三鷹市 中川整体治療院(出張専門)です。

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施術のコツ

【解剖学からみた施術のコツ】

≪はじめに≫

解剖学のキーワード→『各種構成段階別の構造⇔機能⇔代謝(物質↔刺激)』

施術のコツ→(一番効果的な施術法の選択)キーワードを考えた一番効果的改善方法は何か?細胞改善?組織改善?器官改善?中川整体は「神経系⇔皮膚骨格筋系⇔骨格系」からの改善となります。ここに記載するのはあくまで中川整体一般基準。人体&症状を様々な角度から臨機応変に考える必要があります

――目次――

A.人体の構成(細胞。組織。器官。系統。個体)

B.人体の概略(上半身下半身。体幹体肢。左右対称性。男女差)

C.神経系

D.骨格系

E.皮膚骨格筋系

F.循環器系

【A】人体の構成「細胞。組織。器官。系統。個体」

1.      細胞:『人体の細胞外液中で生存出来る最小単位』

2.      組織:『同一細胞集団が非生命体と形成している』

3.      器官:『1種類or複数組織で構成される構造体』

4.      系統:『同一目的の器官連結+その合理的連動』

5.      個体。『各種構成段階別の構造は統一性を持つ』

施術ポイント→(各種構成段階別の構造⇔機能⇔代謝)その中心軸となる人体背部「脊柱神経系⇔器官」

施術ポイント→(人体背部観察)人間は100%完全な発達を維持し続ける状態ではない(皆未発達)様々な問題の医学的解釈↔医学的解決。

施術ポイント→(個体への施術)施術の物理的作用⇔神経反射を考える

施術ポイント→(部分的施術⇔全身的施術)整体は全身を整える施術。しかし施術は部分的。この部分的施術を「全身療法」として組み立てる方法が『①左右上下の繰返し』『②足の長さの診断』『③姿勢反射施術応用』。

【B】人体の概略「上半身⇔下半身」「左右対称性」「体幹⇔体肢」「男女差」

1.      上半身⇔下半身

上半身⇔下半身の境界:(一般用語)上着を脱いで上半身裸になるベルトライン。境界は骨盤上縁

上半身⇔下半身の境界:(一般用語)臥位から上半身を起こす動作は股関節屈曲。境界は骨盤下部

上半身⇔下半身の境界:(平面関節)骨格系の軸骨格である仙骨と下肢骨の寛骨。境界は仙腸関節

上半身⇔下半身の境界:(骨格筋系)股関節の屈曲筋である腸腰筋の付着最上部。境界は胸椎下部

2.      左右対称性

人体は、脊柱を中心に神経系↔骨格筋系↔骨格系が左右対称となっています。そして人体は逆三角形の組合せ(脊柱は体重支持から三角形で最下部が一番大きい)。理想形は人体で一番幅が広い部分は肩幅と考えられますが、実際には体形には様々で個体差として捉えられていると思います。特に伏臥位診断の“足の長さの診断”から“下半身の逆三角形(股関節↣膝関節↣足首関節)”という上半身体重圧バランスが一点に集中する構造⇔機能なっている様に感じます。

施術ポイント→(施術圧に対する左右の足の長さを揃わせる“足の長さの診断施術”/縦方向の重力に対して施術圧は横方向となりますが、人体は様々な角度からの圧力刺激に立体的安定性がある事がホメオスターシスの一要素と考えます)

3.      体幹⇔体肢

体幹:(頭首+胴体)

体肢:(上肢&下肢)」

施術ポイント→(ギックリ腰施術は、胸椎7番!)

施術ポイント→(衣服に触れたら一旦停止!)

●考察(脊柱に潜む数字的バランス⇔物理的バランス?7&7&7/5&5&5

4.      男女差

施術ポイント→(施術の男女差)技術的には男女差はなく、施術刺激に対する選択となっています。この施術刺激は、第一印象or一般論で決まる訳ではなく「11人異なる感受性&耐久性(許容範囲内の有効刺激)」の判断となっています。

【C】神経系

施術ポイント→「末梢が正しく機能しなければ中枢機能は正しく機能しない」

施術ポイント→「良好な末梢器官情報は神経系の良好な判断命令を引き出す」

施術ポイント→「脊柱(神経系骨格系)⇔末梢器(皮膚骨格筋系)の連動性」

施術ポイント→「この身体連動性を認識確認改善出来る足の長さの診断施術」

施術ポイント→「上記施術内容は、自律神経反射を整える左右の繰返し施術」

施術ポイント→「そして潜在的歪み改善の促進効果のある姿勢反射施術応用」

※施術ポイント→(足の長さの診断施術↣頸部)診察学からみた施術のコツ参照

【D】骨格系

●[造語の説明(骨盤結合線)]骨盤結合線は「仙骨最上部の岬角~恥骨結合中央部を結ぶ正中径“①解剖学的結合線+②産婦人科的結合線+③対角真結合線+④外結合線”」を合わせて表現してみました。「腰椎付け根~腸骨稜で行われる“恥骨方向への施術圧(骨盤結合線方向への施術圧)”」をこの一言にまとめてみました。

①解剖学的真結合線:岬角中央~恥骨結合上縁中央

②産科的 真結合線:岬角中央~恥骨結合後面の最短距離

③対角  真結合線:岬角中央~恥骨結合下縁

④外    結合線:5腰椎棘突起先端~恥骨結合上縁中央

⑤骨盤   誘導線:仙骨3番から尾骨先端~恥骨結合中央(骨盤軸/産道の膝)

⑥骨盤傾斜(60度):解剖学的結合線↔恥骨下縁の水平面で形成される角度(地面水平面に対する仙骨傾斜)。

施術ポイント→(歪みの上行下行がある様に“施術効果の上行下行効果”を上手く実現する事!)。その中心が骨盤(上半身⇔骨盤⇔下半身)

施術ポイント→(人体背部の施術Ⅰ/施術の主体としている理由)脊柱直立という人体背部構造的機能的改善、浮腫改善&循環改善&体温上昇でスッキリ感が現れる代謝改善

施術ポイント→(人体背部の施術Ⅱ/足の長さの診断施術+姿勢反射施術応用)左右の自律神経反射活性&脊柱に能動作用する骨格筋凝り改善+その促進作用

施術ポイント→(人体背部の施術Ⅲ/骨盤療法)特に骨盤療法足技の特徴は「施術部位(骨&筋)」「施術角度」「足の動かし方」で効果が異なります。

施術ポイント→(施術の違いⅠ/上肢施術&下肢施術)上肢施術には、姿勢反射施術応用の効果はありません。自覚症状患部に対する直接的施術が主体となります。

施術ポイント→(施術の違いⅡ/肩関節&股関節)肩関節施術の主体は、ROM施術応用。股関節施術の主体は、仙腸関節。

施術ポイント→(施術の違いⅢ/肘関節&膝関節)肘関節施術の主体は、前腕部。前腕部掌側施術はしっかりとした圧力。膝関節施術の主体は、足の長さの診断施術+姿勢反射施術応用の組合せ(日本人&正座)。

施術ポイント→(施術の違いⅣ/手首関節&足首関節)共通の施術ポイント部位は「平面関節(手根骨&足根骨)」施術の違いは上記同様、更に「手首掌屈は親指可動域に注目しており、足首はアキレス腱&ヒラメ筋の凝り&浮腫改善を主体としています(手首足首背屈は関節甲側を痛め易いので注意しています)」。

【E】皮膚骨格筋系

中川整体では骨格筋を一般的施術対象としています(神経系⇔骨格筋系の歪み改善/人体表層からの歪み改善)。皮膚は、表皮+真皮層(神経血管)+皮下脂肪層があり、皮膚はその下の組織と結合しています。

施術ポイント→垂直圧は、深部に届きます「指圧or掌圧(施術面積↔圧力の関係で施術効果が異なります)」

施術ポイント→斜め圧は、表層の引き違い「皮膚伸展(真皮層の神経血管に作用させる様に骨格筋を土台にして結合部を引き違いにします)」

施術ポイント→斜め圧は、表層の引き違い「皮膚伸展(脊柱直上(椎骨棘突起部)は、直接骨膜に作用していると思います」

【F】循環器系

※施術ポイント→(体内利用障害改善/施術の基本)『血管+自律神経系の外部環境である皮膚骨格筋⇔骨格系の歪みの影響“体内利用障害改善(物質↔刺激)”』

※施術ポイント→(浮腫改善)その特徴的部位が「背中」「膝下」になります。

※施術ポイント→(動静脈圧迫法)体表からの圧迫は、並走する動静脈を同時に押さえており、血流圧迫停止でも心臓拍出量は同じ、流れ難い分、流れなかった部位へ流入&圧迫開放後の血流変化。

【解剖学からみた施術のコツ(全文)】

≪はじめに≫

「解剖学からみた施術のコツ」は、整体師の私が臨床(変化する人体)から教えられてきた内容となっていますが、文章作成の過程で新しい考え方&文章表現も出来るのではないか?という期待も含め、簡単で偏りがあるかもしれませんが、施術上注目している解剖学用語で構成する文章として試みてみました。

解剖学のキーワード→『各種構成段階別の構造⇔機能⇔代謝(物質↔刺激)』

※施術のコツ→(一番効果的な施術法の選択)キーワードを考えた一番効果的改善方法は?細胞改善?組織改善?器官改善?中川整体は「神経系⇔皮膚骨格筋系⇔骨格系」からの改善です。ここに記載するのはあくまで中川整体一般基準。人体&症状を様々な角度から考える必要があります

――目次――

A.人体の構成(細胞。組織。器官。系統。個体)

B.人体の概略(上半身下半身。体幹体肢。左右対称性。男女差)

C.神経系

D.骨格系

E.皮膚骨格筋系

F.循環器系

 【A】人体の構成「細胞。組織。器官。系統。個体」

人体の構成は『細胞↔組織↔器官↔系統↔個体』。この構成段階別の『構造⇔機能⇔代謝(物質作用↔刺激作用)』。この3者は、相互に支え合いながら生命誕生から生涯に渡り変化し続け健康状態を維持していますので、各構成段階別に細胞の状態&組織の状態・・・を考える事は、患者さんの健康状態推察として「各年代別の各構成段階別の健康&病理の推移」が、段階的改善経過&予後等の全体像を考える事になると思います。

1.      細胞:『人体の細胞外液中で生存出来る最小単位』

2.      組織:『同一細胞集団が非生命体と形成している』

多細胞生物である人体の特徴は、細胞外液ですが、この細胞外液中で生存出来る最小単位が『細胞』。細胞内の構成は「生命体+非生命体(原形質+細胞封入体/原形質は細胞内液中のみ生存可能but電子顕微鏡レベルでは生命体&非生命体の違いは然程厳密ではない様です)」。細胞の活動は「豊富な栄養素を含んだ細胞外液⇔細胞内液の交流」によって活性化し、自ら分泌物を出し、その分泌物により必要物質を周囲に組合せ「組織」を形成致します。この組織は「上皮組織&結合組織&筋組織&神経組織」に大きく分類されますが、様々な組織は「特殊な構築⇔機能⇔代謝」を営み人体を支える事になります。また組織は「硬組織(骨)&軟組織(骨以外の全て/血液も含まれます)」という分け方も出来、整体は「骨格系を支える軟組織⇔軟組織を支える骨格系」を考える事になり、その特徴的構造が「脊柱を中心軸とした神経系⇔運動器系(骨格系↔骨格筋系)」「硬組織病変↔軟組織病変の関係をどの様に考えるか?」となります。

3.      器官:『1種類or複数組織で構成される構造体』

4.      系統:『同一目的の器官連結+その合理的連動』

5.      個体。『各種構成段階別の構造は統一性を持つ』

個体の構造⇔機能⇔代謝の基本形は「神経系⇔器官」。この個体の全体像が「脊椎動物(脊柱を中心軸にした神経系⇔運動器系/良好な生理的環境↣自然治癒力の構造軸は脊柱)」。

※施術ポイント→(各種構成段階別の構造⇔機能⇔代謝)その中心軸となる人体背部「脊柱神経系⇔器官」

※施術ポイント→(人体背部観察

伏臥位人体を背中側から観察すると「体表から皮膚↔筋膜骨格筋↣骨膜骨関節の緩いor強固な結合」となっており、脊椎動物としての人体背部は「凝り&歪み)」が特徴的で個人差もあり施術による変化も様々の様です。人体背部については未発達を指摘されている事もあり、それは人体背部の生理的環境は良くない(完全を維持する事は困難)事を意味しており、直立二足歩行を行う人類は重力圧体重圧に弱く、そこに人体背部施術を行う重要性があると考えられます(脊柱を支える神経系⇔運動器系は弱く未発達?脊柱は神経系を内蔵しており、人体背部の神経系⇔運動器系を含めた生理的環境を改善活性化する事は人類の健康状態↣未発達である身体的精神的社会的健康状態を改善向上する基礎になると考えています/人間は100%完全な発達を維持し続ける状態ではないので皆未発達、様々な問題の医学的解釈↔医学的解決。)。

※施術ポイント→(個体への施術

個体への施術「人体&人間&脊椎動物&哺乳動物…」等、捉える角度により様々な生命活動が見えてきます。その構造⇔機能⇔代謝(交流)を考え対処する事が大切ではないか?そこから健康という全体像が見えてくる様に思います。『脊柱を中心軸とした神経系⇔運動器系への施術は、直立二足歩行を行う脊椎動物を考える事になります』。それは「人体反弓(脊柱直立する為の人体背部の緊張)」を考える事になり「施術の物理的作用⇔神経反射を考える」事になります。●考察(個体/哺乳動物)良好な妊娠出産育児は「母体の神経系+内分泌系」が基礎となります。脊椎動物である人間の妊娠出産育児は、骨盤を緩める為にリラキシンというホルモンが作用し出産後は良好状態に戻る必要があります。妊娠前の施術によりバランスの良い脊柱骨盤へ改善し、妊娠中の施術は腹部骨盤部を除いた上半身上部凝り改善+膝下浮腫改善で自律神経+全身循環を良好状態に導き、出産後は骨盤が元に戻ろうとする力をバランス良く促進致し、この心身の安定状態が「育児(お子さん↔母親という人間関係)」へと繋がり、また心身の疲労を解消致します。このリラキシンによる骨盤変化を利用した改善→育児中に生ずる症状改善を健康向上へ導く施術過程は『男性にはない利点(性差医学&性差医療)』と言え、特に育児中の身体ストレスは症状改善バランス改善を維持する事により妊娠前より「体力向上+健康状態向上」へ導く事が出来ます。

※施術ポイント→(部分的施術⇔全身的施術

『整体は全身を整える施術。しかし施術は部分的』。この部分的施術を「全身療法」として組み立てる方法が『①左右上下の繰返し』『②足の長さの診断』『③姿勢反射施術応用』。『①左右上下の繰返し』人体は部分部分の立体的バランス。部分的施術を左右交互に繰り返し、自律神経反射の左右バランスを整える事により全身を良好な立体的バランスへ導く方法で、一般的施術では人体背部を中心として行われます。『②足の長さの診断』「下半身の歪み(神経系の左右非対称緊張⇔骨格筋系の収縮凝り⇔骨格系の受動的歪み)」が視診に顕著に現れる「踵部(人体縦軸の末端部)」を診断しており「踵末端部は人体↔空間(左右対称性が診易い部分)」となっており「人体縦方向に走行する神経系の左右対称性を部分部分の施術で整える事」で「部分的施術が全身療法」となります(臥位施術に於いて施術11手診断致します)。『③全体⇔部分への施術効果促進療法として“姿勢反射施術応用”(臥位⇔起立の繰返しは全身に作用している重力圧方向縦横繰返し)』があります。臥位施術で左右バランスを整え起立する事は、新しいバランスによる起立という新しい神経⇔骨格筋系を引き出し、再度臥位施術を繰り返す事で、積極的に潜在的歪みを施術し、人体立体的バランスを良好に整えます。

 【B】人体の概略「上半身⇔下半身」「左右対称性」「体幹⇔体肢」「男女差」

1.      上半身⇔下半身

上半身⇔下半身の境界:(一般用語)上着を脱いで上半身裸になるベルトライン。境界は骨盤上縁

上半身⇔下半身の境界:(一般用語)臥位から上半身を起こす動作は股関節屈曲。境界は骨盤下部

上半身⇔下半身の境界:(平面関節)骨格系の軸骨格である仙骨と下肢骨の寛骨。境界は仙腸関節

上半身⇔下半身の境界:(骨格筋系)股関節の屈曲筋である腸腰筋の付着最上部。境界は胸椎下部

参考:軸骨格は、頭蓋骨顔面骨+脊柱+肋骨+胸骨剣状突起。個人的解釈として「仙腸関節」「胸椎下部(胸椎12)」がありますが、この部位は広範囲に広がる人体背部筋=僧帽筋付着部位(頭部肩甲骨鎖骨~頸椎1番~胸椎12番)」でもあります。

因みに「神経系は胸椎12番が境界(下肢筋を支配する腰神経仙骨神経が現れます)」「循環器系は第4腰椎で腹大動脈が左右に分かれ、仙腸関節部で更に分かれ骨盤&下肢を走行します」。

●考察(上半身⇔下半身を体幹部⇔下肢の関係でみた場合)

「体幹部;人体正面の腹筋は肋骨~恥骨に付着して腹部全面を覆う」

「体幹部;人体背面の広背筋は骨盤~上腕骨(肩関節近く上腕骨付着)」

一般用語広義の意味で骨盤は上半身になりますが、上半身は体幹部or胴体の解釈の違いで「骨盤部は異なる見解」となり「体幹部では骨盤背面の臀筋は下肢になります」。

「下肢;骨盤背面の臀筋は骨盤~大腿骨(股関節近く大腿骨付着↣広背筋に似ています)」

「下肢;骨盤背面の臀筋は骨盤~大腿骨で股関節を動かす下肢」

「下肢;上記より骨盤正面は体幹部&骨盤背面は下肢」

●中川整体では、骨盤を施術上の人体解釈として胴体に入れています。(※施術ポイント→運動器系としての胴体参照)。

2.      左右対称性

人体は、脊柱を中心に神経系↔骨格筋系↔骨格系が左右対称となっています。そして人体は逆三角形の組合せ(脊柱は体重支持から三角形で最下部が一番大きい)。理想形は人体で一番幅が広い部分は肩幅と考えられますが、実際には体形には様々で個体差として捉えられていると思います。特に伏臥位診断の“足の長さの診断”から“下半身の逆三角形(股関節↣膝関節↣足首関節)”という上半身体重圧バランスが一点に集中する構造⇔機能なっている様に感じます。

※施術ポイント→(施術圧に対する左右の足の長さを揃わせる“足の長さの診断施術”Ⅰ)縦方向の重力に対して施術圧は横方向となりますが、人体は様々な角度からの圧力刺激に立体的安定性がある事がホメオスターシスの一要素と考えます。

※施術ポイント→(施術圧に対する左右の足の長さを揃わせる“足の長さの診断施術”Ⅱ)その緊張+凝りの歪みを踵部で診断し、伏臥位施術11手、足の長さが揃う様に施術を行いますが、その部分的左右対称性バランスは良好な人体立体的バランスへ導く為の一つの要素で、良好バランスが日常生活の中で更に自動調節され良好変化する事になります(施術は、元に戻ろうとする力を上手く応用します/一時的歪みは元のバランスが良いので直ぐ改善されますが、自病の様な場合は歪みに戻る力が強いので定期的施術が必要になります)。

3.      体幹⇔体肢

体幹:(頭首+胴体)

体肢:(上肢&下肢)」

●参考(体幹部にある4つの体腔)「①頭⇔脊柱(内部に中枢神経&造血器官)」「②胸腔(横隔膜上部/心臓肺が入る)」「③腹腔(横隔膜下部/呼吸器系以外の様々な臓器)「④骨盤腔(S状結腸&直腸&膀胱&精嚢&子宮卵巣/腹腔下部は特に骨盤腔と呼ばれています)」。

●考察(体幹部⇔胴体)「体幹部は、軸骨格+骨格筋系で形成されています(軸骨格は、頭蓋骨顔面骨+脊柱+肋骨+胸骨剣状突起/全て平面関節で連結。脊柱を中心軸とした軸骨格は平面関節の集合体)」「胴体は、頭首&手足尾を除いた体幹部」。体幹部の神経系⇔運動器系(骨格系骨格筋系)の連結連動は「軸骨格運動器系という人体の静的動的姿勢の基礎」となり、更に胴体はその基礎になると思います。胴体は頭首を除くので神経系を除いて考えると「胴体は、物理的機能的中心体(運動器系の中心体)」と考えています。「物理的(頭首1+肩関節2+股関節2という5つの円運動を支え動かす重量のある立方体)」「機能的(胴体は頭部頸椎+肩甲骨+骨盤寛骨と連結する事により、上肢骨下肢骨の骨格筋と連結連動)」。この「胴体は二分割する事が出来る(胴体上部⇔胴体下部)」と思います。「(胸部)胴体上部は、重量のある頭首+上肢の固定軸(肩甲骨は骨格筋で体幹部と連結、その固定軸となる脊柱範囲は動きの少ない胸椎1~7番/胸椎1~7番は、重量のある頭首+上肢という3つの円運動中心軸+心臓肺を保護+肋骨と共に呼吸運動)」「(胸椎7番から下の)胴体下部は、胴体上部を支柱+下半身運動との連結連動(“動きの少ない胴体上部↔動きの大きい腰部下肢”との連結部位が“胸椎7~12番”)」。

※施術ポイント→(ギックリ腰施術は、胸椎7番!

この様な場合、施術体位は『患者さんの楽な体位から開始する事』ですので、患者さんに選択して頂きます。“側臥位施術から開始した場合、脊柱指圧で疼痛発症部位が何所の椎骨から有痛無痛の境界となるのか?”が施術上重要となり、その最上部が『胸椎7番』の様です。「施術開始は、肩甲間部胸椎23番位から静かにゆっくり始めます」そして「有痛部位⇔無痛部位の境界線」を確認し、無痛部位から緩め&無痛範囲を広げ、有痛部位を腰部骨盤部に限局化する様に継続致します。激痛炎症部位の腰部骨盤部は施術出来ないので『ギックリ腰は、側臥位で首肩背中の施術(連結部位“胸椎7~12番を緩める事)』が重要となります。ギックリ腰発症原因は、弱かった腰部に首肩凝り等上半身の凝り緊張が波及して発症している事もあります。

※施術ポイント→(衣服に触れたら一旦停止!)参考(側臥位、胸椎7番からの施術)①衣服に触れたら施術動作を一旦停止します②そこから施術開始ゆっくり静かに椎骨に触れます③椎骨硬さを感じる程度に施術圧を加え、椎骨を把握する状態にしますが、この時脊柱がしなり激痛に響く様になり非常に注意が必要で、痛む様であれば上部へ移行し無痛範囲を特定します。激痛が発症する部位は施術出来ないので、無痛部位でも過緊張状態となっていますので無痛範囲を緩めます。有痛部位との境界線が下行しますので、更に施術を継続し腰部骨盤部へ限局化する様に施術を進めます。下降する改善が停止した所で座る動作を行い、激痛改善程度を判断し他の体位が出来るか?試み、他の体位が出来れば改善方向にあるので適切な施術選択により施術継続→出来なければ側臥位施術を継続しますがこの時姿勢反射施術応用となっていますので、或る程度施術を継続してこの動作を行い、改善程度の様子を診て今後の施術検討or痛み止め注射等病院治療をお勧めする事にもなりますが、施術開始段階でどの体位でも静止姿勢を保てない激痛状態では施術は無理なので救急搬送となります。

●考察(脊柱の歪み。体幹上部の歪み。体幹下部の歪み)

①脊柱:中枢神経+造血組織を内部に入れた脊柱は、骨膜&靭帯&骨格筋により立体的に固定され「バランスのとれた一直線の重心線+頚部&腰部骨盤部の生理的湾曲」を形成していますが「伏臥位脊柱診断(足の長さの診断)では正中線(頸椎7番~仙骨を一直線とする仮説線)に実際の脊柱線を比較」致します。この脊柱の歪みに強く作用しているのは、脊柱運動に強く関与している骨格筋群(脊柱短筋群&脊柱起立筋群等)で、その起始停止&作用から伏臥位視診触診より左右傾斜&左右回旋&凹凸が診られ、それは3つの歪み「脊柱全体の大きな歪み(肩下がり&丸背)」「椎骨数個ずつの歪み(クネクネとした曲がり)」「椎骨11個の歪み」として判断出来、中には「施術即診断(側臥位脊柱施術)」で脊柱歪みを判断出来る事もあります。この「椎骨11個の歪み」として椎骨一カ所が陥凹している場合は、神経伝達が悪く自覚症状が無くても末端器官の活動は弱くなっていると考えており、この前後の歪みは「椎骨数個ずつの歪み(クネクネとした曲がり)」として現れている事もある様ですが、周囲の骨格筋が凝って強く隆起している為、陥凹している様に診える現象もある様です。また「伏臥位脊柱診断(足の長さの診断)」に於いて、一見して「仮説正中線⇔実際の脊柱線」が一致していても立体的過緊張により真っ直ぐになっている事もあり、施術すると様々な骨格筋走行による立体的過緊張が緩み全体的にアンバランス緊張となる為、上記3つの歪みが出現する事もありますので再度整えます(要するに複雑な歪みを持っている部分は“基本的歪み形状⇔一時的歪み形状or潜在的歪み”があると言えます)。この「脊柱の歪み(脊柱↔骨格筋の運動器系)」は誰にでも存在し「脊柱支柱運動の合理性の弱さ」を意味すると考えられますが「大切な事は、神経系⇔器官の活動」で良好で自覚症状を含め日常生活に支障がなければ問題はありませんが、実は自覚症状が無くても「人体の生理的環境」は十分ではなく、そこに「個人差のある健康状態」があり「脊柱合理性⇔生理的合理性を向上させる施術」の必要性があると考えられます。この脊柱歪みの原因に「①組織形成(細胞活動力に支えられる様々な物質の取り込み内容)」「②様々なストレスによる生理的活動低下(体外環境ストレス⇔体内環境ストレスが重なり回復出来なくなった自律神経反射低下or骨格筋の凝り等)」「③必ずしも立体的バランスを維持し続けているとは限らない成長発達過程」があると考えられ「子供の施術の大切さ↣疲労回復↣職業病スポーツ障害等↣老化防止(予防施術↔改善施術↔健康増進施術の必要性)」があると思います。§参考(成長発達過程)人体は常時バランスのとれた状態を維持し続けている訳ではなく、この条件を元に人体は成長発達する事になります。身体の成長発達過程の場合、部分部分成長発達の時期&程度は異なる為「良好な指向性を持ったアンバランス状態を維持する事」が大切となり、それは子供の成長期だけではなく筋肉を発達させるトレーニングも同様で、生理的不完全状態を意味する歪んだ組織発達は改善しながらの発達もあれば残してしまう事もあり筋トレしても発達しない事もある様です(骨格筋脱力状態での生理的改善=自律神経活性化による循環改善を施術で行います)。

②体幹上部:体幹上部は「肩甲骨下端の胸椎7番から上部」と考えています。その範囲は「脳から下へ伸びる神経系上部/生命維持に最も重要な脳+心臓+肺臓」を保護活動させており、特に胸郭部は「心臓肺臓保護」の為、肋骨↔椎骨の椎肋関節の呼吸運動は行えるが、保護の目的では動かない様になっている脊柱部位となっている様です。この「体幹上部」は施術上「頭部頸椎上部/頚椎下部/胸椎上部(頸椎7番~胸椎1番~7番)」に分けてみており、足の長さの診断施術では「頸椎上部(乳様突起~頸椎3番)」に注目しており「伏臥位顔の向き&乳様突起に付着する胸鎖乳突筋施術」では其々違いがある様です。§参考(頸椎上部施術)伏臥位で行われる「足の長さの診断施術の流れ」は、「乳様突起+頸椎3番の左右同時施術(片手鷲掴みで行う両側同時施術なので顔の向き変化促進作用と考えられ、足の長さが揃う顔の向き診断決定)」「左記、顔の向きで、片側胸鎖乳突筋施術を左右交互に繰り返し、足の長さの変化を安定させます)」。この様に「頸椎上部」では2種類の変化を診ており、腰部骨盤部では骨盤結合線圧&2種類の仙骨施術&臀筋施術を主体に診ています。

③体幹下部:体幹下部は「胸椎7番から骨盤」と考えており、この「体幹上部⇔体幹下部」の境界線&境界帯をどの様に解釈するか?となります。「体幹下部で可動域が広いのは腰椎」「その上部の胸椎7番~12番が可動域の少ない境界帯」として考えられ「胴体固定部位の肩甲間部↔(境界帯)↔骨盤部」となっています。●考察(骨盤)厳密に考えてみると「骨盤は、固定部位↔可動部位の組合せ?」。固定部位は腰椎5番&腸骨、可動部位は恥骨坐骨。股関節臼は腸骨恥骨坐骨で出来ており、仙腸関節は仙骨腸骨の平面関節で不動関節という呼び名があり、可動域の少ない脊柱平面関節群に入ると思います。●考察(脊柱に潜む数字的バランス⇔物理的バランス?7&7&7&7/5&5&5)『参考;頸椎7個+胸椎12個+腰椎5個+仙骨1個(仙椎5&仙骨孔4個)』。体幹上部である「頸椎7番+胸椎7番(肩甲骨下端)」の下部は、「7個」「5個」の交差部?となります。「7&7&7&7;頸椎7個⇔胸椎7個⇔(a胸椎8番~腰椎2番=7)⇔(b腰椎3番~仙椎4番=7個)」として考えた場合「a腰椎2番は、胸椎9番から始まる中枢神経腰膨大部が終了し終糸発生位置(胸椎9番~腰椎2番迄の中枢神経腰膨大部は下肢に豊富な神経を供給)⇔b仙椎1番~4番は、坐骨神経叢&副交感神経位置」という解剖学的意義になります。そして「腰椎から7番目の仙椎2は、仙腸関節最多発生位置(上半身⇔仙腸関節⇔下半身)」となり「仙腸関節下縁に位置する股関節上縁」となり「仙椎2番水平面~股関節上縁水平面の差は、女性>男性の様に見受けられます」。「頸椎7番」はヒポクラテスが注目した最も硬い骨(頸椎6番は椎骨動静脈の出入り口で脳循環支配)で、もう一つは骨盤の仙骨。胴体部の脊柱上下両端に最も硬い骨がある事になります。「胸椎7番」は「頭部~頸椎~胸椎7番(脳~神経経路~胸郭部の心臓肺臓という重要臓器保護活動)」⇔「胸椎8番から下の可動域の大きい身体部分が支柱運動」という境界部位と考えています。それに対して「5&5&5」は、体幹上部「頸椎7個+胸椎7個(肩甲骨下端)」から下部を椎骨5個ずつで考えてみると「胸椎8番~12番=5個/腰椎1番~腰椎5番=5個/仙椎5個」という数列になる様です。

4.      男女差

※施術ポイント→(施術刺激の男女差)

施術刺激は、一般的に“女性より男性の方が強め”確かに男性の方が骨格筋を鍛え強い傾向にありますが、部分的にはスポーツ障害等により弱くなっている場合もあり、また私が二十代の頃の臨床例では、外後頭隆起部指圧最強刺激はやや細め30代~40代位の女性でした(原因はホルモン?)。∴施術刺激は、第一印象or一般論ではなく、11人異なる感受性&耐久性(許容範囲内の有効刺激)。「病理としての感受性&耐久性」を考え、施術圧を決定していく事だと思います。この「施術刺激」は、2種類の判断の混合となっている様です。「①臨床経験により積み上げてきた圧力強度基準」施術者がどの様なタイプの患者さんを施術してきたか?により体得すると考えられ、触れた瞬間に決定しています。“施術圧強度をどの程度増減させるか?”は、具体的には「段階1~段階3の増減(体得した基準を元に増強3段階+減弱3段階の合計6種類)」に分けて考えています。「②患者さんの御意見に従い調整する施術刺激要素の組み立て」①により施術圧開始となりますが、必ず問診で事前に揉み返しの経験があるか?その時の施術は強い感じがあったか?普通であったか?を伺い、実際の施術圧に対する問診により強過ぎ弱過ぎ?の御意見を伺いますが、この言葉の表現の中には柔らか過ぎて弱く感じているのか?硬過ぎて強く感じているのか?という質の違いがあり「施術刺激要素を組み立てます(強度&硬度&深度&角度&速度の組み立て)。指圧硬度の場合では“柔らかな刺激は親指腹の部分&硬い刺激は指先に移行させ骨の硬い刺激をどの程度にするか?”患部深度の場合は“衣服接触の段階から意識し、皮膚(表層真皮層脂肪層)↔筋上層中層下層↔骨膜↔骨”として考えられると思います。

 【C】神経系

神経系機能は“中枢神経↔末梢神経”という脳内設定を基準とした“求心性↔遠心性の指示系統バランス”(変化に調和する人体恒常性→ホメオスターシス?)。

[形態的分類]中枢神経系は、頭部脊柱内部にあり、脳&脊髄から成ります。「脳内一定基準で末梢からの情報に適切な判断を行い、体内環境⇔体外環境との合理的適応」を図ります。末梢神経系は「脊柱外部の神経」を言い、体外情報&体内情報を中枢神経系へ伝達し、その情報に対する中枢神経系反応を末梢器官へ伝達します。[機能的分類]体性神経は意識的活動を支配し、自律神経は無意識的活動で「体内環境↔体外環境に対する調和」を行っています。§参考(脳神経)脳神経も末梢神経。脳神経は脳から発生しますが、頭部脊柱内部から出て末梢部位に分布。舌咽神経(咽頭&扁桃腺&舌)迷走神経(臓器)副神経(頭蓋骨乳様突起に付着する胸鎖乳突筋&頭部~胸椎12番~鎖骨肩甲骨に付着する僧帽筋)は共に頭蓋骨頚静脈孔を出て各部位へ分布します。●考察(形態;神経系&脊椎動物)『中枢神経系⇔末梢神経系(求心性神経↔遠心性神経』。その機能的構造は「神経系⇔器官を支える脊椎動物」この「身体↔精神のホメオスターシス(恒常性が形成する良好状態)」は「無意識的活動⇔意識的活動」により「健康的行動(個人↔社会)」として現れる事になります。この基礎となる個人の健康状態は「細胞↔組織↔器官↔系統↔個人という構成段階別の独立した良好な生命活動の統一」それは「その病理は複合的」として結び付き「施術は、神経系(自律神経系)⇔運動器系の良好改善を基礎」として「施術は、脱力状態に於ける生理的機能を良好改善」に致します(安静時生理的活性⇔活動時生理的活性の相乗作用)。

施術ポイント→「末梢が正しく機能しなければ中枢機能は正しく機能しない」

施術ポイント→「良好な末梢器官情報は神経系の良好な判断命令を引き出す」

施術ポイント→「脊柱(神経系骨格系)⇔末梢器(皮膚骨格筋系)の連動性」

施術ポイント→「この身体連動性を認識確認改善出来る足の長さの診断施術」

施術ポイント→「上記施術内容は、自律神経反射を整える左右の繰返し施術」

施術ポイント→「そして潜在的歪み改善の促進効果のある姿勢反射施術応用」

●考察(仮説正中線⇔脊柱線⇔重心線)「足の長さの診断は、施術刺激に対する両踵位置の比較」。その差が神経系⇔骨格筋系の左右アンバランスとなっており、診断内容は「頸椎7番~仙骨迄の仮説正中線⇔実際の脊柱線を比較(その差が骨格系アンバランス)」。そして「足の長さの診断施術(神経系⇔骨格筋系の立体的バランス緊張を整える事を目的とした“左右の繰返し施術による伏臥位左右対称性改善)」があり「姿勢反射施術応用は、臥位⇔起立という神経反射変化を応用した促進効果」となり、この「施術(自律神経左右対称性+骨格筋組織改善+良好な指向性を持った姿勢反射)」は「様々な姿勢に於ける重心線(仮説正中線⇔実際の脊柱線一致/一直線上の脊柱⇔下肢)」があります。●考察(重心線)頭部微動のある人間は「頭部安定重心線⇔脊柱直立の重心線⇔直立姿勢の重心線(上半身⇔下半身)」を基礎として「様々な静的動的姿勢に於ける重心線の安定性」が求められていますが、そのバランス力には個人差があり、そこに「良好な求心性情報による遠心性バランス力(末梢⇔中枢)」があります。●参考(重心線&ブラウンフィシェルの姿勢)前傾姿勢には“ブラウンフィシェルの姿勢”があり、矢状面(側方面)耳~肩関節~仙骨前上縁~股関節~膝関節~足部矩形(踝)ですが、中川整体では全て骨を中点として「耳を“耳の後ろにある頭蓋骨の乳様突起(胸鎖乳突筋付着部)”」としてみました。この神経系⇔骨格筋の重心線バランス機能は、様々な静的動的姿勢という骨格軸を調節しています(運動姿勢の知識+訓練により姿勢反射は合理的機能へ)。●考察(重心線安定姿勢&ライトタッチ)「介助者or物に指先を軽く触れさせると姿勢反射バランスは安定します」それは足底部にも言え、女子体操の平均台を安定して歩行するには足底部親指側を平均台に軽く滑らせて歩く様にすると安定します。このライトタッチ安定性(姿勢反射)は、11人異なる歪みの影響を受け、全員同じ安定性とは言えませんが「神経系⇔骨格筋⇔骨格系のアンバランス改善」により良好になっていくと考えられ「静的姿勢安定⇔&動的姿勢安定」へ繋がる基本的要素と考えられます(その施術方法が“足の長さの診断施術+姿勢反射施術応用”)。●考察(施術で変化する身体動作/起立動作診断→姿勢反射の動的診断)『伏臥位足の長さの診断施術後、一時起立して頂く時、背後からの視診で“起立動作姿勢”を観察する事が出来ます』起立動作姿勢→伏臥位から起立直立姿勢になる迄の起立動作姿勢は、通常は滑らかな身体動作となりますが、皆さん同じではなく、僅かに身体の使い方に個体差があり、特に動かし難い身体を使う場合、顕著となる様です。それは『足の長さの診断施術』で、今迄使用していた「神経系⇔骨格筋系(圧力刺激に対する自律神経反射左右非対称性⇔滑らかな関節運動連動性を阻害する骨格筋系の様々な部分的凝り、即ち筋線維11本の異なる収縮性+その集合体となっている一つの骨格筋の歪んだ収縮/脊柱骨格筋群の凝りは柔軟な脊柱連動性固定状態)」を緩め整えると「起立動作は変化していく」様です。この現象を施術に応用したのが『足の長さの診断施術⇔姿勢反射施術応用の繰返し』で、これは「施術効果確認&施術部位判断」となり『施術即診断⇔診断即施術』となっています。施術効果がある場合は、起立動作が滑らかになりますが、「部分的に滑らかではない背中の動き」が出現した場合、この部分に施術を行い“再度起立動作で滑らかになっているか?”を判断致します。また、「歩行時に患側肩が下がる“トレンデレンブルグ現象”」がある場合等では、歩行動作の確認変化を確認す事もあり「起立動作診断+歩行動作診断」となります。●参考(座位静止姿勢)「正座時の左右膝位置が揃っているか?(一般的に即改善&定期的施術で維持力)」

