山口 周:知的戦闘力を高める独学の技法 |
作成日:2018-02-12 最終更新日: |
誰もが簡単に情報を入手できる時代、骨太でしなやかな知性を身につける知的生産システム (帯のことばより)。
p.146 には、吉田松陰のことが記述されている。そのあとで、こんなことが書かれている。
つまり、見識ある人物に会って、その人物から薫陶・知見を得るというのはもっとも効率のいい学習方法だということです。 これからの社会を生き抜いていく皆さんは、ぜひとも見識のある人物に直接面会して、教えを乞うことを心がけてほしいと思います。
これは、結局独学だけの学習では足りない、ということなのだろうか。標題に独学とあるが、やはり見識ある人物との出会いが必要ということなのか。 となると、今度は見識ある人を見つけ出す見識が必要になってくる。また出会いの場をどうやって得るかも大変だ。どうすればいいのだろう。
この本では「教養はあるけど仕事はできない」人を目指してはいけないという指摘をしている(たとえばp.179)。 私なんか、この「教養はあるけど仕事はできない」を目指している。 言い換えれば仕事から逃げるためにエセ教養を身に着けようとしているのだ。 この本の著者とは正反対である。まあしかし、これもまたいいだろう。
p.152 ではメモをとる習慣のない人に「メモを取るように」というと、
ことさらに構えて仕事や実生活にとって意味のある内容を書きとめなければ、
と考えてしまうかもしれません。
とある。少し読み進めると、
たとえば、いま私の手元にあるモレスキンを開いてみると
とある。
このモレスキンというのは何か。スナフキンと似ているが、違うだろう。ということは、きっと有名なメモ帳なのだろう。
この本の前後をちらちらめくったが、モレスキンのことについての記載は見当たらない。まあいい。
この本にも「本は拾い読みでいい」と書いてあったような気がする。
さて、モレスキンとは何か。Wikipedia によれば 「イタリアのモレスキン社が販売する手帳のブランド。撥水加工の黒く硬い表紙と手帳を閉じるためのゴムバンドが特徴である。」 とある。なるほど。いつも貰い物の手帳で済ませる私とはエラい違いだ。ハハハ。
p.70 には手塚治虫のことばが掲げられている。「漫画意外の教養や知識が、最後にものを言う。(後略)」 意外、なのだろうか。インターネットで調べると「漫画以外の……」となっている。 誤植かどうかはともかく、手塚治虫は医学部卒業だから、それはそうだよな。
書 名 | 知的戦闘力を高める独学の技法 |
著 者 | 山口 周 |
発行日 | 2017 年 月 |
発行所 | ダイヤモンド社 |
定 価 | 1500円(本体) |
サイズ | ?版 |
ISBN | 9784478103395 |
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