MY フェイバリット
RD−300s ROLAND
◇鍵盤をはずす
鍵盤をはずすのはちょっとしたコツがあります。専の器具をつかわなくても、広めのマイナスドライバーがあれば簡単にはずせます。私は、ラックを組み立てる時についてくるねじ回しをへらのようにして使ってます。鍵盤下のフックを浮かせて鍵盤をズラしてやると簡単にはずすことができます。白鍵は、手前に引くようにしてはずします。
◇黒鍵は押して取る
白鍵盤と黒鍵ははずし方が異なり、白鍵は手前に引くようにはずすのに対し、黒鍵は、向こうに押すようにしてはずします。黒鍵の方がはずしやすいですね。
◇キーアクションはスプリング
このころのキーアクションを決めるにはスプリングです。今のキーボードはもっと本格的なキーアクションになっていたりします。鍵盤をはずすときに、こnスプリングを飛ばしてなくさないようにしないと大変です。
鍵盤のタッチセンサー検出部分のゴムが経年劣化して、ひび割れたり破れたりしてきます。良く使う部分はすでに破れが来ていました。これがちゃんと働いてくれないと、強弱がむちゃくちゃになったり、音が出なくなったりします。キータッチの要ですね。
◇拭き掃除
ゴム部分は、手で簡単にはがせます。劣化しているので、慎重にしないとやぶいてしまいます。これを取り除いたら、無水アルコールで接点の汚れを拭き取って活性化してやります。接点にゴミがつくと、タッチセンスをちゃんと検出してくれません。
段差を利用して、キーボードが押された際の速度を検出し、速度によってどのくらい強く弾かれたかを検出しています。上下方向を間違えると正しく検出できなくなります。良く使う音域は劣化が激しく、高温域や低音域は比較的劣化が少ないので、入れ替えを行いました。
◇つまようじではめる
つまようじを使ってセンサー部分のゴムを基盤にはめていきます。穴をつまようじで押して基盤の穴にはめる感じです。あまり強く押すとゴムをやぶいてしまいます。鍵盤をつけながらひとつひとつ音を確認しながら作業しました。ときどき電源を入れての作業ですから、感電や、回路上に金属物を落とさないように慎重に作業を進めます。鍵盤を取り付けたりゴムを基盤に取り付ける際は、必ず電源を切りましょう。スイッチつきのタップがあると作業がスムーズです。
せっかく鍵盤をはずしたので、ひとつひとつ拭き掃除をしながら順番に鍵盤をはめていきました。はずすのとは逆に押し込んでいきます。鍵盤のとりつけは簡単です。フック部分が浮いた状態だと、弾きごこちが悪かったり、異音が出るので、しっかりカチッとはまったことを確認しつつとりつけます。
これでしばらくは使うことができます。でも、数年もしないうちに、このあたりのゴムも劣化して修理不能になってしまうでしょう。