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061/1991年発売のRichie Samboraのファーストアルバム「Stranger In This Town」に収録されている「Mr. Blues Man」 1990年のエルビスアワーズで共演したEric ClaptonとRichie Sambora。そのことがきっかけとなって知り合ったRichieは自分のアルバムでギターを弾いてくれないかとClaptonに熱烈ラブコールを送り、Claptonはそれを快諾したらしい。 この曲はタイトルから想像するようなブルースナンバーではなく、壮大なロックバラッド。 Eric Claptonは自分のために用意されたかのようなこの曲に全身全霊で取り組んだ。それはギタリストのアルバムに参加するというプレッシャーと意地というものだろう。 そのプレイは強烈で荘厳、数あるセッションプレイの中でもかなり優れているもの。 非常に唄っているギターで、間奏のソロは最初から最後まで緊張の糸が張り詰めていて、ゾクゾクさせられる素晴らしい。 この仕事でClaptonはハードロックファン達にも、改めてその存在感を示したことだろう。 90年代はオーケストラとの共演などMicheal Kamenとの仕事、Legendsでのジャズへの挑戦、真剣に取り組んだブルースへの回帰、アンプラグドでの新境地、などなど非常に意欲的であった。このRichie Samboraとの仕事もそういった挑戦の一環だったと思われる。 このように1990年代のClaptonはいろいろなジャンルの音楽に取り組んだ起承転結の「転」の期間だったと言えるのだろうと思う。 |
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062/1969年12月2日イギリス・ブリストルでの「I Don't Want To Discuss It」 これはEric ClaptonがDelaney & BonnieのUKツアーに参加したときのもので、オフィシャル盤の「Delany & Bonnie & Friends on Tour with Eric Clapton」に収録されているもの。 ファンキーなロックンロールナンバーでの間奏でClaptonはエキサイティングなソロを聴かせる。ソロとしてひとつの完成されたドラマ感はないが、曲調に合わせてシャープなフレーズをつなぎ合わせたものだ。 このツアーでの他の日の同曲より間奏が長い。Delaney BramlettがアイコンタクトでClaptonにもう1コーラスソロを続けるようにと指示を送ったのであろう。そのためClaptonはソロの組み立てが途中で途切れたために後半は繋ぎのソロとなってしまったようである。それでも急遽の延長に動揺することもなく、再びシャープなフレーズを弾き始める。 これは12月12日のものも同じで、こちらは映像が残っているので確認するとClaptonは常にDelaneyを見ながらプレイしているのがわかる。ソロのクオリティーとしては、この映像の12日のものは2日のものには及ばない。 またその他の日の間奏は短めであるが、12月7日のものも悪くない。 |
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063/1969年発売のCream解散後のアルバム「Goodbye」より「Badge」 前作「Wheels Of Fire」の成功で、次作も同じように2枚組で1枚はスタジオ録音、もう1枚はライヴを収録というアルバムを作ろうという構想があったらしい。ところがメンバーそれぞれが1曲ずつ持ち寄り3曲ができた時点でCreamは解散してしまい、仕方なく1枚のLPにスタジオ録音とライヴ録音を入れるということになって「Goodbye」が誕生したようだ。 この「Badge」は言わずもがな、Eric CalptonとGeorge Harrisonの共作。レコーディングにもGeorgeは参加している。 中間部のアルペジオはThe Beatlesの「Here Comes The Sun」に似ているので、おそらくはGeorge Harrisonのアイデアだろう。 このアルペジオ部分が非常に印象的だが、短いソロもよくできたもの。Dマイナーペンタトニックスにメジャーペンタトニックスがところどころ混在。簡単そうに思えるものだが、チョーキングした音を半分だけ戻して次のピッキングや1回のピッキングでチョーキングしてそのままチョークダウン、そのままプリングオフで今度はハンマリングオン、そしてもう一度プリングオフと一気にやってしまったり、結構テクニカルなもの。 ソロは印象的ではないかもしれないが、アルペジオ、カッティング、ソロすべてひとまとめで名演であると思う。 |
