裏表紙にはこうある。<「やる気」という視点から教育の原点に迫る。>
私はいつも「やる気」がない。このホームページも、やる気がないまま 20 年近く続けている。 そんなわけで、なぜ私は、やる気がないのだろう、と考えてきた。そんななか、たまたまこの本を書棚から取り出し、 ページを開いたら「意欲の問題」という章が目に入った。 そこでは、アメリカの心理学者、D. マクレランドの "The Achieving Society" という本が紹介されていた。 この本は『達成動機』という書名で邦訳されていたという。 そういえば、マクレランドという名前は、中小企業診断士の経営管理を勉強しているときに知ったのだった。
著者はここから話を進めていく。マクレランドは個人の意欲(やる気)と社会の活力は比例すると説いたこと、 著者はマクレランドの主張を全面的に肯定するわけではないが、やる気にみちた人間の人生は充実している(こと、そしてその逆も真の)ようにみえることを述べている。 だいじなのは、意欲ある人間を育てることである、と結んでいる。 私自身はやる気がないが、それがこのホームページなどで他の人に伝染していては申し訳ない。 どうしたら食い止められるのだろうか。この本にその方法は書いてあるのだろうか。もう少し読んでみたい。
この本は複数の章からなる。冒頭はまさに「独学のすすめ」という章である。 その章は、ジェイン・ヴァン・ラヴィック・グドールの話から始まる。このイギリス人の物語を著者は引用するのだが、 私は感動した。 ここだけでも読んでもらいたい。
書 名 | 独学のすすめ |
著 者 | 加藤 秀俊 |
発行日 | 2009 年 11 月 10 日 |
発行所 | 筑摩書房 |
定 価 | 840 円(本体) |
サイズ | ?版 |
ISBN | 978-4-480-42658-1 |
その他 | ちくま文庫 |
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