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第3章 判定

4)特殊なアプローチ判定:誤解

アプローチ判定を受けたキャラクターは、そのアプローチが分かりにくいもの、微妙なものであれば、本来の意図とは別の意味に【誤解】することがあります。

【誤解】を宣言するのは、アプローチを受けたPCのプレイヤー(NPCの場合はGM)で、キャラクターがそのように誤解しうるかは、アプローチをかけたキャラのプレイヤー(またはGM)と誤解宣言したプレイヤー(同)、すなわち両当事者を除く全セッション参加者(GM及びプレイヤー)が多数決で判断します。可否同数の場合はGMが裁定し、可否同数でGMが一方の当事者の場合は「誤解しうる」と判断します。

誤解しうるとの承認を得た場合、アプローチへの抵抗をせずにMGを1〜4点、誤解した側の任意で減少します。ただしこれは【アプローチの受け入れ】には当たりません。

アプローチを仕掛けていない通常の行動でも、同様に誤解宣言してMGを減らすことができます。

また、アプローチ判定以外の行動の場合、アプローチ側と受けた側以外のセッション参加者が満場一致の場合に限り、受けた側が自分から誤解宣言しなくても誤解します。このときも、MGの減少幅は誤解した側が任意に1〜4点で選べます。

誤解でMGが0以下になった場合、誤解した人間関係を取得することになります。 これを利用して、アプローチを仕掛ける側がわざと誤解を招く行動をすることができます。ただし、これは【演技】と異なり、キャラクターではなく、プレイヤーが意図して行うもので(キャラクター主観では、自分の保持している人間関係に忠実なアプローチと思い込んでいる)、シナリオの展開上、誤解を招いたほうが面白くなると思ったときに使える演出上の技法の1つ、ととらえてください。

例えば、異性に対して不必要に優しくしすぎれば、相手は自分に気があるんじゃないかと誤解するかもしれません。ラブラブ党の刺客が演技でアプローチをかけてきているのに対し、アプローチを受け入れたり、その気はなくても親しく応対して誤解を招けば、演技の失敗によるMG減少も合わせて、演技側を「ミイラ取りがミイラになる」展開に追い込むことも可能でしょう。

ただし、誤解される行動をした側のプレイヤーからは、誤解の承認を求めることができませんので、注意してください。

原作第3話、上遠野文絵を口説くために主人公は徹夜でギターの特訓をしますが、そのアパートに訪れた近藤香織は楽譜のほかにおにぎりや歯ブラシも買い込んできます。徹夜の特訓に付き合うつもりだったらしく、第6話で明らかになる主人公への恋心の萌芽が見て取れるシーンです。

これを香織のアプローチとしても、主人公は「困ったときに頼りになる親友」と誤解してしまいます。ほかのプレイヤーやGMも同意したため、香織は反論もできずに、「親友」としてのアプローチをかけたことになってしまいました。

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