ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第57回 (2000年4月27日放送)


<オープニング>
T「先週は木暮晋也さんがいろいろおもろいほのぼのとした話題を届けてく
 れましたが、今日はお馴染みホッチャレーベルの小林弘幸さんをお迎えし
 ております。」

M-01.プライマル/オリジナルラヴ

<近況>
 ニューアルバムが完成しまして!もうね1年ぐらい旅行に行きたい気分で
す全てを投げ出して!(笑)。もう、もう…休みたいと思ってますね。が!
これから始まるGWもあんまり休めそうもないですね。いろんなプロモーショ
ンなりなんなり仕事がガンッ!と入ってきて、また燃えるぞ!吠えるぞ!
太陽に向かって!みたいな(笑)なんかそういう気分でいる訳なんですが。

<リコメンド>
 今日も自宅からふらっと持ってきたヤツをすいませんかけます。フィオナ
アップルです。彼女の去年出たもの凄い長いタイトルの邦題「真実」。マグ
ノリアって映画を作った監督の人と今付き合ってるらしいすけど。20才ぐら
いですよね?このアルバムを聴くと異常に老成してるといいますか出来上が
ってますね。20才の音楽という感じはしませんけども。でも不思議な初々し
さというか少女っぽさっていうかあったりするんですが。それにしても凄い
いいアルバムでしたねこれ。「真実」、真実…なんか重いなあみたいな感じ
ですけど。ミュージシャンがこれまたいいですね。なかなか音作りもシブイ
なあと思って。ドラマー凄いうまいなあ、誰なんだろこの人。そのフィオナ
アップルの最近よくラジオでかかってる曲をここでかけます。もう一個は、
二見さんお気に入りのワンダーってグループ。ドイツの何者かよくわかりま
せんけどもサンプリングを主体としたミニマルっぽい心地良い、まあピクシ
ーみたいな。全体として凄いポリシーのある非常にいいアルバムですけどね。

M-02.リンプ/フィオナアップル
M-03.ルックアウトフォーユアセルフ/ワンダー

<談話室バースト!>
ゲスト:小林弘幸(以下K)

・病み上りの小林主宰。
T「今日はホッチャレーベルの小林弘幸さんをお迎えしております。」
K「こんにちは、どーも。恒例です(笑)。」
T「(笑)病気のほうはもう全快してるんですか?」
K「もう大丈夫です。いろいろ病気だとか怪我だとかもう30越えてから(笑)」
T「なんか生キズ絶えないらしいね最近(笑)。」
K「もうハードボイルドですね。パンクとか言ってたからそうなっちゃった
 んですねきっと(笑)。」
T「(笑)なかなかワイルドなとこもあるんだね。」
K「いや〜担当してたバンドがDMBQとかギターウルフとか、それで自分もそう
 いう世界に生きてると誤解してるんですねボク(笑)。」
T「(爆笑)」
K「いけない事だと思いますね。あ、田島さんお花ありがとうございました。」
T「あ〜そうそうそう(笑)。この間DMBQのライヴがあってね。ボク自分の
 レコーディングで全然行けなくて。で、ね、お花(笑)。」
K「お花がね。初めてなんですよ田島さんから(笑)。」
T「(爆笑)」
K「ひとつだけポコッとクアトロの入り口に飾ってあって(笑)。」
T「(爆笑)いやいやいやホントにね(笑)。」
K「ありがとうございました(笑)。DMBQもまあ順調に。」
T「なんか最近PV流れてるらしいね。あのブームランロック。」
K「かかってます。8ミリでとった凄い古めかしい(笑)。」
T「いよいよここにきていい感じで。」
K「いろいろバァフでも田島さんのコメント頂いちゃってて。DMBQといったら
 田島貴男っていう風に(笑)。」

・本日のホッチャ、ニューカマーは?
T「(爆笑)いやいや嬉しいですね。で、今日はいろいろホッチャレーベル
 の新人アーティストを…」
K「そうですね。新人ではないかもしれないですけど割かしみんな芸歴があっ
 て大体初めてソロアルバム作った人がボクのレーベル多くて。まだ発売日
 は完全にフィックスしてないんですけど夏ぐらいにボロボロあって。それ
 聴いてもらえたらなあといろいろ見つくろって持ってきてみました。」
T「楽しみですね。」
K「ボクのレーベルもここでかけて頂くのは久しぶりなんで。ずっとパンク
 ばっかり(笑)。」
T「(笑)そうだよね。ここんとこずーっと。」
K「だからトラブルがいっぱい出てきたんじゃないかと(笑)。」
T「(笑)なるほど。結構もうね血の気の多い…」
K「いやいやとんでもとんでもないす辞めて下さい。そういうイメージがつい
 ちゃうとヤバイすから。」
T「(笑)ね。という事でホッチャレーベルのまずは…」
K「ファンボーイズエアってエクスプレッション、あそこでギター弾いてたヤ
 ツで、立花ハジメさんとローパワーズのドラム叩いてたりとかインセンスっ
 ていう女の子プラスヨシキ君のマイブラみたいなギターサイケみたいなユニ
 ットとかのいろいろコンポーザー的な役割をしてた人で、木暮さんの古くか
 ら知ってるお友達というか、渡辺ヨシキ君という。ちょっと変わったモッズ
 だったんですけど、初めてソロアルバム作ってそれをまず出したいなと思い
 まして。ザック(ZAK)さんと一緒にやってるんですよ。」
T「ザックと?あーそうなんだ。へえー面白そうね。」
K「で、ベースでバッファロードーターの大野さんとか。」
T「おーなるほど。ファンボーイズエアとでもまた違うモッズ…」
K「もうあれはああいうロックっぽいんじゃない…ま、ロックなんですけど
 もっとポップスやろうって言ってふざけた感じで。ちょっとニューウエーブ
 っぽいんですけどね。プラスチックスの影響とかやっぱ強い人なんで。」
T「へえー。じゃ聴いてみましょう。」
K「えーとアーティスト名言ったほうがいいですね?」
T「(笑)是非!」
K「渡辺ヨシキ。まだユニット名決まってないんですけど。」

M-04.チョッピーライドゴーイングオン/渡辺ヨシキ

T「もう懐かしかったよ。ニューウエーブ度かなり高いね。」
K「ニューウエーブ色満開(笑)。でもコイツまだ28ぐらいなんですよ。」
T「あ、そうなんだ。じゃ知らないのかな?」
K「いや、15.6ぐらいの時からもうまっただ中にいて。で、ハジメさんが凄く
 気に入っててヨシキ君の事。」
T「これだってプラスチックスだもんねイントロ。」
K「ルックスがプラスチックスにいた時のハジメさんに似てるというかマネし
 てるんですよ。」
T「へえー(笑)。」
K「で、今シーガルスクリーミングキスハーキスハーの愛葉のダンナさん。」
T「あ、そうなんだ。でもすごーく懐かしい感じがした。」
K「80年代キテルとか思ってやってた訳じゃないんですけど。結構今…」
T「今多いねえ!」
K「もしかすると普通に懐かしいとかじゃなくて、うっ!新しい!とかって
 聴いてる人がいるかも(笑)。」
T「(笑)いるっていうか結構多いかもね。よくあるもんね。」
K「ちなみにドラムは田島さんも知ってる荒川君。」
T「懐かしいなあ荒川君。」
K「ロリポップソニックの。あれ?ロッテンハッツでも一時期叩いてました
 ね。」
T「やってたっけ?」
K「今は流れ流れてシーガルのディレクターを経てドラム叩いてるっていう。」
T「一発でわかるよね彼のドラム。すっごい早いの(笑)。」
K「そう(笑)しかもアイツ、ネオアコとかやってたくせしてホントはテリー
 ボジョーが好きなんですよね。」
T「あ、そうなの?(爆笑)全然テリーボジョーらしくないね。」
K「全然違うんですよ(笑)。」
T「テリーボジョーってフランクザッパのドラムでね。」

<バースト!選曲>
K「すみませんラジオ向きじゃない曲かもしれませんけども。」
T「いやいやどうでしょう、わかんないけど(笑)オレ的にはオッケー。」
K「田島さんとこだったらオッケーと思って持ってきました(笑)。」
T「(笑)ホッチャレーベルはここんとこ何出してるんでしたっけ?」
K「ア・ホリージェットっていうこの間ゲストでお邪魔さして頂いたアーティ
 ストとか、あとシュガープラントとかハイスピードとかやってるんですけど、
 ここんとこ止まってたんですね(笑)。」
T「(笑)ハイスピードでね、歌やってくれって話あったけど(笑)。」
K「言ってましたね。『田島貴男ハウスを歌う!』って(笑)。」
T「そうそうそう(笑)面白そうだなって思って。その話どうなったんだ
 ろう?」
K「聞いときます(笑)。」

