地球に優しい仕事場と称して、猛暑(最高気温30度超)のさなか 21時に空調を切るような某社よりは、 まだクールビズのほうがマシだろうとは思う。でも暑い。
■ 東野圭吾 『ゲームの名は誘拐』 (光文社文庫)
客の意向で仕事の担当を外された男が、偶然見かけたある事を利用して、 その客相手に仕返しの為のゲームを仕掛ける話。
主人公の性格と、客が彼を降ろす理由としてあげた点が、
きれいに結びつく序盤が面白い。
ゲームが始まってから後の、上手くいっているようで状況がつかみきれない印象も、いい。
主人公側の視点のみで描かれているため、
彼以外の人間が何を考えているのか分からない気味の悪さがある。
終わりがちょっと唐突だけど、終えるとしたらここしか無いのかも。
話は少しそれるが、この話の"ゲーム"について。
目標を設定し、ライバルを出し抜くのが、この主人公にとってのゲームみたいだ。
彼(を含む、この話の主要登場人物)は、何があっても
「その日何回勝ったか数えるのを忘れ」たりはしないだろうな。
■ PS2 「ジルオール インフィニット」 (KOEI)
5年ほど前に発売されたRPGのリメイク版。
まだ序盤だけれど、PS版の「自由に遊べる」感じは変わっていない。
プレイヤーが操るキャラクターは、主人公というよりは狂言回し。
勇者になることも出来るし、郵便配達だけをやっていてもいい。
話の上での勇者や英雄は別にいるので、世界の事は彼らに任せておけばいい。
あちこちで仲間を探し、戦闘からは徹底的に逃げ、
色々な人に話し掛け、人の家に勝手に上がりこんで叱られ、
冒険者ギルドで仕事を請け負って(たいてい手紙配達)。
気楽で楽しい。
戦闘時の効果をスキップする潔いボタンの存在と、
ほぼどこでもセーブ可能な便利さは、PS版を引き継いで変わらず。素晴らしい。
戦闘開始までが長い、マップの切り替え時間が長いなど、
あまり良くない処も引き継いでしまっているけれど、
これはゲームを進めていくうちに気にならなくなった。
序盤の宿屋と街道でのイベント追加には驚いた。 主人公は不眠症なのだろうか。
■PS2 「ジルオール インフィニット」(KOEI)一周めクリア感想
かかった時間は、クリア後セーブデータによると73:27、主人公のレベルは54。 (PS2の電源を入れたまま、気づかないうちに寝ていたりしたので、その時間も含みます。)
追加されたシナリオは、とてもいい感じです。 多すぎて1回では追いきれないのが難かな。
「お母様はとてもお美しい。」
「ですが、お父様は…あまりパッとしません。」
……。
「…釣り合いませんよね。」
…………。
こういうことを言うお姫様が出てきます。真面目な場面です。 プレイヤーは大笑いしていましたが。