ゾイドマンモスの復活 Resurrection of Mammoth

 


 

 今回は、某所にて手に入れた、完成体の修復記録です。たいした方法ではありませんので、きっと誰にでもできるオーソドックスな方法です。既に、これより前に別のゾイドを数体、同じ方法で整備しています。お手持ちのゾイドがほこりまみれであれば、やってみる価値はあります。

 

 

 このマンモス。見つけたときには、ほこりをかぶっていても、見た目には部品の欠損も少なく、作りもしっかりしていました。しかし、もって帰ってきてびっくり、鼻がとれてしまっていたのです。鼻は針金で止められていたのでした。すごくがっかりしましたが、とにかくこの修理を考えねばなりませんでした。

牙にほこり・・・・

 

まずは、分解。 

説明書があるわけではないので、ユニットごとに分解し、それがどの部分かわかるように箱の中にしきりを作って分別しておきます。

これが、パワーユニット。鼻の取り付け部分が少し違いますが、あとはビガザウロと同じです。結局は、ゴジュラスやゴルドスも一部に使用部品が異なりますが、基本となるケースと動力を伝えるギアは一緒です。異なるのは、首より先のギミックの取り付け部分です。 

アルミのおけに台所にある食器洗い用の中性洗剤を入れたお湯をはります。そして、それを保温プレートの上に置きます。水よりもお湯の方が汚れが落ちやすいので、保温するのです。部品を一つ一つにまで分解し、お湯につけます。

 

洗浄です。部品は一つ一つ筆で洗っていきます。

 

洗い終わった部品です。これだけでも少しはきれいになったように見えます。

 

鼻の部品は、それを支えるパワーユニットの部品が折れてしまっていたので、もげていました。手持ちのマンモス(左)と比較。右の今回修理しているマンモスは、鼻を側面から支えこむ部分がないことがわかります。

 

方法を考えた結果、鼻とパワーユニット支える部品を、完全にエポキシ系接着剤でとめてしまうことにしました。ゾイドはゴムキャップで組み立てるので、何かあったら、固定してある次の部品の部分で分解すればいいだろうという、考えにたどり着いたからです。

 

部品を組み上げていきます。マンモスのはずが、なぜかカモシカのよう。

 

 

鼻の部品は似ている形のモノが複数あります。そこで、刻印されいるナンバー順に部品を並べ、組立順を確認します。ゾイドは基本的には部品ナンバーの順番に組み立てていけば組み上がるようになっています。

 

さらに途中経過。とある母船型ゾイドはこんな形だったのでは?

 

ジャンク部品の中から3名のパイロットを募り・・・・・

 

完成です。ここまでくるのに、実際には3日ほどかかっています。

 

 2体並んだマンモス。左がもともとあった完品のマンモス、右が今回洗浄したマンモスです。完品に見劣りしないくらいによみがえったと思います。

 

進軍する2体のマンモス。かつてのゾイド星ではこんな風景も日常茶飯事だったのでしょう。

 

 このマンモス、数年間に渡って、日焼けしたせいで、駆動系のグレーの部品に変色がありました。イメージではわからないかも知れませんが、よく見ると少し茶色がかっています。

 組立途中の形態でもわかるように、マンモスは言わずと知れたビガザウロのバリエーションです。共通部品もかなりあります。同じメインフレームと駆動系をつかったゾイドは、ビガザウロ、マンモス、ゴルドスです。同じメインフレームと駆動系をつかった、トリケラトプス型ゾイドとか、サイ型ゾイドとかも出ていたらおもしろかったと思います。ビガザウロがいくらでも手に入る時代であれば改造してみたいのですが、今となっては出来る訳がありません。

 

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