涼しくなるとぐっすり眠れる……のはいいのだが、 つい寝過ごしてしまう。
中庭の向こうに目をやると、 半分ばかり水の入ったプールの片隅に、 デッキ・チェアが一つ浮かんでいた。
(「地獄は自ら大きくなった」より)どこかで見たような、さびしくて懐かしい風景。 読み終えた後では、 後ろを見るのが怖くなってしまう話なのだけれど。
奇妙な味の短編が12篇収められている。『死影』のエピソードのひとつを思わせる冒頭から一転して、 『ワン・オヴ・アス』や『オンリー・フォワード』になる 「ワンダー・ワールドの驚異」が面白かった。 無機物に手足が生えているのが好きなのかもしれない。
まっすぐな話の進みかたが気持ちいい「猫を描いた男」、 そして「バックアップ・ファイル」の気持ちの悪さもいい。 (湿気には気をつけないと)
オバハンからの気まぐれ通信(民宿シルクロードのオバハン便り)の10月8日。
震度について (気象庁)によると、現在発表される震度は、 体感と周囲の揺れによる推定によるものではないとのこと。