新製品紹介

 

 このゾイドワールドの開催中と直後にそれぞれ発売されるのが、ジェノブレイカーと新しいゾイドのゲームボーイソフト。

 ジェノブレイカーは、お馴染みの前線基地をもしたディオラマベースのほぼ中央に陣取って、モーターライズされて、その動きを見せていた。

 基本的にはジェノザウラーのバージョンアップモノ。動きは2足歩行と口の開閉、両腕のふり、尻尾の左右のふりである。しかし、ジェノブレイカーの最も特徴となるのは、二つのカニバサミ。これが連動開閉しないのは、ゾイドとしてどこまでらしさを持った機体となっているかは、疑問に思わされた。

 動きはジェノザウラーと大きく変わらないとはいえ、実際に動くジェノブレイカーを見ることのできた最初のイベントが、この「ゾイド・ワールド」であったと思われる。

 更にその後に発売をひかえているのが、ゲームボーイソフト・ジェノブレイカー編である。ゲームソフトそのものもさることながら、初回特典として、帝国軍仕様の赤いコマンドウルフがつくことは、ゾイドのカラーバリエーションの広がりを感じさせる、おもしろい演出であるといえる。

 当のコマンドウルフは、ポスターでは、塗装された機体であるため、かなり帝国軍の兵器らしい雰囲気を醸し出しているが、実際の商品の成形色は、かなり明るい赤であり、とても違和感を覚えたのは否定できない。

 やはり、この帝国軍仕様のコマンドウルフについても、おそらく実物が持ち込まれた最初のイベントが、この「ゾイド・ワールド」であると思われる。

 いずれの新製品についても、会場となった池袋東武での、予約の受け付けを行っていた。ゾイド単体としては少々パワー不足を感じたことや、こうした新製品の予約を行っていると、もちろんトミー主催のトミカやプラレールと連動したイベントであることは否定しないが、デパートが主催してトミーに出展してもらったイベントに感じてしまったのもまた事実である。

 

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