ゾイドワールド

 

 夏休みと言えば、各種イベントの目白押し。そんな当たり前の波に乗って、ゾイドにもイベントが企画されていた。おもちゃショーで告知されていた「ゾイド博」である。だが、7月に入ってもその開催のアナウンスはどこにもされなかった。企画倒れか? と思っていたところに開催されたのが、このゾイドワールドである。

 2000年はトミーの代表的おもちゃ、トミカの30周年の年である。このため、トミカ30周年記念のイベントが全国各地を巡回するようになっている。この一貫として、7月20日から8月1日まで、池袋東武デパートの本館7階3番地イベント広場、要は池袋東武のおもちゃ売場の一部、で行われた「トミカ30周年フェア」の一部に「ゾイドワールド」が展開されたのである。

 

 出迎えるのはブレードライガー。おもちゃショーで告知されていたゾイド博にはジークとブレードライガーの巨大モデルがあると述べられていたが、期待したほどの大きさでなかったのは残念である。大人の背では、太股までの高さしかないモノであった。しかもこのブレードライガー、口の所を見ると牙がしっかりと独立していないというつくり。これでは、ソフビのブレードライガーをふくらませて巨大化させただけの印象は否めない。その意味では、ゾイドのブレードライガーを巨大化させたのではなく、アニメゾイドのキャラクターおもちゃとしてのブレードライガーを巨大化したと思わせる作りに、今後のゾイドの展開の不安を覚えたのは事実である。

 会場では、おもちゃショーからお馴染みとなった、アニメのワンシーンを再現したディオラマの展示と、コロコロコミック誌上で募集された改造コンテストに応募されたたくさんの写真がパネルに集められ飾られていた。

 せっかくのイベントなので、会場限定販売を期待したいところであったが、ここでは、初回限定品であるアイアンコングPKとゴジュラス・ジ・オーガをはじめとする現行ゾイドが全種が集められ販売されていた。なお生産中止が噂されているゴルドスと初回限定品であるシールドライガーDCS-Jは、販売されていなかった。しかし、この期間中に発売となるジェノブレイカーと、この終了直後に発売となるゲームボーイソフトの先行予約の受け付けは行われていた。

 あれだけおもちゃショーで大々的に告知されたゾイド博を期待していただけに、トミカのイベントとの併設には、がっかり感は否めないイベントであったが、おもちゃショーのビッグサイト、ホビーフェアの幕張までと、いくら関東と言えども、少々交通の便の悪い場所まで足を伸ばすことを考えると、山手線圏内ということで、足を運びやすい場所での開催であった。

 

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