***
・ヒゲの未亡人。
T「では次の。」
K「最近トランソニックから、昔、東京タワーズってあったユニットが名前変
 えてスペースポンチになって…そこの仕掛人の岸野雄一さん、あの京浜兄弟
 社、ヒゲの未亡人。で、岸野さんがプロデュース及びサウンドエフェクトを
 手がけてるサイケユニットがありまして2ndシングルが夏に出る予定なんです
 が、小沢健二君のバックとかやってた菊地雅章っていうウッドベーシストと
 岡田ユウジっていうシーエスブイシブヤ(?)の初期のメンバーでフィード
 バックギターが凄いうまいヤツとで、ボーカルが元クララサーカスっていう。」
T「あーあの女の子?懐かしい…誰が知ってるだろうなあクララサーカス。
 だってボクね。オリジナルラヴ一緒にやった事ありますよ。」
K「言ってました。」
T「変な子達だったよ(笑)。よくラママでやってたよね。女の子3人組で24音階
 のオルガンで半音の半音がついてる。作ったのか見つけたのかわかんないけど。
 それを弾くんだよね。だから♪た〜ひやひやなんとか〜〜みたいな(笑)。」
K「壊れてる(笑)シャグズみたくなってね。」
T「な〜んだこれ〜おもしれ〜!みたいな感じでしたけど(笑)。」
K「生き残ってて。ボーカルの子なんですけど。ちょこっと面白い事やってて
 そのユニットを出す事になりまして。」
T「へえー。これ聴いてみましょ。」

M-05.満ち潮/ザ・レストオブライフ

T「これ裸のラリーズみたいだねちょっと(笑)。」
K「そう。ああいうのがやりたいみたいですけど、のぺーっとしてぐたーっと
 して(笑)。」
T「(笑)サイケな感じ。満ち潮。確かに海の風景が。」
K「あ、浮かんできますか?」
T「うん。このボーカルの子雰囲気が変わってない。でも声がちょっと大人に
 なったな。ボクが一緒にライブやったのは10年以上前。」
K「ですよね。その時は女子高生だったらしいですね。」
T「でしょ?かなり変な女子高生だったね(笑)。」
K「また15年ぐらいたって再会してるんですね(笑)。」

***
T「あとは。」
K「これもまたちょっと芸歴の長い人なんですけど。ブルーボンゴスとかソウル
 ミッションでキーボードをずっと弾いてた高木壮太君っていう。堀江君とかと
 近い存在だった人間なんですけど。モッズ界でずっと鍵盤ばっかりなんですけ
 ど。その高木君が今1人で音源を制作してまして、それが25.6曲入りの45分
 ぐらいの小曲が出ては消え出ては消えのジングルみたいになっていて、ビーチ
 ボーイズのスマイルみたいな、ああいう世界観を1人で創ってる。ま、ちょっ
 とヤバイんですけど(笑)トータルで聴かないとなかなかわからないとこもあ
 るんですけど、一応ラフで4曲ぐらい上がったデモから2曲ほど聴いて頂きたい
 なあと思って。」

M-06.アルコタワー/高木壮太
M-07.ビフォーユーディサピアー/高木壮太

T「かわいい曲だね。」
K「こじんまりと(笑)。」
T「でもこれハイラマズみたいな。」
K「そうですね。カテゴライズとしてはインドアポップっていう、それの日本版
 みたいな。どっかで聴いた事あるフレーズとかバンバン出てくるんですけど
 それすら茶化してる感じで。」
T「ふうーん。でもなんかメロディとか凄い好きなんだなあ。」
K「トッドラングレンとかスティーリーダンとか、ああいうのが好きだったりす
 るのかな?彼は。」
T「なんかこうせつない感じの。」
K「せつない系。せつないのが好きなんですよボクもなんかしら(笑)。」
T「(笑)結構うまいね演奏。ベースもやってるんだよね?」
K「キーボードもベースもほとんどマルチですね。」
T「ポールマッカートニーみたいなベースラインとか。」
K「まだこれラフなんで初期段階ですけどね。
 …なんか今日は淡々と進んでますね(笑)テンションそんな高くもなく。
T「そうね(笑)。」
K「なんでなんすかねえ。朝方の収録が夕方になって?(笑)」
T「いやいやそんな事ないよ(笑)全然問題ないけどね。」
K「大丈夫すか?反省してるんであんまりアグレッシブに行っちゃいけない
 ような(笑)。」
T「いやいや(笑)曲またみんなかわいいからね。」
K「そう、今日はかわいい感じで(笑)。」
T「今日のバースト!選曲。プリティーバージョン(笑)。」
K「(笑)」

<エンディング>
T「今日は小林さんにプリティーバージョンを。」
K「次の回はガラッと変えてまた行きます(笑)。」
T「血の気の多い側面が出るか?という感じですが(笑)。」



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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki