◆ V ◆ 世 界 と 共 に 生 き る



1) 「 世界経済の危機 」 new
   (世界経済ノート、2009)より
原稿構成:
1 はじめに
2 未曾有の危機としての性格
3 対応不能に陥る現実
4 成長市場主義の限界
5 おわりに
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1 はじめに
 ついに来てしまった。2008年末以降の「虚」の経済の世界危機。
これは、想定していた最悪のシナリオである。
これは「100年に1度の危機」どころではない。
これは「人類にとって未曾有の危機」なのではないか。。
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2) 「 貧 困 」  new
   ( 『開発教育〜持続可能な社会のために』、学文社、2008)
原稿構成:
コラム
1 世界の貧困問題
(1)世界の現実
(2)ジニ係数でみる格差
(3)グローバリゼーションと格差
2 貧困の再検討
(1)貧困の多元性
(2)センとフリードマンの先駆的研究
3 日本の貧困問題
(1)「剥奪としての貧困」の共通性
(2)日本の貧困率とジニ係数
(3)身の回りの貧困
4 貧困の克服へ向けて
(1)世界の取り組み
(2)私たち一人ひとりの取り組み
学習を深めるための課題
教材紹介 〜 「貧困と開発」
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 2007年夏、私はタイに現地調査に出かけた。「国際教育協力イニシアティブ」事業(文部科学省)に関連して、いくつかの学校を訪れ、授業を参観し、インタビューするのが目的だった。訪れた教育現場は東北タイ(イサーン)である。テーマは都市でなく農村の教育の質的向上だった。生活状況は教育へのアクセスに大きな影響がある。私は、教育の前提として、イサーンの農村の現状に改めて大きな関心をもったのだった。
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 この章では、こうした南北に共通のまなざしをもちながら、世界の貧困の現実を理解し、そのうえで、貧困について考える。そして、できるだけ私たち自身に引きつけながら考察を進め、地球社会のあり方について考えていく。
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3) 「開発教育と自治体の国際協力
   (『自治体の国際協力と自治体ODA』、全国自治研作業委員会、1995)
原稿構成
1 はじめに
(1)地域ですすむ国際協力
(2)国際理解から開発理解へ
2 開発教育概論
(1)欧米の開発教育
(2)日本の開発教育
3 開発教育の現場から
(1)地球市民意識への関心の高まり
(2)開発教育の課題と展望
4 開発教育の視点と自治体の国際協力
(1)現代の開発教育の視点
(2)自治体の国際協力の視点
参考文献
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はじめに
 本年、1995年は「自治体国際協力元年」。”国際交流から国際協力へ”のトレンドと共に自治体の国際協力は各地域で今後とも広く展開していくものと思われる。
 特に目を見張るのは神奈川の事例である。神奈川はすでに20年前から地域の自立を促すものとして民際外交を手がけてきたが、1991年には”交流から協力へ”という方向性を打ち出した。その理念は、相互依存を深め、世界と直結する地域の新しいあり方として、地域の生活に密着した課題解決への担い手としての使命を自覚するものであり、その施策実現に向けて、市民と協働して民際協力する事業展開を進めている。
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4) 「望ましい国際協力を考えよう
   (『いきいき開発教育〜総合学習に向けたカリキュラムと教材』、
    開発教育協議会、2000)
原稿構成
ねらい
学習の展開
1 国際協力は必要か?
2 開発をどう考えるか?
3 望ましい国際協力とは?
4 私たちにできること
学習のポイント
参考資料
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ねらい
 国際協力の内容は協力する側の開発についての見解に大きく左右される。したがって、「開発」とは何かということについて考察を深める。そこでは、開発が南の国々だけの現象ではないことに気づくことと、これまで及びこれからの日本のあり方を討議することを含んでいる。
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5) 「 開発教育とエンパワーメント」  
   ( 『貧困と開発〜豊かさへのエンパワーメント』、開発教育協会、2005)
原稿構成:
T 開発教育について〜開発教育とカリキュラム
(1)開発教育とは
(2)ねらい〜内容〜方法
(3)カリキュラムとテーマ
U 貧困と開発について〜力の剥奪とエンパワーメント
(1)貧困とは? 開発とは?
(2)センとフリードマンによる捉え方
(3)剥奪とエンパワーメント
V 貧困と開発の学びについて〜エンパワーメント獲得のプロセス
(1)モノの豊かさから関係性の豊かさへ
(2)エンパワーメントのための学び
(3)子どもの参画とファシリテーター
W まとめとして〜課題と展望
(1)概念のリアリティ
(2)エンパワーメントとアクション
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 開発教育とは何か・・・それを一言で表現するのは難しい。けれども、その試みには何らかの本質が込められているだろう。例えば、開発教育協会(DEAR)のパンフには 「”学び”が変える わたし・地域・世界」というメッセージがある。NGOのサイトでは 「開発教育で南の国々を知ろう!」(シャプラニール)という表現が目を引く。ネパールのPRA(参加型農村評価)ファシリテーターであるカマル・フィヤル氏は 「開発とは幸せを分かち合うこと」と表現した。また、筆者は、学校現場の視点から 「国際理解教育を補完し、深化させる教育」と書いたことがある。
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