へたくそなN◎VA用語解説1

RL/ルーラー

 マスターのこと

経験点

 いわゆる経験値のこと。これを消費して、能力値、制御値、技能の上昇、及び常備化が行われる。ただ、この経験点、N◎VAはちょっと特殊で、ルーラーにも経験点が入るようになっている。

 経験点は、いくつかのチェック項目をチェックしていくことで入手できる。詳細は以下の通り。

プレイヤーの場合

アクト前

依頼のリプレイやイラストを描いた

アクト中

そのアクトに最後まで参加した

よいロールプレイをした

そのアクトで他のプレイヤーを助けた(キャストでないことに注意。キャストではなく、プレイヤーがプレイヤーを助けたかどうかが問題なのだ。プレイヤーが助かったと思えば、それでいいという事になる。つまり、キャラクターは対立しても構わないし、プレイヤーに対してもそれは同じだが、プレイヤー同士は協力し合いなさい、という指針ではなかろうか)

ルーラーのストーリー進行を助けた

シーン登場回数(チェック欄が9あり、一回登場し、行動するたびにひとつ埋まる。チェックした回数÷3が経験点となる。最高で3点入る計算になる。実は、この3点、意味がある)

うまく神業を使った回数

さらに、レコードシートをRLに提出することで、経験点が+1される。

  

ルーラーの場合

そのアクトを最後まで運営した

このキャストがうまく神業を使った回数

このレコードシートを回収した

 

 ルーラーの場合は、プレイヤーがルーラーに対して経験点をあげるかどうか選択することができ、さらに、レコードシートにプレイヤーのサインがないとルーラーは経験点をもらえないようになっている。

 署名は、当然、たしかにアクトを運営しましたよ、という証明。

 問題は、経験点を上げるかどうかの成否だ。

 これはプレイヤーが、このルーラーが描いた今回のシナリオ、だめだよ、と思った場合の意志表示が可能である、と考えられる。ルーラーは、しっかりアクトを運営しなさいよ、という製作者サイドからの一つの暗示的メッセージであると思われる。

 プレイヤーの場合、入手可能な経験点は、通常、12点(状況によっては、13、14と増えていく場合があるが、この場合はルーラーの経験点も増えていく)。対して、ルーラーは通常の場合、5点。通常考えうる最大で考えたら、3人プレイヤーが参加すれば、ルーラーをやったほうが経験点が多く入手できるようになっている。

 つまり、キャストが活躍できるしっかりとしたシナリオを組めば、ほぼ確実にルーラーに対しての経験点のほうが上回るようになっているということになる(プレイヤーが二人、というのは、通常、少し考えられない状態だろう。加えて、登場回数の経験点が3以上はいらないのは、一重に最高経験点12点をオーバーしないようにする、という考えなのではないか、と思われる)。

 ルーラーに経験点が入るのは、ルーラーが一人に集中しないようにするための予防策であると考えられる。

 同時に、アクト運営の手腕が(極めて大雑把に、だが)はっきりされるのも、この経験点の特徴だ。

 これなら、ルーラーのやりがいもあるというものである。

常備化

 N◎VAのすごいルールのひとつ。

 アイテムを、常に所持(携帯、ではないことに注意)するためには、経験点をアイテムにひとつにつき一点支払わなければならない。ただし、こうして常備化したものは、シナリオ中に破壊されたり、消費してなくなっても、次のシナリオには元通り所持していることになる。

 これにより、所持品がぶっ壊れるような行動を、平気で行えるようになる。かなり派手なシーン(自宅が破壊される等)の演出も、遠慮会釈なくやれるわけだ。

オープニングフェイズ

 このゲームは、今までのTRPGとは異なり、アクト、という単位で区切られている。すなわち、プレアクト、メインアクト、ポストアクトである。その中で、オープニングフェイズとはメインアクトに含まれるもので、シナリオの事件のきっかけを暗示させるシーンから始まる。

 その後、アクトに登場するキャスト(PCのこと)の登場シーンがルーラーの手によって行われる。TNR(トーキョーN◎VA The Revolutionのこと)は、映画的なシナリオの進め方で行われており、このフェイズは、映画に登場する主役たちが、顔を見せるシーンである。

 起承転結で言えば、起にあたる。それがこのオープニングフェイズだ。

シーン

 フェイズに関しては前述した通りだが、フェイズはさらにこまかな、シーンという単位に分けられる。

 これは、映画で言う、シーン何々、というやつをイメージしてもらえればいいだろう。小説で言えば、節、がそれにあたる。

シーンカード

 これは、付属している、ニューロデッキというものをつかったもので、ルーラーはまず付属のニューロデッキを山としておいておく。その後、シーンが始まると、山の一番上のカードを表にする。そのカードは、はじまったシーンのイメージを表すことになっている。

 ルーラーは、意図的に積み込みをしてもいいとのこと。

 ニューロデッキは、タロットカードの大アルカナをもとにしているが、これがまたどマイナーでオタク心をくすぐる、クロウリー版大アルカナなのだ。

 このクロウリー版大アルカナ、通常のタロットとは大きく異なるため、通常のタロットをかわりに用いることはできない。

登場判定

 シーンに登場するためには、この判定をおこない、成功しなければならない。これは、経験点にも直結しているため、かなり重要。ただし登場は、プレイヤーの任意で行われる。

 後で美味しいシーンをとってしまうために、このシーンの登場は我慢しておく、というのもまた、一つの手段なのだ。

 また、無駄に登場したら、舞台裏、という行動をとれなくなってしまう。

 このアクトでは行なわれていないが、この舞台裏とは、キャストが完全にフリーな状態を表す。プレイヤーはこの間に何をしてもいいが、ルーラーの手助けをしておくのが一番いいだろう。手が足りているときは、すきなとをしていい。できる事ならルールブックや資料を読むのに使って欲しいものだ。

 この舞台裏にいるとき、キャストは買い物をしたりとか、簡単な情報収集を行う事も可能である。また、舞台裏でなければできない行動もあるが、これを書き出すと、また大変なのでやらない。

 これも、N◎VA独特のルールだ。


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