サーベルタイガーMk-3 ストライク・サーベル |
装甲機甲型 |
SabreTiger Mk-3 StrikeSabre |
暗黒軍 |
型式番号 |
DPZ-003-E |
シリーズ |
B/O |
タイプ |
<トラ型> |
発売 |
- |
全長 |
15.6m |
定価 |
- |
全高 |
12.6m |
オペレーション |
バッテリー |
全幅 |
6.8m |
ライト点灯 |
- |
重量 |
89t |
使用電池 |
単3×1 |
最大速度 |
220km/h |
部品点数 |
- |
乗員 |
1名 |
ゴムキャップ |
E(グレー)21個 |
搭載ビークル |
無 |
主成形色 |
- |
主要目的 |
格闘戦 |
キャッチフレーズ |
白兵戦のスーパーヒーローは、俊敏な動きに、俊敏な打撃力をプラス。 |
ギミック |
口を開閉しながら前進する白兵戦のスーパーヒーロー、頭部ハッチが開閉。背中のガトリング砲を回転させながら、上下に動かします。 |
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その他 |
- |
装備
装備名 |
搭載数 |
特徴 |
3連衝撃砲 |
1 |
胸部に装備 |
接近戦要用ビーム砲 |
2 |
尻尾に装備 |
高速キャノン砲 |
1 |
左肩に装備 |
大型赤外線・レーザーサーチライト |
1 |
3連衝撃砲下部に装備 |
高圧濃硫酸噴射砲 |
1 |
3連衝撃砲下部に装備 |
ハイブリットバルカン砲 |
1 |
右腰部に装備 |
全天候3Dレーダー |
1 |
左腰部に装備 |
集束ビーム砲 |
1 |
ハイブリットバルカンに装備 |
レーザーサーベル |
2 |
口の牙 |
特徴
暗黒軍の技術によって、装甲、火器、すべてがパワーアップされた戦闘機械獣。背部に装備された主力兵器のハイブリットバルカン砲は、エネルギーをためて、いっきに放出する断続発射方式で、その破壊力はすさまじい。
レッドホーンをダークホーンに再設計することに成功した暗黒軍は、ダークホーン用の主要兵器として開発されたハイブリットバルカンを再設計したサーベルタイガーに装備することを計画しはじめた。この時期、既にガン・ギャラドを配備していた暗黒軍であったが、共和国軍の暗黒大陸上陸という思わぬ反撃と次々に開発される小さいながらも機動力を持った新型ゾイドに対抗するため、ゼロから新型を設計するのにかかる時間を短縮し、適度な能力を持ったゾイドをいかに早く生産し戦線に送り込むかを考えての決定であった。 ハイブリットバルカンを装備するには、エネルギー反応炉のディオハリコン反応炉化が必須であった。既に暗黒軍は、ほ乳類タイプのゾイドのディオハリコン反応炉の開発をはじめていた。機体の再設計は、完成したディオハリコン反応炉を搭載することを前提としてすすめられた。しかし、機体を再設計した上での試作、量産化のスピードに比べて、ディオハリコン反応炉の開発は遅々として進まず、技術部は、完成した機体に通常のエネルギー反応炉を搭載して、機体のテストをはじめた。 通常のエネルギー反応炉を装備したストライクサーベルは、ハイブリットバルカンという大きな装備を背中に持ったことと、それに伴う各部位の強度を上げたことから、乾燥重量自体がサーベルタイガーを上回っていたこともあり、仕方のないこととはいえ、最高速度、機動力ともに、グレートサーベルを下回った。しかし、ハイブリットバルカンの装備に伴う、操縦特性の違いや運用整備の問題点などは、十分に明らかとなり、必要な改良が加えられ、量産体制が組まれていった。 試験運用の結果、問題点の解決されたストライクサーベルは、ディオハリコン反応炉が完成しないまま、通常のエネルギー反応炉を仮に装備したタイプの生産が開始された。しかし、生産された便宜上通常エネルギー反応炉を搭載したストライクサーベルは、グレートサーベルよりも総合能力が劣っていたため、戦線に送られることはなく格納庫でほ乳類タイプのディオハリコン反応炉が完成を待つこととなった。その間に、大異変が起きたため、大陸間戦争は期せずして終演した。
