七回忌です。 (死 その5)


俺の天敵だった憎たらしいあいつが亡くなって満6年になる。
いわゆる七回忌です。
お盆だし、何だかこの時期になると いるんだよね、あいつが。
思い出話も含めてここに今の俺の心境を記す。

会社勤めの皆さん、毎日のお仕事お疲れ様です。
サラリーマンって上司を選べなくて大変な思いをしていますよね。
パート勤めの皆さんも、上司を選べない点では同じかと存じます。

どんなに不条理な事を言われようとも、要求されようとも、上司は上司。
毎日毎日しごかれて、しごかれて、それはそれは苦痛な日々でした。
やはり上司を立てなければ とか、そんな風に思っていたのは当時の俺だけだったのだろうか?・・・。

当時はまだパワハラという言葉もあまり一般的では無かったように思います。が、今から考えれば パワハラ100%の上司です。部下やメンバーを育成・指導するという雰囲気では到底ありえません。必要以上に威圧するような態度や大きな声で 「俺が言うんだから間違いない」、「今すぐやり直せ」と、こちらの作業手順や段取りなど お構いなしでの感情優先の大きな声での御指示です。

その度重なる鬱陶しさから、俺は当時の同僚と一緒に「いつかは、あいつをやっつけてやろう」と陰口を叩いていたものです。いやぁ、本当にしごかれて夢の中にまで出てきてうなされる日々でした。
しかし、彼自身は裏表がないのが唯一の特異体質というか、彼の良い所でした。部下だけに厳しいのではなく、さらに上の上司に対しても同じような毒のあるスタンスで、ある意味自由奔放な感じでした。


昨日まで、あんなにぴんぴんしていたあいつが死んだ。
殺しても死なないような、脂ぎってエネルギッシュで暑苦しいあいつがだ。
(・・・申し訳ないが、これは俺なりの褒め言葉のつもり。)


貴方には追いつけそうで追いつけません。弱音は吐きたくないのですが、スキルよりもパワーが欲しいと思うことは多いです。
今でも貴方は俺のここ(心)にいます。・・・残念ながら。

(以下追記)

七回忌ともなれば、ある程度の距離感をおかなければなりませんね。

そうそう、あなたと一緒に歌って以来 ずっと封印していた「翼の折れたエンジェル」をついこないだカラオケで歌うことが出来ました。
俺なりの進歩(?)だと思いますが、7年もかかりました。
しかしまだ「負けないで」は歌えません。


2015.8.12.
2015.9.2.(追記)


貴方に感謝しています (死 その4) (2012.8.17.)
翼の折れたエンジェル (死 その3) (2012.6.12.)
三回忌 (死 その2) (2011.8.12.)
(2009.9.13.)









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