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トルマリン

 トルマリンがどうしてこんなにもてはやされるようになったんでしょう。これも健康ブーム、マイナスイオン・ブームの影響なんでしょうね。トルマリンは、電気石と呼ばれているように、電気特性に特徴があるので、石に興味がある人なら、いやがおうでも知ることになる石でしょう。私も中学時代にとても興味を持ちました。それが、ここに来て急に注目を集めるようになり、それがとても的はずれな気がして少々驚いています。
 感覚的には永久磁石の磁力じゃなくて静電気を常に帯びている「永久電石」ということです。六方晶系で、自然の状態で電気分極を持ち、焦電性、圧電性を持っています。ただし、そんなに強くないので、手を近づけても静電気に吸い寄せられるような感覚は覚えないはずです。それに回りのイオンがくっついて、すぐに中和されてしまうので、実感はないでしょう。
 トルマリンの特性としては、力を加えたり温度変化を与えたりすると分極が変化し、表面に電荷があらわれるということです。
 

○トルマリンは圧力センサーになる

 トルマリンの結晶に電極をつけ、圧力をかけると電位が出てきます。圧電素子として利用すれば圧力センサーとして使えるわけです。

 

○赤外線センサーになる

 トルマリンの結晶は、温度が変わると分極が変わって表面に電荷が出てきます。温度センサーになるので、人を関知して開く自動ドアにも利用できるわけですね。

■パワーストーンとしてのトルマリン
 
グリーントルマリン 心の傷などを癒し、元気にすると言われている。
イエロートルマリン
知的能力を高め、快活さを与えると言われている。
ピンクトルマリン(ルベライト) 愛をはぐくむと言われている。
パープルトルマリン(シベライト) 直感力をを高めると言われている。
ブルートルマリン(インディコライト)  
ブラックトルマリン  
ウォーターメロントルマリン 心に平和と安心をもたらすと言われている。
現実の効果については、トルマリンについて昔多少なりかじったので、次のことが言えます。
 
 

◇トルマリンはマイナスイオンを出し続けない

 トルマリンには分極があるわけで、当然、空気中にもともとあるイオンやほこりなんかを表面にくっつけて中性化しておしまいでしょう。トルマリンに限ったことではありませんが、揮発性があるわけでも永久機関でもない石が、何かを出し続けるなんてことはあり得ないんです。

 

◇トルマリンは水をマイナスイオン化しない

 水をトルマリンに通すとマイナスイオンがいっぱいの健康にいい水ができる〜なんてことはありません。そんな実験報告もありません。トルマリンを水に入れると若干の水素が発生し、水が弱アルカリ性を示すという研究報告があるそうです。ごく微量、トルマリンの組成にあるなにかしらの金属が水に少しだけ溶け出したということでしょう。効果があるほど溶け出したら、トルマリンがどんどん小さくなっていってしまいます。

 

◇トルマリンの粉は、無意味!

 石に何かしらの意味を持たせる場合、ある程度の大きさがある結晶の状態でないと無意味でしょう。トルマリンの粉末は、結晶軸の方向がばらばらで、電位差を利用することも不可能になります。これは練り水晶に鑑賞以外の意味を見いだせないことと同じですね。


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