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第3章 判定

6)特殊なアプローチ判定:幻滅

双方向的な人間関係が成立していたとしても、2人の関係が永遠に磐石なわけではありません。

人の心は移ろいやすいもの。第三者が介入してきた場合はもちろん、そうでなくても、常にお互いの普段の努力によって関係を維持・増進させていかなければ、2人の関係が悪化、崩壊する可能性があります。

【関係の確認】とは逆に、人間関係が醒めていく過程を再現する判定が【幻滅】です。

双方向的な人間関係が成立している場合、基本的に2人の間には当該の人間関係に対する合意があります。つまり、「2人は恋人」であり、「やつとは不倶戴天のライバル」ということを、お互いがしっかり認識し、この関係に沿った行動を互いに期待するとともに、その期待にそれぞれが応えるのです。

しかし、一時的な感情の変化や予期せぬ事態で、一方、または両方が関係を解消しようと思うことがあります。そんな状況を再現するのが【幻滅】です。

相手の心無い言動や、第三者の誹謗中傷などで、相手に対して現在保持している人間関係を否定するような感情を抱いた場合、当該のプレイヤーやGMは【幻滅】を宣言します。

【幻滅】する場合、プレイヤーやGMはその旨を理由を含めて宣言した上で、手札から任意の枚数の絵札を捨てます。これは行動判定ではないので、スートはどれでも、また混在していてもかまいません。捨てた絵札の絵札修正(J=1、Q=2、K=3)の合計値だけ、当該の人間関係の関係強度補数を減らします。関係強度補数が一定値まで下がった場合、関係強度が減り、関係強度が0になれば、相手への人間関係自体が解消されます(第5章で詳述)。

なお、PCが他のPCに、第三者に関する誹謗中傷をする場合、【相談】のルール(次々節で後述)を活用して絵札を渡すことで、関係強度補数の減少を促進することもできます。

双方向的な人間関係が成立していない「片想い」の人間関係でも、相手が期待に反する行動をとった場合には【幻滅】のルールを活用して関係強度補数、関係強度を減らすことができます。「想い人」の腹黒い一面を見てしまった、「敵」だと思っていたのに親切にされた、などです。

原作第4話で久々にラブラブ党本部から解放されて主人公のアパートにやってきた愛美は、向かいのマンションの一室で見知らぬ女性といちゃつく主人公の姿を目撃します。せっかく手料理でも作ってあげようと思っていたのに、裏切られたような気持ちでいっぱいになり、罵倒の言葉をかけます。このとき愛美は主人公に対する人間関係=恋人の【幻滅】を宣言します。

愛美は手札から♣Qと♥Kを捨てます。2+3で関係強度補数が5点減少。関係強度こそ減りませんでしたが、主人公には強い不満を伝えることができたようです。

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