「はじめに」から引用する :
問題を 1 題解くごとに電磁場が身近なものになっていくことは確かです.ぜひ,紙と鉛筆を使って 1 題 1 題解いてみてください.
p.100 は Coffee Break として、アハラノフ-ボーム効果が説明されている。私が応用物理で学んだことは、アハラノフ-ボーム効果という現象がある、 というただ一点に尽きる。そこで、アハラノフ-ボーム効果を理解したいと思ったのだが、そもそもベクトル・ポテンシャルがわからない。そうなると、もっと前にさかのぼらないといけない。
p.100 がだめなら、p.50 はどうか。そこでは、導体のまわりの静電場が解説されている。以下引用する。
静電場中の導体 導体を静電場の中におくと,導体内の電荷が電場に引かれて移動する. 導体中の電場が 0 でない限り電荷の移動がつづき,導体内の電荷分布が変化する. 電荷分布が変化しない最終状態ではつぎの性質がある.
- 導体中では電場 $ \boldsymbol{E} $ = 0.
- (2.12) より,電位 `phi = ` 一定.
- (3.1) より,導体内部では `rho = 0` .電荷はすべて表面に分布する.
まず、(1) から、電場が 0 なのは導体の内部であり、導体の表面では電場があるのだろう。(2) では、(2.12) という式が引用されている。この式は p.29 にあり、具体的には
`phi_"P" = -int_"O"^"P"{`$ \boldsymbol{E}(\boldsymbol{r'}) \cdot \boldsymbol{t}(\boldsymbol{r'}) $` }ds`
である。これは具体的に何を意味しているのか、と考えているうちに返却期限が来てしまった。また出直そう。なお、(3) の `rho` は電荷密度である。このページには `sigma` も出てきているが、 こちらは電荷の面密度である。`rho` は体積の密度である。
このページの数式は MathJax で記述している。
書名 | 例解 電磁気学演習 |
著者 | 長岡洋介・丹慶勝市 |
発行日 | 2016 年 4 月 5 日 25 刷 |
発行元 | 岩波書店 |
定価 | 2800 円(本体) |
サイズ | A5 版 ページ |
ISBN | 4-00-007792-9 |
その他 | 物理入門コース/演習 2、 川口市立図書館にて借りて読む |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録 > 長岡洋介・丹慶勝市 : 例解 電磁気学演習