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Permanent Hegemony

「Permanent Hegemony」(略称:PH)は、中世後期(12〜14世紀)をイメージした架空世界を舞台に、多文明・多宗教・多民族の衝突と融和、交流と対立を描くオリジナルTRPGシステム&世界設定集です。

文明別の能力値

PHでは、キャラクターはそれぞれ、どこかの文明に所属します。各文明には独自に培った世界認識があり、社会秩序があり、倫理観があります。これを表すため、PHではキャラクターが所属する文明ごとに、基本能力値の枠組みを変えています。

それぞれの文明がどういう能力を重視し、どういう能力を軽視しているのか、能力値というデータ面を通じて表現しているのです。また、異文明のキャラクター同士を単純比較することの難しさも、この方式には込められています。

神と信仰の相互作用

多くのファンタジーTRPGでは、多神教の神々の存在を前提に、神の奇跡(神聖魔法)を設定しています。しかし、多文明・多宗教のPH世界では、1つの統一された神話体系に基づく多神教の神々だけが信仰されているわけではありません。文明ごと、地域ごとに別々の宗教、神々が信仰を集めているのです。

PHでは、神が実在して奇跡を起こし、ゆえに人々が神を信仰するのではなく、人々が信仰する故に「神」が生まれ、信仰の力の結実として「神の奇跡」を起こす、という立場を取ります。PH世界では、各地に何柱もの太陽神や大地母神が信仰されていますが、太陽はただ一つ。太陽神とは、太陽をそれぞれの地域の人々が解釈した姿であって、その神格の実質は人間の思慮の及ばぬところにあります。

分冊方式で文明圏を追加

広大で変化に富む世界を、1冊のルールブックの中で表現することは困難です。このため、PHでは判定ルールや世界の基本的な設定をまとめた「基本ルール」と、世界中の各文明、民族ごとに政治体制や生産様式、宗教と祭り、人々の生活、軍事などの設定した分冊を別々に発表する形式を取ります。

世界設定の分冊は、文明ごとに1冊にまとめて、次々と続刊していく予定です。抜群の機動力と破壊力を持つ騎馬遊牧民、オアシス都市を拠点に東西交易路を行き来する交易民、イルカや亀の背にまたがって大海原を駆けめぐる海洋遊牧民…。従来のTRPGであまり扱われていないような文明圏から重点的に取り上げて、多様性に富むPH世界を少しずつ構築していきます。