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第3章 判定

7)特殊なアプローチ判定:試練

双方向的な人間関係が成立している相手に対して、その人間関係に疑問を感じている状況で、相手の気持ちを確かめたり、試したりする判定を【試練】と呼びます。最も分かりやすいかたちは、恋人の気持ちを図るために、無茶なおねだりをして反応を見る、といったものです(かぐや姫を想起)。相手が自分の行動予測や期待をどれだけ満足させてくれるかに応じて、相手との人間関係が進展、または後退します。

【試練】は次の手順で判定します。

まず、【試練】を与える側がロールプレイし、試練を提示します。試練とは具体的な依頼(仕事中の恋人に涙声で「今すぐ来て! お願いだから」と哀願する、など)であったり、謎かけ(結婚記念日の前日に「明日は何の日か、覚えてる?」と尋ねる、など)であったり、様々です。もちろん、必ずしもキャラクターの台詞を伴うものではなく、例えば「無言でその場を立ち去ろうとする」という行動をとって、相手に特定のリアクションを期待することもできます。

次に、【試練】を受ける側が何らかのリアクションを返します。リアクションも具体的なロールプレイを伴いますが、試練の種類によっては試練を与えられてからリアクションまで時間がかかることもあるでしょう。リアクションをとった際、試練を受けた側は次の判定式で達成値を出します。これはアプローチの一種と考えます。

【達成値】=【一般能力カード】+【愛情属性】+相手との人間関係の【関係強度】

達成値を計算した後で、【試練】を与えた側がリアクションを評価します。評価は、リアクションをアプローチとして捉えた場合の抵抗に当たります。試練を与えた側はリアクションを好意的に評価する場合は抵抗値を低く抑え、逆に不満であれば抵抗値を高くします。

【抵抗値】=【一般能力カード】】+【愛情属性】+相手との人間関係の【関係強度】

達成値と抵抗値から評価値を算出し、評価値に応じて、試練を与えた側の関係強度補数増減させます。

【評価値】=【達成値】−【抵抗値】

増減幅は、評価値をそのまま関係強度補数に加算するだけです。評価値がマイナス(リアクションに不満)であれば、関係強度補数が減ることになります。この結果、関係強度補数が一定の値に達すれば関係強度が増減します(第5章参照)。

原作第8話。主人公がキャプテン・ラヴだと知った愛美は、主人公に2度と「変身」しないでと真剣に求め、主人公も折れて変身しないことを約束します。しかしその後、愛美はラブラブ党に誘拐されてしまいます。主人公は愛美を救い出すため、悩みに悩んだ末、最後の変身をすることを決断します。

遊園地のレジェンドマン・ショーに、すでに小泉町にも認知された真紅のコスチュームで颯爽と登場したキャプテン・ラヴ。判定は【機敏3】+【専心3】+【愛美への人間関係=恋人3】で♠9と♠J。達成値は9+1+3+3=16です。

対して愛美は、【感性4】+【充足4】+【主人公への人間関係=恋人2】を基準に判定となります。このとき、愛美の手札には♥Kと♥4がありました。約束を破って変身したことに反発してKを切れば13+4+2=19となり、評価値は−3。助けに来てくれたことに感激して4を切れば4+4+2=10で評価値は3となります。

愛美はキャプテン・ラヴの名を歓喜の声で呼びながら、♥4を切りました。

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