ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第67回 (2000年7月6日放送)


<オープニング>
T「今日は初めて登場する方。近々ソロアルバムをリリースする渡辺ヨシキさん
 の登場です。」

M-01.R&R/オリジナルラヴ

<近況>
 いよいよ発売迫ってきましたけどマキシシングル。先週僕2週間後って言いま
したけど、ほぼ今週から数えて2週間後ぐらいなんですね。7/19ですから発売。
という事で先週僕間違えてました(笑)、申し訳ないすみません。最近はプロモ
ーション活動、先週からずっと引き続きやってましてですね。アルバムについて
のインタビューであるとかシングルについてであるとかいろいろ受けてるんです
けど。なんつーんでしょう、自分と音楽的な趣味が似てる人…波長が合う人に今
回のアルバムっていうのはもの凄いウケがいいですね(笑)。そうでもない人で
も「うんうん、いいですね」って言うんですけど。とにかくその、僕と同じよう
な音楽体験してきた人にたまに会ってインタビューされるとね。もうとにかく凄
い凄いって言ってくれて嬉しいんですけどもホントに。なんかそういうアルバム
かもしれませんね。僕の音楽的な素要はここで全部出し切った!かも!なんて。
毎回思ってるんですけど今回こそはそう思った。なんてぐらいかなり気合いの入
った…まあいい感じのね、カッチョイイアルバムなんで是非「ビッグクランチ」
いつの間にか宣伝してますけど(笑)聴いて頂きたいと思う訳でありますが。

<今週のリコメンド>
 それでね、だからインタビューとかラジオ出たりとか、そんな事ばっかりやっ
てるんでね、なかなかこう話題も少ない訳ですが。リコメンドだから早速行って
いいですか?いいとも!なんて(笑)。今週はコンピレーションで。これはロン
ドンの僕よく知らないレーベルのなんですけど、全体的になーんと言ったらいい
んでしょうねえ。まあディスコみたいなクラブミュージック、4つ打ちのね、な
んですけど、ちょっとインダストリアルな香りがするっていうかね。やっぱ全体
的に変なアーティストが揃ってますね。で、このアルバムタイトルが「People
make the world go round」Peopleっていうレーベルのコンピレーションアルバ
ムなんですが何曲か面白いなあと思うような曲あったのでこの中から2曲を今日
は聴いてみたいと思います。

M-02.ジェメスーベニエンツ/エレクトリックソウル
(#フランス語で発音わからんそうです)
M-03.マイヒストリー/ニューセクタームーブメント

<談話室バースト!>
ゲスト:渡辺ヨシキ(以下W)

・サングラスは梅が丘で。
T「今日のお客様は数々のバンド・ユニットを渡り歩きそのセンス・才能を
 見せつけつつも!ついにソロアルバムを完成させたミュージシャン。
 渡辺ヨシキさんです。」
W「どうも。初めまして。」
T「初めまして。今日初めてお会いしたんですけど、凄い美形っていうか、
 キレイなカッコイイ方なんでビックリしちゃってさ。最初にプロフィール
 頂いて。写真が…エルヴィスのサングラスかけてるんですよ。これ僕チェ
 ック入ったんですけど。短髪でロカビリーっぽい人なのかな?みたいに思
 ったらなんか凄くソフトないい感じの人なんでね。ちょっと驚いちゃった
 訳なんですが。あのーファンボーイズエアにもいたんですよね?」
W「はい。」
T「ファンボーイズエア、僕大好きですよ。」
W「あ。」
T「うーんあれカッコ良かった。あれはエクスプレッションっていうのの
 メンバーですよね?」
W「そうです。」
T「マークもいたの?」
W「マークが辞めて僕が替わりに入って。」
T「あ、そうなんですか。で、ギターとベースとドラム。ドラムあれでしょ?
 モッズのキースムーンそっくりな。」
W「そうです。」
T「彼いい。最高なんだよね。」
W「天才です。」
T「で、ローパワーズにもいたんですよね?ハジメさんと。」
W「そうです。」
T「へえー。『ローパワー』ってアルバム出してたでしょ?ハジメさんが。
 あの後にやったバンドですよね。」
W「そうですね。」
T「それでギター弾いてて…」
W「それはドラムですね。」
T「あ、ドラムやってたんですか?!」
W「はい。」
T「じゃあもういろいろ楽器結構出来るという。」
W「ちょこまかと(笑)。」
T「それでエルヴィスのTシャツ今日着てるんですけど、やっぱエルヴィスが
 好きなんですか?」
W「うーん。割と。」
T「割と?割となのか!なーんだよ(笑)。」
W「(笑)」
T「僕大好きなんですよ!そいでしかもね、その写真にある後期のダサイ
 エルヴィスが今もう大好きで。ちなみにこのアー写…アーティスト写真
 の事ね。でかけてるエルヴィスサングラス。これはオリジナルですか?」
W「これは梅ヶ丘で買った…」#梅ヶ丘:小田急線下北沢の隣りの隣りの駅。
T「梅ヶ丘で?よく見つけましたねこれ。日本であるんですね。これ中期から
 後期のラスベガスショーでエルヴィスがかけてる…」
W「そうなんですか?」
T「これフレーム何色ですか?」
W「フレームはトリコロールですね。」
T「トリコロールって何色なんだっけ?」
W「赤・白・青。」
T「あ、そうなの!あ、そーなんだ。じゃこれ違うわ(爆笑)型が似てる…
 これモノクロ写真だからな。あーこれ赤白青のサングラスなんですね。」
W「変な。」
T「ほおー。ちなみにエルヴィスはゴールドとシルバーなんですよ。2種類
 あって。で、ロカビリーの人たまにかけてるんですよね。僕もテキサスに
 行った時にパーティ屋さんに行ってエルヴィスの人形が立ってて、それで
 かけてたのこのサングラス。」
W「(笑)」
T「で、買い!つって買ってさ、もう5グラムぐらいしか重さがないんですよ。
 すーごい軽くてもうバチモノ!完全なる!で、7000円ぐらいしちゃって。
 買ってきちゃいました(笑)。」
W「(笑)」
T「で、オリジナルがカッコイイんですよね。横んとこが穴あいててね。」
W「はあ。」
T「そーかーエルヴィスそれほどでもないんだ。もう残念だなあ(笑)。」
W「(笑)、僕は初期のほうが…」
T「あー。僕もね、ずっと初期が好きだったんですけど、去年ぐらいからダサ
 くなってダメなエルヴィスが大好きになっちゃって。後期のラスベガスショ
 ーに出始めてもうどんどんどんどん体が動かなくなっちゃって。でもステー
 ジに上がってゴスペル歌ったりするエルヴィスね。結構それがまたね、くる
 んですよ。もうかなりそれで生西さんっていうVJの人と一緒に泣いてました
 2人で(笑)。」
W「(笑)」

***
T「それでいろいろバンドを経て、ニューアルバムついに。」
W「ついに。」
T「発表という。これはローパワーズの後ですか?」
W「ローパワーズの後、ファンボーイズエアを出してギャルを出して、
 その後ぐらいですか。」
T「これなんていうタイトルなんですか?」
W「『ボーイロックガール』」
T「いつぐらいにレコーディング?」
W「これは去年の10月に録りました。ミックスが今年の3月ぐらい。」
T「ザックが。」
W「ザックさんが。」
T「やってて。」

M-04.チョッピーライドゴーイングオン/渡辺ヨシキ

・ブレイクダンスに小銭のアクション。
T「今日は見学でローパワーズのボーカルのエリちゃんが来てるみたい
 ですけど。あの凄い若いんでしょ?」
W「凄い若いですね。」
T「確かローパワーズの頃さ、ハジメさん14才とかって言ってましたよね?」
W「中学2年?3年?」
T「だから今17才とかですよね。」
W「高校3年生ですね。」
T「えー…マジ?!みたいな(笑)、俺の1/2ぐらいの年齢(笑)。」
W「そう(笑)。」
T「ハジメさん凄い誉めてましたよね。」
W「うん。ベタ惚れ。」
T「ハジメさんって、さっきも話してたんですけど曲かかってる間、
 すーごい練習しますよね!」
W「しますねー。」
T「何回も何回も同じ曲。僕1回ハジメさんとパーティで、僕がギターで
 ハジメさんが歌だっけな?なんかやった事あるんですけど、その練習
 とかもすーごいマメですもんね。」

#91年のX'mas Remix Partyでの『落ち葉の物語』のことでしょうか。

W「おんなじ曲を。」
T「おんなじ曲をね『もう1回行こうか』『もう1回行こか』『もう1回』。
 出来てるのにもう1回もう1回って。すーごい何回もやって。真面目な人
 なんだなあみたいな感じでしたけど。やっぱりリハの間とか冗談とか
 面白いんですか?」
W「面白いですね。一番面白かったのが、ブレイクダンスして頭で倒立して
 最後にポケットから小銭がちゃら〜んと出た時にやっぱりかなわねえな
 と思いました。」
T「(爆笑)ああそうですか。なんであんなにノリがいいんだろうね
 ハジメさん(笑)。」
W「なんなんでしょうね(笑)。」
T「僕1回ね、野球大会ってやった事あって(#モグラネグラ野球大会?)
 ハジメさん賞とかもらったんですよ。だってハジメさんボールが来る度に
 全部ファインプレイになっちゃうんだよ。全部飛び込むから(笑)。ハー
 ッ!ガーン!とか1回転してわざわざ取ってさ。そいで、ハッ!ゴーゴー!
 みたいなさ(笑)。凄いノリが良くてさいつも元気でなんか面白いですけ
 どねハジメさん。」

<バースト!選曲>
T「アルバムはいつ発売になったんでしたっけ?」
W「8月28日です。」
T「あ、じゃあこれから出るんですよね。オリジナルラヴのシングル7月19日
 なんですけど(笑)そのちょい後出すんですね。」
W「そうですね。」
T「最近はそういったニューウエーブみたいなモノにハマって結構聴いてる
 んですか?それともなんか他にいろいろハマって聴いてるモノあります?」
W「うーん。なんかもうバラバラで。一個のジャンルとかにあんまり突き詰め
 ないんですが。」
T「例えばエルヴィスとか。」
W「そうですねぇ。最近ヒップホップを(笑)。」
T「ヒップホップを!はあー。広いっすね。ヒップホップ例えばどういう
 んですか?」
W「最近聴いてんのは、なんだっけ…トニーキャッシュとかいうDJ…」
T「トニーキャッシュ。知らない俺。」
W「今ニューヨークで一番カッコイイという噂のDJ。」
T「へえーDJなんだ。ターンテーブルの…」
W「トラックメーカーで。」
T「うん?」
W「その人が作ったテープが今一番売れてる…あの街角でテープ売って
 あれで一番売れてる人で。」
T「あ、そうすか。」
W「凄いカッコイイ。」
T「ターンテーブルうまいんだ。」
W「そうですね。」
T「知らないわ。コウ君知ってるかなぁ。」
W「トミーボーイから…」
T「トミーボーイから出てるの?じゃメジャーだね。」
W「めちゃくちゃメジャーです。」
T「へえー。そうヒップホップねえ。よく知らないんだ俺(笑)。」
W「(笑)」

***
・モズライト捜索中。
T「ギターは何弾いてるんですか?機種は。」
W「エピフォンのリビエラ。」
T「何だっけリビエラって。」
W「スモールハンバッカーの殆どカジノみたいな。」
T「ああ!はいはい。僕と一緒だ。僕と一緒っていうか家で弾いてるヤツだ。」
W「あとジャガーとか。」
T「あ、そうですか。この写真ではリッケンバッカー。」
W「そうですね。」
T「僕ね、今モズライト探してるんですよ。」
W「あーいいですね。」
T「クリームホワイトの6弦。この間HPで検索しちゃいました(笑)」
W「(笑)モズライトの。」
T「そう(笑)。あのね日本のモズライトフリークって異常なの知ってます?」
W「うん。なんかなんとなく。」
T「ベンチャーズフリークって、この間ギターマガジンの取材あったんです。
 そんで『僕モズライト探してるんです』って言って、ギターマガジンでそ
 のモズライト載っけるでしょ?そうするとモズライトフリークファンから
 クレームがガンガンかかってくるんだって。『ここのモズライトは○年○年
 …違うじゃないか!』と。だからモズライト載せるの怖いんだって。ギター
 マガジンとか(笑)。」
W「うざったいですねえ(笑)。」