この正座時膝位置の改善は、姿勢を変える点では姿勢反射も関与していますが「足の長さの診断施術」だけで効果があります。しかし「正座柔軟性改善は、姿勢反射で促進効果あり」と考えています(単に足の長さの診断施術+運動療法?臨床では姿勢反射施術応用として行ってきましたので比較は出来ません)。「正座はどの程度出来るか?(足甲部が正面向きで正座↣趾が外に開かず両踵間に臀部が入り床面に着ける事が出来る?/座位静止姿勢に至る迄の動作診断も滑らか?)」この「足の長さの診断施術+姿勢反射施術応用」で行われる「伏臥位施術⇔座位診断」は、疼痛or痛めそうで怖くて出来ない場合もあり患者さんが拒否すれば行いませんが、行う場合は無痛が条件となり“痛めない程度の無痛範囲内で様子を見る程度”となります。この「臥位施術⇔正座の繰返し」は「膝関節可動域拡大効果(上半身バランス緊張改善⇔膝)」と考えています。しかし一時的柔軟性が出現しても定期的施術で改善が進展しないという場合は、その原因を考える事になります(日常生活で膝関節ストレスが大きい?腰部凝りが強く改善されていない?等)。§「常に患者さんの身体動作から眼を離さない事が大切」の様です。

※施術ポイント→(足の長さの診断施術↣頸部

足の長さの診断施術としての頸部施術は「伏臥位」で行われます。以前は、伏臥位で顔を左右向きにして後頭骨下部周囲の指圧を行い『足の長さの原則(右足が短くなる時は顔は左向き&反対は逆)』を判断出来ましたが、余り足の長さの変化はありませんでした。現在は「①頭蓋骨乳様突起~頸椎3番」「②胸鎖乳突筋」となりました。「①頭蓋骨乳様突起~頸椎3番の施術」は「頭蓋骨乳様突起下部~頸椎3番の按摩法(親指+人差し指で挟み揉む)」「顔の向きは、足の長さが揃う側」で行われ「足の長さの変化が停止する迄」左右の顔の向きを変え行います。例えば「胴体背部&骨盤部の施術」で足の長さに変化があまり出現しなくても「乳様突起~頸椎3番施術」で足の長さが大きく出現した場合、その変化改善が主体となり、そのバランス変化に「胴体背部&骨盤を馴染ませる施術(足の長さが少し変化する)」となる場合もある様です(現在、整体と言えば骨盤。しかし人体の特徴は、頭部⇔骨盤にあるとも言われています)。次は「②胸鎖乳突筋の施術(顔の向きは足の長さが揃う左右どちらか&4本指で軽く押さえる様に)」を行いますが、注意点としては『強い施術刺激で過緊張を残さない事が重要(頚部は、神経系高位であり、頚動脈プラーク↣血管内栓子の可能性もあります)』。施術方法は「骨格筋だけに施術刺激が加わる様に骨格筋表層中層を弱刺激でゆっくり行い、足の長さの変化だけを確認安定させる施術」としています。凝りによる辛い症状がある時は、深過ぎない様に&凝りのある部分だけを緩和する様に&他には施術刺激が及ばない様に行う必要があると思います。①②両者の施術は、乳様突起を共通部位とした施術ですが、やはり施術部位が微妙に異なる為、足の長さの現れ方も異なる様です。●現象(足の長さの診断原則に反した頚部施術)足の長さの診断では『足の長さを揃わせる“顔の向き(頸椎回旋方向刺激)は、施術圧刺激に優先されます”(左足短は右向き&反対は逆)』。しかし施術圧刺激で足の長さが大きく出現する場合では、その限りではない現象もある様です(胸鎖乳突筋施術で確認)。その時の施術は「伏臥位+乳様突起~頸椎3番の按摩法(右足短+顔左向きで、原則通り足の長さが揃う)」→「顔左向き+左胸鎖乳突筋施術で右足短となる(顔左向き刺激が優先される為、右足短は出現しないはず)」しかし、出現しましたので、施術を左右繰り返してみると出現しなくなりました(右足短の状態は続いていました。しかし診断↔診断の間に一瞬の変化があったのでしょうか?)。●考察:(乳様突起⇔脳神経)ここで課題にしたいのは「頭部側頭骨の乳様突起(左右の耳たぶの直ぐ後の突出した骨/左右にあるので頭蓋骨部水平位目安になります)」。この乳様突起には「胸鎖乳突筋+脊柱起立筋群(頸椎部)」が付着し「頭部~頸椎123番に付着する筋群と共に頭部の円運動」を行っています。この頭部頸椎円運動は、球関節の肩関節と合わせて上半身上部の3つの円運動となり「体幹上部(肩甲骨下端から上部&脊柱範囲は頸椎7個↔胸椎7個としました)」が支えています。乳様突起付着で表層筋には「胸鎖乳突筋(胸骨鎖骨⇔頭部)/僧帽筋(頭部~胸椎12番⇔鎖骨肩甲骨)」があり、この両者に共通した神経支配は、「副神経(12個ある脳神経系の一つ)」。この顔面部より下方に走行する脳神経は「副神経&迷走神経」。両者は一体となって、2枝に分かれ「胸鎖乳突筋&僧帽筋に分布する枝/迷走神経として重要臓器に分布する枝」となります。因みに迷走神経は副交感神経系最大。自律神経は、交感神経系&副交感神経系に分かれ、交感神経系は脊柱の胸部腰部骨盤部(仙骨部尾部)から発し、副交感神経系は内臓神経とも言われ、脳&骨盤部仙髄から発します。迷走神経の脳からの経路は、延髄↣頚部↣胸部臓器(心臓&肺臓)↣食道付着↣腹部臓器(腹部臓器の迷走神経は交感神経と混ざり追跡は不可能の為、この“迷走”という名前があります)。

【D】骨格系

&骨格系]骨は「硬組織」と言われ「軟組織(骨以外の組織全て)と組み合わさる事により「関節」を形成し、様々な骨の連結により「骨格系」となります。骨格系の働きには「支柱&造血」があり、支柱は外形保持&体腔形成&内臓保護&骨格筋収縮に伴う受動的運動、造血は赤血球&白血球&血漿板を産生しています(血小板は止血作用がありますが、ミトコンドリアを介し糖代謝にも関与)。[軸骨格&付属骨格]骨格系は「軸骨格+付属骨格」に分類されます。軸骨格は「頭蓋骨+脊柱+肋骨+胸骨&剣状突起(胸骨下部先端部の小骨)」で構成され「脊柱は、軸骨格の中心軸」となっています(脊椎動物)。この軸骨格の連結は全て「平面関節」となり、その為、様々な関節がある中で「平面関節は最も多い関節」となります(軸骨格は平面関節の集合体)。付属骨格には「上肢骨&下肢骨」があり「軸骨格↔付属骨格の連結も“平面関節”」となります。「軸骨格↔上肢骨の連結」は「胸骨↔鎖骨(胸鎖関節)」ですが強固な連結は「上肢骨(鎖骨&肩甲骨)に付着する骨格筋群の固定(上半身の固定)」となり、軸骨格↔下肢骨の連結は「仙腸関節(脊柱最下部の仙骨↔骨盤の寛骨腸骨部)」となり、「骨盤↔下肢骨の連結」に於いても骨格筋群の連結連動があり、やはり「上半身の固定」となります。

※施術ポイント→『上半身運動器系⇔下半身運動器系(神経系⇔運動器系)』を考えた施術

●考察(骨盤の連動性⇔脊柱の連動性)骨盤は「仙骨↔寛骨腸骨部に“仙腸関節(平面関節)”」が形成され“ベアリング効果”で“すべりころがる機能”を持っています。そのベアリング効果により左右の寛骨運動は脊柱運動として伝導し、また脊柱連動性は骨盤に伝道する事になります(寛骨ツインカム⇔脊柱カムシャフト効果?)。その良好な動きが「内骨格の脊柱連動性として人体の生理的活動を維持している」と思います(神経系⇔運動器系が支える生命活動)。

●[造語の説明(骨盤結合線)]骨盤結合線は「仙骨最上部の岬角~恥骨結合中央部を結ぶ正中径“①解剖学的結合線+②産婦人科的結合線+③対角真結合線+④外結合線”」を合わせて表現してみました。「腰椎付け根~腸骨稜で行われる“恥骨方向への施術圧(骨盤結合線方向への施術圧)”」をこの一言にまとめてみました。

①解剖学的真結合線:岬角中央~恥骨結合上縁中央

②産科的 真結合線:岬角中央~恥骨結合後面の最短距離

③対角  真結合線:岬角中央~恥骨結合下縁

④外    結合線:5腰椎棘突起先端~恥骨結合上縁中央

⑤骨盤   誘導線:仙骨3番から尾骨先端~恥骨結合中央(骨盤軸/産道の膝)出産時胎児は仙骨3番迄直進し、そこで曲がり産出される。他の動物に比べて難産が多い人間は直立する事で『仙骨は沈む傾向にある(骨盤アンバランス/各真結合線の長さが違う骨格系歪み現象/硬組織歪み現象⇔軟組織歪み現象)』

⑥骨盤傾斜(60度):解剖学的結合線↔恥骨下縁の水平面で形成される角度(地面水平面に対する仙骨傾斜)。骨盤としなかった理由は、左右の寛骨は仙腸関節連結状態で左右対称ではなくなる様なので“仙骨傾斜”としてみました。この意味で全体像となる骨盤傾斜は、11つの腰椎凹凸捻転も含めた「腰椎生理的湾曲の歪み」と連動してくると考えられます(個人差のある伏臥位腰部骨盤部)。この立体的骨盤バランスは「脊柱を中心軸とした骨格系神経系⇔骨格筋系」により「上からの体重圧力⇔下からの支柱圧力という作用反作用を維持」する事になり、維持する耐久性が弱くなった場合&耐久性を超えた場合、骨盤立体的アンバランスとして「骨盤にある3つの関節+恥骨結合(腰仙関節↔仙腸関節↔股関節↔恥骨結合)」に複雑な歪みを与える事になります。

※施術ポイント→(歪みの上行下行は“施術効果の上行下行効果”を上手く実現する事!)。

この中心が「骨盤(上半身⇔骨盤⇔下半身)」。

●参考(立体的骨盤バランス/ヤコビー線)ヤコビー線は、ベルトが引っ掛かる左右に張り出した骨盤上縁で“腸骨稜”が形成する骨格系横軸。この位置は“腰椎34番”となり、可動域の大きい腰椎↔可動の少ない骨盤の境界線で負荷が大きい部位で、腰椎に非合理な体重支持運動を生じさせ「腰椎椎間板ヘルニア好発部位」となり「腰椎骨盤部の神経系緊張⇔骨格筋系凝り⇔骨格系歪みという病態」となっています。

※施術ポイント→(軟組織主体の施術)§関節を含めた骨格系に問題がある場合、必ず神経系骨格筋系を含めた軟組織にも問題があり、病態はどちらが先行したか?となりますが、施術は軟組織主体となり、施術は基本的に同じ様でも僅かに異なる施術となります(個々異なる病態に対する様々な施術法選択)。

※施術ポイント→(坐骨神経痛)『坐骨神経痛発症の最多原因は、腰椎椎間板ヘルニア』。しかし臀筋に発熱がある場合、冷湿布する部位は「発熱部位(施術刺激で急激発熱する部位“仙骨↔股関節↔坐骨範囲”が多いようです)」。また坐骨神経痛で臀筋が引き攣っている様な場合は“(後述、※施術ポイント→施術の違いⅠ/股動法)”を静かに行うと改善される事もあります。

●考察(立体的骨盤バランス/左右の寛骨の開き方の違い)骨盤診断(被験者伏臥位で左右腸骨稜に手を添える)で、腸骨稜の左右上前腸骨付近を両手で把握すると“床面に対して寛骨が立っているか?開いているのか?”の左右非対称状態が分る事があります。寛骨が床面に対して垂直以上に鋭角に腹部側に入り込んでいる状態はない様で、開いている寛骨が垂直に立ってくる現象はある様です。開いている寛骨が施術直後、変化する事は殆ど無く、年単位の施術により変化する様で、開いている寛骨が或る日突然立っています。恐らく、症状も治まり、施術を1カ月毎~辛い時だけ行う段階だったので、日常生活の中で変化した事になります。この左右寛骨の違いは「床面に対する角度の違い」「仙骨正中線から左右上前腸骨棘の長さの違い」で判断出来るかもしれません。特にこの問題は、妊娠出産により腰部骨盤部が動き元に戻る変化のある女性に現われる様です。

