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三悪ボカン2008

「三悪ボカン2008」は、名作アニメ「タイムボカンシリーズ」の新番組をでっちあげ、魅力的な名悪役「三悪」を演じて悪行の限りをつくし、善玉にコテンパンにたたきのめされる、黄金のマンネリパターンを再現するオリジナルTRPGシステムです。

キャラメイクは「企画会議」だペッチャ

「三悪ボカン2008」では、PCはマージョ、ワルサー、グロッキーの系譜をそれぞれ引き継ぐ、小原乃梨子キャラ、たてかべ和也キャラ、八奈見乗児キャラの「三悪」と決まっています。プレイヤーが4人の場合には、第4の悪役を設定することになります(山本正之ボイスのことも…)が、キャラメイクの作業量は通常のTRPGと比べると、格段に少ないといえます。

そのかわりに、本システムではボカン新作番組の骨格から、すべてGMとプレイヤーが相談して決定する「企画会議」をセッションの前座に導入しています。ヒーローの名前、善悪両チームが探す「オタカラ」、魅力的な善玉メカやマスコットキャラ、おしおき/反省会のスタイルまで、ランダムチャートを駆使し、GMとプレイヤーがわいわいと盛り上がりながら、事細かに決めていきます。むしろセッションは、ここで決めた筋道通りに展開する、「お約束」でしかない、ともいえます。

新感覚「お約束ビンゴ」だコロン

マンネリ、楽屋落ち、アドリブ、視聴者参加を芸術の域にまで高めたタイムボカンシリーズ。「三悪ボカン2008」では、こうした「ボカンらしい」言動を引き出すため、「お約束ビンゴ」ルールを導入しています。

小原キャラのお色気ポーズ、八奈見キャラの「ポチっとな」、ナレーター(富山敬)の「説明しよう!」、そして「豚もおだてりゃ木に登る」…。こうした、お約束の言動が行われるごとに、ビンゴシートにチェック! タテ・ヨコ・ナナメがそろえば、ボーナスを獲得できます。

セッションは「次回予告」からコッタン

セッション当日の企画会議まで、善玉悪玉の名前は勿論、双方が追い求める「オタカラ」(ダイナモンド、ドクロストン、イノチノモト、ジュジャク、ゴールドアイ…)が何なのか、GMですら知りません。シナリオを執筆する際には、オタカラを持っている(あるいは、所在情報を知っている)キーパーソンや、そのキーパーソンをめぐる状況などについて粗いう骨組を設定することしかできません。GMはこのシナリオに、企画会議で決まった内容を盛り込んで、即興で「次回予告」をでっち上げます。たとえば…

「浦島太郎が竜宮城から持ち帰った玉手箱こそドクロストンだとの指令を受けて、竜宮城に向かうドロンボー一味。ボッチたちもヤッターアンコウで追いかけたでコロン。しかし、竜宮城でまっていたものは! 次回ヤッターマン『竜宮城のオツ姫だコロン』を見てね」

「浦島太郎が竜宮城から持ち帰った玉手箱にイノチノモトが隠されていた。アクダマンは竜宮城に先回りして、玉手箱を奪おうとするが…。次回『竜宮城のオツ姫だよ、ゼンダマン』。みんなで見てね」

同じシナリオでも、まったく違ったセッションに仕上がる。TRPGのそんな醍醐味を、思い出させてくれること請け合いです