後藤明生:笑いの方法―あるいはニコライ・ゴーゴリ【増補改訂版】

作成日 : 2024-05-15
最終更新日 :

概要

作家、後藤明生が追及してきた笑いとニコライ・ゴーゴリの作品について論じる。

感想

ゴーゴリの「鼻」や「外套」は読んだけれど、あまりにも昔だったのでさっぱり忘れていた。本書では巻末付録に「鼻」と「外套」が載っていたので、読んでみた。 面白かった。

本書のあちこちで、「笑い地獄」や「挾み撃ち」が出てくる。

本書の「第 3 章 ペテルブルグの迷路」の pp.145-146 で、後藤はいう。

それではいったい喜劇とは何かということになって来ると、とても簡単には済まなくなってしまうわけであるが、 落語や滑稽本や艶笑本と喜劇とを区分するものは、一言でいえば、文体の有無だろう。

落語、滑稽本、艶笑本の類は、誰が書いても面白おかしいのである。

本書の「第 5 章 方法としての喜劇」にある「小説の構造」は、 後藤明生コレクション5で最初に読んだので、そちらに感想を書こうと思っている。

書誌情報

書名 笑いの方法―あるいはニコライ・ゴーゴリ【増補改訂版】
著者 後藤明生
発行日 2019 年 2 月 15 日 第1版第1刷
発行元 つかだま書房
定価 円(本体)
ISBN 978-4-908624-06-3
その他 草加市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi