第43回静岡ホビーショー 

43rd SHIZUOKA HOBBY SHOW 2004

 

 2003年。ゾイド20周年の年の秋のプラモデルラジコンショーでは、トミーブースにゾイド本体の展開は無かったため、もう模型流通でのゾイドの紹介はひかえていくのであろうか、とも思われた。しかし、2004年の静岡ホビーショーでは、トミーテックからの出展でありながら、ゾイドは本体が持ち込まれ、2004年夏のラインナップとしての「三匹の虎伝説」が紹介された。

 

 

 既に4月に発売済のワイツウルフとザビンガは、合体してワイツタイガーとなる。その対抗馬となるのがデスレイザーとパラブレードである。

 

 ワイツウルフ、デスレイザーともに、背中に回転動力を取り出すジョイントが設けられており、ギミックユニットを取り付けることで、特徴的な動きを表現している。

 ワイツウルフは、背中の武器を左右交互に前後に高速に動かすことで、ギミック的な特徴を示している。ゾイドのギミックの中で、何かを前後にスライドさせるというギミックは、多い方ではない。カノントータスの首の前後が代表で、サラマンダーの翼のユニット(この場合羽ばたきが大きな動きのため、前後のスライドは特徴としてはかき消されている)、他には、一部の機体の動力伝達のために内部のギミック部品としての前後のスライドさせることがあるであろうか、それほど多く上げることが出来るわけではない珍しい部類に属するギミックである。

 対するデスレイザーは、稲妻のような形の翼を前後交互に上下に動かすことが出来るようになっている。翼の羽ばたき自体はそれほど珍しいギミックではないが、前後に2対の翼があり、それぞれに動きがあるというのは、初めてのギミックであり、なおかつその2対の翼が交互に逆方向に動くというギミックは、今までに表現されたことの無かった動きである。

 

 前述の通り、ワイツウルフもデスレイザーいずれも動力を取り出すジョイントに取り付けたギミックユニットの動きであり、旧シリーズ新世紀の、グレードアップユニットを思い起こさせるようなコンセプトを感じさせる。グレードアップユニットと、コネクターの形が異なるだけで、動翼伝達方法としては同じであるが、どこまで汎用性を高くして、色々な動きを表現できるユニットをどれだけ用意できるかは、今後の期待を持たせられる要素である。エナジーライガーで、エアーによる動力の伝達を表現したが、やはり回転を伝える方が、確実に動きを伝えられることが選択されたのであろう。もう一つ確実に言えることは、グレードアップユニットによる結合方法よりも、新しい結合方法の方が、本体とギミックユニットの結合時の親和性が高まっている、と言うことである。 

 

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