blues Breakers John Mayall with Eric Clapton」が録音されるふた月ほど前のもので、ヒドい音質ながらオフィシャル盤「Blues Breakers John Maya with Eric Clapton Deluxe Edition」に収録されているもの。
メンバーのベースはここではJohn McVieではなく臨時でJack Bruceが弾いている。2人の出合いはその後Creamへとつながっていく。
ここではすでにClaptonスタイルは確立されており、実にのびのびとプレイしている。
それよりひと月半ほど後の4月30日のロンドン・フラミンゴクラブでのライヴも録音されており「Primal Solos」収録の 「Have You Ever Loved A Woman」でのClaptonも同様の素晴らしいプレイを披露している。ソロ途中での長く繊細に伸ばす一音など余裕も見受けられる。

099/1978年2月11日、米国サンタモニカでの「Going Down Slow / Ramblin’ On My Mind」
1978年サンタモニカでの音源はラジオ放送されるなど以前から有名音源で、演奏のグレードや音質共に素晴らしいもの。
なかなかオフィシャル化されずにいたが1996年発売の4枚組ライヴアルバム「Crossroads2」でようやく5曲が日の目を見た。
また「Slowhand」の豪華版が発売されるとき、おそらくはこのライヴ音源がフルで収録されるのではないかと(新作Slowhandのプロモーションツアーだったので)期待したが、結局、通常版「Slowhand」が発売される以前の1977年4月の音源が収録された。
1978年サンタモニカでは「The Core」「Badge」「Lay Down Sally」なども非常に優れたバージョンだと思う。
「The Core」でのワウペダルを使用したエキサイティングなソロは素晴らしい。でもこれはファーストソロのことでセカンドソロはGeorge Terryによるもので、気合いが入っていてGeorge Terryの名演と呼べるもの。セカンドもEric Claptonなら間違いなく名演に選ぶところだが、どうも分が悪い。
「Going Down Slow / Ramblin’ On My Mind」では丁寧に音を探しながら弾いている感じがする。オブリガート、ソロはGeorge Terryに託すことなく15分にわたりEric Claptonが弾いているもので、繊細さと切れ味鋭い力強さとを一度に両方聴くことのできる素晴らしいプレイとなっている。

100/1970年に発表されたアルバム「Layla and Other Assorted Love Songs」に収録されている「Key To The Highway」
このアルバムは文句なく名作で、そこに収められている曲たちはどれもが名演。いままでに「Have You Ever Loved A Woman」「Nobody Knows You When You’re Down And Out」を取り上げたが、今回は「Key To The Highway」。
これは珍しいフェードインで始まる。イントロも不自然に長い。実はこれジャムセッション風にメンバーが合図無しに始めたものらしい。そのプレイがいい感じだったので慌てて録音を始めたというわけで頭が切れているため、やむなくフェードイン編集したもの。なのでこれはオーバーダビング無しの一発録り。それがこのアルバムのハイライトとも言える出来なのだから、この頃のEric Claptonとメンバーのテンションは非常に高いといえる。
このアルバムからは他にも「Layla」はいうまでもなく、「Why Does Love Got To Be So Sad?」、「Bell Bottom Blues」、それにシングルの「Roll It Over」でのプレイは名演中の名演といっても差し支えないだろう。
まだまだ名演は多いがキリのいいところで100で終了とする。ここで紹介したものは、各時代まんべんなく、あくまでもわたし個人の主観で選んだものです。


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Eric Clapton音源 index



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