B/Oゾイドにおける型式番号

 

 B/Oゾイドの型式番号は、RBOZ、RPZ、EPZ、DPZ、DBOZのいずれかで表される。既に、最初に型式番号が与えられたのはゴジュラスであるとのべたが、ここでは設定上の番号を優先し、ビガザウロにも最初から番号が与えられていたと仮定して話を進める。

 ビガザウロにはじまった共和国軍のB/Oゾイドは、早々と004のゴルドスが登場する。ある意味では全てビガザウロのバリエーションであり、開発が容易であったことが理由かもしれない。ゴルドスと同時に登場したレッドホーンから帝国軍のゾイドがはじまり、最初のEPZになる。ここから、ナンバリング方法の混乱がはじまるのである。そして、このナンバリング方法が統一されるのは、多くのパワーユーザーが衰退期であると指摘する新世紀からである。

注:各ゾイドの位置は相対的に登場順に準ずるようしましたが、レイアウトの都合上必ずしも、正しくない部分があります。

※1

シールドライガーは、パッケージではRPZ-02と表示されている。しかし、発売時期からRPZ-03と推測されるのでこの位置に持ってきている。

※2

帝国軍ゾイドにはEPZ-05というゾイドが抜けています。そこで24シリーズのバッテリーオペレーションであるデスピオンが、当初はEPZ-05として開発されていたのではないかと推測しました。根拠は後述します。

 

 まず注目すべきは、シールドライガーMk-2とサラマンダーF2である。このいずれもは原型あってのバリエーションのはずであるが、全く別の型式番号が与えられている。サーベルタイガーとグレートサーベルのように、呼称が変わっているのに型式番号は同じと言うことから考えると、この2体は、バリエーションというコンセプトではないところから開発がはじまったのかもしれない。また、シールドライガーについては、過去にグスタフの型式番号とダブらせてしまった苦い経験があるため、あえて別番号を与えることで、差別化をねらったモノと思われる。サラマンダーについては、新世紀に突入したゾイドシリーズが、過去のシリーズからの脱皮を図ったため、サラマンダーのバリエーションという意識ではなく、サラマンダーF2という単体と位置づけていたのかも知れない。

 キングライガーに対するキングバロン、ジークドーベルに対するアイス・ブレーザーもバージョンアップであるが、完全に別な型式番号となっていることも見逃せない。ここにも、それぞれのバリエーションと見るのではなく、単体と見るのが妥当であろう。つまり、これら、バリエーションでありながら、まったく別の型式番号が与えられている事実は、バリエーションとしてとらえて欲しくないと言う意味が込められているとみるべきである。その原因には、ゾイドのキャラクター化があげられる。当初、型式番号を与えられたばかりのゾイドは、量産機であり、兵器であった。そのため、バリエーションに別の型式番号を与えることは避けられていたと見るべきである。しかし、キャラクター化されたゾイドは、別物としてとらえられることが望まれる。キャラクター、個性、のあるゾイドが求められているのである。同時に、新世紀以降は、やっとナンバリング方法の統一が見えてきたので、あえて統一のラインにのせるために、バリエーションに同じ番号を使うのをさけたと見るのが妥当であるかもしれない。

 

 サラマンダーF2は、RPZ-14が与えられているが、実際の登場は、キングライガーRPZ-15とガル・タイガーDPZ-16の方が先になる。その意味で型式番号のナンバリング方法は、登場の順番よりも、開発のはじまった順番とするのが良いのかもしれない。

 型式番号のナンバリング方法を開発の順番とすると、デスザウラーは、バリエーションをのぞきシリーズを越えた帝国軍6番目のモーターゾイドである事はまちがいない。デスピオンを帝国軍の5番目に開発のはじまったモーターゾイド、つまりEPZ-05とすると、欠番も説明できるようになるのである。

 

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