●考察(立体的骨盤バランス/骨盤の関節+結合/柔軟体操)骨盤には「3種類の関節(腰仙関節+左右の仙腸関節+左右の股関節)」があり「上半身⇔下半身の連結連動」が行われています。股関節の寛骨側↣股関節臼には寛骨を形成する3種類の骨(腸骨+坐骨+恥骨)があり、腸骨は骨盤上部で仙骨と連結し「仙腸関節」を形成しています。残りの坐骨+恥骨は骨盤下部となり、坐骨は大腿後側筋+大内転筋、恥骨は内転筋群+腹直筋、の付着部となっています。「座位開脚上半身前屈の柔軟体操」は、股関節屈曲運動により坐骨恥骨が後方に移動する可動域が大きい為、開脚である必要があり、内転筋伸展を主体とした大腿後側筋伸展となっておりますので、伸展痛は内転筋が主体で“大腿後側筋伸展痛がある場合は内転筋伸展痛に変わっていく必要がある?(この柔軟体操で伸展痛がある場所は個人差がある事がありますが施術が進むと内転筋痛になる様です)”全ての柔軟体操に言える事ですが関節痛がある場合は中止となります。そして「足の長さの診断」は、頸椎7番~仙骨尾骨の延線上に両膝を内旋させて両踵を合わせますが、稀に2本の足が1本に感じられる程一体化している事もあります(大腿四頭筋が太く発達している場合は足の長さを診断する時の両脚矯正操作で床面に抵抗がある為、その現象を感じる事が出来ない様で、それを感じるのは大腿四頭筋発達が普通の方に限られる様です)。また内転筋+大腿後側筋の過緊張状態で下半身が浮いている様な場合もあり、両踵間1~2cmの所で両踵を持っている私の指を弾いて磁石の様にくっ付いてしまう事もありました(臨床例1人)。

※施術ポイント→(人体背部の施術Ⅰ/施術の主体としている理由)中川整体では「脊柱直立という人体背部の構造的機能的改善+スッキリ感が鮮明に現れる代謝改善の為“脊柱背中施術を主体”」に行っております。患者施術体位は「側臥位」。その一般的施術技術は「皮膚伸展型指圧による左右上下の繰返し施術(一般療法)」。皮膚伸展型指圧は垂直圧の指圧をえぐる様にした斜め圧(皮膚表面?骨格筋上層?中層?下層?→深度を考えて行います)。左右上下の繰返し施術は、左右交互に行う左右非対称圧力刺激による自律神経反射活性で、脊柱背中上部から下部へ行う脊柱背中の全体的皮膚伸展型指圧の繰返しは「歪んだ“神経系⇔骨格筋系⇔骨格系”を全体的に整え、部分的に存在する左右自律神経反射の左右非対称性(自律神経不安定)を整える事を全体的に行う事」となります(脊柱背中の圧力刺激に対する足の長さの違いという左右非対称性を整えます/神経系⇔皮膚骨格筋系⇔骨格系の同時改善)。その「物理的効果による生理的効果(自律神経反射を含めた)」は「摩擦効果による体温上昇(炎症or発熱による体調悪化に注意)+循環改善(浮腫改善)」「重力圧に対するバランス改善(過剰体重はダイエット、代謝蓄積改善も大切)」「斜め圧による皮膚筋の引き違い効果(斜め圧なので深い凝りには無効、特に腰部は骨を意識した垂直圧が重要な場合があります↣垂直圧は、床面に対してだけではなく対象部位に対する垂直圧となり、外観的には人体に対して斜め方向の場合もあります)」。§参考;御高齢者等、仰臥位を側臥位に変える事が難しい場合は「仰臥位の膝下指圧で循環改善」を主体として行います。そして「両側同時施術(対症療法)」は、左右の繰返し施術では効果が表れなかった場合行われます。「腰筋部左右同時施術圧」は、垂直圧ではなく、揉み上げる斜め圧(皮膚表面牽き違いは狙わず骨格筋中層下層を揉み上げます)。「脊柱直上揉み上げ施術」は、腰椎棘突起部骨膜を揉み上げる様に行います。両親指を重ねずに縦列させ、腰椎54番から開始し、把握する程度に骨膜に垂直圧を行い上方へ角度を変え、椎骨↔骨膜を牽き違える感じです。もう一つの椎骨に対する物理的効果は、例えば、床にボールを置き、上から掌で押さえて掌を前進させるとボールは前方回転を起こし前進しますので、これと同じ現象が現れると考えられ腰椎は仙骨側からの圧力で前方回転を起こし腹部側に押し込まれる圧力が加わり“腰部生理的湾曲方向に動かされるのではないか?”と思います。この施術により足の長さが大きく変化する事があり、足の長さの変化が止まった時or更に動きを良くしたい時等に行っています。

※施術ポイント→(人体背部の施術Ⅱ/足の長さの診断施術+姿勢反射施術応用

§参考(足の長さの診断原則)『右足短の場合は右半身施術で足の長さが揃う&顔は左向き/左足短は逆(詳しくは“診断学からみた施術のコツ”参照)』

『足の長さの診断は、必ず伏臥位』で行われますので『足の長さの診断施術も必ず“伏臥位施術”』となります。「足の長さの診断施術は、足の長さの診断原則に反する部位&足の長さが大きく現れる施術部位が何所にあるか?を発見する事」そして「足の長さの診断原則へ整え&足の長さの違いを少なく整える事」となります。通常の伏臥位施術部位の流れとしては「乳様突起頸椎3番→胸鎖乳突筋→胴体背部→腰部骨盤部」となり、その他の部位の選択は「自覚症状部位&必要と考える施術部位(他覚症状or臨床経験等)」で判断されます。施術方法は「乳様突起頸椎3番は、足の長さが揃う顔の向きで頸椎3番を指で挟んで按摩法」「胸鎖乳突筋→胴体背部→骨盤は、左右の繰返し施術」何れも一手一手診断致します(左顔向きor左半身施術で診断&右顔向きor右半身施術で診断&足の長さが揃う側で終了↣次の施術部位へ)。

姿勢反射施術応用』は、姿勢反射は完全ではない人体のバランスを調和させて姿勢を維持する反射という特性を生かした「バランス変化促進作用」です(脱力伏臥位施術で緊張凝り歪み改善↣伏臥位から起立する静的動的起立姿勢で新しいバランス緊張が生ずる↣再度脱力伏臥位施術、を繰返す。平均3回目で自律神経活性+循環改善でスッキリ感が現れます)。両者を組み合わせる事により施術効果は各段位に向上しました。

※施術ポイント→(人体背部の施術Ⅲ/骨盤療法

●考察(骨盤療法の手技&足技)。手技は施術の基本「弱刺激」で、様々な施術技術があり、圧力支点となる部分の按摩指圧マッサージ+足を持って動かす作用点を作り+その力点が人体の皮膚筋骨どの部分にどの様な施術刺激となるか?となり、更に「施術刺激要素の使い方が多彩(強度&硬度&角度&深度&速度の組合せ)」で、どの様な「物理的作用+生理的反応」を起こさせるのか?となります。足技は対症療法で手技療法と比べて多彩な施術とはなりませんが「強刺激」で、足技は踵が主体ですが、時に足底&稀に膝を使用する事があり、圧力支点となる「施術者立位+踵部使用」の場合は立位体重移動の加減(両脚に掛かる体重比率)により下半身重量+上半身体重の増減となりますが、股関節+膝関節をクッションとして上手く使用する事により体重圧増減は大きく異なりソフトになります。その為、

手技&足技」両者の違いは「施術圧重量&刺激の質」となり「物理的作用⇔施術部位との相性」を考えて使い分けます。例えば「面積↔重量の関係(慣性力/指先で強圧は慣性力があり、掌or足底で強圧は慣性力が弱い全体圧)」「施術刺激要素として硬度(例えば、肘頭は硬い&親指の腹は筋があり軟らかい等。硬度↔施術部位の関係では、仙骨の硬い部位に肘頭の硬い部分で按摩は痛くて緊張するので良くない)」。また、足技圧力使い方としては、足技で使用する踵は面積が親指より広く体重圧が掛かりますので、手技圧力が大きな骨盤+筋の硬さに負けてしまう場合に用います。足技は、足で押さず+体重の掛け方で弱刺激にもなりますが、基本的に強刺激と考えています。§考察(同じ施術圧でも手技は弱刺激&足技は強刺激)足技は、下半身重量+上半身重量がある為、手技と同じ施術圧でも被験者の動きを抑える固定圧は手技より重い(手技は上半身重量だけ)。言い換えれば、被験者は施術圧が許容限界圧or施術痛があったりした場合、身体を僅かに動かします。その時、施術者体重を押し上げる事になり、その違いを固定圧と表現致しました§参考(クッション)その為、施術を行う場合、手首関節&肘関節&肩関節&股関節&膝関節を柔らかく使用し、しっかり施術圧を加えている場合でも被験者が動いた瞬間同時に各関節が柔らかく動き「被験者の動きを妨げない様にする事が基本」となります(足技注意点↣膝の力を抜け&手技同様に足技でも被験者動きに敏感に動く様に)。§参考(膝関節クッションが正しく機能しているかどうか?確認&練習)家の柱に向かって両膝立ちします。そして片足を柱に着けます(この時踵部は床に着けた状態/片膝立ち+片足を伸ばした状態)前傾姿勢により柱に圧力を徐々に掛けます(前傾姿勢とは丸腰ではなく骨盤を立たせた状態)更にこの状態からググッと押し込みます。膝関節が柔らかく屈曲しないと“体幹上部&頭部を激しく動かす煽り運動”となり、強い衝撃が股関節に跳ね返ってきます。実際の施術に於いては、その衝撃は患者さんが受ける事になります。

●考察(骨盤療法の重要ポイント)骨盤療法は、足の長さの診断施術で行われますので「伏臥位(骨盤背面施術)」。特に骨盤療法足技の特徴は「施術部位(骨&筋)」「施術角度」「足の動かし方」になります。「施術部位3カ所(腸骨稜↔腰椎4番/上後腸骨棘/上後腸骨棘↔下後腸骨棘)」「施術角度(垂直圧&斜め圧)」「足の動かし方(回転運動&引き上げ運動)」。

    【腸骨稜↔腰椎4番(手技1種類】注意点↣片側腸骨稜足技による圧力は、床水平面に対して骨盤全体が強く捩じれる作用を持つ為(組織の元に戻る力が強い場合、施術圧力加減で骨盤捩じれ効果を施術効果に応用する事もあるかもしれませんが)手技で骨盤が捩じれない様に腸骨稜という骨格筋付着部だけの部分的施術作用を選択しています。この左右に広がった「骨盤上縁↔腰椎(横軸↔縦軸&前後軸)」施術方法は「手技主体」で「骨盤結合線方向への親指圧(親指の方が深く入る様です)」。基本姿勢は、例えば、被験者伏臥位に対して右側施術の場合、被験者右側に正面向きで膝立ち左親指を当て右親指も添えます&施術者上半身は右に傾け骨盤結合線方向に圧が加わる様に垂直圧」致します。この骨盤結合線垂直圧は、足の長さが大きく出現する事が多い様です(足の長さの診断施術骨盤療法の重要な角度!)。

    【上後腸骨棘(足技1種類)】上後腸骨棘は、腰椎↔骨盤が交差する骨盤側の角にあり「(下半身支柱である左右寛骨に対して中央にある)仙骨は沈む傾向にある(体重圧+凝り等で圧縮硬結された“仙腸関節圧縮牽き違い”)」を「沈んだ仙骨を上げるのではなく寛骨を下げる足技」となります。施術者施術体位は、例えば、右上後腸骨棘(右仙腸関節施術)であれば「伏臥位被験者の腰部右側に足先に向いた立位、施術者右足踵部を右上後腸骨棘に当て、右足を持ち、坐骨方向への圧力」を加えます。この時、右足底外側が腰椎に当たらない様に注意する事&持った足を若干上げれば仙腸関節角度が変わり施術強度増大となります。●考察“仙骨は沈む傾向にある”この状態は、仙骨が体重負荷により左右の寛骨により形成されているV字構造に押し込まれ+疲労し凝った筋は収縮し仙腸関節を圧縮(仙骨が沈む)、言い換えれば、“仙骨寛骨の正しい位置より寛骨が上がっている”。上後腸骨棘への足技は「寛骨を下げる事で仙骨↔寛骨腸骨面の位置関係を正す事になります」。●(恥骨方向ではない理由)施術者は、脊柱正中ではなく外側に立つ為、施術圧が恥骨方向では“外側↣内側”となりますので“外下方圧で丁度良い角度になります”。

