パンツァーティーアシリーズ
2003年のホビーショーでは、予想もしていなかった24シリーズの復活が、ウェーブからもたらされた。今年もウェーブのブースでは、パンツァーティーアシリーズの新製品の紹介があった。
ゴーレムに始まったパンツァーティーアシリーズは、ロードスキッパー、ショットウォーカー、そしてデスピオンで、とりあえずの一区切りつけられていた。しかし、帝国側24ゾイドは、5種あり、ドントレスがラインナップに加えられていなかった。そのドントレスが、いよいよラインナップに加わることとなった。
しばしのブランクがあったとはいえ、パンツァーティーアシリーズである以上、同じシリーズコンセプトは持っており、スケールは1/20。新たに、女性パイロットのフィギュアが作られ同梱される。会場には、パッケージの作例に用いられた機体が展示されていた。
なぜ、ドントレスだけ、発売が遅れたのであろうか? ショットウォーカーをのぞき、既に発売済のゴーレム、ロードスキッパー、デスピオンの3体とドントレスには、大きな違いがある。それは、ボックスアートである。
パンツァーティーアシリーズのウリの一つは、高荷義之氏の描いたボックスアートを、横山宏氏がデジタルリペイントしていることである。高荷義之氏のボックスアートは、1992年に発売されたゼブルシリーズのために描かれたものである。この時、ゼブルシリーズとして発売された6種の内、高荷義之氏の描いたボックスアートは3種で、残り3種は、別の画家によって描かれていた。つまり、ドントレス(ゼブル・ギギーマ)のボックスアートは、高荷義之氏の手による物でないのである。このため、ドントレスの発売は、パンツァーティーアシリーズスタート当初のウリの一つを押し出すことが出来ず、シリーズスタート時には結論が出なかったのでは無かろうか・・・・・・。
と、言いつつも、ショットウォーカーが、作例をボックスアートに持ってくることで解決しているため、ボックスアートがドントレスの発売が遅れた理由、と結論づけるのは、あまりに偏りすぎている。それよりも、デザイナーである横山氏の当初のデザインを、1987年当時のトミーが実際のおもちゃとして発売するにあたって、ギミックや安全対策、ランナーの問題など、いろいろとアレンジしているうちに、当初のデザインコンセプトから、かなり遠ざかってしまったため、「横山氏のパンツァーティーアシリーズ」と言うラインナップで考えたとき、同じ条件に見合うか、折り合いをつけられるのか、結論をみちびき出すのに時間がかかってしまった、ととらえるのが良いのではないかと思われる。
既に2003年の内に発売済の4体のシリーズ機体も展示されていた。当然持ち込まれているのは、2003年のいくつかのイベントでお披露目済の作例である。
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今回の静岡ホビーショーでは、これら4体については展示だけで、注文は受けない旨のキャプションが添えられていた。