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064/2004年発売のJimi Hendrixのトリビュートアルバム「Power Of Soul / A Tribute To Jimi Hendrix」より「Burning Of The Midnight Lamp」 Jimi Hendrixトリビュートと題して、多彩な有名ミュージシャンがJimi Hendrixの名曲をカバーした企画アルバムが1993年と2004年に連作として2枚発売されている。 Eric Claptonは1993年発表の「Stone Free / A Tribute To Jimi Hendrix」には「Stone Free」、2004年発表の「Power Of Soul / A Tribute To Jimi Hendrix」では「Burning Of The Midnight Lamp」、それぞれ1曲ずつ参加している。 11年の間が空いたこの2枚のアルバムでの参加だが、実は録音時期は一緒。「Stone Free」録音時に「Burning Of The Midnight Lamp」も同時に録音していたのだ。1993年発売のアルバムでは没となったこのテイクを11年後の第2弾アルバムで敗者復活したものだ。 余談だが、「Stone Free」は1993年10月のUKツアーから、翌年の新春ロイヤルアルバートホール公演まで、日本ツアーを挟んでライヴでも演奏されていたが、「Burning Of The Midnight Lamp」は1993年10月のUKツアーでのみセットリストに入っていた。 さてさて、この「Burning Of The Midnight Lamp」、素晴らしいカバーでソロもヴォーカルも非常に気合いが入っているエキサイティングなテイクだ。1993年発売時に同一ミュージシャンによるテイクが1曲に限られていたから仕方ないことだが、これを没にするとは信じられないくらいだ。 3曲目は録音されていないものだろうか。もしそうであればぜひ聞いてみたい。 |
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065/1997年10月13日、日本武道館での「Have You Ever Loved A Woman」 1997年ジャパンツアー初日10月13日の「Have You Ever Loved A Woman」での2度のソロがカッコイイ。 この曲ではClaptonが最も得意とするスローブルースでのソロが存分に聴ける曲として人気が高い。 1970年から2004年頃までのライヴでよく演奏されており、70年代から80年代はじめにかけての「Ramblin’ On My Mind」などとのメドレー形式もいい。 ここでの「Have You Ever Loved A Woman」はツアー初日とは思えぬ、いきなりのハードなプレイをしていて、聴き応えがある。 間奏でのソロが特によく、音の洪水のように切れ間なく弾きまくる。タメを効かしたスローブルースでのソロというよりロックナンバーのソロのようでもある。ラン奏法、高度なチョーキングプレイ、どの部分を抜き出しても素晴らしいもの。 「Eric Clapton October 13, 1997」と検索するとこの日のフルコンサートの模様がYouTubeでヒットするが、あまりいい画質・音質ではない。「Have You Ever Loved A Woman」は中盤のちょうど1時間を30秒ほど過ぎたあたりから。。 |
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066/2005年発売のアルバム「Back Home」より「Run Home To Me」 アルバム「Back Home」はオリジナル曲とカバー曲とのバランスがよく、曲調のバリエーションも豊かで、ヴォーカルもギターも聴き応えのあるいいアルバムだ。 これ以降のスタジオ盤ではカバー曲が中心でギターのウエイトも少なくなっており、個人的にはオリジナルアルバムはこの「Back Home」がラストアルバムであると思っている。 そんな「Back Home」では名演が多い。「Love Don’t Love Nobody」でのヴォーカルとメロディアスで心にしみるソロ、軽快な「One Track Mind」でのドブロソロと後奏でのソロどちらも力強い。ほかにも「One Day」でも激しいソロを聴かせてくれている。 その中でも一際感動的なソロはこの「Run Home To Me」でのもの。時には力強く、時にはとろけるように展開していくソロは非常にドラマチックだ。ソロの時間が短いのが残念に思えるが、この限られた時間内に詰め込まれた感情表現は濃密であるとも言える。 ライヴでも聴いてみたかった曲で、「Old Love」や「River Of Tears」のように壮大なるソロが展開されるのではないかと期待していたが、ほとんどライヴではセットリスト入りはしなかったのが残念。 わたしの知る限りでは2006年5月8日グラスゴーで演奏されたのみであって、非常にレアなトラックだ。このグラスゴーでのソロもなかなかよいのだが、あまりオーディエンスのウケがよくなかったのだろうか。 |
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067/1966年に発表されたアルバム「Blues Breakers John Mayall with Eric Clapton」に収録されている「Steppin’ Out」 ここで再び「Blues Breakers John Mayall with Eric Clapton」から。このアルバムからは3曲目の選曲となるが、これもまた名演として名高い。 この2分30秒にも満たない短い曲の中に、当時のEric Claptonの魂が全部注ぎ込まれていると言っても過言でないほど素晴らしい演奏で、今だにこの曲を聴くと身震いするほどだ。 この曲は実はこのBlues Breakersのバージョン以前に一度録音されていることはあまり知られていない。 The Powerhouseという名義のバンドで「Crossroads」、「I Want To Know」そして「Steppin’ Out」の3曲が録音され、アルバム「What's Shakin’」の中で聴くことができる。メンバーはSteve Winwood, Jack Bruce、Paul Jones, Eric Claptonほか。Claptonのギターが大きくフィーチャーされていないのは残念だが、貴重なテイクだ。 |
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068/1991年12月6日の「While My Guitar Gentry Weeps」 1991年George Harrison with Eric Claptonとして来日公演での一番の聴き所はやはり「While My Guitar Gentry Weeps」。このイントロが流れ出したときのオーディエンスの反応といったら、近年Claptonソロでの来日公演では聞いたことのないような盛り上がりだった。 以前に12月3日の大阪城ホールでの同曲を紹介したが、このツアーでのこの曲は1回だけの紹介では物足りないし申し訳ないと思えるほど好演が多い。よって2度目とはなるが今回はその3日後の広島での「While My Guitar Gentry Weeps」。 ここでは後奏のClaptonの泣きがしつこいほど素晴らしいもので、特に頭ではこれでもかとチョーキングビブラートで攻めてくる。その後も切れ間なく高音域で続けられる他の日より長いソロは感動的でゾクゾクさせられる。同ポジションでこれだけ表現豊かなバリエーションプレイをするのは本当に凄い。 この音源は決して良くなく多少聞きづらいのが難点だが、YouTubeで「While My Guitar Gently Weeps Hiroshima」というタイトルで登録されている。 |
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069/2004年6月7日、クロスロードギターフェスティバルでの「I Shot The Sheriff」 このバージョンは一般的には名演として名高いものではあるが、わたし個人的にはあまりそうとは思わない。 数々のギターの名手が集うこのコンサートで、Claptonは主宰者としての面目躍如のためか、ちょっと気持ちが先走っていてやや突っ込みすぎのプレイに聞こえる。 このコンサートでの「I Shot The Sheriff」も「Cocaine」も「Layla」も人気の高いバージョンではあって、音数多くエキサイティングではあるものの、特有のタメがあまりないように思え、意識して音数を多くしているようにも聞こえる。 またこの大ステージで半パン&サンダルかよ、って思わなくもない。 後奏のソロの出だしはこの頃特有のポコポコしたテンポのもので、そこから「静」の部分に入るタイミングが違和感ある。もちろんフレーズや指使いは素晴らしいものだが……。その後も再び乗りのよいリズムになり、「動」に変化していく、いずれの切り替えタイミングもがしっくりこない、と感じるのはわたしだけだろうか。バックバンドの音がそれについていけていないもどかしさもある。 後半バックバンドより早くエキサイティングなソロになって以降は音数多く、ここだけを聞いていれば素晴らしいものだが、やはり全体通して聞くと、バランスとして名演と言って良いのかどうか、ちょっと疑問に思う次第。 これはもちろんオフィシャル発売されているもので映像盤で確認できる。2016年には4回行われたクロスロードギターフェスティバルのダイジェストCD3枚組が発表されたが、ここには未収録。 |
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070/1987年1月16日、オランダ・ロッテルダムでの「Layla」 ここでのEric Claptonは、いままでにあまり聴いたことのないフレーズを弾いている。 同一音を32分音符(?)4連続で掻き鳴らし、切れ間なくスライドさせてポジションアップまたはダウンして同じように連続して掻き鳴らすいうもの。何奏法っていうんだろうか、決まった名前があるわけではなさそうだが、数回のポジションチェンジで演奏することは時々あっても、このバージョンのように長時間にわたってポジションチェンジして続けることはほとんどなかったのではないだろうか。 この奏法だけでなく、このソロは高いテンションで6コーラス分を見事に弾いている。 YouTubeにて「Eric Clapton & Mark Knopfler 1987 Ahoy Netherlands」で検索すると、この日のフルコンサートの模様が聴ける。(映像は無し) |
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071/1970年発表の初ソロアルバム「Eric Clapton」に収録されている「Let It Rain」 この頃特有のファンキーなトーンでの後奏のソロが素晴らしく、非常にシャープなプレイが聴ける。 またメインリフ、中間部の甘いトーンの短いソロも美しく、そのソロ後半部分でのリフもいいアイデアだ。 なお「Let It Rain」は歌詞違いの「She Rides」を含め複数バージョンがオフィシャルとして発表されているが、基本的に演奏はすべて同じ。ただしTom Dowd ミックスバージョンだけは後奏のソロの入りが違い、スライドプレイ部分がカットされている(?)。 |
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072/1975年8月14日、ロサンゼルス・フォーラムでの「Further On Up The Road」 この日のライヴは全体を通してとてもエキサイティングでEric Claptonのテンションも高く、素晴らしいコンサート。 どの曲もが名演と言っても過言でなく、Clapton史上に残る名ライヴといえる。 最初からテンション高いのであるが、この日はゲスト陣も多く途中から参戦するとさらにテンションが上がる。Keith Moon, Joe Cocker, Carlos Santanaがそのゲストたち。 その中で、オープニングナンバーの歌詞をとちる「Layla」でのクライベイビーを使った非常にエモーショナルなソロもいいが、2曲目の「Further On Up The Road」が特にいい。後奏のソロが素晴らしい。 その後も、「Carnival」「Tell The Truth」「Stormy Monday」Carlos Santanaが加わっての「Why Does Love Got To Be So Sad」……と好演は続いていく。 YouTubeにて「Eric Clapton 1975 L.A. Forum」で検索すると、この日のフルコンサートの模様が聴ける。(映像は無し) |
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073/1992年5月6日、ハートフォードでの「Running On Faith」 1992年のツアーはEric Claptonが最もギターを弾きまくっているツアーではないかと思う。どの曲でも音数の多いソロを長くプレイしている。1曲あたりの音数や音密度というのか、これがClapton史上最高ではないだろうか。 1992年はオフィシャルのライヴ音源は例の「Unplegged」と「Bob Dylan 30th Anniversary」だけなので、ちょっとおとなしいイメージがあるかもしれない。 ところが9月まで行われたツアーでは結構激しくギターを弾いていた。なにか吹っ切れたかのように弾きまくっていた。 このツアーでの最高のステージは9月4日のマウンテンビューのものだと思っているが、このハートフォード公演も曲によっては素晴らしい。ここでのおすすめはこの「Running On Faith」と「Tearing Us Aprat」。 「Running On Faith」では2種類のソロが聴ける楽しみがある。中間部の短いソロはメロディーに合わせた美しいソロ、後奏ではハードなソロ。後奏でのソロはこのバージョンではいい感じで、徐々に高音域へ、徐々にハードに音数多く、盛り上がっていく感じは聞いていてゾクゾク来る。ソロの最後はベースのNathan Eastとのユニゾンとなって締めくくるという構成も素晴らしい。「24 nights」収録1990年のバージョンよりも数段優れたものだと思う。 「Tearing Us Aprat」では中間部また後奏どちらも非常に乗りの良いラン奏法を多く取り入れたロックなソロがカッコイイ。 「Tearing Us Aprat」に関してはこのバージョンと1990年6月30日のネブワースのものがわたしの好みである。 「Running On Faith」「Tearing Us Aprat」ともにYouTubeで「Eric Clapton 1992 Hartford」と検索するとヒットする。 |
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074/1991年2月25日、ロンドン・ロイヤルアルバートホールでの「Sweet Home Chicago」 恒例ロイヤルアルバートホール(以下RAH)公演、この年は前年と同じく4つのバンドスタイル(4人編成・9人編成・ブルースバンド・オーケストラ共演)での合計24公演と最多のものとなった。 1990年のRAH公演のダイジェストはオフィシャルライヴアルバムとして発売される予定だったが、13人編成でのステージがしっくりこなかったとEric Claptonが感じ、翌年まで持ち越して、1991年のRAH公演での13人から9人に再編成されたバンドでのプレイに差し替えて発売されることとなった。これが「24Nights」。 ブルースバンドでのものは1曲だけが1991年のものに差し替えられた。この1991年のブルースバンドでのステージは1曲それもゲスト陣が途中参加する前の曲のみでは非常にもったいない。豪華ゲスト陣が参加しての大セッションはロック史ブルース史に残ると言っても過言でない素晴らしいものだったからだ。 その豪華ゲスト陣とは、Buddy Guy, Robert Cray(この2人は前年の1990年のRAHステージにも参加), Jimmy Vaughan, Albert Collins。Claptonオンリーのステージにゲストが3曲くらいごとに順に追加参加し、最後は全員での素晴らしい夢のような共演のステージとなる。 その中の2月25日のステージから大トリの「Sweet Home Chicago」。全員が自分のパートを見事な演奏でこなしている素晴らしいもの。Eric Claptonのソロは特に名演というわけではないが、全員での名演として取り上げる。 Buddy Guyのギターとヴォーカルで始まり、全員がギターとコーラスで絡んでくる。そしていよいよ間奏のソロ、まずはEric Clapton。非常にまとまったいい演奏だ。2番手はJimmy Vaughan。その後Robert Cray, Albert Collinsのソロ、さらにJerry Portnoyのハーモニカ、Johnnie Johnsonのキーボードソロが続く。それぞれ2コーラスずつお腹いっぱいの間奏だ。Buddy Guyのソロがないのは残念だが、オブリガートなど随所で彼のギターを聴くことができる。 この模様はイギリスBBCのRadio1で放送された。 YouTubeで「eric clapton 1991 2/25」と検索するとヒットする。音声のみ。 |
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075/1970年発表のDerek & The Dominosのアルバム「Layla And Other Assorted Love Songs」に収録されている「Nobody Knows You When You’re Down And Out」 ここでの切ないヴォーカルとソロは心に響くものがある。もちろんDuane Allmanのスライドギター、Bobby Whitlockのコーラス等も絶妙のバランスで非常に美しい曲に仕上がっている。 ソロは長くはないが、最高に歌っており、テクニック云々というよりも上手いと思わせるギターだ。マイナーペンタトニックとメジャーペンタトニックの切り替えなど、センスの良さがわかる素晴らしいソロ。 アルバム「Unplugged」でのアコースティックギターソロも素晴らしい。このバージョンは本人もかなり気に入っているようで、近年のSit Downセットでは頻繁に演奏している。 |
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076/2007年3月15日、米国サンディエゴでの「Little Queen Of Spades」 2006年から2007年にかけてEric ClaptonはDerek Trucksを招きワールドツアーを行っている。このツアーではドラムスにSteve Jordanが参加、北米でのツアーではRobert Crayも同行しアンコールでCrossroadsを共演、そしてこのサンディエゴでのコンサートではJ.J.Caleまでもがゲスト参加。 このツアーは2000年代のClapton最強のツアーだと思っている。回を重ねるごとにセットリストも変化、Derek & The Dominosの曲が数多くプレイされたのにも驚かされたし、何よりもClaptonがいつも以上に楽しんでプレイしている用に思える。 この「Little Queen Of Spades」にはRobert CrayもJ.J.Caleも参加していないが、Doyle Bramhall II、Derek Trucks、Eric Clapton三者三様の素晴らしいギターを聴くことができる。 「Little Queen Of Spades」はClapton十八番のスローブルース曲で、素晴らしソロが毎回聴けるのだが、この日のプレイは特に冴えている。 オープニングではどういうトラブルかわからないがClaptonは数音弾いたところでギターチェンジをしている。イントロでのソロより後半のオブリガートとアウトロのソロが素晴らしい。聞き慣れたおきまりのフレーズと指クセだけで構成しているにもかかわらず、引き込まれるのはクラプトンマジックとでもいうものだろうか。 因みにイントロのソロが素晴らしいと思うのは同年クロスロードギターフェスティバルでのもので、とても切れ味が鋭いものだ。 こんな最高のメンバーでのライヴだったが、このバンドでの音源はクロスロードギターフェスティバルで一部映像を見ることはできたもののフルコンサートは長年オフィシャル発売されなかった。 それがどういう風の吹き回しか、2016年になってこのサンディエゴ公演のフルコンサートの模様が発売された。映像盤にはどうしてかCD収録のLittle Wingだけが収録されなかったのは残念。 |
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077/2001年6月22日、ニューヨーク・マジソンスクエアガーデンでの「My Father’s Eyes」 この曲はライヴでは1996年から2003年まで演奏されている(1992年にもアーリーバージョンの同曲が演奏されたこともあった)が、ギタープレイまたバンド全体の出来は2001年のものが素晴らしい。後奏でのソロが2001年のものはいずれもが良く、このツアーでのベストライヴを選ぶことは難しい。 その中でひとつ選ぶとなると6月22日のニューヨーク公演でのものだろうか。ソロがいつも以上に長く、あまり聴かないフレーズも飛び出し、2分以上にわたってポジションを変えながらのメリハリあるプレイは素晴らしい。 使用しているスケールは別に特殊なものでもなくいつもの一辺倒なものだが、この曲のソロは曲調とメロディーを意識した軽快なもの。 オフィシャル発売されている8月18日のものも非常に良く、また8月10日サクラメントでのもの、日本公演では12月11日のものなどもいい。 YouTubeで「My Father's Eyes, USA, Jun 22, 2001」で検索するとヒットする |
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078/1968年4月5日、ボストンでの「Sunshine Of Your Love」 名演16で「Live Cream Volume 」に収録されている1968年3月9日サンフランシスコ・ウインターランドでの「Sunshine Of Your Love」がベストテイクだと紹介した。スミマセン、この4月5日の「Sunshine Of Your Love」を忘れていました。こちらがベストです! この日は珍しくオープニングが「Sunshine Of Your Love」。それもいきなり度肝を抜く猛烈なテイク。 切れ間なく弾き続ける間奏3コーラス分のソロだけでも圧倒されるのに、エンディングがとんでもないことになっている。 通常はエンディングジャムは数分だが、ここではなんと11分あまりのジャムを続けているのだ。いつまで経ってもClaptonが終わらない。もちろんダラダラ引っ張るエンディングジャムではなく、しっかりしたフレーズを連発。 ただ残念なのは音質が良くないこと。オーディエンス録音でやや篭もったもの。それでも各パートは割とクリアに分離されており、聴くに堪えないものではない。 YouTubeで「Sunshine Of Your Love Back Bay Theatre」と検索するとヒットする。(音声のみ) |
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079/1969年6月18日、スウェーデンでの「Had To Cry Today」 Blind Faithのライヴ音源は少ない。Eric Claptonの名演と言えそうなものはあまりない中で、どうしてもこのバンドから1曲選ぶとしたらこのバージョン。 ここではSteve Winwoodに被せるようになかなかエキサイティングなギターを弾いている。またバッキングでも変化をつけていて聴き応えがある。後半が特に良くSteve Winwoodの出番がない。 この6月18日のライヴでは他に、エレクトリックバージョンで繰り広げられる「Can’t Find My Way Home」や「Mean To An End」ではClaptonは主張している。 YouTubeで「Blind Faith Gothenburg 1969」で検索するとヒットする。(音声のみ) この模様はスウェーデンのラジオ局が録音したものらしい。サウンドボードではあるがあまり音質は良くない。 |
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080/1968年発売のAretha Franklinのアルバム「Lady Soul」に収録されている「Good To Me As I Am To You」 1967年Creamでのツアーを行っていた合間に、Eric ClaptonはプロデューサーのTom Dowdのすすめで、Aretha Franklinの曲にゲストでプレイしている。 これが何とも渋い。派手なプレイもソロもないのだが、控えめで地味で前に出しゃばることないオブリガートで最高にサポートしている。 これが26歳の若いギタリストでしかもCreamでバリバリやっていた頃のプレイだとはにわかには信じられない。 このサポートをJeff Beckが絶賛したのは有名な話だが、Claptonのセッション史の中でも非常に素晴らしいもので一般的にも名演と言われている。 1960年代ではThe Beatlesの「While My Guitar Gentry Weeps」と並ぶセッションでの好演で、いずれもがCream とは別のClaptonがそこにはいて、今後のClaptonの活躍と演奏スタイルを予感させるものだ。 |