■ メーカー選定 4 ■

【三井ホーム図面1回目】


B社の図面が上がってから1回目の打ち合わせが終わり、午後に三井ホームへ向かいました。
この日、営業の御紹介で、初めて私たちの担当となる建築士さんとインテリアコーディネーター(以下IC)さんにお会いしました。

建築士 上之さんは私たちよりも若く、品川庄治の品川君のような顔立ちの優しそうな男性。

ICの清家さんは、大変にスタイルの良い笑顔が素敵なお姉さんでした。

三井ホームの打ち合わせは建築士さんとICさんに営業も含め計3人ですすめていきます。

建築士 上之さん「早速ですが・・・」


今日、お会いするのが初めてなのですが、事前に営業の徳留さんに手渡しをした要望書を元に図面を引いてきてくださったそうです。

徳留さん「まずは、こちらは叩き台ということで見て頂くと有り難いです」

そう言いながら私たちの目の前に広げられた図面を見て、りぅとはるりはとても驚きました。


それは、私たちが描いていた理想の我が家に配置がとても似ているのです。
(『メーカー選定 1』)
(打ち合わせ時の鉛筆書き部分で見づらいかと思いますがご了承ください。手書きの部分も思い出だったので消さずに載せています)

しかも、りぅとはるりは半年近くかけてこの形にしたのに、
上之さんはほんの2週間程度で!!
プロなので当たり前と言われればそれまでですが、これは本当に感動しました!!


上之さん「事前に徳留から要望書のほうを頂きまして、沿うよう作りました」

あくまで叩き台と言う三井ホームでしたが、家族で話し合い先立って提出してある『我が家レポート』を思い浮かべるに、全て条件を満たしています。

C社、B社と、あまりにレポートからかけ離れた図面ばかりだったので、上之さんの図面に感動すら覚えるりぅとはるりは、
徳留さんさんや上之さんの「どこか不明な点や改善点はありますか?」という問いにもまるで何も思い浮かびません

なので、
三井ホーム側からの提案という形で改善点を上げていく打ち合わせとなりました。


【三井ホーム図面1回目/打ち合わせ風景】


上之さん「二階の洋室ですが、子供部屋用と多目的に使えるお部屋を1つということでしたが具体的にはどのような使い方でしょうか?」

りぅ「友人が多いので、友人が来たときに遊んだり泊めたりと考えていますが」

上之さん「それならばこの部屋を一部屋に繋げて、将来的にお子さん用の部屋を作る際に仕切って使うというのはどうでしょう?」


上之さん「要望書に有りました『水周りBarスペース』というのはどういった感じで考えていらっしゃいますか?
      取り合えずこの図面ではホールに設けましたが」


徳留さん「就寝前に楽しむミニバーのようなものであれば、主寝室の一角に設けられる方もいらっしゃいます」

       (提案をしながら、具体的な例を三井ホームの建築集から写真で見せてくれる)

りぅ「出来れば友人が来たとき語りながら飲みたいと思っているので、小さくてもいいので個室がいいです」

-------------------- (
りぅの意見を尊重しつつ、提案をして頂く形で話し合いを繰り返す) ------------------------

りぅ「書斎は今の段階では家に仕事を持ち帰ることはほとんど無いので個室でなくてもいいですね」

上之さん「そうですか。そうであれば現在書斎としている部屋をBarスペースにしましょうか」
(既に頭の中で図面の変更がされているようで「1階のホールを広げて・・・」と呟く上之さん)

清家さん「素敵〜♪」

はるり「あ。それなら(吹き抜けリビングの2階部分の)ホールを『鹿児島南モデル』のリビングロフトのようにして、そこを書斎の代わりに出来ますか?」

徳留さん「はい。鹿児島南モデルのリビングロフトですね?いいですね。リビングロフトは三井ホームの魅力の1つです」

はるり「それと可能ならコートクロークも設けられますか?お客様が多いので・・・」
(この時点ではお渡しした要望書には書いていなかった)

上之さん「はい、大丈夫です」


はるり「・・・すみません。それと、これも可能であれば良いのですがシュークロークが欲しいのですが・・・」
(こちらもこの時点ではお渡しした要望書には書いていなかった)

徳留さん「はい、かしこまりました」


りぅママ「私、お布団を干さないから、西側に窓を作ってそこにベッドを寄せたい」

上之さん「そうですね。そうしたらクローゼットの位置を東側に寄せましょうか?
      その方がワンクッション置くことになるので子世帯からの音が伝わりにくくなると思います」


りぅママ「台所にもっと収納が欲しいわ。(リビングとの境の壁を指差して)台所を狭くしないでここに棚を付けて欲しい」

上之さん「そうですね。収納が少ないですね。・・・(考)・・・少しリビングのほうに入り込むように収納を設けましょうか?」



徳留さん「それとお母様。お母様の寝室の上が浴室というのはどうですか?
      三井ホームはほとんど音がすることや水漏れなどは有りませんが、
      お客様によっては寝ている上に水が有る事を嫌がられる方もいらっしゃいます」



・・・など等、初めての家造りをするに当たって初心者の私たちには思いもつかない点を、他にもたくさん細かく提案して下さいます。


最初、図面を見たときは思わずそれで満足してしまったのにも関わらず、上之さんと徳留さんの提案でより良いものへと変化していきました。

そして何より嬉しかったのは、
三井ホームは私たちが素人考えで作成した要望書を余すことなくきっちり図面に起こしてくれたことでした

上之さん「実は要望書に書いてありましたので、僕もそのまま描いたのですが・・・

上之さん
「←2階の浴室ですが、要望書の通りにすると扉が二つ並んでしまうのです・・・


りぅ&はるり「ああっ!!(笑)」


これにはとても笑わせて頂きました。
確かに要望書を見返すと・・・


りぅの希望:二階の南側に窓から外が見える開放感有るお風呂。風呂場から外に出られるようにしたい。


はるりの希望:二階の脱衣スペースから洗濯物を干すためにバルコニーに出ることが出来(るようにしたい)

(理想の『我が家レポート』より)


上之さん「お風呂場から外に出たいというのは直接外に出たいで宜しかったんですよね?」


りぅ「はい。風呂から直接外に出て風に当たりたいなぁ・・・と(笑)」

上之さん「(和やかに笑いながら)直接じゃないと駄目ですか?」

りぅ「(馬鹿な提案と知りつつも)無理ですかね?特に体も拭かずに、こう、外の風を当たりたいのですが・・(笑)」

徳留さん「(笑)それは気持ちよさそうですね」

上之さん「(笑)2階の浴室は通常システムバスになりますので、そこに扉を付けるのは無理ではないのですが、せっかくの三井ホームの機密性などが損なわれる恐れがあります」

上之さん「今では脱衣室の床材も耐水性に優れたものを使っていますので、脱衣室からバルコニーに出る方が良いかと思いますね(笑)」


りぅ「なるほど〜。分かりました(笑)」



このような経緯が有り、りぅのお風呂場からバルコニーへ直接出る夢は消えたのですが、これはとても納得がいく話し合いであり、また嬉しいことでした。

上之さんは若いながらもたくさんの設計をこなされている大ベテランさんで、あらゆる点から考えても浴室に扉を付けて脱衣室の扉と2つ並べるなんておかしな事であるにも関わらず、
私たちの『要望書』を尊重し第一に考えて、勝手に削除することも無く真面目に図面を作ってきて下さったのです

その私たちの意見をまっすぐに受け止める
誠実さ、
話し合いにおいてもジョーク交じりで有りながらも
礼節ある態度
ピンポイントで提案して下さる
知識の深さ
更に非常に理想としていたものに近い図面を提示していただき、今までB社に傾いていた天秤が、
三井ホームにおいては今回が1回目の打ち合わせだというのにも関わらず)
打ち合わせが済んでみると私たちの心は三井ホームに大きく傾いていたのでした


最後にB社で地盤補強が必要であった旨を告げ、予算組みのため三井ホームではいくらかかるのか次回教えていただく要望を伝え、1回目の打ち合わせを終えました。

その後、打ち合わせの帰り道。
何だかよく笑い、たくさんの提案を受け、また自分たちも素直に要望を伝えた三井ホームの打ち合わせを振り返り見て、
B社、C社ではどこかここまで欲望に素直に話しても良いのだろうかという引け目があったのか、自分たちの要望を伝えているようで、まるで伝えていなかったことに気がつくりぅとはるり。

はるり個人としては、この三井ホームの打ち合わせが、今までの打ち合わせを通して初めて家作りが楽しいと思えた瞬間でした。






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