    【上後腸骨棘↔下後腸骨棘(手技1種類/足技1種類/その他の手技3種類)】手技(把握して足を動かす足振り運動/一般療法)→「仙腸関節を固定している靭帯&仙腸関節周辺を起始停止とする筋群」を緩ませる場合は、範囲が広い為「上後腸骨棘↔下後腸骨棘&その周辺」となります。例えば、右仙腸関節部位の場合「右上後腸骨棘↔下後腸骨棘周辺(右仙骨面)」を右親指垂直圧+左手で右足首を持ち回し緩ませる。「仙腸関節を支える軟組織に対して“押さえて動かす”支点を作って足を動かす様々な弱刺激を行い“足の長さの診断”を左右繰り返します」。足技(片側仙骨を垂直圧/反足の長さの診断原則をこの一カ所で整えます)人体の何所かで「反足の長さの診断原則(診断学からみた施術のコツ参照)」があった場合、仙骨垂直圧の足の長さ診断も同様に反足の長さの診断原則となっており、その患部左右の繰返し施術で整わない場合、この仙骨垂直圧で「反足の長さの診断原則患部↔反足の長さの診断原則仙骨垂直圧」の両者共に足の長さの診断原則に整える事が出来ます。上後腸骨棘部位の手技足技は、反足の長さの診断原則を整わせる効果はあまりない様です。何故この部位なのか?は不明ですが、何故垂直圧なのか?は施術方法にある様です。施術方法は、例えば「上後腸骨棘↔下後腸骨棘の施術(右側仙骨施術)」の場合、被験者伏臥位右側横に正面向き立位&右足を左手で持ち&右側仙骨に施術者右踵を当て垂直圧&持った足を上に引き上げます。“反足の長さの診断原則患部の診断↔仙骨施術診断で足の長さの診断原則になったか?”を確認&変化なしの場合はもう一度試みます。●考察(反足の長さの診断原則)「仙骨部分だけの反足の長さの診断原則」「片側仙骨垂直圧に出現しない人体各部位の反足の長さの診断原則(例えば、背中の指圧だけに出現する反足の長さの診断原則は、不安定で左右の繰返し施術で直ぐ改善)」もあるかもしれません。●考察(仙骨垂直圧+片足引き上げ効果)上後腸骨棘~下後腸骨棘は骨盤誘導線の仙椎3番に当たり、その「片側垂直圧は左右の骨盤誘導線の存在&その歪みを意味している?」とも言え「片足を引き上げる効果は垂直圧を恥骨側に移動させる効果となり骨盤誘導線に一致するのではないか?」と考えます。その他の手技(3種類)→「a.手技、仙骨面踵部垂直圧を弱刺激にしたい場合は、指圧+片足引き上げ運動(回しては結果薄or無)」。変化しない場合は「姿勢反射施術応用」等との組み合わせとなります。「b.手技、様々な腰部骨盤部の左右の繰返し施術で効果無の場合“上後腸骨棘↔下後腸骨棘の両側同時で親指マッサージ」→通常行っている左右の繰返し施術では、腰痛or腰部だるさ等、自覚症状が改善しない場合、両側の上後腸骨棘↔下後腸骨棘間に両親指を当て素早く親指マッサージ。左右の繰返し施術では改善しない場合の施術第一選択。施術ポイントは速度!↣木と木を擦り合わせて火を起こす感じ。注意点は、施術圧深度。深過ぎると動きも素早い為、施術痛が生じます。§(大腿後側施術圧)腰部骨盤部施術で改善しない場合、下肢施術(足底指圧等含め)もある様です。「c.手技、片側仙骨面への指圧(垂直体重圧)」→施術者施術体位は、被験者伏臥位+骨盤部位置起立+足先の方向に向きで跨ぐ。施術方法は、片側仙骨面に両親指を重ね体重圧(両側同時圧では弱い)。§患者さんからの御指摘(片側仙骨指圧“もう一丁下!”)この仙骨面への指圧垂直は自覚症状改善(仙骨痛だるさ)の目的で行われ、施術圧強度は体重圧で行われました。本来は「安全の為“下限を下後腸骨棘迄”」としていましたが「仙骨↔尾骨」迄行わなければ自覚症状改善出来ず、この場合は片足を引き上げずに行いましたので“指先の鋭い硬い強圧の慣性力で現わす効果”を教えて下さいました。

    【臀筋】臀筋施術の部位選択は「自覚症状改善」「生理的活性させたい時(圧力摩擦効果による循環活性+体温上昇)」。臀筋施術のポイントは「深度&強度」。部分的凝り改善は臀筋は分厚いので片側ずつしっかりと行う手技足技がありますが、生理的活性を行いたい時は両側同時の手技で行われる施術感覚の良い強い施術と考えています。手技は、主に次の2つがあります。「a.(片側ずつ左右の繰返し)指圧」「b.(両側同時)掌按摩&指圧」。「a.(片側ずつ左右の繰返し)指圧」は、厚みのある臀筋の深い凝り部分をしっかり「指圧(施術圧に対して親指面積は狭い)」致します。症状改善部位の深さまで施術圧を入れる為、片側臀筋指圧に両指を使用しますので、左右の繰返しとなりますので「足の長さ差の診断」を行います。対象となる臀筋施術部位は「骨&筋」。「骨」の場合は、骨↔指で筋を挟む指圧となり骨膜にも施術刺激があると思います。「筋の凝り」の場合は「施術部位;臀筋起始部~筋中間部~停止部/骨盤上部の腸骨稜全体~上後腸骨棘の寛骨側仙骨側面~臀筋中央部~股関節部/筋名;大中小臀筋~股関節外旋筋群」。また前述の方法で施術圧が深い凝りに届かない場合、施術技術選択として「肘頭(指圧と同じ様な使い方)」「足技」となります。「b.(両側同時)掌按摩&指圧」前者の掌按摩は、大臀筋全体圧を深く入れる方法となります。施術者施術体位は、被験者伏臥位+頭部方向に向いて跨ぎ&両掌(手根骨小指側面)を臀筋に当て+施術者両肘を両膝内側に当て+両膝を前方へ突き出す様な屈伸運動により両前腕部を動かし両掌(手根骨小指側面)を捏ねる様に按摩します。腕の力だけではなく、両膝屈伸運動を動力源とした両掌回転運動なので押さえる力も強くなり施術圧が深く入ります。臀筋両側同時指圧は、部分的に強く圧します。例えば、左右の上後腸骨棘臀筋側の場合、強く深くを意識し両親指で挟む様に少し上方へ向かって指圧。少し揉む様に行うと強刺激になります。足技は、対症療法。凝り部分に施術者踵を当て+同側足を持ち+施術圧を加えます。この時、足を内外旋すると施術圧の当たり方が変わります。足技は「足の置き方↔複数ある臀筋↔施術深度角度の違い」となりますが、足施術圧という支点を掛けずに行う「股動法」が効果的な場合もある様です。●考察(股動法)「被験者伏臥位」「片足を持ち膝関節90°屈曲状態」「股関節可動域限界迄、内旋外旋(作用する骨格筋群は、臀筋群⇔内転筋群の組合せ。股関節靭帯は複数あるが特に大腿骨頭靭帯は血管自律神経を導き、その歪みが波及する事もあるのでは?)」開始の順番は状態が分らない為、左足右足&内旋外旋の順番は何所から始まっても良い事になり、関節可動域限界迄行う為、静かに行います。足の長さが揃う方向で片足を終わり、反対側の足も同様に行います。しかし左右の足のどちらかに内旋外旋共に足の長さが揃わない事もあり、その場合は足の長さが揃う側の足で終了します。注意点としては「骨盤下部の動きで骨盤上部も動かされる(腰椎↔仙腸関節部の潜在的歪み緊張が生ずる)」ので、最後に「骨盤背面施術」で整えます。この「股動法」は、一般的骨盤療法で足の長さの変化が乏しい&症状改善が良くない場合等に行ってみる「対症療法」となっています。●考察(股動法&股関節疾患)【医師診断重視=主治医最優先】『特にレントゲン上病変のある股関節疾患では股動法は行わない』。股動法は「股関節可動域限界迄~僅かな過伸展」となり、炎症悪化で関節を痛め易い為、『股関節は安静状態にして股関節を除く骨盤背面施術で行う事』としています。しかし病因が関節ではなく筋肉にあるという見解では施術法は違ってきますが十分な注意が必要となります。それは股関節に限らず『関節運動療法↔関節を動かさない手技療法という両者の必要性をどの様に判断するか?その転換期は?変化している人体をどの様に解釈し、両者の施術比率をどの様に判断するか?“安全性+一番効果のある施術”をどの様に考えるか?』となります(足の長さの診断施術+姿勢反射施術応用で改善)。●考察(股動法&座位開脚上半身前屈の柔軟体操)股動法&座位開脚上半身前屈は「方法が異なれば効果も異なる」事から股関節は動かす事は同じですが全く同じではなく其々の特徴があると考えられ、それが「股動法という施術選択」となります。個人で行う健康管理法として考えた場合は「座位開脚上半身前屈(骨盤下部を動かす“上半身⇔下半身の柔軟体操/全身バランス改善となる柔軟体操の基礎)」を中川整体ではお勧めしており「恥骨坐骨に付着する内転筋+坐骨に付着する大腿後側筋(ハムストリングスの緊張)バランス改善」で「(大腿骨頭靭帯等を含む)股関節状態は或る程度整う」と考えられます(仙腸関節を含めた骨盤療法の必要性)。柔軟体操の注意点としては、骨格筋可動域伸展拡大による関節可動域拡大なので「柔軟体操を行って関節痛が生ずる時は“即中止!”」としています。●考察(坐骨施術に対する物理的注意点)足技で骨盤下部の坐骨を床方向に押し下げると「股関節を軸に骨盤上部が上がるシーソー現象」となり、腰椎固定力が弱い場合腰椎を後方突出させる現象が起こり、特に腹部脂肪が多く骨盤前面が床に着いていない場合は不安定で強く現れると考えられます。また足技で片側坐骨を頭方向に押し上げれば「脊柱縦軸↔ヤコビー線横軸の歪み現象」が起こる事も考えられますが、施術直後は臀筋が緩む感じがある様で腰部骨盤部の耐性を考慮する必要があると考えます(形状バランス的改善&症状改善だけではなく物理的作用による潜在的緊張が残る事も考慮。それは歪み易い方向に強刺激で動かした事になるので注意/この施術を行う場合、組織の戻る力である耐久力範囲内の改善有効刺激である事が大切で、腰椎↔仙腸関節のバランスを整える事を最後に行う必要があると思います)。

※施術ポイント→(施術の違いⅠ/上肢施術&下肢施術)

『上肢施術には、姿勢反射施術応用の効果はありません(自覚症状患部に対する直接的施術が主体)』『下肢施術には、姿勢反射施術応用が効果的です(患部施術は短時間。足の長さの診断施術による上半身施術+姿勢反射施術応用が主体)』。●考察(体幹部施術が主体)[平面関節⇔球関節の関係]平面関節⇔球関節の関係は「軸骨格という平面関節の集合体に上肢骨下肢骨が平面関節で付着し、球関節によって上肢骨下肢骨が大きく運動出来る連結連動している構造」になっており「軸骨格という平面関節が連動性を持つ事で球関節の動きが更に大きく強く運動出来る」様です。[軸骨格に対する上肢骨&下肢骨の連結の違い]付属骨格である上肢骨&下肢骨は構造上類似しています。しかし軸骨格⇔上肢骨の骨格系は、平面関節による固定は小さく弱いが骨格筋による肩甲骨固定が強く頭頸椎運動器系連結に加わっています。軸骨格⇔下肢骨の骨格系は、平面関節である仙腸関節による固定が強く骨盤を形成し「軸骨格⇔骨盤⇔下肢骨の人体縦軸骨格系」を形成しています。この人体縦軸構造(神経系⇔運動器系)が下肢施術に大きく関係している様です。これに対して上肢施術は、姿勢反射施術応用で著明な効果は無く、局所療法が主体の様ですが「足の長さの診断施術による局所療法+姿勢反射施術応用(全身療法)」は生理的環境改善として施術直後の自覚症状改善という感覚は無くても必ず良い影響はあると考えられます(全身的良好作用が部分に与える良好作用)。

※施術ポイント→(施術の違いⅡ/肩関節&股関節)「発熱&腫脹&発赤」という炎症症状がある場合は両者共に動かしません(直接的施術は禁忌/しかし運動療法以外の間接的施術を静かに発熱しない様に行えば炎症の循環不全状態を周りから改善出来ます)。発熱&腫脹&発赤という炎症症状鎮静化後の「疼痛&運動障害」に対する施術内容は次の様になります。一般的に肩関節の場合は「五十肩(肩関節周囲炎)」が多いのですが、整体に来院される患者さんは「疼痛による肩関節可動域制限改善に対する“直接的施術(肩関節運動療法↣ROM施術応用後述/発熱が起きない無痛が条件)”」から開始しています。股関節の場合は「発熱&腫脹&発赤」は無くても“体重負荷が常時掛かる為でしょうか?疼痛が生じ易い”ので「直接的施術(股関節運動療法)」は行いません。その為、レントゲン写真で関節が痛んでいる場合&先天性股関節脱臼&変形性股関節症等の場合は、股関節は動かさず「足の長さの診断施術」となります。それは「股関節運動療法を除いた脊柱骨盤療法(仙腸関節施術+臀筋を緩める施術+下肢疲労回復施術等)」となります。「股関節運動療法」を行う為には「医師診断(レントゲン診断+医師の意見)」は重要となり「施術者による問診(自覚症状+日常生活内容+発症以前の状態+病状経過)」を行い「施術中の股関節運動痛有無(無痛が条件)+施術経過途中の症状変化(施術中に行われる歩行診断)」から「運動療法是非」を判断しながら施術致します(しかし病態は股関節ではなく骨格筋の凝りの場合では初回からor次回から様子をみながら運動療法を行う事もあります)。§参考(過去の施術法)五十肩の原因となる骨格筋の凝りは、楽な状態では病態が現れていないので、仰臥位or伏臥位で患部肩関節を広げ(少し有痛)、引き攣れた骨格筋をその角度を維持したまま引き攣り凝った筋を施術する方法を行っていた時期もありましたが、ROM施術応用の方が効果的の様です。●肩関節施術法「五十肩施術の第一選択は、ROM施術応用(無痛施術法)」「ROMは、仰臥位+肩関節外転90°+肘関節90°屈曲+前腕を直立させて内旋外旋(頭側足側へ動かし可動域を診断します)」。「ROM施術応用は、仰臥位+有痛角度より少し下げた無痛範囲の外転+肘関節無理のない程度で90°屈曲+無理のない程度に直立させ+施術者掌を当て+無痛範囲内で内外旋」。被験者右肩施術の場合、施術者左手で手首を持ち右掌で被験者の右肩関節を掌で包み込みますが、施術者の右掌は肩関節の真上からではなく、大胸筋側から肩関節側へ烏口突起を押さえる感じで、肩関節を僅かに圧迫伸展させる様に行い、無痛範囲なのでリズミカルに100回内旋外旋を繰り返します。100回終わった所で押さえた手を離しROM診断で無痛範囲拡大となっているか?診断致します。そしてもう一度。ROM施術応用を終了して肩関節周囲の骨格筋施術を行うか?判断します。注意点としては、肘関節状態が肩関節痛を生じさせている事もあります。“五十肩?”実は肘~前腕筋の緊張凝り歪みが肩関節への放散痛の事もあり、この場合五十肩施術を行うと疼痛悪化の原因となりますので、施術第一選択は「前腕部掌側施術」そして肩関節可動域&疼痛改善の状態を診断して“原因は肘関節”と判断したら更に様々な施術を組合せます。[臨床例]五十肩施術に於いてROM施術応用で効果が現れなかった為、施術を先に進め「座位開脚上半身前屈柔軟体操」を行った所、五十肩症状が解消したという症例が1例だけありました(下半身過緊張の上行波及?)。●「股関節(股関節症施術)」は『足の長さの診断施術+姿勢反射施術応用(起立だけではなく歩行して頂き歩行改善&正座時の左右膝位置が度揃うか?確認/脊柱骨盤連動性改善)』。股関節は、直立二足歩行で摩擦炎症が起き易いので、中川整体では出来るだけ安静を中心に考え、負荷の掛からないリラックス状態でのバランス改善により疼痛が軽減解消され自然と日常活動が広がり自信が生まれてくる過程を重視しており「股関節症に伴う自律神経失調症(疲労回復が重要)」も同時に改善致します。●[考察]『トレンデレンブルグ歩行&肩を引き上げる歩行』トレンデレンブルグ歩行は、患側肩が下がる跛行で、歩行時患側片足立ちになった時、腰部骨盤部の上半身を支える筋力が無い為、反対側の骨盤が下がり骨盤水平位を維持出来ず、そのバランスを維持する為に上半身が患側に大きく移動し、患側肩が下がります。改善過程は、施術途中で数回「伏臥位施術⇔起立歩行」を繰返し確認致します。注目すべきは“頚部施術でトンデレンブルグ現が一時的に改善する事もある様です”脊柱の何所が影響を与えているか?施術ポイントは大体腰部骨盤部ですが、時としてある様です。トレンデレンブルグ歩行改善は、一般的に週1回施術で1年を目安としていますが、軽症の場合は早い時期に改善し、遅れるようならば改善を遅らせる何か病因or原因がある事になります。§参考(病因&原因)原因は、健康歴として足腰を鍛えるスポーツを行っていたか?足腰が弱い方であったか?等があり病因と使い分けました。また私の臨床経験では他の疾患によるトレンデレンブルグ現象施術はありませんが、この定期的施術に於いて生理的環境改善(自律神経活動回復+骨格筋緊張凝り改善+循環改善+疲労回復+バランス改善等)を行うので、骨盤部固定力回復の可能性はあると思います。しかし、歩行時開脚制限等により動かし難い下半身を引き上げる為に肩を引き上げる歩行改善は、個人差があり、適切なリハビリテーションが必要かもしれません(施術+リハビリ)。それは“施術という受動的改善を基礎としたリハビリという能動的改善”という施術を優先した考え方です。基礎は人体が受け入れられる事、最初に人体に良好な指向性活性を持たせてあげる事。施術という良好な静的動的姿勢反射の基礎となる脱力状態のバランスは、良好な各種構成段階別の構造⇔機能⇔代謝という生理的環境改善に繋がります。

※施術ポイント→(施術の違いⅢ/肘関節&膝関節)肘関節&膝関節は「体幹側骨格筋⇔指側骨格筋が交差する関節”」これが共通点と言えますが、施術方法は異なり「前腕部掌側施術はしっかりとした圧力(御自分で行う場合は、床に前腕部掌側を上に向けて置き、窮屈な姿勢となりますが膝で押します)」「膝下施術は指圧でヒラメ筋&足骨部&足底部の浮腫改善(腓腹筋強圧は一般的に痛い場合が多い)」。また上肢前腕部の感覚神経?として「前腕背側皮膚伸展が特徴的(伏臥位+前腕部甲側を肘から指先に向かって少し痛い位に施術者掌でえぐる様に斜め圧で滑らします。この効果は頭がボーっとする&細かな文字を良く気力が無い等に抜群の効果がある場合があり、少し良い感じ程度では特徴的効果は無です。その他に肘から指先に擦る為静脈血は逆流状態なので皮静脈拡大による皮静脈新生があります↣施術直後は皮静脈は無く1週間後施術時に確認出来ました)」●(肘関節)は、局所療法。(前腕部掌側を主体とした凝り改善で、手の疲労回復&病因が肩ではない五十肩様症状施術ポイントとなっており、肘運動療法を行えないor行う前の施術となります。この前腕部掌側の凝り改善は、筋下層をしっかりと緩める事が重要で、特に肘関節に対しては施術圧が弱いと凝りが深層部に残る為か?効果はない様です。しかし施術は、11人異なる許容範囲内で行わなければいけないので、施術痛がある場合はリラックスして受けられる受容範囲内にして定期的施術で徐々に改善致します(許容範囲;受容範囲内⇔耐久範囲内)。また「肘関節不安定」という状態もあり「診断に怖さがあれば行わない事」として「肘関節状態を良好にする事を患者さんの同意を得て行う事」としています。その診断法は「①仰臥位で掌上向き(or掌下向き)」にして「②被験者右肘施術の場合は、右手首を右手で持ち&施術者左手掌で肘関節肘頭側から絞り込む様に持ちます(肘関節を小指↣薬指・・・と11本握りながら僅かに回内+手首側は僅かに回外する感じにすると全体的に締め上げて絞る様になります。この時、回内回外の絞る程度を動かしてしっかり締め上げます)」「③更に絞り込みながら肘関節を持った手を右回転左回転等、ゆっくり様々な動かし方で、疼痛有無&コロコロとした関節振動有無を診ます」。疼痛&関節振動があった場合は、前腕掌側施術を行います。関節振動は「不安定な固定で肘関節を締め上げて絞る事による圧迫牽引によりコロコロと不安定に動いている」と考えられ、医師から関節鼠等の診断を受けているか?確認します。肘関節不安定状態施術も「前腕部掌側の凝り改善(施術者手根骨小指側で指先↔肘関節へ斜め圧or垂直圧or按摩法等)」そして「上記の無痛診断」を定期的に繰り返します。結果は数カ月後に現れるかな?という感じです。

●(膝関節)は、前述の通り『足の長さの診断施術+姿勢反射施術応用の組合せ』+『下肢施術』です。出来れば「姿勢反射施術応用」は“臥位施術⇔正座の繰返し(無痛範囲内で様子をみる程度)”を行い、軽症であれば正座時両踵間に臀部を落とす事が出来ますが、正座時、怖くないか?屈曲痛は生じていないか?注意深く確認致します。これが「膝関節改善の最終段階」です。人体は、屈曲可動域が広いので膝関節最大屈曲が出来る事が大切(良い関節の条件は、柔軟性+耐久性が両立している事)。特に膝関節の微妙な動きは、すべりころがる円滑な動きとして「膝関節伸展or最大屈曲時の僅かな回旋」が出来る事ですが、正座は上半身重量が掛かる為に非常に強い柔軟運動となり無理はしない事で、痛みが残ってしまう事は避けなければいけません。また膝関節最大伸展させる施術は行っておりませんが、正座が充分出来る様な段階で座位開脚上半身前屈を行い膝関節痛が現れるか?判断する事とし無痛であれば「施術+座位開脚上半身前屈柔軟体操」を定期的に行います。●考察:(正座に対する解釈)西洋文化は椅子の生活なので“正座が出来ない状態”はであまり指摘されない事かもしれませんが、日本では正座文化があるので“今迄正座は出来ていましたが、膝を痛めてから正座が出来なくなりました”という状態は後遺症と判断されると思います(参考;考古学では同一民族でも生活習慣が文化的になった事により足首関節が硬くなってきたとの指摘もあります→生活習慣の違いによる関節可動域の変化)。

※施術ポイント→(施術の違いⅣ/手首関節&足首関節

「肘から先の神経系⇔運動器系(前腕部背側皮膚伸展を行った時、不定愁訴の特定症状に対して“物凄く気持ちが良い”特徴的施術感覚あり。)」「膝から下の神経系⇔運動器系(趾牽引を行った時の特徴的施術感覚あり)」。人体の特徴である両者の機能は「手首~指(母指内転筋で親指が内側を向く事により細かな手作業を行えています)」「足首~趾(人体の直列している3つの生理的湾曲の一つである足底筋は土踏まずを形成し、膝下L字構造により力強い体重移動を可能)」となり、手首関節(手根関節)&足首関節(腿関節)は平面関節で連結している手根骨足根骨という短骨集合体が前腕骨下腿骨と連結する事により形成されます。(参考)手根骨施術&足根骨施術は、手首足首捻挫後遺症施術に効果があると考えています。注意点としては背屈(甲側関節圧迫)で手首足首を痛め易い事が挙げられます。●(親指付け根/母指の手根中手関節可動範囲)親指痛&手首痛&肘痛の診察には、母指手根中手関節屈曲で親指が前腕に触れる迄屈曲出来るか?or何所迄屈曲出来るか?無痛範囲↔有痛範囲を確認して手根骨施術+前腕掌側施術を致します(前腕部先端である手首の診察施術)。また前腕骨両端部診察として「肘関節診断」も加える事になり、また肘関節状態は肩関節にも影響を与えるので「上腕部全体」として捉える事が出来ます(親指腱鞘炎予防策の一つとして母指を前腕に着く様に柔軟体操を行い、親指柔軟性維持)。●(手根骨)指&手首の施術第一選択「手根関節の肘押し」。仰臥位+掌を表向き+右手根骨施術の場合は左手で被験者指が屈曲しない様に軽く押さえ、右肘頭先端で圧力を加えます(無痛範囲内)。特徴は硬度&重量。手根骨中央部の平面関節を肘骨頭の硬い部分でプレスする様にズドンと押して隆起した短骨を平らにする感じです。手根管症候群予防にもなると思います。●(支帯)手首支帯付近(リストバンドを着ける付近)は筋が凝り易く、指~手首への施術に効果的。施術者掌小指側で手首~10cm上部周囲を手首方向or肘方向へ斜め圧(要領は角度。筋を引っ掛けて把握し筋上層中層をえぐる様に&滑らせても良い)。§参考;手根骨部痛&手関節痛を肩関節後方挙上柔軟体操で改善出来た場合もあります(自覚症状改善で分った事ですが、手首という部分も肩関節運動器系の影響を受けているという事で、症状改善は自覚症状部位ではない事もある様です)。●(指先/痙攣性麻痺で指が握りこぶし状態の改善)指は丸め込められる事により強力になっていますので小指の先を必要最小限度の最弱刺激でゆっくり(伸ばし広げるのではなくて)握りこぶしの状態のまま丸め込められた指を僅かに外して挙げます(見えなかった爪が見える様に)。そして薬指・・・へと行い、全体的に僅かに外すと更に指全体を伸ばし広げる事が出来ました。一度外れても次回は握りしめた状態に戻っていますので、施術の度にそれを繰返します。その効果は、過緊張緩和(その過緊張による辛さもあるかもしれません)血行も改善されると考えられ、未だ達成は出来ていませんが指の機能的回復の基礎になると思います。しかし最も過緊張が強いのは手首で、手首周囲の歪みが改善されたならば指は使えてくる様に思われ思います(肩関節肘関節の拘縮も緩める必要があり、上肢は下肢より改善が難しく大関節から回復していく様です)。●(足趾)足趾の特徴は、神経緊張改善(神経反射/手の指は凝り?症状改善部位となっていれば“楽になる感じ”として現れる)にある様に思います。足趾施術は何かの原因により全身が緊張状態にある時、四肢末端の委縮緊張を緩める一つの方法で普段行う事はありません(極稀な対症的施術で、辛さを耐えている状態も含め精神的過緊張改善&施術に困った時に使用します)。施術方法は「足趾を摘み牽引(5本の趾1本1本ずつ)」。仰臥位の場合は単に足趾牽引となりますが、伏臥位の場合は3つの牽引を同時に行います。右足の場合、施術者右手で右足首を持ち&施術者左手で足趾1本を摘み、牽引は3つの牽引を同時に行います「下半身全体を牽引して被験者右骨盤が下がる様に」+「足首の牽引」+「指の牽引」。一般的には足趾牽引で違和感が生ずる事はありませんが違和感を感じる事もある様です。辛くなければ5本趾11本行い、違和感が解消されるか?違和感の左右差が解消されるか?判断致します。伏臥位なので足の長さの診断施術を行います。●(足底)「鍼灸ツボでは“湧泉は命の泉湧き出でる所”と解釈されています」。足底筋の施術には2種類を考えており「①指圧」「②肘頭押し」としています。①指圧には「垂直押し(伏臥位)」「皮膚伸展型指圧(仰臥位)」があり、垂直押しは足根骨に筋を挟みしっかり押す感じ&皮膚伸展型指圧も同様にしっかり力強く滑り下ろし、垂直圧も行う事が出来ます。②肘頭押しの場合は「伏臥位で、足根骨を押し整える感じ(手根骨同様。実際には分りませんが浮き上がった短骨をなだらかにする感じ)」に行います(注意点はリウマチ等では行いません)。§参考(ヒラメ筋&アキレス腱)伏臥位膝下施術に於いて「ヒラメ筋を主体に行っており、ヒラメ筋を摘んで足関節を動かす“押さえて動かす運動療法”」「アキレス腱は、人体最大の結合組織。アキレス腱の施術は「肘押し(硬い刺激でガッチリ加圧します)」。肘押しは、伏臥位+施術者膝に足首部を乗せアキレス腱に対して直角に肘部の尺骨(硬い部分)を当て重量感のある圧でガッチリ押します。

【E】皮膚骨格筋系

中川整体では皮膚骨格筋を一般的施術対象としています(神経系⇔骨格筋系の歪み改善/組み合わさり立体的となっている人体歪みを人体表層からの歪み改善)。皮膚は、表皮+真皮層(神経血管)+皮下脂肪層があり、皮膚はその下の組織と結合し、筋系は、骨格筋&平滑筋(内臓筋)&心筋があります。この「皮膚⇔骨格筋」は結合しており、神経緊張は両者に現れ、骨格筋は平滑筋と異なり収縮能力だけで弛緩能力がないので凝り易く、神経緊張アンバランスが皮膚緊張+筋緊張、加えて骨格筋自体の凝りが骨格系の関節を歪ませる事になります。

施術ポイント→垂直圧は、深部に届きます「指圧or掌圧(施術面積↔圧力の関係で施術効果が異なります)」

施術ポイント→斜め圧は、表層の引き違い「皮膚伸展(真皮層の神経血管に作用させる様に骨格筋を土台にして結合を部引き違いにします)」

施術ポイント→斜め圧は、表層の引き違い「皮膚伸展(脊柱直上(椎骨棘突起部)は、直接骨膜に作用していると思います」

施術ポイント→施術は、一つ一つ順番に意識「衣服↣皮膚表面↣真皮層↣脂肪層↣骨格筋上層↣中層↣下層↣骨膜」

施術ポイント→施術は、一つ一つ順番に考えて行うと柔らかにになります「衣服(衣服を触れた時、施術動作を一旦止めるとソフトタッチ)」

施術ポイント→施術は、一つ一つ順番に考えて行うと柔らかにになります「衣服(疼痛が強い場合、衣服↣皮膚表面の間をゆっくり静かに穏やかに)」

    前腕部皮膚伸展法:伏臥位&腕水平位より挙上&掌を床に付け前腕を強めに施術者掌で手首の方へ擦ります。施術刺激は、圧覚への斜め圧は引き違い作用で少し痛い程度。適応症状は、意識がはっきりしない&目がぼーっとする&字を読む気力が無いなど。施術感覚効果は、物凄く気持ち良い感覚があり意識がはっきりする(これ位明確な施術感覚が現れなければ効果無と判断します)。また皮膚への斜め圧は筋紡錘引き違い作用(皮膚⇔筋肉)。この場合、施術感覚効果ではなく、静脈逆流圧で動静脈吻合開通?↣皮静脈の無い手の甲部に皮静脈形成。

    背中の皮膚伸展型指圧:側臥位で背中の親指斜め圧を滑らす事は、背筋凹凸変化全体像把握+親指角度で様々な施術効果(按摩法)。その効果は、浮腫改善、皮膚温上昇、凝り改善、自律神経回復(昔の乾布摩擦効果?)

――逸話(師匠の腹部マッサージ))――

私の師匠の腹部マッサージは「掌」を使用しますが、その施術は腹部の上の空間から始まり、実際に腹部がある様に&磁石同士が反発する様に僅かに円を描きながら&念を入れる様に集中して&掌の動きが、衣服→腹部へと繋がり、指先使用では圧が深く入りますが、掌圧なので表面圧&深く入れる時は掌角度を鋭角にする様に行なっていました。私が横で拝見させて頂いていたので一つ一つ分る様に行なって下さった様で、私が師匠の腹部マッサージを受けた感覚は、水面に板を浮かべた様な押す事はなく“表面張力の触れ合い”から腸内様物が移動する方向へ掌角度を合わせていく感じでした。

【F】循環器系

循環器系]は「心臓→動脈→毛細管リンパ管→静脈→心臓(管内循環)」という構造となっており、心臓は収縮リズムの異なる様々な組織により形成され神経系の刺激伝送系のリズムにより血液を駆出すると同時に血液を流入しています。この循環経路には「肺循環⇔体循環」があり、心臓から血管は様々な分枝を出しながら毛細血管となり組織間へ漏出し「管外循環」を行い、細胞組織活動と共に「必要物質↔不必要物質の交換」が行われています。●考察(上腕部血圧測定)上腕部血圧測定は、一時的に拍動停止するので動静脈圧迫法になっている。上腕部血圧測定を左右繰り返して血流改善効果。●考察(消化器系を経由しないビタミン注射)ビタミン注射は静脈に注入する為、高濃度の栄養が最初に流入する臓器「心臓」を満たし、経口投与と異なり消化器系の消化吸収↣門脈運搬等の経路を省略する為、その途中経過障害で生ずる「栄養物質の体内利用障害」の影響が省かれ、また徐々に吸収されるのではなく高濃度栄養が循環する為「濃度勾配(濃い濃度が薄い濃度へ入り込む力)」が生じ弱っている細胞に積極的に作用し組織に栄養素を蓄積させる為に「施術圧ポンプ作用」を加えると効果的と考えられます(物質⇔刺激の促進作用)。[管内循環⇔管外循環]多細胞生物である人体は、細胞↔細胞間の組織が発達し「細胞外液循環(心臓血管系=循環器系)」が形成されました。この「細胞外液循環」は、毛細血管から漏出して組織間を満たし「毛細血管循環⇔組織間循環の交流(穏やかな移動の中で行われる物質代謝」を行い「心臓に戻る為に毛細血管リンパ管へ入り静脈合流」となります。

※施術ポイント→(体内利用障害改善/施術の基本

「体内物質利用(管内循環⇔管外循環)」は「自律神経反射による血流」により維持されていますが『血管+自律神経系の外部環境である皮膚骨格筋⇔骨格系の歪みの影響“体内利用障害改善(物質↔刺激)”』。その施術は『圧力刺激による物理的改善+圧力刺激による自律神経反射活性により体内利用障害改善』を行います。それは「神経系⇔運動器系改善からの全身波及」となり「生理的環境改善=自然治癒力活性」となります。

※施術ポイント→(浮腫改善

組織間循環は、ゆっくり移動する為に滞り易く「浮腫」を生じ易い様です。この改善は、浮腫として確認される場合だけではなく、正常範囲内であっても「更に活性化させる事により“組織間循環活性化効果”」を目的として「施術圧による“滞った組織間液の圧力移動”」で、その効果は「代謝促進(物質⇔刺激の相互作用)」です。その物理的効果は「①細胞組織に対する“栄養物質の圧入+蓄積された不必要物質の圧出”」「②組織間の排出出来なかった不必要物質洗い流し(組織間液を急速流出圧力」「③組織間液の毛細血管リンパ管への圧入」。その物理液効果に対する生理的効果は「自律神経反射活性(左右繰り返し施術による活性も含め)」「血流改善+体温上昇」が考えられ、その特徴的部位が「背中」「膝下」になります。「背中浮腫改善(側臥位の皮膚伸展型指圧)」は脊柱中枢神経系と同時に運動器系改善も行われ体軸バランス改善となり「膝下浮腫改善(ヒラメ筋から下部主体の施術)」は心臓&中枢神経系から一番遠い&起立時最下部となり浮腫み易くなる部分で、その改善は膝下水分量を正常範囲より減少させる為起立時に循環活性+穏やかな反応と考えられます。

※施術ポイント→(動静脈圧迫法)体表からの圧迫は、並走する動静脈を同時に押さえており、血流圧迫停止でも心臓拍出量は同じ、流れ難い分、流れなかった部位へ流入&圧迫開放後の血流変化。

●(腹大動脈/腹大動静脈圧迫法)腹部罨法は手掌圧で腸内容物移動が目的で、脈診に於いては15秒で脈拍数&1分で不整脈の診断。手掌圧で行う腹大動静脈圧迫法は、手掌圧開放時血流再開を一般的には感じないが、感じる事もあり、それは腹大動脈血流が阻害されているのではないか?と思います。☆(総腸骨動脈/骨盤療法)仙腸関節部は腹大動脈が左右の総腸骨動脈に分かれる分岐部になり、仙腸関節施術はその循環活性にもなります。☆(大腿動静脈/伏臥位で行う大腿動静脈圧迫法)伏臥位両側大腿部同時圧迫(施術痛が無い事を条件に両足で乗っています)。解放時下半身血流変化を感じなければ大腿動静脈血流が悪い←一般的に腹部は血流変化を感じない&大腿部は血流変化を感じる事が相違点かも?。●(大腿動静脈/側臥位で行う大腿動静脈圧迫法)側臥位で下側になっている大腿部内側を圧迫。開放時片足血流変化を感じなければ大腿動静脈血流が悪い←伏臥位両側大腿部同時圧迫開放時の感覚は清涼感&側臥位片側大腿部圧迫開放時の感覚は熱感の様で、静脈血&動脈血の違いがあるのかも?。☆(脊椎循環)皮膚伸展型指圧を主体とした脊柱施術は、脊椎を直接施術。「施術刺激による脊椎温度上昇」「脊椎直接施術は皮膚表面&骨膜の緊張緩和」「椎骨~椎骨へ付着する回旋力の非常に強い脊柱短筋群の凝り改善は椎骨歪み改善」となり脊椎循環改善となります。●(動静脈吻合)前腕背側皮膚伸展法。肘から手首に向かって少し痛い位にしっかりと掌を滑らせると皮静脈逆流となり、皮静脈を守る為に動静脈吻合が開く現象が起こります。この現象はゴースト血管血流再開にもなり前腕部血流活性(シミが改善される現象&皮静脈が無い場合は新生血管も見られ皮静脈が形成されます)。またこの施術刺激は、頭がボーっとする&細かい文字を読む気力がない(↤ビタミン欠乏症状?)等、不定愁訴の中の特定症状改善効果もあります。☆姿勢反射施術応用(自律神経反射からの改善)臥位⇔起立への頭位の変化による起立性貧血防止の為、自律神経が大きく変化し頭部血流を維持。姿勢反射施術応用は神経系⇔運動器系の改善だけではなく、自律神経変化⇔血流変化による全身循環改善になっています。注意点↣頭痛がある場合は、頭部自律神経活性は神経過緊張に繋がるので膝下浮腫改善が安全と考えられます。


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