○トルマリンは圧力センサーになる
トルマリンの結晶に電極をつけ、圧力をかけると電位が出てきます。圧電素子として利用すれば圧力センサーとして使えるわけです。
○赤外線センサーになる
トルマリンの結晶は、温度が変わると分極が変わって表面に電荷が出てきます。温度センサーになるので、人を関知して開く自動ドアにも利用できるわけですね。
◇トルマリンはマイナスイオンを出し続けない
トルマリンには分極があるわけで、当然、空気中にもともとあるイオンやほこりなんかを表面にくっつけて中性化しておしまいでしょう。トルマリンに限ったことではありませんが、揮発性があるわけでも永久機関でもない石が、何かを出し続けるなんてことはあり得ないんです。
◇トルマリンは水をマイナスイオン化しない
水をトルマリンに通すとマイナスイオンがいっぱいの健康にいい水ができる〜なんてことはありません。そんな実験報告もありません。トルマリンを水に入れると若干の水素が発生し、水が弱アルカリ性を示すという研究報告があるそうです。ごく微量、トルマリンの組成にあるなにかしらの金属が水に少しだけ溶け出したということでしょう。効果があるほど溶け出したら、トルマリンがどんどん小さくなっていってしまいます。
◇トルマリンの粉は、無意味!
石に何かしらの意味を持たせる場合、ある程度の大きさがある結晶の状態でないと無意味でしょう。トルマリンの粉末は、結晶軸の方向がばらばらで、電位差を利用することも不可能になります。これは練り水晶に鑑賞以外の意味を見いだせないことと同じですね。