平成最後の改修工事!

「大本堂」

平成30年3月〜9月まで

いよいよ本丸の工事が始まりました。仏具撤去と樹木伐採を終え、

本格的に行程が進みだしましたので、経過を含め掲載します。

  

多くの材料が境内の運び込まれてきました。かなり大量です。

  

   

垂木、化粧板、羽根木、負木、化粧垂木などなど。

   

銅板を撤去し、次々に運びだす作業が続きました。

   

そして、カヤオイを撤去し飛燕(ひえん)垂木を撤去しました。

   

場板(のじいた)を撤去し、負い木並び野垂木と化粧垂木を撤去しました。

   

四重構造のため時間の掛かる作業です。次ぎに羽根木の撤去です。

   

133年前の建物のため、当時は竹を編んで野地にしていた事が解ります。釘も四角形で独特な形状です。

4メートル以上ある松の木で出来た羽根木。非常の珍しいものです。

   

撤去した垂木は殆ど暴れ(曲がる)ていました。しかもかなり腐っています。

   

遠い所(下から)見るのでは全く気づきませんでしたが、化粧垂木も曲がっていました。

   

ボロボロになった隅木と母屋です。これも撤去しました。

   

痛みの激しい破風も取り替えることとしました。

   

向拝の垂木などを最後に撤去し、御前様も手伝われて、この古い材料の再利用をお考えでした。

   

この欅の垂木は、何かに生まれ変わって、姿を見せると…。 

 御前様の企みがあるようでした。

編集部 前岳