ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第66回 (2000年6月29日放送)


<オープニング>
T「今日はホッチャレーベルの小林ヒロユキさんがゲストです。」

M-01.R&R/オリジナルラヴ

<近況>
 いよいよですね。いよいよっつってもまだですねえ。まだ全然先かな?
もう毎週この番組でかけてるから5月の中旬ぐらいから。まーだ発売しない
まーだ発売しないっつって(笑)結局あと2週間。でもやっと2週間になりま
したねニューシングル「R&R」発売になります!長いですね。長いプロモ
ーションこの曲してますけども。いろいろメール頂いてて「早く聴きたい。
待たせ過ぎ!」と…ホント待たせ過ぎですよね聴きたい方には。発売の2ヶ月
ぐらい前からかけるなんてこんな事はあるんだろうか(笑)。そんな感じで
ロックンロール。「人生1回」じゃねえや「1日1回ロックンロール。人生ロッ
クンロール」ね。という感じで今日もま、いってみたい!バースト!でありま
すが。

***
・小さな車で大車輪。
 プロモ活動始まりまして、いろんなインタビュー受けたり7月もうすぐ全
国各地にプロモーション旅行みたいなのを今回もすると思いましてね。全国
各地のラジオ局とか街に寄ろうと思ってますんで、その時は何かありました
ら贈り物をどんどん受付ますので(笑)くれないかと。くれないかなぁ、こ
んなご時世だから(笑)。僕はだからシングルとアルバムという贈り物をな
んつて…お金ちゃんと取りますけど…届けたい!って感じですけども。今回
はとにかくかなりいいできなんで気合い入ってますねプロモーションもね!
で、そういったプロモーションと雑誌インタビュー受けたりしつつ、後いろ
いろイベントにも結構ポツポツっと出てます。今までプロモーション時期に
オリジナルラヴでイベントに出たりという事はなかったですけども、まあ最
近はバンド編成が小さくなったもんで、小回りが利くといいますか、小さい
車みたいですけど、いろんなイベントに出て、思いっきり演奏しようと。東
京のほうに限られちゃうんですけどね。もしそういった情報見かけたらいら
して頂けるともう僕は盛り上げるぞ!と、そういう気持は十分にあります。
先週から今週にかけてインタビューとかばっかししてるんで大した話題なか
ったですね。引き延ばそうとしてしまいました(笑)。

<今週のリコメンド>
 そのかわり午前中とかレコード屋に行ったりして久しぶりに…2ヶ月振り?
3ヶ月振りかな?あいた時間があったんで1時間とかポカッと。で、店長の薦
められるままに買わされたみたいな(笑)。まあまあ良かったんですけども
ジミーテナーの新しい12インチ。ジミーテナーってのはエイフェックスツイ
ンのいたリフレックスっていうレーベルがあって向こうではエイフェックス
ツインの次ぐらいに有名かも、わかんないですけど。ジャズみたいな事をや
ったりとか変なドラムンベースやったりとか、変な人なんですけど。その人
が故郷に帰ってバンド組んでるみたいで、それが「City of Woman」=「街の
女」というユニット名なんですが。これが打楽器とか自分で勝手に作ってる
んですね。ハイハット適当にハサミで切ったりとかドラム缶を拾ってきてゴ
テゴテっとくっつけてラッピングしたりとか、そういうものと、リズムボッ
クス、ああいうダンスのビートを組み合わせて結構まあまあ面白かったです
ね。

M-02.タブラコーン/シティオブウーマン

 この曲は最初ずっとガタガタガタガタってドラム缶を叩いてて、それから
段々ダンスのビートに乗っかって行くという感じですけども、インダストリ
アルっぽいね。最初1.2回聴いた時はいいなと思ったんですけど何回か聴いて
るうちに飽きてきちゃった(笑)。でもアレンジの方法としては面白いなと。
最近いろいろレコード屋さんに行くんですけどなかなか自分の好みの新譜が
見つからなくてね。なんかいいのがあったら教えて下さい。ハガキを募集し
てるという…感じです!

<談話室バースト!>
ゲスト:小林ヒロユキ(Hot-Chaレーベル)以下K

・ミキサーのライヴパフォーマンス。
T「今日のお客様は相変わらず精力的なレーベル活動を展開している
 小林ヒロユキさんです。」
K「どうも。こんにちは。先日…」
T「(笑)」
K「クアトロでお会いしましたね。」
T「そうですね。あのーなんだっけ、えーと…」
K「想い出波止場とOOIOO(オーアイオー)とスリーデイスタッフル。」

#想い出波止場とOOIOOのその時の演奏が以下で少しだけ聴けます。
http://www.net-flyer.com/live/live_test.html

T「スリーデイスタッフルっていうんだ、変な外人(笑)。」
K「(笑)ちょっとメイヨトンプソンとか…」
T「あーそうだね。上品に言えば(笑)。あのーコウ君が…L?K?Oが
 ターンテーブルでOOIOOに参加してて誘われて行ったんですけど、
 丁度行った時に想い出波止場のライヴが丁度終わるぐらいだったのかな。」
K「そうですね。ゴーーー!っていって。」
T「あれカッコ良かったねー。あの一番最後の…」
K「初期の想い出波止場ってあんな感じだったんですよ。」
T「あ、そうなんだ。」
K「久しぶりに観たんですけど、なんか中期ぐらいは…今後期な訳じゃないです
 けど(笑)…結構1.2年位前は歌モノだったんですよね、フォークやったり。」
T「そうですよね!羅針盤とかと近い事やってた。」
K「近い感じだったんですけど、山本精一さん自身が羅針盤のほうに歌モノが
 シフトしてって。この間観た時はもうクラウトロックっていうかもうなんか
 シュゲーザーサウンドっていうか。」
T「そう。ジャーマンしてましたね。トランスっぽい感じもあるし。お客さん
 踊りまくってたね。」
K「また照明が微妙に暗くて(笑)。」
T「そうそう。あの照明とさ、ミキサーの人がまた専属の人でしょ。」
K「そうですね。原さんっていう。」
T「いいミキサーだねあの人。ちゃんとこうディレイだなんだかんだ…」
K「そう、エフェクティブなPAの人で。」
T「そうですよね。OOIOOもあのミキサーあってのサウンドかなと思いましたよ。
 歌った時にちゃんとディレイがかかってるとかさ、要所要所ツボを得とるな
 と。すっごい偉そうオレ(笑)。」

・同じ学級だったんか?
K「(笑)いやでも凄い田島さんとかがああいうところにバッといてこうズボッ
 とハマル感じが今いいですよね。」
T「ああ。そうかなあ。」
K「オリジナルラヴの今の方向性とか…」
T「うーん。楽しかった凄く。」
K「久しぶりにまた小山田君とかと…」
T「あ、そうそうそう。小山田君に会ってね。アルバムをレコーディングする
 って言ってました。」
K「小山田君とかカジ君とか…」
T「あ、カジ君もいたね!なんかいろいろ知り合いやっぱりたくさんいて。」
K「シブヤ系同窓会みたいな(笑)。」
T「同窓会ってなんやねん(笑)。同じ学級だったんか(笑)みたいな。」
K「木暮さんと一緒にいられて…」
T「そう木暮も行って。OOIOO面白かったなあ。だってギターのフレットの
 とこに印がついててさ(笑)それ見ながらフレーズ弾いてる感じがいい。
 でもリズムがまた凄く…」
K「ヨッちゃんですよねDMBQの。」
T「ヨッちゃんいいし、あとヨシミちゃん(ボアダムス)だっけ?
 ギターのリズムとかも凄くいいし。なんかスリッツとか…」
K「ESGとか…」
T「そうだねえ。」
K「なんかそういうヘボヘボニューウエーブみたいな。」
T「そう。凄くニューウエーブって感じがした。これがニューウエーブの時期に
 たくさんあったバンドのムードを持った人達だなと。なんかねそんな感じの
 音でしたよ。」
K「でも田島さんはニューウエーブ原体験というかもう同時代を生きてきた人
 だから、そういう人から見てニューウエーブ臭いってのは結構本物っぽい…」
T「そうそうそう!そういう感じの匂いだった。」
K「パンクロックムービーとかで観たスリッツってああいう感じですよね。
 なんかこう女のこう…なんつったらいいんですか?一番ドロッとした部分が
 出ないというか(笑)。」
T「(笑)。スリッツでもセンス良かったよね。」
K「センスいいですねやっぱ。ジャケットとか。」
T「泥レスのジャケットとかさ。」

#ここで見れます。
http://www02.so-net.ne.jp/~munekata/hi-posi/news/slits.html

K「割と2ndとかも好きなんですけど。」
T「ああ。なんだっけ大地の音ってヤツ?」
K「大地の音。日本語バージョンが入ってるヤツ。」
T「ジャウール(←?)がベース弾いてる…」
K「そうなんですよね。凄く良かったです。あれ再発になってないんだよな
 確か…」
T「あ、そうだったっけな。アナログ盤では再発になったよな。
 随分前の話だけどさそれ。」
K「そう?!」
T「俺それ買った記憶あるんだなんか(笑)。」
K「ホント?(笑)なんかコレクターの話になっちゃいますけどね(笑)。」
T「でもあの辺のまわりのバンドってやっぱり面白いですね。」
K「んで不思議な事にコウ君が絡んでるからなんかそういう同時代性って
 いうね…」
T「最初に蝉の音出してた(笑)♪ミーンミーンミーン」
K「ゲコ!とかいってカエルとか(笑)。」
T「『ダブ・蝉の声』みたいな(笑)。」
K「素晴らしいライヴ観ましたね。」

・ローファイお茶の水博士。
T「うん、いい感じだった。あと最後のあのアメリカの漫才師みたいなさ(笑)
 あれ面白かったなー。もう20年位やってんですよね?」
K「そうですよ。多分西海岸のいわゆるローファイシーンみたいなもので
 ずーっと生き長らえてるんでしょうね。」
T「なんかお茶の水博士みたいなさ。」
K「でもああいうエンターテイメントっていうのはやっぱり日本人には
 出来ないですね。」
T「そうだねー!あれはアメリカンブラックユーモアっていうか満載でしたね。
 で、そこしかやってない。あれが珍しいね。普通もっと音楽的な事をやった
 りなんだりしようとするんだけどあれしかやってないじゃん(笑)。」
K「一発芸ですよね要するにね。」
T「そう(笑)。あれ皆さんわかってくれてるのかな?この喋ってる事ね。
 あのーなんと説明したらいいんだろうね。とにかくね、世界一ダメなバンド
 って感じ。」
K「フランクザッパのちょっとこうテイストとか…」
T「そう!キャプテンビーハートとかフランクザッパのテイストなんだけど
 ああいった気品っていうのは一切ない。全部テンションがユルイ方向に
 こう全て注がれてるっていう。」
K「ニワトリのモノマネをベースから徐々に徐々にやっていくってつうか、
 ドラマーがやってギターが次で。」
T「で、一切ノリのある曲はやらない。絶対ノリは出さない!で、一瞬
 Born to be rideだっけ?そんなリフが出てきて、ああこれは盛り上がん
 のかな?と思ったら10秒ぐらいしかやんなかった(笑)。あれとかニクイ
 ね(笑)。」
K「あれヤバイですね(笑)。」
T「あとスケーターロックのマネ。裏声なんですよボーカルのお茶の水博士。
 凄い丸い体してさ、髪型もモジャモジャですっごい気持悪いの(笑)。
 (田島裏声で)♪I wanna girl friend〜ガールフレンドが欲しいよ〜。
 そいでなんだっけ、♪ボクはスケーターをやるんだ〜スケーターロックを
 やるんだ〜とか言った途端変なダサイスラッシュメタルを20秒ぐらいやって
 終わっちゃって(笑)。」
K「キャンデーとか投げまくってるし(笑)。なんかでもああいうモノに対して
 リスペクトを置くっていうのは結構やっぱ想い出波止場の素晴らしいところ
 ですね。」
T「ああなるほど。置いてんだリスペクト。」
K「でしょうねやっぱり。想い出波止場メインのイベントだから一番最後に出る
 のが普通じゃないですか。この前全然逆だった(笑)。」
T「(笑)、最後にあれが出たもんね。」
K「それが凄い山本さんの懐(ふところ)の深さというか(笑)。」
T「懐…なるほど(笑)。呼ぶっていうのが面白いよ。よく呼んだなと(笑)。
 で、普通ああいう変なキャラクターの人ってメンバーの1人だけだったり
 するじゃないですか。全員が可笑しいじゃないあれ。そーれが凄い。それぞれ
 のキャラも最高だよね。最初口で風の音とドラムの音をずっとやってたじゃ
 ないマイクを持って。♪シュ〜〜〜ドゥッドゥッ!シ〜〜〜〜」
K「あとバグパイプとか…」
T「そうそうそう。口でずーっとマネやって歌の人が変な歌歌ったり。ギリギリ
 宴会芸になりそうな、ともするとみたいな。そういう危ういモノでしたけど
 面白かったなあ気分的には。」
K「いいライヴでしたねなんかね。渋谷のクアトロでやったんですけど、結構
 人集まってましたね。ああいうイベントにあんだけ人が集まったってのは
 凄くいい事なんじゃないかと僕は思うんですけど。」
T「なるほどね。そうかもしんないですね。」
K「いい時代になったと思います。」

<バースト!選曲>
・もしやオレのアルバムのプロデュースもジム・オルークが?
T「はい。今週のバースト!選曲は小林さんが今日は持って来なかったという
 事で(笑)。」
K「すみません(笑)。」
T「あの(笑)急遽ですね、レーベルの…あれ?なんだっけ?何から話しを…
 ギターのフィードバックについてねー話すんですが…」
K「そうですね。僕やっぱりギターはフィードバックしなかったらダメだと
 思ってる人間なんですけど(笑)。」
T「うんうん。」
K「もうハウリングとか大好きで…」
T「そいでさ!ソニックユースだよ!そっからだよ。ソニックユースの新譜
 良かったんでしょ?」
K「凄いですね。ジムオルークがエンジニアリングやってるんですけども、
 もうソニックユースの色が強いんですねやっぱりね。ここ数作の中で
 一番デキがいいぐらいな感じで。」
T「へえー。あ、そうですか。ジムオルークさ、稼ぎすぎだよな。あれさ、
 殆どの今世に出てる、巷に出てるアルバムの殆どプロデュースしてない?」
K「そんな事はないと思いますけど(笑)。」
T「(笑)、ジムオルーク、だってさしょっちゅう見るよ。まーたやってる。
 まーた…」
K「でもやっぱり才能ありますからね。」
T「うーん。アイデア面白いみたいね。」
K「で、彼がそのソニックユース今回手がけてるんですけど、そのギターの
 フィードバック感っていうかノイズ感っていうかザラザラした質感とかが
 やっぱり本物なんですよね。ニューヨークアンダーグラウンドの音ですね。」
T「あ、そうですか。「あ、そうですか」だって。変なリアクション(笑)。
 へえー。それは何?初期のソニックユースのあのー…」
K「そういうなんか質感はありますよね。」
T「だってギター盗まれたんだよね?全部。」
K「らしいですけどね。また買い直したっていう(笑)」
T「買い直して!いい音したんだ新しく。」

・音響派の隠し味。
K「いい音したっていう事で。あとマイキングが良かったとかいろいろ
 あるんでしょうけど(笑)。」
T「(笑)。でもね、マイキングとか音録りに関してはジムオルークは凄い
 こだわりあるみたいねなーんか。いろいろ隠しワザとか持ってて。
 そんな事ばっかり考えてるんじゃないか?アイツ。」
K「やっぱだから元々ノイジシャンなんでそういう音の粒子っていうか
 粒みたいなモノを表現しよう…なんかその繊細な部分まで。」
T「だってレスリースピーカーが無くて…レスリースピーカーで音出したい
 つって。そんなの無くていい!って、こうマイクをこうまわしたとか。」
K「うわー、カッコイイですね。凄いですね。」
T「(爆笑)でも面白い音録れるよね。」
K「録れますね。♪フォンフォンフォン…なんかそれレズリー…(←?)
 なんないんじゃないかっていう(笑)。」
T「あー(笑)。」
K「そういう意味で…」
T「ポップな曲もあんの?」
K「結構ありますよ。」
T「どんよりしてる?」
K「まあニューヨークアンダーグラウンドって感じですね。」
T「ニューヨークアンダーグラウンドの…」
K「ひんやりしてるんだけど…」
T「ソリッドではなく…」
K「ソリッドなところありますね結構。面白いですから是非とも。」
T「どんよりする時あんじゃんソニックユース。」
K「ああ、そのテイストも残ってますけどね。でも凄い聴いたらもう一発で
 ソニックユースのいい頃のソニックユースの音だってのがわかると思います。」
T「あ、そうホント。俺あのソリッドな感じ好きだけどな。どんよりしちゃうと
 どうもっていう。10分位どんよりとかさ。」
K「ああそれは…ね。でもそれはそれで好きなんですけどね、ドローン系(←?)
 っつうか。そういう感じで僕なりにもそのソニックユースじゃないですけど…
 まあ、こじつけじゃないですけど…いわゆる音響的な側面とギターのフィード
 バックというモノを表現したかったっていうアーティストが今度これからおか
 けするレストオブライフ。」
T「レストオブライフ…あれだねだけどさ。俺なんとなく最近わかってきたけど、
 音響系って言われる人ってさ、大体エンジニアリングばっちりだね。」
K「そういう事なんですよね。」
T「要するにエンジニアの経験がある。ジョンマッケンタイアーもそうだし、
 エンジニアの勉強してたでしょ?で、ジムオルークも多分そうなんじゃ
 ないかなあと思うんだよ。」
K「多分そうだと思います。つーか卓で音出してた人っていうか。」
T「あとね、ドラムのマイキングとかそういうのわかってる。なんでわかって
 んだろ?大体さ、ミュージシャンだとわかんない訳よ普通。マイクはこれは
 アカゲ(←?)の414をこの場所に立てるとかさ、そんな事いちいち把握して
 ないじゃないですか。でも多分ジョンマッケンタイアーはわかってんだよね。
 で、あの人のインタビュー読むとさ、マイクをこの位置に立てるとこうだと
 かさ、そういう言い方するでしょ?ほいでジムオルークもそうなんですよね。
 音響派の人ってのは多分そういうエンジニアミュージシャンっていうか…って
 いうタイプなのかなあって最近思うようになって。」
K「多分そこまで…いわゆる音響の時代になって、その音の質感とかそういう
 モノにこだわるっていう事が当たり前になってきたんだと思うんですよ。
 凄くだからエンジニアに任せっぱなしっていうモノじゃなくて…」
T「ミックスも自分でやるんだろうね。」
K「でしょうね。だからホントの言葉通り音響っていうか…」
T「でもなかなかできないよあれ。自分のとこにスタジオ持ってる人とか、
 そういう教育を得た人じゃないとなかなか出来るもんじゃねえなってさ
 思い始めてるんだけど。でもあれだなー。そのー…ごめん、話が横道に
 ソレちゃったんだけど(笑)」
K「いえ(笑)。で、ソニックユースと僕的にはシンクロしてるつもりで
 レストオブライフっていうアーティストを今度7月の末に僕のレーベル
 ホッチャからリリースするんですけど。それが結構まあ30分に渡って
 ギターのフィードバックとかが(笑)…」
T「灰野敬二さんみたいですね。」
K「いや、もうちょっと繊細なんですけど…灰野さんも繊細なんですけど。
 もうちょっとこう別の意味のサイケなんですけれども。是非とも。」
T「これクララサーカスの…」
K「そうです。西岡さんっていうボーカルの子と、あと岸野雄一さん。
 スペースポンチ等で活躍してる…」
T「あー、はーはーはー。」
K「彼がエンジニアやってるんで。やっぱりそれも音響っていう括りで
 括れなくもない…」
T「ふーん。じゃそれを聴いてみたいと思います。」

M-03.満ち潮/レストオブライフ
(#バースト!57回とは別バージョン)

・ロングプレイのプレイバックは...。
T「はい。という事でね、この後フィードバックが出てくると(笑)。」
K「ええ、出てくる前に(笑)。もう長すぎるんで。」
T「(爆笑)なーがいね。」
K「30分ぐらい後に…」
T「あのさ、ゴールディのアルバムあったじゃん1曲1時間っていう…」
K「『マザー』」
T「あれも長かったけどさ…」
K「あれはもう展開がちゃんとあるからまあいいようなものですけど(笑)。」
T「でもさ、あれもさ、最初のイントロの部分だけで10分ぐらいあったじゃない。
 ♪ヒュワ〜ヒュワ〜…10分。で、やっと♪シャッシャッシュッシュッ…
 出てきたよやっと!(笑)」
K「そういう感じでした(笑)。で、フィードバックの話がまだフィードバック
 がまだ出てくる前に終わってしまったんですけども。」
T「結構あれだね、これはライヴ・イベント用のなんか…」
K「そうですね。只これ家でワインでも飲みながらグターっとしながら聴いてる
 と、まあある意味それは(笑)。」
T「んじゃもうワイン…ワインどうでした?みたいな感じ。」
K「そんな感じですね。是非とももし気に入る方がいたらなんて思って(笑)」
T「そうだこれそうだ!ホッチャレーベルだよね?」
K「そうなんですよええ。」
T「これだってレコーディング1回30分の一発録りでしょ?きっと。」
K「そうですね。」
T「ああ…頑張りましたね。『あそこでミスっちゃったんすけど!』みたいな
 そういうの無し?」
K「無しですね。もうそのミストーンも全然オッケーみたいな。」
T「ああなるほどねえ。リハとか大変ですね。1回30分あるから。」
K「そうですね。でもこれはもう始めになんかコンセプトが決めてあって
 そのままガーッとやるっていう…」
T「ああそかそか。僕だって1回ね。11分の曲をやった事あるんですよ昔オリ
 ジナルラヴの1stの時。それアレンジするのホント死にましたよ長いから。
 『じゃ1回プレイバック聴こうか!』って言って11分聴くでしょ?(笑)」
K「めんどくさいですよねなんかね(笑)。」
T「そいで『どうだった?うん。ここのバランスが…じゃもう1回プレイバック
 聴きましょ』11分とかさ。もうなんつうのかな段々段々疲れてきちゃう(笑)」

#これは「love vista」ですね。

K「DMBQはあれですね。20分位の曲やったりとか。」
T「そうだね。やってたね。」
K「あれも大変なんですよ。30分まるまる聴いたりするから。」
T「チェックしたりすんの大変だろうね。あれも結構疲れるよね。」
K「疲れましたね。あん時もディレクターだけで死にましたね。」
T「だって5回プレイバックするのに、20分だったら100分、1時間半以上かかる。」
K「めんどくさい仕事ですね。大変な事やってましたね(笑)。」
T「うん(笑)。」
K「ま、長い曲好きという事で(笑)。」

<エンディング>
T「今日も長い曲ね、この番組で最長長い曲かけたのがシカダの曲で30分。」
K「『シカボー』シカダ。」
T「ラジオ史上快挙だと言われて。」
K「(笑)、まるまるかけたんですか?」
T「まるまるかけましてですね。」
K「うわー。」
T「今回もね、それに次ぐ長さかもしれなかったんですけど…」
K「敢えなく(笑)…」
T「ちょっと喋りが入りましたけど(爆笑)。」
K「凄いアバンギャルドなところで(笑)…」
T「まだイントロの部分で終わっちゃいましたけどね。あれから盛り上がる
 んですよね?」
K「もうもちろんですよ。よくわかんないですけど(笑)。」
T「僕もライヴで最長で20何分の曲やった事あります。それもリハ大変。
 だから全部通すの1回しか出来ませんでしたね。昔のだからプログレの人
 とかさ…」
K「凄いですよね。リハどうなってるんだっていう…」
T「どういう事リハしてんのかなと。」
K「キングクリムゾン…ピンクフロイドとかどうなってんでしょうね?」
T「ピンクフロイドねぇ。1時間とかさ(笑)。とかね、思ったり…。
 いろいろ今日はダラダラとなんかこうまったりとしたペースで(笑)。」
K「まあこうゆうまったりとした気分でしたね(笑)。」
T「『まったりデー』という感じでしたけども(笑)。」


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki