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過去の日記置き場です。 いちおうしばらくは置いときます。 |
カシオペアへの道(11月21日) ほぼ一週間のご無沙汰でした。みなさまおかわりございませんでしょうか。(←?) 前回の日記からきょうまではほんの数日しかたっていないけれども、ワタシ(と猫ズ)にとってはあれが何ヶ月も前のことのような気さえする怒涛の日々であった。 思えばこの数日、つらいことの連続だった・・・・ 隠れるアイノ! むずかるこゆめ!! そして粗相するカールあかお!!! すでにスペクタクルである。 つくづく猫ってやつは手ばっかりかかってカケラも役にたたないくせに、猫好きさんたちから不当に大事にされているラッキーな生き物だと思うよ。・・・ ここですおちゃんの名前があがってないなとお気づきのアナタ。あなたはとっても鋭いですね!(←?)ご想像どおり、やっぱりスオミだけはかなりとってもいい子だったのである。腐っても鯛というか、グレてもいい子というか(?)、少々がんこばばぁ化したとはいえ流石は究極の優等生・スオミ様だなあと改めてカンドーした我々であった。 とにかく! 週末からこっち、我々にはあまりにもつらい試練の日々だった。しかし、ついにそれも終わったのだ! もう重量10キロにならんとするキャリーバッグを抱えてうろうろしなくてもいいし、逃げまどう猫ズをとっつかまえて軟禁したりしなくてもいいのである。 (まだ箱はいっぱいあるけど)とうとう我々に日常が戻ってきたのだ! うれしいよぉおぉぉぉ!!!!(感涙) またもムダに前置きが長くなってしまったが、当ぼちぼちだいありーでは今回の引越しプロジェクトについて今後数回をかけてご報告していきたいと思う。しばしおつきあいのほどよろしくお願いします。 さて前回は荷作りのところまでお話ししたのだった。明けて翌日、ついに荷物の運び出しとホンチャンの猫連れ移動の日である。 「猫連れ移動」。これこそまさに今回の引越しプロジェクトにおける最大の難関であると同時に最も重要なイベントだ。 ああ、いよいよこの日が来てしまった! さよなら北海道!ありがとう北海道!ふぉーえばー! ・・・・・? じゃなくってぇ!! 北海道との別れも悲しいが、とりあえず猫連れ移動の話だってば。 ニンゲンふたりで総重量16.5キロの猫を連れて寝台列車に乗るという、とんでもない国家的大事業を行う瞬間が刻々と近づいてきたのである。なんというこの緊張感! っていうか、運び出しと新居での挨拶回り用贈答品の購入にすっかり気をとられていて緊張するどころじゃなかったけどさ。(・・・)ちなみにそんなに贈答品のことを気にしていたくせにおもいっきり数を間違えたのはワタシです。いやー、ふたつも足りなくってさー。ホント困りました。だははは。(・・・・・・) このようにニンゲンのほうはアホーでヌケサクなため大事業を控えてもお気楽なものであったが、猫ズはそうはいかない(たぶん)。朝からキャリーにつめられっぱなしのうえ周囲では荷物運び出しのすさまじい大騒ぎが続いていたのだから、さぞかしびびって緊張していたにちがいない。ごめんねみんな・・・・ ところでキャリーの内容物(?)のほうは、「スオミ・アイノ号」と「こゆめ・カール号」のふたつに分けることになった。これは「猫の本土渡し」問題(?)として以前の日記でも触れたとおり、重量のモンダイのほかに猫どうしの相性も加味して熟考した結果決定した究極の分け方である。(そうか?) 熟考のかいあってか、荷物の運び出しの大騒ぎの中でも全員泣きも暴れもせずおとなしくキャリーの中でかたまっている。クラス分け大成功だね!っていうか、まわりがうるさすぎて鳴いても聞こえなかっただけかもしれないけどさー。しーん・・・ 荷作りのときとちがって今回は猫ズをキャリーにつめっぱなしなのでジャマジャマ攻撃はなく(だーかーらー、最初っからキャリーに入れとけって・・・)、運び出し作業もつつがなく終了した。しかし問題はこれからだ。キャリーバッグ持つだけでもタイヘンなのに、とにかくすっごい手荷物の量なのである。コレを持って移動しなくてはならないとは!! じつは荷作りの日まですっかり120パーセント忘れていたのだが、ワタシはなぜかバイオリンを持っている。なんとワタシ、数年前になんとなく出来心で(・・・)いきなりバイオリンを習いはじめていたのである。オトナの初心者でしかも不真面目というこまった生徒だったので、はっきりいってお子様以下のどーにもならない腕前だし、もちろんそんなヤツがたいした楽器を持ってるわきゃーないのだが、いくら安物といってもさすがにバイオリンを引越し荷物と一緒に運ぶわけにはいかない。安物は安物なりに愛着もあるし一応大事な品なのである。そういえば本土からこちらに引っ越してくるときもバイオリンだけ手荷物にして持ってきたんだったよなぁ・・・がーーん。 すっかり忘れてました・・・・(練習しないから忘れるんだってば) というわけでワタシは、キャリーバッグとバイオリンと身の回り品をよろよろ持ち運ぶというとんでもない事態に陥ってしまった。 これは激しく予想外のイタイ出来事であった。 そもそも引越し作業のままのこきたないカッコで巨大なキャリーバッグ持って歩いてるだけでもかなり悪目立ちしているというのに、加えてでっかいバイオリンケースである。 あやしい。あやしすぎる。意味不明である。 ちょっとビジュアルに想像してみてほしい。キャリーバッグとでっかい手荷物までは許せるとして、そこにさらにバイオリンケースを背負っているんですよ。いったいなぜバイオリン??と思いませんか。ワタシは思います。(キッパリ)現に街でも駅でもじろじろ見られました。・・・・ よりによってこんな胡散臭さ240パーセント(当社比)の姿で逃げるように愛する北の街・札幌を発つハメになるとは・・・ あまりにもトホホである。 まぁこのように色々と細かい手違いはあったものの(・・・・・)、とりあえず我々はぶじ予定通り猫よんひき連れて札幌駅にたどりついたのであった。 わくわくどきどきでホームに上れば、そこにはあのカシオペア様が・・・!! おおーっ!! キャリーよ、あれがカシオペアの灯だ!(←???) いよいよカシオペア様に乗り込む運命の瞬間が近づいてきた、といういいところ(?)で次回に続く。
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新居到着!(11月27日) このところ引越し後の環境不備で更新頻度ががた落ちになっていたので、これではイカン!と一念発起した我々、とりあえずの策としてパソコンの近くに電話機そのものを持ってきちゃうことにした。これならケーブルがなくても電話線もケーブルもばっちり届くもんね!・・・留守電が居間で聞けないってのがちょっぴりやるせないけど。しーん・・・ そんなわけであとはフレッツ契約問題のみである。やっぱし定額サービスってのは偉大だよねぇ。普通のダイヤルアップじゃ電話代と接続料がこわくて趣味のネットサーフィン(どんな趣味?)もできやしない。たのむよN○T!早くしてくれないと他社のADSLに変更してやるー。ひひひ。(他社サービス調査検討中) では引越し話のつづき、スタートです。 事件も事故もなくぶじ上野に到着した我々だが、ダンナのクルマは駅前でなく少し離れた駐車場に停めてあったので、キャリーバッグと荷物となぜかバイオリンを持ったワタシだけ公園口で車の到着を待つことになった。 公園口。そこはすなわち東京文化会館の楽屋口の目の前ではないかっ。 ああ、ココにこうして立っていると、過去カネをつぎこんできたさまざまな舞台の思い出が走馬灯のように浮かんでくる・・・高かったあのオペラ・このオペラ。素晴らしかったあの歌手・ぼんくらだったあの指揮者。くそー。(まあお下品♪) 思えばアレは何年前、コロちゃん(注:犬ではなくヘルデンテナーのルネ・コロのこと)にサインをもらったのもこの楽屋口だった・・・わざわざヤマハで「ジークフリート」のスコアを買ってきて裏表紙にサインしてもらったんだもんね!あのサインには楽譜ごとしっかりパウチっ子をして、いまでも家宝として真空パックで保存しているんだよ。ああコロちゃん。ふふふ。(←ブキミ) ・・という回想シーンは激しく関係ないですな。今はとにかく猫連れまちぼうけ状態なのでしたね。 ココだと場所柄(?)バイオリン持ってるのは妙に違和感ないけど、でっかいキャリーバッグと大荷物はものすごく違和感がある。 美術館に行くと思われるマジメそうなカップル(「男性・地味なカジュアルにメガネ、女性・化粧っ気ナシの長い髪」率高し)の待ち合わせなどを横目で見ながら謎の大荷物とバイオリン持って寝不足の凶悪な目でぼーっとたたずむワタシは、はっきりいって果てしなくあやしい存在だったに違いない。健全なカップルのみなさん、ワタシ以上にあやしかった外国人のみなさん(・・・・)、公園の平和を乱してごめんなさい。 しかし車が来てしまえばこっちのものである。(←?)とっととキャリーを後部座席に積み込んだ我々は逃げるようにその場を後にした。 ここにきて猫ズもいいかげんキャリー移動に慣れたようで、待っている間も車に乗っている間もまったく鳴きも騒ぎもせず静かに災難が過ぎ去るのを待っているってカンジだったのがあわれである。ご、ごめんね・・・でもほら、もとのおうちに戻ってきたよ!キミたちの受難もこれで(ほぼ)終わりだからね! もとのおうち。・・という表現は半分合っていて半分間違っている。 スオミとアイノは当初ここで生活していたから彼らにとっては確かに「もとのおうち」なのだが、こゆめとカールは北海道で増殖(・・・・)した子たちなのでこの場所に住んだことはない。つまりまるっきり初めてやってくる知らないおうちなのである。 それに荷物が届くのは翌日だから、いま現在部屋の中にはなーーんにもない。たたんだフトンとダンボールの上のテレビとダンボールふたつくらいしかない。(今日までダンナはいったいどういう生活を・・・)押入れの中もクローゼットの中もからっぽだから、どこにもぐりこんだって隠れる場所さえないのである。ニンゲン的には猫捜索がしやすくて助かるが、猫的には「きゃー、どうしようー!」ってカンジのこの状況にヤツらはどう反応するか! そ、それがですね。 意外にもこゆめとカールは全然平気だったのに、スオミとアイノが激しくびびりまくってしまったんです。 おいおい、キミたちは元々ここに住んでたんでしょーに!! ニンゲンが「なんでこわがってるんだよぅ!」と諭しても聞く耳持たないアイノは、必死の形相でたたんであるフトンの間にムリヤリ入っていって布団と一体化しているし、スオミはいきなり足がなくなってダックスフントかマンチカンかってカンジで「すすすすーっ」と低空飛行している。かと思うとこゆめとあかおはまったくマイペースで「ココどこ?あたらしいおうちなの?なんだか殺風景ねー」となんだか楽しそうにあちこち探検して回っているではないか。 ・・・・・・ なにかが間違っている・・・ ところでびびったときの猫って、腰が引けまくったせいで限りなく足が短くなって、ものすごく床に近いところをそろそろと平行移動しますよね。以前しらないおうちに遊びに行ったときのこゆたんもそうだったし、今回のスオミもそう。まさに足の長さが3センチ状態(・・・・)でびくびく歩いてるのを見るとつい笑えてしまう。イヤ、本人たちはマジメにやってるんだろうから笑っちゃ悪いんだけどね。だははは。(結局笑う)
このような猫ズの様子に一抹の不安を抱きながらも、ひとまずニンゲンも荷物を置くことができてホッと落ち着いたことだし、早速はらぺこの猫たちにゴハンを出してあげることにした。ところがスオミとアイノはあまりにもびびっているので全然食欲ナシって感じではないか。 昨日からほとんどゴハン食べてないのに・・・ キミたち、そんなにコワイんかい?! そりゃアイノはここには3ヶ月しか住んでないから覚えてなくても仕方がないけど、すおちゃんは1年半近くココで生活していたのに。ここまでカケラも覚えていないとは・・・・やっぱり猫の記憶力って・・・・・・ このように年長組は恐怖のあまり(?)ほとんど食べなかったが、食い気大魔王こゆめとその後継者カールはもちろんすぐに飛びついた。食って食って食いまくり、水も飲んで飲んで飲みまくる。 それだけではあきたらぬ食い意地猫カールときたら、ちょっと目を離したスキに、ワタシがこっそりカバンのポケットに忍ばせていたシーバデュオの小袋をめざとく発見して引っ張り出したあげくがじがじに噛みちぎりやがったではないか。 こ、このやろう〜。 ああ、すでにやる気全開なんだね・・・でもキミたちが元気でよかったよ。 しかしこの旺盛な食欲こそ、のちの悲劇の伏線だったのである・・・! というところで長くなってきたので以下次回。次こそ「引越し編・最終回」です。
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恐怖のウ○コ猫・カール(11月28日) いきなりインパクトあるタイトル(伏せ字つき)でごめんなさい。でもこのタイトルを見れば、ゴハン中のかた(とゴハン前のかた)は「おお、コレは読まないほうがいいな!」とひとめでわかるという親切設計!めざせ、ヒトにやさしい三毛猫党!(←???) 数回にわたって「よく食ったための悲劇」をにおわせたため、猫飼いの皆さんには来たるべき悲劇がなんであるかピンとくるものがあったようですね・・・まさにその悲劇が引越し疲れのワタシを待ち受けていたのであったぁ!ということで、怒涛の引越し編・最終回スターート!! 家具がなーんにもないガラガラの我が家での最初の夜のことである。深夜になって妙にカールあかおが「うにゃー、あーお、うるにゃーー」と騒ぎはじめた。 前の日もその前の日もよく眠れていなかったワタシは「ああうるさいなぁ・・」と極力無視して半分夢心地で聞いていたのだが、しだいにマジでうるさくなってきた。 ちくしょう、やっとまともに眠れそうだっていうのにこの小僧はなんでジャマするんだよぅ。うるせぇ。うるせーぞカール!・・・とマジ切れしそうになったワタシは、「カール、うるさーい!」と寝たまま叱りつけた。するとカールあかおは「きゅーん・・・」とかなしそうな声を残してしゅたたたっとどこかへ走り去っていった。 そうそう、カールって、なにか悪さをしたときに「こらー!」って怒ると「きゅるーん・・」とかなんとかカワイイかなしげな声を出してさびしそうにワタシを見るんだよね。これがかわいくって、つい叱っちゃうっていうか。だははは。(←鬼?!) ともかく、にゃーにゃー騒いでいたカールが黙ってどこかにいったことでワタシは再び深い睡眠に落ちかかっていった。すやすや・・・すや・・・すや・・・・・・!?!? な、なんなのだこのニオイは! 眠り姫も三年寝太郎も叩き起こすと思われる強烈にして醜悪なこの異臭は!!!! あまりのことに百年の眠り(?)も覚め、がばっと起き上がったワタシは速攻でニオイの元へ向かった。 なななんと!! カールあかおが台所の流しで大量のう○こをしている、まさにその現場に出くわしてしまったぁぁぁ。 よりによって、前の住人と業者さんがふたりがかりでピッカピカにしてくれた新品同様の流しで・・・ なんでやねん!!ちゃんとキャリー付けの携帯トイレに砂をたっぷり入れて出してあったのに!他の子はそこでやってるのにぃぃぃ!!! そしてそして、なんでこんなに大量なのだぁぁぁあ!!! スオミとアイノとこゆめ全員まとめての一回分くらいたっぷり量がある。多い。多すぎる。さらに最悪なことにやや軟便ぎみで、究極にクサいというオマケつきである。 衝撃のあまり思わず意識が遠ざかりそうになったが、ココで気絶していてもウ○コはなくならないし異臭も消えない。とりあえずあかおを「ばかばか、おまえのかあちゃんでべそーー!!」と小学生のケンカのように罵倒しながら、ティッシュかかえて必死でブツを回収した。ああ泣ける。引越ししてきて最初の夜のうしみつどきに猫の軟便回収してるワタシっていったい・・・まるで「これからもオマエは猫ズにお仕えする身として謙虚に生きていくのだぞ!」という猫神さまからのお告げのようではないか。のろわれたこの身が口惜しい・・・ もっとも冷静に考えてみると、携帯トイレはふつうのトイレの半分弱くらいの大きさしかないので、小やふつうの大ならともかくここまで大量の大となるとちょっとキャパが不足していたかもしれない。激しいゴロゴロに襲われたあかお、「このトイレではぼくのウ○コは入りきらない!」という予感(?)から「でっかいトイレをだしてよぉぉ」と大騒ぎしていたのかも・・・(好意的解釈) でも、そんなに知恵あるかな。あかおに。・・・・・・ このような泣けるアクシデントはあったものの、そのあとは朝まで誰にもジャマされることなくぐっすり眠ることができた。しかしこのつかの間のシアワセのあとにさらなる悲劇が用意されていたなど、誰が知りえよう。 明けて翌朝。ついに大量の引越し荷物が搬入されてくる日である。ココが猫連れ引越し・最後のふんばりどころだ。搬入のあいだは扉もあけっぱなしになるから猫ズには再度キャリーに入ってもらわなくてはいけないし、そこらへんに置いたんでは作業中につぶされちゃうかもしれないのでジャマにならない場所に安置(?)しなくてはならない。 ということで我々が選んだ場所は浴室であった。ココなら絶対ジャマにもならないし、洗濯機の設置さえ終わってしまえば洗面所のドアも閉めっぱなしにできるので猫たちも少しは安心だろう。 さっそく猫ズを捕獲して、移動時と同じ組み合わせでキャリーに入れることにした。すなわち「スオミ・アイノ」の年長組と「こゆめ・あかお」の年少組である。 ちなみにアイノはまだ布団の中に必死で隠れていたのだが、布団を片付けられて隠れ場所がなくなったとたん目がぐるぐるうずまきになったかと思うと、迷わずキャリーの中にするすると自主避難していった。その姿のあまりの情けなさに中をのぞきこめば、キャリーの一番奥で四分の一サイズアイノになってかたまっていました。こんなに小さくなれるもんなんだね・・・ アイちゃんってほんとうにカワイイねぇ。(・・・・・・) いつも一番てこずるアイノも自主的に入ってくれたことだし、今回はどこにも猫の隠れ場所がないのでわりと簡単に全員をつかまえてほいほいとキャリーに収容できたのだが、なんだかあかおが異常にうるさい。昨日まではいくらキャリーに入れてもおとなしいもんだったし、移動も電車も全然こわがらないぶん他の子と比べても一番安心して見ていられたというのに、いったいどうしたというのだ。 いくらなだめても「うあーお、うにゃーん、ぎゃーす」とはげしく叫びまくっているので、一緒に入っているこゆめもかなり迷惑そうだ。「こゆたん・・?」と様子をうかがうと、すでに目がヒョウタンツギになって「・・・・」と押し黙っている。やばい。 ココでワタシはふと昨夜の惨劇を思い出した。もしかして、トイレに行きたいのか?! そこであわててカールをキャリーから出して「ほらほら、トイレだよ。トイレいきたかったんじゃないの?」と砂をかきまぜてみせたりしたのだが、カールは特にトイレに興味を示すでもなく部屋をうろうろするばかり。しかしキャリーから出たとたんしっかり鳴きやんで、ごく普通の顔でリラックスしているではないか。 そこで我々は「なーんだ、キャリーに入れられるのがイヤだったのか」と解釈した。しかし今日はどうしても入ってもらわなくてはヤツの安全が保証できないのである。ココはなんとかガマンしてもらうしかない、と再度こゆたんのキャリーに入れたのだが、案の定カールはまたも「うぎゃー、にゃーん、うあーん」と鳴きはじめた。 ああ、こゆめ様・・・こゆめ様がお怒りになっている・・・・・・ ここで我々は一計を案じ、なにかあったときの予備として持参していたソフトキャリーを使用することにした。ちょっと狭くて居心地は悪いだろうが、カールだけこっちのソフトキャリーに入っていてもらおうと思ったのである。だって、あまりにもこゆめが気の毒だったんだもん・・・ 別のキャリーに移ってからもカールはうるさく叫び続けたが、とにかく今日はいくらイヤでもガマンしてもらうしかない。かわいそうだがあと一日、なんとか耐えてくれ!・・・と念じつつ浴室にキャリーを持っていったのだが。 ややあって浴室の横を通ったときに漂ってきたこのニオイは・・・! 忘れたくても忘れられない、この強烈で凶悪で殺人的な異臭はぁぁぁあぁ!! か、カール・・・・もらしちゃったのね・・・? キャリーの中でう○こまみれになってあわれっぽく鳴いているカールを見た瞬間、ワタシの口からフキダシ状になったタマシイがふわふわと漂い出ていった。ああ、妙なる調べが高鳴り美しい花園が見えてくる。ほとんど臨死体験である。 わかってたの。わかってたのよ。キミたちがぎゃーぎゃー騒ぐときにはたいてい理由があるってことは・・・だけどトイレ見せても反応しなかったじゃないかぁぁぁ。ずるいぞ!!(←?) この時すでに引越し荷物到着予定時刻まであと10分!バスルームにはすでに猫ズのキャリーが山積み状態であかおを洗うスペースなんかありゃしない!どーせいっちゅーねん、と開き直って全てを忘れたかったが、忘れようにも無視できない強烈な異臭・・・ だめだ、今すぐ洗うしかない。 洗面所のシンクだ。幸いコレはいちおう「シャンプードレッサー」なので、かなりの広さがある。ここであかおを洗おう! ワタシはあかお洗浄を決意すると、ティッシュとタオルとゴミ袋をがしっとつかみ「しばらくココはあけないでください」と鶴の恩返しのようなことを言い残して洗面所にたてこもった。 猫シャンプーは引越し荷物の中なので、とりあえずお湯だけで洗い流すしかない。・・まて、ここはやはり助けが必要だ。洗うときだけは誰かにカールを押さえててもらわないとこの狭さではかなりきびしい。ワタシは早速ダンナを呼ぶと「あかお押さえてて!」と頼んで、時間制限もあるので大急ぎでがしがしとヤツのウ○コを洗い流した。カールの体がきれいになったところでダンナは退場し、とりあえずカールをタオルの上に置いといてキャリーの中味をできるだけ拭き取ってみた。いちおうペットシーツも敷いてあったとはいえけっこうな被害状況である。もっとも見たところ量はそんなに出てないようだったので、いわゆる「さしこみ」みたいなもんだったんだろうか。昨夜ほど大量でなかったのは不幸中の幸いだった。だったけどさー! ああ〜、洗面所もキレイに磨き上げたばっかりだったのに・・・ いきなり猫のウ○コの洗礼を受けることになるなんて・・・・・・!! いいの。もういいのよ。猫と暮らすってのはこういうことなんだから・・・ 思わず達観してうつろな笑みをうかべるしかないワタシであった。 カールはといえば、出すもの出してスッキリしたせいか急にけろっとしやがって、びちょびちょに濡れたまんまで「にゃー」と甘えてきやがったりする。こ、この野郎・・・月夜ばかりと思うなよ!(←?) すでに洗面所の外では荷物の搬入がはじまっており、あわただしく人が行き来している気配を感じたが、ワタシはひとり洗面所に猫とともに引きこもってウ○コまみれのキャリーの封印(洗面台ではちゃんと洗えなかったので、とりあえず・・・)とカールの乾燥に追われるむなしくせつない時間を過ごしたのであった。・・・・・ ちなみにその後はカールもまったく騒がずいい子で風呂場に監禁されていましたし、今日まで一度も粗相することもなくトイレで普通にウ○コしています。やっぱり携帯用のトイレじゃヤツには小さすぎたんだろうか・・・それとも引越しのストレスだったんだろうか。とにかくいろいろと勉強になった一件だった。ということで今回の教訓。 教訓1: 長時間キャリーに入れる前の日は、あんまり食べさせないこと。 教訓2: 猫が騒ぐときは絶対に何か理由がある。ゆめゆめ油断することなかれ。 教訓3: もう引越しはこりごり。・・・って、コレは教訓じゃなくて感想じゃん! だけど、こゆめとカールを別にしたのは正解だったなぁ。あぶなくこゆたんまでウ○コまみれにされるところだった・・・もしそんなことになっていたらと思うと恐怖で失神しそうになる。よかったよかった。
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なかよしさん(11月29日) 長々とお送りしてきた「引越し話」もとりあえず一段落ということで、きょうからは通常モードに戻ることにします。・・・いや、まだ家の中には多少(←強調)箱があったりするんだけど・・・・・・あーあ。(すでに逃避モード) ところで、引越しのため色々と大変な目にあいまくって緊張しきっていた猫ズがその後どうしているかというと! これが意外なことに、荷物の運び入れが終わったとたん突然リラックスしてしまったのである。こゆめとカールはともかく、スオミとアイノなんか荷物が入る前の日はあんなにびびっていたというのに、一瞬にして平常心ってカンジでこちらもちょっと驚いた。そもそも「箱ジャングル」に対する反応からして違うんだもん。 考えてみると北海道からこちらに来るときも最後の日は「箱ジャングル」だったから、あのときだってかなりの猫天国だったはずなのに、そのわりに猫ズはイマイチ乗りが悪かったような気がする。しかし今度の箱ジャングルに対しては本来の好奇心がバクハツ!ってカンジで、それはたのしそうにてっぺんを制覇したり新登山道を開拓したりして遊んでいた。やる気まんまんである。 恐怖のあまり(?)ばさばさになっていた毛並みもだんだん落ち着いてきて、ニンゲンの開墾作業・・・じゃなくってぇ!開梱作業をジャマしてまわるその姿は完全にいつものヤツらのものだ。いや、困るんですけどね。 やっぱり猫ズにも「これで終わりだ!もう閉じ込められなくていい!」っていうのがわかるのかな。っていうより、ニンゲンたちが「もう猫の運搬・封印に悩まなくていいんだ!!」と心の底から深く安堵しているのが通じたのかもしれない。 思えばカールが最後の日にキャリーの中でウ○コもらしやがったのも、半分は急激な食べすぎ(・・・・)のせいとしても、あと半分はそれまでの移動ストレスおよびニンゲンが緊張していることが伝わったためのストレスによる複合攻撃だったのかも・・・ カール・・・いつもぽーっとしているようで意外に繊細なのね。よよよ。(←微妙に失礼な言われよう) そんな繊細なカールくん、近頃とみにアイノくんと仲が良い。カールとアイノとのあやしい関係については以前も書いたことがあるが、こちらに越してきてからヤツらの仲は一気にエスカレートしており、ホントに毎日のようにべたべたくっついて寝ている姿が目撃されている。
これは、お互いにしつこくべろべろと毛繕いしあったあげく抱き合ってうっとり眠ってしまったところなんだけど・・・ でかい図体したオス猫にひき(アイノ4.8キロ、カール5キロ)がこのまんま「ちゅー♪」って顔寄せ合って寝てるっていうのは、なんかやりすぎっていうか、ブキミっていうか、18禁っていうか・・・・・・! だってだって、ニンゲンだったら20代の青年と10代の少年なんだ、と考えるとこわいでしょ?!こわい、こわすぎる!!果てしなくこわーーい!!! キャーーー!! しかし。通常なら「あらあら、なかよしさんで微笑ましいわね♪」という感想を抱くであろうこの光景から、そんな余計なことまで考えてがっくり脱力してしまうワタシはココロが汚れた女だろうか。 汚れていますね。真っ黒ですね。・・・・・・ ということで深く反省し、アタマ・・・じゃなくってココロをざぶざぶ洗濯して(アタマざぶざぶ洗ったら洗脳だってば)真っ白に生まれ変わることにしたわたくし、今後は仲良しさん推奨でいくことにします。善哉善哉。仲良き事は美しき哉!(←?) |
猫監禁(11月30日) 猫と暮らしているニンゲンが一度は二度は必ずやってしまうミス。 それは監禁! あるときはタンスの中に、またあるときは押入れの中に!あるときは数分、そしてまたあるときは丸一日!きょうもまたニホンのどこかで猫は監禁されているのである! ・・・・・・・ つまり、久々にやってしまいました。監禁。 でも今回のはワタシのせいじゃないんです〜。ホントです〜。 きょうは午後2時ごろになって「ちょっと買い物にでもいきますか」と近所にでかけたのだが、その際にまず慎重にチェックしたのは浴室の戸締り(?)である。 フタがしてあるとはいえ今日はすでに湯船に水が張ってあったので、万が一にも猫ズが迷い込んで大暴れしてフタをぶちぬいて(・・・・・・)落っこちないとも限らない。いや、ぶち抜かないと思うけどね・・・ とにかく浴槽に水が入っているときは絶対風呂場を開けっ放しにしないようにしているので、きょうも出かける前に確かにかっちり閉まっているのを確かめた。