・恐怖のモズライト社長 vs ハイファイ田島。
T「そうそう(笑)。でもモズライトってなかなか弾いてる人いないじゃない。
 なんでかっていうと高いからなんだよね。」
W「そうなんですか。」
T「高いっすよ!だってオリジナル100万とかさ。100万から150万。ほいでモズ
 ライト買う年齢層って社長さんとかさ。昔ベンチャーズブームのエレキ少年
 だった人が買うじゃないですか。だから売れちゃうんだよね100万でも。で、
 僕は昔中古レコード屋で…だんだん話長くなってきちゃった。ちょっと喋ら
 してね(笑)。」
W「あ、いましたね!渋谷の中古レコード屋にいた!(笑)」
T「そうそうそう。ハイファイ。来たっけ?」
W「俺買いに行ってた(笑)。」
T「(爆笑)来た?あん時(笑)。」
W「ファイアー通りの2階。」
T「そうそうそうそう。あそこでバイトしてて(笑)。何買った?」
W「何買ったかな?ジジカかなんか1万円ぐらい出して。」
T「あ、ジジカ?えーとブライアンジョーンズの。ああ1万円も出して。」
W「出したかなあ(笑)。」
T「まいいや。なんだっけ…俺何話そうとしたんだっけ?えーとね…あ、そうだ!
 そこでね、ベンチャーズ仕入れてきて入るでしょ?で、ベンチャーズ結構高い
 んですよ。1枚やっぱ1万円とか5800円とか。ほいでベンチャーズファンの方が
 来ると、そのベンチャーズコーナー20枚ぐらいあるでしょ?全部買うんですよ。
 あーれすごいっす!大体そういう買い方するのベンチャーズファンの人って。
 なんて事を思い出したりして(笑)。すみませんなんか…なんでこんな盛り上
 がってきたんだろう俺。」
W「(笑)」
T「なんだハイファイ来てたんですね。結構見られてるんですよ。あそこで俺棚
 とかいろいろ作ったんですよね、おがくずまみれになって。で、棚作ってる時
 に、後ろからトントンってやられて『田島さんですよね?』って言われた事が
 あってさ(笑)。あれ結構恥ずかしかったみたいな。ではニューアルバムから
 もう1曲聴いて頂きたいと思います。」
 
M-05.マーマレード/渡辺ヨシキ

・一人で録った「バンドらしさ」。
T「これギターウルフじゃなくて、渡辺ヨシキ。これ全部1人でやったんですね?」
W「この曲は。」
T「へえー。じゃこの最初のドラムから録って。ドラム1人で爆音で
 ♪マーマレー!!とかいって録ったんですか?(笑)」
W「そうです(笑)。」
T「僕もやった事ありますよ1人で。ドラムだけ1人で録るのって難しいね。」
W「うーん。楽しい。」
T「楽しいですね。あと僕がインディーの頃にアルバム作ってる頃でスタジオ借り
 れないからドラムだけ先に録ろうとかいって、ドラマー呼んでさ、ドラマーの
 前に僕が立ってアクションで次!次!みたいにこういう風にアクションしてさ、
 ドラムだけ録ってって事ありましたけどね(笑)。」
W「(笑)」
T「でも1人で全部楽器やると意外とバンドっぽくなるんだよね。」
W「そうですね。」
T「この間エルマロの柚木さんがゲストで来た時に自分で1人でやってましたけど、
 あれも自分1人でやったとは思えないもの凄いバンドアンサンブルのモノでした
 けど、これもそんな感じで。突然でも凄いですねこの曲順が割とこう…ポップな
 ニューウエーブみたいな曲からいきなりフィードバックの音で。これはやっぱり
 マーシャルとか爆音で、出来る限りデカイ音で録ったんですか?」
W「これはPRO TOOLSに。」
T「あー!PRO TOOLSに直なんだ!」
W「今回全部コンピューターに。」
T「へえー!アンプファームとかで。」
W「そうです。」
T「へえー。はあー。オジサンみたいな(笑)。アンプファームってホントに
 リアルな音しますよね。じゃ生音では結構ショボイ音ああいう音で入れて…」
W 「うんうん。」
T「へえー。なるほどなあ。これPRO TOOLSは誰が…あ、わかった!」
W「ザックさん。」
T「ザックさんがやったんだ。なーるほどね。新しいスタジオですよね?」
W「ええ。録り保管でやったんですけど。」
T「じゃザックさんも新しいPRO TOOLSを持ってそういうのやってるという。」
W「そうですね。やってますね。」
T「という感じで、今日は渡辺君からもう1曲。これはラビンスプーンフル。
 ロジャーニコルズもねカバーしてましたけど。」

M-06.ディドゥントウォントゥーハブドゥーイット/ラビンスプーンフル

T「はい。ラビンスプーンフルでした。」
W「イエイ!」
T「おお盛り上がって急に(笑)。あのーこれいい曲なんだよね。」
W「うん!」
T「(笑)」
W「いい曲だー!しみた!(笑)」
T「(笑)しみた?盛り上がって来てますね急に(笑)ね。」
W「うん、急に来た!」
T「今後ライヴの予定とかは。」
W「全く無いですね。」
T「全く無いんだ…」
W「はい。でもそのうちやりたいです。木暮さんとかにギター弾かせて。」
T「(笑)弾かせてだって。そう木暮も知ってるみたいでね。ライヴとかも
 また観てみたいと思いましたけどね。」



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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki