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第2章 キャラクター作成

6) 魂の履歴の設定

徐々にキャラクターにとって大事な設定になってきます。

魂の履歴を設定します。そのキャラクターが過去に経験したラヴ/ラブに関する重大事件を書き留めます。

初期作成キャラクターでも最低1つは設定してください。ただし、シナリオ上の理由などでGMが魂の履歴を設定しないよう求めた場合はこの限りではありません。例えば、「穢れを知らない純真な少年/少女」のような場合です。

恋愛経験が皆無のキャラクターの場合、「むかし観たラブロマンス映画の登場人物の台詞回し」のように恋愛に憧憬を抱いた経験を記入しても構いませんし、逆にラブラブ党サイドなら「周りがいちゃつくカップルばかりで辛かったクリスマス」などにする手もあります。

魂の履歴は、セッション中に使いやすくするために、短いキーワードや関連するキーアイテムに凝縮・象徴してください。これらを【キー】と呼びます。キーはそのときの記憶を呼び覚ます、文字通りの「鍵」なのです。

キーは言葉、場所、モノ、日時(日付)、音楽など、何でも構いません。セッション中ではキーをうまく使うと演出効果が上がります。モノなら壊したり捨てることが、言葉ならいつでもどこででも紡ぐことができますし、場所なら底を大事なシーンの舞台に設定できるなど、どのようなキーに設定するかで、使い勝手は大きく変わってきます。いろいろと試してみてください。

魂の履歴、そのキーともにシナリオの展開に大きく影響するので、GMとよく相談した上で設定してください。

システムやシナリオの構造上、PC同士がシナリオ開始時点ですでに深い人間関係を結んでいる場合も多々あるでしょう。場合によってはGM側からかなり詳細なキャラクター設定を渡されることもあるかもしれません。その場合、魂の履歴もGMが設定したものを使ってください。キーにについては、使い勝手がありますのでプレイヤーが決めることを推奨しますが、例えば2人のPCが同じ経験を魂の履歴として保持している場合、キーも同じにしておいた方がよいこともあります。GMの判断と指示に従ってください。

魂の履歴を初期状態である1つを超えて設定した場合、超過分について1つずつMGの上限と愛情属性を上げてください(第5章も参照)。また、愛情属性が2以上成長する場合、論撃レベルも上がりますので注意してください。

メインヒロインの永堀愛美にとって最大の【魂の履歴】は両親の離婚です。段々と冷え切っていく両親の夫婦仲、注がれない親の愛情は、幼い彼女の胸に澱のように溜まっていきます。

それを象徴する【キー】となるのが、当時放映していた「銀河伝説レジェンドマン」のような「変身ヒーロー」であり、離婚調停をした弁護士のような「口先だけでうまいことを言う男」で、こういうった存在自体が彼女のトラウマを引き起こし、言いようのない嫌悪感をもたらします。

彼女にとってこの【魂の履歴】は初期設定分に当たりますので、実際は愛情属性は成長しませんが、本来なら無償の愛を注がれるべき幼年期に満たされなかったことから生じる愛への飢餓感が大きいため、【充足/飢餓】を成長対象にするのが妥当でしょう。

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