ついでに換気扇のタイマーも最長にセットしなおした記憶があるのでその点は絶対間違いない。 ちなみにそのとき確かにアイノは逃げまどっており(外出の気配がすると隠れるからね・・・・)、こゆめはうとうと寝ており、あかおとスオミは「どこいくの?」と追いすがってきてかわいかった(おやばか・・)ので、猫ズは全員外に出ていた。その点も間違いない。 ところが数時間後。・・・なぜ「ちょっと買い物」がこんなに長いかというと、紀伊国屋でおもいっきり立ち読みしてきたからである。実はワタシ、小学生のころからの筋金入りの立ち読み野郎なんだよね。だははは。 そういえば中学生のころ、うちの近所で「どこかですごく見たことあるお姉さん」とばったり出会ったことがある。すれ違うときばっちり目が合って、お互い「アレ?」という顔でみつめあったのだがすぐには誰だか思い出せなかった。しかしすれ違って少ししてから「あー、○○堂(本屋)の店員さんだ!!」とわかったときはさすがに情けなかった。だって、相手も絶対「この子知ってる・・・」という顔で見てたもん。ああ、いやだいやだ。 オトナになってもっとお金が使えるようになったら立ち読みなんかしなくてもいくらでも本が買えるんだろうな、早くお金持ち(?)になりたいな!・・・と無邪気に夢見ていたあの頃。だけどいまだに立ち読みしてるのはナゼ?もしかしてワタシって、すでに人生の敗残者?!!がーーん。 それは置いといて!とにかく数時間後にうちに帰ってきたワタシは、どこかで猫の鳴き声がすることに気づいた。この微妙にかわいくなくて「にゃおーん」とカタカナで叫んでいるような声はもしかしてこゆめ??いったいどこからだ??? 全部の部屋をチェックして、半開けになっている押入れの奥もチェックして、トイレの中までのぞいてみたがどこにもいない。まさに声はすれども姿は見えず。どこにいるんだ、こゆたん! ・・・と思ったらまたこゆめの声がした。この方向は、ま、まさか!? そのまさかでした。 なぜかこゆめは、ばっちり閉まった浴室の中に監禁されていたのである。 開けたとたんに、世にも情けない顔で「うにゃーん」と抗議しながらこゆめが走り出てきた。無事でよかったよお。でもでも、どうして?? おかしい。確かに出かける前に閉めていったし、そのときこゆめは椅子の上で寝ていた。 これはもしや引田天巧イリュージョン!? それとも謎のこびとさんがイタズラしたの??? っていうか、ワタシの推理では犯人は謎のこびとならぬ謎のあかねこ、カールあかおだ。 実はカール、引き下げ型のドアノブならば何度か開けた実績がある。ついでに網戸も開けたことがあって、引越し早々ふとベランダを見たらいきなりあかおが12階ベランダ大探検を実施中だったときはあまりのことに思わず臨死体験しそうになったものである。あぶなくお隣まで遠征するところだったし。こんな子がいきなりベランダ歩いてたら、みんなキツネが入ってきたかと思ってビックリしちゃうじゃないか。だめだよあかお。(←そういう問題か?) そういえばカール、ワタシが出かける前なんだかとっても風呂場に入りたがっていたなぁ。たぶん風呂場の水が飲みたかったんだと思う。ちゃんと水はお皿であげてるんだからそっちを飲んでほしいと思うんですが・・・なんでみんな風呂場のがいいんだろうねぇ。ニンゲンとしてはむなしい限りである。 そういった事情を総合すると、風呂場に入りたかったカールがドアノブを押してドアを開けたあとに同じく風呂場の水が好きなこゆたんも便乗して入り込んだはいいが、カールが出たあとに内側からドアを押してしまって自ら引きこもった! ・・・というのが一番ありそうな線である。なーんだ、自損事故か。 っていうか、ダメじゃん!浴室のドアを自由に開けられるヤツがいるってのはまずいよ!! そんなわけで、今後外出の際は洗面所・・・というか脱衣所の引き戸も閉めて風呂場を完全封印しなくてはいけないことになってしまった。あーあ。 みなさんも猫の監禁と「ドア開けの術」を習得した悪の猫にはくれぐれもご注意くださいね! |
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