メッセ方面最前線基地
オフィシャルが出展するのであれば、やはりゾイド本体がやってこなければ話にならない。今回のゲームショーにおいても、ゾイド本体の一部部隊が、前線基地とともに、メッセ方面戦線に赴いている。
第5ホールのほぼ中央に位置したトミーのメインブースの一角に、ゾイド・ファンクラブの出展はあった。昨年2回のゲームショー出展ですでに見慣れた半地下式の前線基地のディオラマベースにゾイドの展示。そして、2台のパソコンを用いたオフィシャルホームページのデモが行われるという展開がされていた。
大型ゾイドの筆頭は、アイアンコング。しかし、オリジナルではなくZOIDS2のIronKongであった。ディオラマのもっとも高い安定した位置で、左肩のミサイルランチャーハッチを開いた演出をされて、座していた。前回、98年秋のゲームショーにおいて限定販売されているので、オフィシャルのカタログページにも堂々と並び、既にお馴染みになっているかも知れない。
IronKongの隣ではツインホーンが、鼻を少し持ち上げた演出をされた上で、おかれいていた。その他、基地上段には、ショットイーグル
、シュトルヒ
の小型のゾイドが前線基地を警護していた。
基地からのびる滑走路面には、キングライガー、デスキャット
、ゴッドカイザー、バトルクーガー
が整然と並び、スネークスが2体、ちょうど基地内部から表に出てきたところであった。ゴッドカイザー
は、尻尾の部品が途中までしかなく、製造中止から数年が経過していることを如実に表す欠損のままの出撃であった。
前回、物販ブースにおける出展と比較するとメインブースでの出展というのは、ボトムアップと考えるべきか、ムービーとの兼ね合いを考えた上で入植者各々で結論を出してもらいたい。
さて、その中のスネークスは2体の出撃であった。2体のスネークスは、成形色の違うバリエーションであった。1体は、グレーグリーン、もう1体はダークグリーンと、いずれもグリーンではあるが、かなり印象の違う2体であった。政府視察団の見慣れていたスネークスは、グレーグリーンの方であったので、ダークグリーンの方には、少々違和感を覚えた。実はこのダークグリーン、98年秋のゲームショーにも出展していたのである。しかし、当時は会場では気づくことができず、また、報告書作成にあたって画像確認を行ったときには、カラーバランスのずれであると思われ見過ごされていた。また、電撃ホビーマガジン誌において紹介されたスネークスもダークグリーンであったが、特にこれにも目に止めることもなかった。大きく人気が出なかったため、早々とラインナップから消えたスネークスであるが、その人気回復の策として、成形色を初期のグレーグリーンから、ダークグリーンに変更しての発売が展開されていたの可能性を示唆させるような事実かも知れない。
尚、この視察団からの報告を受け、政府研究所では、スネークスの成形色バリエーションの問題を調査項目として加えることになった。現時点(99/4)では、推測の域を出ない上記結論であるが、オフィシャルがこの理由を発表する前に、何らかの結論を出すことができれば、新たな成果となるであろう。