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第4章 論撃バトル

2)魂の履歴の活用

論撃バトルは単なる空理空論を戦わせる場ではなく、もっと具体的な、論撃使い自身が体験した愛の素晴らしさ、愛の修羅場、そして愛ゆえの闇をテーマに、真実の愛のあり方をめぐって交わされる魂のぶつかり合いです。

本作ではこうした恋愛をめぐる過去の強烈な記憶を、各キャラクターの【魂の履歴】と呼んでゲーム上の特別な意味を与えています。論撃バトルにおいて自分や相手の【魂の履歴】に触れることは、その言葉に理屈や原理原則とは比較にならない説得力を付与するものであると同時に、その論撃使いの現在の恋愛間、さらに言えば人格そのものを形作る大切な記憶、心の最も敏感な部分を露出させる極めて危険極まりない行為でもあります。

このため、【魂の履歴】に触れた論撃は、達成値やダメージにボーナスが加わりますが、逆にその論撃が中途半端で、反論されてしまった場合には、かえって大ダメージをこうむることになります。相手の【魂の履歴】に触れながら有効打を与えられなかった場合を【逆鱗に触れる】といい、自分の【魂の履歴】に触れながら反論された場合を【古傷がうずく】といいます。

なお、1つの【魂の履歴】は1回の論撃バトルにおいては1度だけしか、達成値やダメージにボーナスを得ることはできません(論題として使い続けることは流れが自然なら問題ありません)。

論撃において、【魂の履歴】に触れるのは次のパターンがあります。

A:先攻が自身の【魂の履歴】に触れて論撃し、後攻の論駁が十分でない。

B:先攻が自身の【魂の履歴】に触れて論撃するも、後攻が論駁で逆襲し、言い負かす。

C:先攻が相手の【魂の履歴】に触れて論撃し、後攻の論駁が十分でない。

D:先攻が相手の【魂の履歴】に触れて論撃するも、後攻が論駁で逆襲し、言い負かす。

E:後攻が自身の【魂の履歴】に触れて論駁し、言い負かす。

F:後攻が自身の【魂の履歴】に触れて論駁するも、不十分で押し切られる。

G:後攻が相手の【魂の履歴】に触れて論駁し、言い負かす。

H:後攻が相手の【魂の履歴】に触れて論駁するも、不十分で押し切られる。

もっとも、後攻は議論の流れをリードしにくいので、E〜Hはなかなか発生しないでしょう。  このうち、DとHが【逆鱗】、BとFが【古傷】にあたります。

【魂の履歴】に触れた論撃が行われた場合、どちらが押しているかは聴衆ポイントで判断します。より多くの聴衆ポイントを獲得したほうが、そのターンで【魂の履歴】を有効に扱ったと認定し、達成値に【魂の履歴】ボーナスを獲得できるのです。

獲得できる達成値ボーナスは通常は+2ですが、【逆鱗】と【古傷】に該当する場合(つまり、先に【魂の履歴】を持ち出した側を論破した場合=B・D・F・H)は+3になります。なお、どちらも聴衆ポイントを獲得できなかった場合、または獲得した聴衆ポイントが同点の場合は、論題になった【魂の履歴】の持ち主に+1のボーナスがつきます。

たいていの場合、聴衆ポイントボーナスと【魂の履歴】ボーナスを獲得すれば、そのターンの論撃攻防には勝利できるはずです。そのターンの攻防に勝利すれば、その時点で改めてMGダメージに【魂の履歴】ボーナスが加算されます。【魂の履歴】のダメージボーナスは【敗北宣言】を行った場合もつきます。

もちろん、聴衆の支持を得て【魂の履歴】の達成値ボーナスを得ながらも、達成値で負けた場合には、ダメージボーナスは適用されません。聴衆ポイントの獲得がなく、達成値ボーナス+1を適用した場合でも、ボーナスを得た側が達成値で勝っていれば、ダメージボーナスが満額で適用されます。

ダメージボーナスは、どちらが咲きに【魂の履歴】に言及したかと、そのターンで論題になった【魂の履歴】の持ち主がどちらかによって変わってきます。

先に自分の【魂の履歴】に言及して勝利した場合(A・E)は+1、先に相手の【魂の履歴】に言及して勝利した場合(C・G)は+2、【逆鱗】【古傷】に該当する場合(B・D・F・H)は+3のボーナスとなります。

達成値ボーナスとダメージボーナスは必ずしも一致していませんので、少なくともGMはこの項目を熟読して理解・把握しておいてください。

なお、同じ論撃ターンで複数の【魂の履歴】が論題になる可能性もゼロではありません(既出の【魂の履歴】はもちろん除きますが)。その場合は達成値、ダメージとも、ボーナスは最も高いものを基準とし、それにそのターンで初出となった【魂の履歴】の数−1を加えてください。

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