和達 三樹 : 例解 物理数学演習

概要

「はじめに」から引用する :

本書の目的は，問題を解く力を身につけたいと思っている読者を手助けすることにある．

感想

「はじめに」では、 また，著者自身で解いたものしか採用してないとある。 ひょっとして、世の演習書では、自分が解いたことのない問題を著者が載せていることがあるのだろうか。

同じく「はじめに」で、はじめて演習書を執筆したのであるが， 解説書を書くよりも骨の折れる仕事であった，というのが正直な感想である． というくだりを読むと、 和達先生が六十歳代半ばで逝去されたのはこのような執筆活動がたたったのだろうかと思ってしまう。

物理のための数学よりは、軽口が少なくなったようだ。ただ、 こんなところを読むと少しほっとする。p.29 で、逆行列を計算したあと、このような注意が述べられている。

計算間違いは誰でもするのだから，検算をする習慣（特に逆行列等での計算では）を身につけたい． To err is human, to forvie divine.

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