概要
索引は(第1巻に収められているものも含めて)本書にある。
本文中に「問題」がある。解答はない。
感想
私には非常に難しい。
「第6章 群論のつづき」のp.181 にある「§43. 作用子をもつ群」から引用する。
第1に,要素 `a, b, cdots` をもつ(ふつうの意味の)群 `G` が与えられているとする. 第2に,新しい《もの》`eta, Theta, cdots` の集合 `Omega` が与えられているとする.
このカッコつきのふつうの意味の
というのは、それこそどういう意味なのだろうか。ふつうの意味ではない群があるのだろうか。この少し前に、
この節においては,群の意味を拡張し,それによって,これからの研究を大きく一般化する.
とあるから、拡張する前の群、ということなのだろうか。
それから、新しい《もの》を列挙するときに、小文字の `eta` と大文字の `Theta` が混じっているのはどういうことだろうか。
この第2の《もの》を作用子という名でよぶ.各 `Theta` と各 `a` に対して,積 `Theta a`(《作用子 `Theta` を群の要素 `a` にほどこした結果》)が定義されていて, この積がふたたび群 `G` に属する.さらに,ひとつひとつの作用子 `Theta` は《》に作用する.つまり
`Theta(ab) = Theta a * Theta b`をみたすものと仮定する.いいかえると,作用子 `Theta` による《乗法》は,群 `G` の自己準同型をひき起こすものとするのである. これらの条件がすべてみたされているとき,`G` のことを,作用子をもつ群といい,`Omega` のことを作用域とよぶ.
作用ということばは定義されていないが、作用子や作用域が出たのには驚いた。これらの、作用子や作用域といった用語が定義されている本は、 山﨑圭二郎「基礎代数」しか知らない。
さらに引用する。
`G` の部分群 `H` が,さらに `Omega` の作用子で自分自身の中にうつされるとき,`H` のことを `G` の(作用域 `Omega` に関する)認容部分群という.
認容部分群という用語に至っては、私がかつて見たことのあるどの本を見ても載っていない。ここであきらめた。
誤植
p.354 のスツルムのスペリングが Stwrm となっているが、Sturm が正しい。
数式表現
数式の表現には MathJax4 を使っている。
書誌情報
| 書名 | 現代代数学2 |
| 著者 | ファン・デル・ヴェルデン |
| 発行日 | 1967 年 3 月 31 日 第8刷発行 |
| 発行元 | 東京図書 |
| 定価 | 650 円(本体) |
| サイズ | A5 判 181 ページ から 361 ページ |
| ISBN | なし |
| 備考 | 川口市立図書館で借りて読む |