仮完成のまま格納庫にあったストライクサーベは、大異変時の多くの災害をほぼ無傷で過ごすこととなった。このため、新たに復興誕生したガイロス帝国が軍として最初に運用した機体のうちの一種は、ストライクサーベルであると言われている。その後、ガイロス帝国が、西方大陸進出をもくろんで、旧大戦時のゾイドを再設計し、能力の向上と生産が開始され、訓練が始まると、新製機に能力の追いつかない機体の古いストライクサーベルは、主体的戦闘を行わず戦闘を指揮する部隊長や将校などの専用ゾイドとして用いられた。この時の、単なるゾイドの数を補うべき古い機体の運用措置が、後のガイロス帝国軍における、部隊長や将校専用機に、ハイブリットバルカン砲を装備するという慣習として残ることとなる。 |
掲載バトルストーリー
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一番最初に今回のテーマを示したとおりのメールやりとりがあって、たまたまその当時構想していた改造計画に、そのメールやりとりで言いたかった事をまとめてみようと思ったのです。そのメールやりとりしている直接の相手の方は、とても創造的な方で、私には出来ないモチーフ変えなんてことをやってしまうような腕の持ち主です。けど、その方のまわりでそんな話が出てきてしまっているなんて話を聞いたのです。とにかく、実際に改造に手を動かす人の数を減らしたくなかったので、どんなきっかけでも手を動かす理由になるんだ、と言いたかったわけです。
先にページづくりの理由を説明しましたが、更にもっと前、実際に改造をはじめようと思った経緯を改めて説明いたします。
これも最初に示したとおり理由は単純。多くの方が、新セイバータイガーに、別売り発売されるいようになったビームガトリングセットを装備する改造を行っているので、自分も同じ改造をやってみたくなったのです。
いくつかの改造例を見せてもらいました。ガトリング砲を固定装備し、スプリングはつながっているものの回転はしない物。ガトリング砲を装備し、スプリングを足のクランク軸につなげて回転をさせているもの。なるほど、色々なアイディアを見せてもらいました。その中で、やはり私が改造するとなると、ガトリング砲の回転は必須。まず、これを前提にした構想を練りはじめました。
ガトリング砲の回転方法は、やはりスプリングでの動力伝達を採用することにしました。前回、ゴジュラス・ゴールキーパーで、複数モーター化はやっているので、今回は単モーターを大前提にしました。そして、その動力の取り出し口として、背中の開口部を用いることにしました。足のクランク軸の回転はそれほど早いわけではありませんし、既にオルディオスでやっていて、どんな効果が出るかある程度予想がついたので、今回はパスすることにしました。そして、出来るだけ、本体パーツの加工を減らしたかったのと、背中に開いている開口部にソフト面での説得力を持たせるために、ここを用いることにしました。
背中の開口部から回転動力を取り出すためには、ここまで回転動力を導かねばなりません。当初は、口の開閉に用いる回転軸に平ギアをつける、ないしプーリーで、背中の開口部の真下まで、水平に回転動力を導いて、最終的に回転軸として立ちあげようと考えました。しかし、この方法では、最終的に立ちあげた回転軸のとめ方が問題になりました。回転軸を上手く止めてなおかつスプリングのジョイントを装備させる方法が思いつかなかったのです。そこで、パワーユニットを含め再度観察し直してたどり着いたのがやってきた方法です。
でも、本当にまたまた、そのギアとボディーパーツの位置関係にビックリしました。背中の開口部の真下に、あんなギアの構造があったとは思いも寄りませんでした。以前にグレーとサーベルを改造したときに、サーベルタイガーの背中の開口部は、あそこから口の開閉動力を取り出すためではなかろうかと、考えたのです。しかし、サーベルタイガー系のパワーユニットはサーベルタイガーで初めて使われているんですよね。もしかしたら、今回のように回転軸を立ちあげるために、サーベルタイガーの背中には開口されているのではないか? などとまた推測をめぐらせてしまっています。ただ、やってきた方法では、パワーユニット内部の安全クラッチの機能を削いでしまっているので、ちょっと自身がないと言えば無いのですが・・・・・
