ゾイド終了から、およそ1年半。6体のゾイドが復活を遂げることとなる。それが、ゼブルである。

 発売は、1992年11月。当時はまだZ-knightも健在であり、ゾイド終了後1年半という期間は、早くも復活にたどり着いたと考えるのか、トミーがゾイドを終了させたことを悔やんで再出発を考えたのか、とても中途半端な時期である。しかし、いずれもゾイドの24シリーズのみ。24シリーズがゾイドラインナップから消えたのは、1989年末。その視点からすると。およそ3年弱のブランクをおいてのリニューアルといえる。

 やはりゾイドにならって、ストーリーを持った、オリジナルキャラクターとしての展開が見込まれていたことは明らかである。また、当初から人間のキャラクターが設定されており、そのデザインも決められていた。Z-knightも、キャラクターが設定され、パッケージにパイロットが列記されるようになるが、それはシリーズがはじまった当初から行われていたわけではなかった。ゼブルでは、パッケージにキャラクターが載ることはなかったが、シリーズスタート時点からキャラクターが設定され、そのデザインがパッケージに同梱されているチラシによって知ることが出来ると言うことは、ゾイド、Z-knightと経過をたどり、よりキャラクターおもちゃを意識した作りになってきていると言えるのである。

 しかし、その反面、ゼブルの発売は、同じトミーでもホビー事業部からされている。ホビー事業は、トミックスや天体望遠鏡のボーグを展開している部署であり、その他既に製造中止になっているもので言えば、RCロボットのTXRやRCヘリコプターを意識したであろうヘキサウイングを展開していた部署である。ホビー事業部が扱っているという事は、ゼブルはゾイドよりも、より高いレベルで創造的遊びが目指されていることが推測されるのである。つまり、ゾイドでは、単に組み立てただけで遊ばれてしまったシリーズを見直して、今度はユーザーが自ら各種工夫をしながら組み立てていく模型にボトムアップしようとしたと考えられるのである。その為、ゼブルにはゾイド24で実現しなかったこと、また改造の余地という点でも、いくつかの工夫がされているのである。

 

ストーリー story

                     ホビーとしてのゼブル hobby

 

 

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ゼブルパッケージより転載