塗装は、森林迷彩を採用してみました。正確には、手元にあった1/72のF-15Eストライクイーグルのプラモデルの取説の色指示に従って、アメリカ空軍の迷彩に使われている色をそのまま持ってきただけです。よって、ストライクイーグルの色を参考にしたのでストライクサーベルとしました。発想が乏しいですな。
今回は、デカールの貼り方を今まで以上に意識してみました。使っているのは、大部分が手持ちのストックの航空機モデル用のものです。 特に、航空機モデルでは、「NO STEP」要は「踏むな」をしっかり貼り込んでリアリティーを演出しているので、それにならって、踏んで壊しそうな所や、危なそうな所には、意識して「NO STEP」を貼り込みました。 それにあわせて、ハイブリットバルカンの基部を赤く塗ったのは、「回転することで危険である」という意識の元で、そのすぐ近くに「DANGER」と貼ってあります。後は小さくて読めない文字を適当に貼っています。 |
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3Dレーダーへのマーキングはカラーリング同様に今まで以上に意識してやってみました。筋になっているところにはラインデカールを貼って、更に真上と横に伸びた先端部分にも細いラインデカールを捲いてみました。ラインデカールを貼ったことで、潜水艦のセイルのようになって、おもしろい演出が出来たなと思っています。 同じように、各ビーム砲の先端部分にも何カ所かラインデカールを捲いています。ラインデカールを貼るのは楽ではないです。 |
動きについて説明します。
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まず、口を閉じた状態。ハイブリットバルカン、高速キャノンともに水平になっています。そして、3Dレーダーは垂直に立っています。 |
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口が開いたときには、ハイブリットバルカン、高速キャノンともに上を向きます。3Dレーダーは斜めに倒れ込みます。 |
かなりモーターに負担がかかるので、スイッチを入れるとウンウンうなって動きます。また、ハイブリットバルカンの回転がかなり速いので、振動で歩行がぶれてしまいます。ハイブリットバルカンの回転動力を取り出すギアの組み合わせをもう少し考えて、回転を落とすことが出来れば、モーターへの負担や振動を少しは防げるのではないかと思います。 この動きのアイディア自体は気に入っているのですが、部品を加工する上での現物あわせが楽ではないので、なにか、一工夫二工夫足らなかったかも知れません。 ただ、本来サーベルタイガーに装備するように作られていない武器を追加して、そこに動きを足すことが出来たという事で、私が考える理想のゾイド改造、が初めて出来たのではないかと思っております。 |
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と言うわけで3体並んだ、当生産工場のサーベルタイガー群。左から、高速キャノンを上下に動かし連装ビーム砲を左右に振るMk-1。ミサイルポッドを上下に動かしウイングを開閉させるMk-2。ハイブリットバルカンを回転させながら上下に動かし、同時に高速キャノン3Dレーダーも上下に動かすMk-3。いずれも、同じサーベルタイガーでも、それぞれ装備が違えば動きも違う、という、動くおもちゃのバリエーションとしては、目指す物が出来たと思っています。
トミーさんどうでしょう。今後、同じ機体のバリエーションを販売する場合、装備が異なるのであればその動きも違う。そんなバリエーション展開をすること出来ないでしょうか? ジェノザウラーとジェノブレイカーでは、装備が異なってもギミックは同じままです。もし、ジェノブレイカーの背中の装備に何かしらの動きがあれば・・・・。実は、そんな勘違いもしていました。
今後の展開を期待しています。